レッドファイト!! THE NEW STAGE 作:剣音レツ
今回は前回の続きで、円盤生物中盤組との戦いです。
場所はとある山の中。その中の山道を何やら足早に歩いていく一人の人影がいた。
周りは木などの緑しかない環境だけに真っ赤に目立つその体、落ち着きのないように辺りをきょろきょろする頭部は清朝の暖帽をかぶったような形状、アンテナのような耳に銀色の手袋、ベルト、ブーツを付けている。
そんな特徴的な容姿を持つ一人の巨人。彼の名は『レッドマン』である!
(レッドマン登場BGM)
彼はレッド星雲レッド星出身であり、銀河連邦の一員である。そのため、地球の平和のために地球に降りては人知れず怪獣や宇宙人と戦っているのだ。
平和を愛する戦士と言われるが、それ故の行き過ぎた正義感からか、それとも個人的な恨みからか、実は彼の怪獣たちの倒し方は非常に惨いのである!
例を挙げるなら、馬乗りになって槍やナイフで滅多刺し、首を力づくでへし折る、虫の息の相手を崖まで引きずって投げ落とす………などなど(汗
とてもヒーローらしかぬものばかりである。
更に彼は戦意が無い逃げるだけの怪獣をも執拗に追いかけまわし、捕まえては倒しているのである。
これらの怪獣退治の過剰な行動から、彼は正義の味方でありながら、『赤い通り魔』という称号まで得てしまっているのである!笑
だが、そんな事はお構いなしとばかりに、今も人知れず怪獣たちと戦っているのである。
他人から何て言われようと平和のための自身のスタンスを貫く。そういう面から言えば、ある意味ヒーローの要なのかもしれない………?
そんなレッドマン。今日は何やら辺りを見渡しながら、足早に山道を歩いていた。
不吉な感じ漂う光景。もしや彼は、いち早く怪獣の気配を感じ取ったのであろうか………?
と、その時、…突如、上空からやって来た円盤のような物体が、歩き続けるレッドマンに背後から接近する。
その物体は、二枚貝のような形状の殻から六本の触手が伸びた奇妙な姿をしている。
そう、それは物体ではなくれっきとした生物。奴の名は『円盤生物ブラックテリナ』である!
円盤生物とは、前回レッドマンを襲ったシルバーブルーメたちと同様、かつてウルトラマンレオ抹殺を目論んだ『ブラック指令』の指令を受けて、悪魔の惑星・ブラックスターから飛来して地球を襲った事がある恐るべき存在である。
そう、主人も母星も失った円盤生物の残党は、前回の四体だけではなかったのだ。
順調にレッドマンに接近していくブラックテリナ。レッドマンはそれに気づいていないのか、なおも歩き続ける………
………とその時、レッドマンは突然歩みを止めた。それを見たブラックテリナはチャンスと見たのか、目前まで使づくと捕えようと触手を伸ばそうとする…!
と、その時!
“バゴンッ”
レッドマンは振り向き様に半回転をしながら右回し蹴りを繰り出し、見事ブラックテリナと蹴飛ばした!
予想もしない攻撃をモロに喰らったブラックテリナはたまらず吹っ飛び地に激突する!
レッドマンは既に、背後からの接近に気付いていたのだ!
長年の経験から殺気を読み取るのが得意になっていたのか、それともブラックテリナの飛ぶ時に発する音で気づいたのか………?
すると今度は背後から火花のような熱戦と火炎がレッドマン目掛けて飛んで来る!
「レッドジャンプ!」
だがレッドマンは、全く慌てる事無く高く跳躍してそれをかわし、それにより火炎や熱戦は別の山地に当たって爆発する。
とある低山地のてっぺんに着地したレッドマン。その見下げるような視線の先にはブラックテリナ含める四体の生物がいた。
残りの三体もブラックテリナと同じく円盤生物である。
残りは、亀とガマガエルを合わせたような姿が特徴の『ブラックガロン』、
イカに似た外見を持つ『ブリザード』、
チョウチンアンコウに似た姿を持つ『ハングラー』の三体である!
