レッドファイト!! THE NEW STAGE   作:剣音レツ

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 皆さん改めて、こんばんわ(笑)


 今度はかつてタロウを倒し、地球を闇み、そして罪のない幸せな家族を不幸に陥れた(笑)あの宇宙大怪獣との戦いです!


VSムルロア

 場所は普段と違い、とある小惑星の上である。

 

 そこはもちろん水も緑も何もない、ゴツゴツした岩の地面や岩山だけしかなく、周りは宇宙空間が広がるだけの実に殺風景な場所であった。

 

 

 そんな場所に立っている、一人目立つ赤い影。

 

 

 真っ赤なボディに暖帽のような独特な形状の頭部、銀の手袋、ブーツ、ベルトをしているその赤い巨人こそ、知る人ぞ知る“赤いアイツ”。

 

 

 『レッドマン』の登場である!

 

 

 (レッドマン登場BGM)

 

 

 レッド星雲レッド星出身で、銀河連邦の一員である彼は、普段は地球上で人知れず怪獣や宇宙人と戦っているのだが、今回はどうした事か宇宙空間の小惑星の上にいるのである。

 

 

 ………その理由は、彼の獲物を狙うような鋭い視線の先にあった。

 

 

 彼の前に立つ一匹の巨大生物。

 

 

 どこか昆虫の蛾を思わせる体や羽に、両手の鋏が特徴の巨大生物は『宇宙大怪獣ムルロア』である。

 

 

 奴は元々ムルロア星という惑星に住む大人しい生物であったが、地球の核実験により母星を失い、それと同時にその影響で突然変異を起こしたものである。

 

 母性を失った怒りにより、復讐のために地球を襲い、旅客機を撃墜、灯台を襲撃、工場地帯を襲うなどと大暴れを行った憎むべき奴だが、上記の経緯から分かるように悲劇の怪獣でもあるのである。

 

 

 今レッドマンと対峙しているムルロアは恐らくかつて地球を襲った者の別個体であり、奴もまた、母星を失った怒りにより地球に向かっている最中だったのであろう。

 

 

 だが、運悪くもその事をレッドマンにいち早く察知されてしまい、このように戦う羽目になってしまったのである。

 

 

 因みに奴は地球では視力がほとんど効かず、光が苦手という性質があるのだが、今回は比較的光が少ない宇宙空間にいるため、そこら辺についてはさぞ問題ないようである。

 

 

 狙った獲物(怪獣)は倒すまで逃さない、“赤い通り魔”の異名を持つレッドマン。

 

 レッドマンは久々に手応えありそうな敵と出会えた嬉しさからか、肩を回したり軽く跳躍したりと気合十分である。

 

 

 「レッドファイト!」

 

 

 (BGM:レッドマン(インストゥルメンタル))

 

 

 レッドマンはファイティングポーズを取って戦闘開始の掛け声を上げ、ムルロア目掛けて駆け始める。

 

 

 ムルロアは口から溶解液・ホワイダースプレーを噴射して迎え撃つが、レッドマンはそれをジャンプしてかわし、ムルロアの頭部に蹴りを決めて転倒させる。

 

 

 因みに先ほどレッドマンにかわされた溶解液は岩肌に当たり、その岩肌はあっという間にドロドロに溶けてしまった。

 

 ムルロアのホワイダースプレーは、かつてウルトラマンタロウの強靭な皮膚を溶かし、大ダメージを与えたことがある強力な溶解液なのである。

 

 これを浴びてしまえば、さしものレッドマンもひとたまりもないであろう。

 

 

 レッドマンはムルロアに跳び付き、組み合ったまま地面を転がる。

 

 ムルロアはなんとか馬乗り体勢になり、レッドマンに両手の鋏を振り下ろして攻撃を仕掛け、レッドマンはそれを頭を反らしてかわしていく。

 

 そしてレッドマンはムルロアの腕を掴み、腹部を蹴って後退させることで馬乗りから脱する。

 

 更に受け身を取ってムルロアに接近すると同時に腹部に右足蹴りを叩き込んで吹っ飛ばす。

 

 

 ムルロアは体の側面の突起から黒煙を噴射し始める!

 

 これはアトミック・フォッグというものであり、僅か数時間で地球全体を闇に包んだことがある恐ろしい黒煙である!

 

 またこれは、毒ガスとしても効果的であり、恐らくこれをレッドマンに浴びせようとしているのであろう。

 

 

 「レッドナイフ!」

 

 

 “シュッ”

 

 

 “ザシュッ” “ザシュッ”

 

 

 レッドマンは、短剣にも似た大型のナイフ・レッドナイフを、今回は二つ取り出して投げつける!

 

 レッドナイフはムルロアの体の側面の突起を切り落とし、これによりムルロアはアトミック・フォッグが噴き出せなくなってしまった!

