レッドファイト!! THE NEW STAGE   作:剣音レツ

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 どうも、こんばんわ。


 今回は、最近ウルトラシリーズにまさかの復活を果たしたあの大蟻超獣との戦いです。


 今回はレッドマンシリーズには珍しく人がちょっとだけ出てきます。


 また、レッドマンがさりげなく良い事もしてしまうのでそこにも注目を(笑)


VSアリブンタ

 とある緑豊かな山中。

 

 緑溢れ、流れる水の音が聞こえ、鳥の声をも響くほどのどかで平和な山地である。

 

 

 そんな中をただ一人歩いている巨人の姿があった。

 

 

 真っ赤なボディに清朝の暖帽をかぶったウルトラマンのような頭部、銀の手袋やベルト、ブーツを身に付けている。

 

 

 彼こそ、知る人ぞ知る“赤いアイツ”こと『レッドマン』である!

 

 

 彼はレッド星雲のレッド星出身の平和を愛する戦士であり、銀河連邦に所属している。

 

 

 恐らく地球を襲う怪獣や宇宙人を倒す任務を課せられている彼は、日々常に人知れず怪獣たちと激戦いを繰り広げているのだ。

 

 

 今回は恐らく怪獣が出ないか地球の中をパトロールをしているのであろう。

 

 

 そんなレッドマン。パトロールの最中にある者に目が留まる。

 

 

 その目線の先には、山登りを楽しんでいる数人の若者の姿があった。

 

 そんな若者たちを見つめたレッドマンは、今日はもしかしたら平和に終わるのかもしれない………そう思い始めていた。

 

 

 と、思った瞬間!

 

 

 突如、山登りをしている若者のメンバーの一人である若い女性の足元から、なんと勢いよく砂が吹き出始める!

 

 するとその女性の周りに蟻地獄のような穴が広がる。

 

 突然の出来事に女性は悲鳴を上げ、仲間に助けを求めつつ必死に這い上がろうとするが、蟻地獄同然のその穴では、もがけばもがくほど下へと引きずり込まれていく………!

 

 そしてその穴の下では、何やら昆虫の牙の様な物が突き出ており、落ちて来る獲物を待ち構えている様であった。

 

 

 もうここまでなのか!?

 

 

 (レッドマン登場BGM)

 

 

 すると、それを見ていたレッドマンの表情が突然変わった。

 

 そしてなんと、石突が十字架の形をした手槍・レッドアローを手に跳びかかり始める!

 

 

 「イヤッ!」

 

 

 “ザシュッ”

 

 

 レッドマンは蟻地獄が発生している周辺の地面に思い切りレッドアローを突き刺した!

 

 

 すると、どうしたことか女性を捕えていた蟻地獄のような穴は突然消滅し、助かった女性は仲間たちと共に足早に逃げていく。

 

 

 若者たちが逃げていくのを確認するレッドマン。

 

 すると彼の目前の地面が思い切り土砂や土煙を巻き上げたかと思うと、その中から一匹の巨大生物が姿を現す。

 

 

 蟻にも似る昆虫のような頭部に鋭い鋏を備えた両腕をしているその巨大生物は、肉食のアリと宇宙怪獣の合成生物・『大蟻超獣アリブンタ』である!

 

 奴はかつてヤプールの配下である『地底エージェントギロン人』に操られ、東京で猛威を振るった事がある超獣である。

 

 因みに奴はO型の女性の血液が好物であり、異次元蟻地獄を発生させてはその中にO型の女性を引きずり込んでは捕食してしまうのである。

 

 つまり、先ほど女性を引きずり込んでいた穴は、奴が発生させた異次元蟻地獄であり、先ほどの女性は血液型がO型である事が分かる。

 

 

 だが、そうした事で運悪くもレッドマンに存在を気付かれてしまい、このように食事を邪魔されたと同時に地底から叩き出されてしまったのである。

 

 

 レッドマンにより命拾いをした女性は、仲間と共にレッドマンに手を振ってお礼を言う。

 

 ………だが、レッドマンは恐らく女性を助けるつもりでやったわけではない。

 

 

 そう、獲物を見つけた歓喜からレッドアローをぶっ刺したのである!

 

 

 実はレッドマンは、暴れる様子がなく、ただ野原を徘徊しているだけの怪獣までにも問答無用に襲い掛かり戦いを仕掛けるほどの戦闘狂な一面があるのである。

 

 その様子は正に、平和とか関係なく戦い自体を楽しんでいる様で不気味である。

 

 そして怪獣へのトドメも、楽しむように馬乗りになりナイフや槍で滅多刺しにするなど、非常に惨たらしいものばかりなのである!