先ほどの熱戦はブラックガロンの、火炎はブリザードとハングラーのものだったのだ。
するとレッドマンは現れた円盤生物を見るや、両手を合わせて“ポキポキ…”と指を鳴らし始める。
そしてその表情をよく見てみると、何やら強力な殺気を放っている様であった。
………思えばレッドマンは、いつもなら赤い通り魔の名に恥じぬままに、彼の方から相手が気付く気付かない問わず怪獣たちに襲い掛かっている。
しかし今回は、円盤生物たちの方からレッドマンに襲い掛かったのだ!
つまりレッドマンは、本来自身が得意とする通り魔的な事を逆に相手にされたわけであり、それによりプライドを傷つけられたがために怒っているのである!
円盤生物たちは結果的に、命知らずな事をしたわけであった笑
だがブラックガロンたちはそんなのお構いなしにレッドマン目掛けて接近し始める。
「レッドファイト!」
(BGM:レッドマン)
レッドマンはファイティングポーズを取っていつもの掛け声を上げると、ブラックガロンたち目掛けて駆け始める!
今回は怒りが現れているのか、走る際に地面に足を付ける度に土砂や土煙が巻き上がる………。
だが決して「ウルトラマンガイアに似てる」と言ってはいけない(笑)
レッドマンはまず、先陣切って駆け寄るブリザードの肩を踏み台にして跳び、落下スピードを活かしてハングラーの頭部に上から膝を叩き込む!
ハングラーはレッドマンの二―ドロップを喰らうと同時に、その勢いで頭が地面に刺さる様に埋もれてしまう。
頭を地面から引き抜こうと踏ん張るハングラー。だがレッドマンはそんなハングラーに御構い無しと馬乗りになって背中にチョップを連続で打ち込む。
ブラックガロンはそんなレッドマンに背後から掴みかかることでハングラーから引き離し、更に攻撃を加えようとする。
レッドマンはブラックガロンに後ろから掴まれた状態のまま右肩を右肘で数回叩き、更に腹部に後ろ蹴りを打ち込み、それによりブラックガロンが怯んで掴む力を弱めたところに更に右裏拳を顔面に叩き込んで完全に離させる。
そしてレッドマンは振り向いてブラックガロンの腹部に前蹴りを打ち込んでその反動で後ろに跳ぶ。
「レッドアロー!」
レッドマンは後ろ向きに跳びながら、石突が十字架の形状をした必殺の手槍・レッドアローを投げつける!
“カキーン”
だが、ブラックガロンの硬い甲羅に刺さらず撥ね返されてしまった。
それによりレッドマンが少し動揺している隙に無事、頭が地面から引き抜けたハングラーは、レッドマン目掛けて口からの火炎・溶解火炎を吐き出し、反対側のブリザードも青い体の腹部の発射口から冷凍ガスを噴射する!
「レッドジャンプ!」
すぐに頭を切り替えたレッドマンは、再度レッドジャンプをしてそれをかわす。
そしてそれによりお互い反対側から飛んで来た火炎と冷凍ガスがぶつかり合う!
………だが、当然冷凍ガスが火炎に勝てるはずが無く、あっという間にブリザードの冷凍ガスはハングラーの火炎に押し負け、更にそれを腹部に喰らう事で青い体の腹部の発射口が破壊されてしまった!
それを見たハングラーは口をあんぐり開けて「やってしまった!」とばかりの反応をするが、その隙にいつの間にか自身の横にいたレッドマンに横腹を蹴り転がされる。
ブリザードは反対側の赤い身体に切り替えて、再度レッドマンに接近して組み付く。
レッドマンとブリザードが殴り合いをしている間に、ハングラーはレッドマンに噛み付こうと大口を開けて接近する!
「レッドナイフ!」
だが、レッドマンはそれに気づくや短剣にも似た大型のナイフ・レッドナイフと取り出して、ブリザードを抑え込みながらハングラーに投げつける!
“ザブシュッ”
一直線に飛ぶレッドナイフはハングラーの口の中に入ったかと思うと、なんとそれでも勢いは劣らずハングラーの後部から体内を突き破って飛び出す!
飲み込んで突き破るまでの間に、体内の色んな所をズタズタに切られてしまった事により致命傷となり、ハングラーはその場で倒れ伏せてやがて力尽きてしまった。
ハングラーを仕留めたレッドマン。組み合っているブリザードの腹部に膝蹴りを数回打ち込んで怯ませた後、更にアウトローな前蹴りを胸部に叩き込んで吹っ飛ばす。
レッドマンは更にブリザードに攻撃を加えようとするが、その隙に首、両腕に何やら触手が巻き付く!