 

 

 ムルロアが動揺している隙にレッドマンは駆け寄り、右横蹴りを腹部に打ち込み、相手が反撃で打って来た右腕の殴り込みを右の手刀で弾き返した後、胴体に連続でパンチを打ち込む。

 

 だが、一瞬の隙を突かれて鋏状の腕で両腕を挟まれてパンチを封じられてしまう。

 

 そんな状態でもレッドマンは怯むことなく、右、左足と二段蹴りを叩き込み、後ろに宙返りをして跳ぶことによりその場を脱する。

 

 

 着地するレッドマン。ムルロアは再度ホワイダースプレーを吹き出して反撃に出る。

 

 

 「レッドサンダー!」

 

 

 “バチバチ” “ズドーン”

 

 

 レッドマンは右腕を突き出して、腕先から破壊光線・レッドサンダーを発射!

 

 光線は溶解液とぶつかり爆発することでこれを無効化した。

 

 

 因みにレッドマンは、普段はレッドキックやレッドチョップなどの格闘技や、レッドアローやレッドナイフなどの凶器で怪獣を倒すため、レッドサンダーは滅多に使う事が無く、倒したのもこれまでで怪獣一体のみなのである。

 

 

 爆発により起こった爆風によりムルロアの目前が眩んだところで、レッドマンはその爆風の中から飛び出しムルロアの頭部に右足の横蹴りを叩き込む!

 

 強烈な蹴りを喰らったムルロアはたまらずうつ伏せに倒れる。

 

 

 すかさずレッドマンは、うつ伏せに倒れるムルロアの頭部を鷲掴みし、地面に何度も叩きつける。

 

 一、二、三発と叩き付けると、今度はそのまま頭を掴んだままムルロアの首を反対方向へと力一杯曲げ始める!

 

 

 “メキメキメキ…ボキッ”

 

 

 ムルロアの首は180度反対方向へ折れ曲がり、それと同時に首の骨が折れるような生々しく痛々しい音が響いた。

 

 レッドマンは仕上げとばかりに掴んだムルロアの頭部を思い切り地面に叩き付ける。

 

 そして倒れているムルロアの体をしばらくじっと見つめる。

 

 これぞ、怪獣が死んだかどうかを念入りに確認する『レッドチェック』というモノである。

 

 するとレッドマンは、石突が十字架の形をした手槍・レッドアローを手に取る。

 

 

 “ザシュッ”

 

 

 そしてムルロアの死体に一回刺して抜いた。

 

 恐らくレッドチェックの最後の仕上げであろう。どこまでも念入りな奴である。

 

 ムルロアは再び動くことは無かった。恐らく首を曲げられた際に、頸椎が折れてしまったのが既に致命傷になっていたのであろう。

 

 

 その時、レッドマンはある者に気付く。

 

 それは、自分が立っている小惑星の近くを飛んでおり、今にも通り過ぎようとしている小型の隕石であった。

 

 レッドマンはその隕石を見つけるや、何を思いついたのか、ムルロアの死体を頭上へと大きく担ぎ上げる。

 

 

 「レッドフォール!」

 

 

 なんとレッドマンは、担ぎ上げたムルロアの死体を真横まで来た小型隕石目掛けてレッドフォールで豪快に投げつけた!

 

 

 “ズドガガガーーーン”

 

 

 ムルロアの死体は隕石と衝突。そして、隕石もろとも大爆発を起こして木端微塵に吹き飛んだ。

 

 

 もしかするとこれがレッドチェックの本当の最後の仕上げなのかもしれない………!?

 

 赤い通り魔は念入りにもほどがある奴である(笑)

 

 

 ムルロアを完全に撃破し終えたレッドマン。

 

 かつてウルトラマンタロウを一度倒した強豪怪獣。今回もレッドマンをさぞ手こずらせるかと思われたが、むしろ徹底的に撃破されてしまった。

 

 宇宙大怪獣も、長年戦ってきた赤い通り魔の手にかかればこんなものなのであろうか………?

 

 

 レッドマンは余韻に浸るかのように上を向き、周りに広がる宇宙空間を眺める。

 

 今回はいつもより眺める時間が長いが、恐らくレッドマンは広大な宇宙を眺めながら、この広い宇宙にはさっきのムルロアのような巨大な怪獣たちがまだたくさんうろついているんだろうと感じているのであろう。

 

 そうだとすれば今頃赤い通り魔の血が騒いでいるのかもしれない汗

 

 

 やがてレッドマンは右手を高く揚げて勝利のポーズを取った後、その場から跳躍して地球目指して飛び去って行った………。

 

 

 これから地球で、また様々な怪獣たちと戦うのであろうか………?

 

 

 レッドマンの戦いはこれからも続く!

 

 

 〈完〉




 いかがでしたか?


 これで本作では、ディノゾールを始め、アリブンタ、ギロン人、ムルロアまでもが“大胆レッドフォール”の餌食になってしまいましたね(笑)


 今回は珍しく宇宙の小惑星という舞台でのレッドファイトでした。


 宇宙大怪獣も、赤い通り魔の手にかかればこんなものですよね?(笑)


 今後も様々な敵が現れますのでお楽しみに!


 感想・指摘・アドバイス等をお待ちしています。
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