 

 このような行為をもする事から、彼は一部では『赤い通り魔』と言われ恐れられているのである。

 

 今回もその赤い通り魔は、まだ地上にすら出てない獲物の存在に気付くや、その瞬間本能が刺激されたがためか襲い掛かっただけなのである。

 

 

 だが、そうした事により結果的に一人の人間を助けて感謝される赤い通り魔。恐らく少なくとも彼女からは『英雄』だと思われているであろう。

 

 

 だが、レッドマンにとってはそんなのはハッキリ言って、“どうでもいい”のである!笑

 

 

 ただレッドマンは、獲物を見つけたことや、それが地上に現れたことへの嬉しさでいっぱいな感じであった。

 

 

 「レッドファイト!」

 

 

 レッドマンはファイティングポーズを取って戦闘開始の掛け声を上げると、アリブンタ目掛けて接近する。

 

 

 (BGM:レッドマン(インストゥルメンタル))

 

 

 アリブンタは返り討ちに合わせようと先端が鋏の腕を振るって攻撃を仕掛けるが、レッドマンは接近すると同時にそれを難なく叩いて往なし、腹部に右足の前蹴りを打ち込む。

 

 更に胸部に左右小刻みのパンチを数回連続で打ち込んだ後、若干アウトローに左足の前蹴りを腹部に叩き込んで後退させる。

 

 

 アリブンタは口から勢いよく霧状の蟻酸を吹き出して反撃を仕掛ける。

 

 この蟻酸攻撃はあらゆるものを溶解する恐るべきものであり、人間なら一瞬にして白骨化してしまうほどなのだ。

 

 レッドマンは咄嗟に、短剣にも似た大型のナイフ・レッドナイフを取り出してそれを防ぐが、蟻酸自体は防げたものの、その蟻酸から発せられる強烈な悪臭からかたまらず横に受け身を取って離れる。

 

 そしてレッドナイフの刀身の部分を見てみると、蟻酸を浴びた部分が僅かながら朽ちてしまっていた。

 

 

 レッドマンの必殺凶器の一つのレッドナイフまでも僅かではあるが朽ちさせてしまうとは、恐るべき蟻酸である。

 

 

 レッドマンは一旦レッドナイフを投げ捨てる。

 

 アリブンタは今度は両手の鋏から火炎を噴射して攻撃を仕掛けるが、レッドマンはそれを受け身を取ってことごとくかわしていき、やがて上空にジャンプして避けると同時にアリブンタを跳び越えることで、避けるレッドマンを目で追って火炎を吹き付けるのに夢中だったアリブンタはバランスを崩し、仰向けに倒れ込んでしまった。

 

 

 レッドマンは仰向けに倒れているアリブンタの横に着地すると、横腹を蹴り転がしてうつ伏せにさせた後、馬乗りになってチョップを数回連打し、頭部を掴んで一~三、四、五、六と連続に地面に叩き付ける。

 

 そして頭部を掴んだまま起き上らせ、腹部に右横蹴りを打ち込み、その後さらに攻撃を加えようとするが、隙を突かれてアリブンタの右の鋏で首を挟まれてしまう。

 

 アリブンタは数秒締め付けて苦しめると、首を挟んでいた右手の鋏を離すと同時に左手の鋏で胸部を突いて攻撃する!

 

 胸を突かれたレッドマンは、その部位が小さく爆発すると同時に吹っ飛ぶ。

 

 

 レッドマンはすぐさま体勢を立て直し、跳躍しての落下スピードを活かしてアリブンタの頭部に右の手刀を叩き込み、それによりアリブンタが屈んだところで背中に踏みつけるような右足蹴りを叩き込んで蹴り転がす。

 

 

 「レッドアロー!」

 

 

 レッドマンは、石突が十字架の形をした手槍・レッドアローを手に取り、立ち上がったアリブンタ目掛けて駆け寄る。

 

 レッドマンはレッドアローを目にも止まらぬ速さで振り回して攻撃し、アリブンタも両手の鋏を振るって反撃に出る。

 

 最初こそは互角に槍と鋏がぶつかり合っていたが、レッドマンのスピード攻撃にアリブンタは徐々に押されていき、やがて袈裟懸け、一直線と先端で斬りつけるような攻撃を喰らい、石突の先端で腹部を突かれて後退する。

 

 

 レッドマンはレッドアローを逆手に持ち直し、アリブンタに跳びかかる様に跳躍して一回転をし、落下スピードや回転の遠心力を活かしての斬撃を繰り出す!

 

 斬撃は袈裟懸けに炸裂し、その部位が爆発したアリブンタは大ダメージを負い後退する。

 

 

 レッドマンは更に攻撃を加えようとするが、アリブンタは地面を掘り始める。

 

 不利と見て退散しようとしているのだ。

 

 

 だが、赤い通り魔の異名を持つレッドマンはこれを見逃すわけがない。

 

 

 レッドマンは跳躍して、地面を掘っているアリブンタの横に着地する。

 

 

 “ザシュッ”

 

 

 “!!?キュピンキイイイィィ!!”

 

 

 レッドマンは改めてレッドアローを持ち直すと、上からアリブンタの背中にぶっ刺した!

 

 そしてそのまま一本釣りのようにアリブンタを持ち上げ、思い切り振り飛ばす!

 

 地面に落下したアリブンタ。レッドマンはレッドアローを手に猛然と駆け寄る!

 

 

 「トオッ!」

 

 

 “ザシュッ”

 

 

 渾身の槍の一突きがアリブンタの腹部を貫いた!

 

 レッドマンは動きが止まったアリブンタの腹を蹴って槍を引き抜く。

 

 アリブンタは遂に力尽き、両腕をだらりと下げ、やがて崩れるように仰向けに倒れ伏せた。

 

 

 アリブンタの死体の横の地面にレッドアローを刺すレッドマン。

 

 

 

 ………すると次の瞬間、何を思ったのか、レッドマンは近くの崖を見つけるやアリブンタの死体の肩から突き出てる角を鷲掴みし、そのまま死体を引きずりながら崖の方へと駆け始める!

 

 

 「レッドフォール!」

 

 

 レッドマンは崖の淵まで来ると、アリブンタの死体を頭上高く担ぎ上げ、なんと必殺の投げ技・レッドフォールで底へと投げ落としてしまった!

 

 巨体を誇るアリブンタの死体は底の地面に激突し、地響きが起こる。

 

 

 レッドマンはこの様に、時に怪獣の死体の処理、もしくは虫の息となった怪獣をレッドフォールで投げ落とすことにより、入念に怪獣の息の根を止めることがあるのである!

 

 所謂“過剰なレッドチェック”とでも言ったところであろう。

 

 

 投げ落としてもなお、底の地面に転がるアリブンタの死体を入念にレッドチェックで見つめるレッドマン。

 

 

 …だが、そうしてる間にも背後から忍び寄る一つの影があった。

 

 

 両手の鋏、そして頭部の紅葉のような赤いひらが特徴のその怪人の正体は『地底エージェントギロン人』である!

 

 

 先ほども言ったように、ギロン人はかつて同胞がヤプールの使いとして超獣アリブンタと共に東京を襲った事がある。

 

 

 今回現れたギロン人も恐らく、先ほどレッドフォールされたアリブンタを操っていた者なのであろう。

 

 

 だが、そのアリブンタがやられた今、自身の力でレッドマンを倒そうとしているのである。

 

 

 レッドマンに背後から徐々に近づいていくギロン人。レッドマンを突き落とそうとする両手の鋏は怪しく光っていた。

 

 

 だが、

 

 

 “ザシュッ”

 

 

 「!!?」

 

 

 レッドマンの手の触れる所まで近づいたその時、生々しい音と共にギロン人の動きが止まった。

 

 

 なんとレッドマンは、後ろを振り向かないまま背後のギロン人の腹部にレッドアローを刺していたのだ!

 

 

 既にギロン人の気配に気づいていたレッドマン。長年怪獣などと戦ってきた赤い通り魔の恐ろしさは伊達ではなかった!

 

 

 奇襲しようとしたのが逆に致命傷を負わされたギロン人。

 

 

 「レッドフォール!」

 

 

 レッドマンは振り向き様に虫の息のギロン人にヘッドロックするように掴みかかり、そしてそのままレッドフォールで崖の底へと投げ落としてしまった!

 

 

 ギロン人も底の地面に激突し、やがて完全に息絶えた。

 

 

 ギロン人の死体もレッドチェックで入念に見つめるレッドマン。

 

 

 そして二体の死を確認すると余韻に浸るかのように少し上を向き、背を向けて歩き去って行った………。

 

 

 

 奇襲する者までもが現れるようになった赤い通り魔(レッドマン)の戦い。

 

 これからも彼を狙う者が現れるのであろうか………?

 

 気をつけろ!レッドマン!

 

 

 〈完〉




 いかがでしたか?


 今回は最後にちょっとしたサプライズとしてギロン人も出してみました(笑)


 自覚がないとはいえ、レッドマンはさり気なく人助けもしましたね(笑)


 でも、全てはあくまで獲物(怪獣)を捕えるための行為なのです(笑)


 この後はムルロアとのレッドファイトです。お楽しみに!


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