背後からブラックガロンが舌を首に、そして上空からブラックテリナが触手を両腕に巻き付けて動きを止めたのである!
ブラックガロンとブラックテリナが動きを止めた隙に、ブリザードは腹部の発射口からレッドマン目掛けて火炎・烈怒火炎地獄を噴射し、焼き殺そうとする!
だが、ここでくじける“赤いアイツ”ではない。
火炎が迫り来る中、レッドマンはなんと力づくで右腕を引き下げ、それにより自身の右腕に絡み付くブラックテリナの触手が前に来る。
そしてそれによりブリザードの火炎はレッドマン自身ではなく、レッドマンの右腕に絡み付いていた二本の触手に当たり、焼き切ってしまった!
レッドマンの機転により触手を焼き切られたブラックテリナは驚きや怒りからか、たまらずブリザード目掛けて火花状の光線・ファイヤーレインを吹き付け、それを浴びたブリザードは怯んで少し後退する。
「レッドアロー!」
レッドマンはブリザードが怯んだ隙を逃さずレッドアローを投げつけ、勢いよく飛ぶレッドアローはブリザードの腹部の発射口から突き刺さり、先端が背中を突き破って飛び出る!
レッドアローにより串刺しにされたブリザードはその場に倒れてやがて力尽きた。
ブリザードを仕留めたレッドマンは、左腕に絡み付いているブラックテリナの触手を右手で掴み、思い切り振り下ろすことでブラックテリナを地面に叩き付ける!
それも一発だけではなく、二、三発と連続で叩きつけ、それによりブラックテリナは完全にグロッキーとなり力なく地面に転がる。
するとレッドマンは自信の首に舌を巻きつけているブラックガロンへと視線を変える。
レッドマンはブラックガロンの舌を掴むとそれを引っ張り、ブラックガロンを自身の方へと引き寄せる。
そして目前までに引き寄せた瞬間、
「レッドナイフ!」
“ザシュッ”
“!!?ギシャアアアアァァオン”
レッドナイフを手に取って舌を切り落としてしまった。
すると、ブラックガロンは動きが鈍ったかと思うと、一気にフラフフラとし始める。
ブラックガロンの長い舌は武器であり、実は弱点でもあるのだ。
以前の個体も、この舌をウルトラマンレオに切られたことにより絶命している。
「レッドアロー! トオッ!」
“ザシュッ”
レッドマンは弱ったブラックガロンの口内へと手持ちのレッドアローをぶっ刺す!
ブラックガロンは口内から喉にレッドアローが刺さった状態のまま力尽き、崩れ落ちる様に倒れた。
一瞬にして三体もの円盤生物を葬り去ったレッドマン。ブラックテリナは分が悪いと見たのか、満身創痍でふらつきながらも飛んで逃げようとする。
………だが、これを見逃すほど赤い通り魔は甘くない!
レッドマンは逃げようとするブラックテリナに跳躍して跳び付き、そのまま地面に叩き付け、両手で抑え込んで動けないようにする。
そして両手で二枚貝のような殻の口を掴み、ありったけの力を入れる。
長年に渡って、様々な怪獣たちと戦ってきた赤いアイツの腕っぷしは伊達ではなく、二枚貝のような殻を難なくこじ開けてしまう。
因みにブラックテリナは、二枚貝のような殻の中には剥き出しになった脳や眼球があるという何ともグロテスクかつ不気味な容姿をしているのである。
殻をこじ開けたレッドマンはレッドナイフを右手でもって一回回した後、その内部目掛けて一、二、三、四発と振り下ろす!
殻に守られていた柔らかい内部を滅多刺しされたブラックテリナは傷口から青い体液を吹き出し、その返り血を浴びながらもレッドマンはなおもレッドナイフ振り下ろす………!
やがてブラックテリナも、無残な姿で力尽いて完全に動かなくなってしまった。
襲って来た円盤生物四体を倒したレッドマン。戦いを終えた彼は、赤い青い体液がかかっている若干ホラーな姿のまま、一匹ずつ円盤生物の死体の元に歩み寄り見つめる。
そしてレッドチェックを終えたレッドマンは、死体を残したまま何処かへと歩き去って行った………。
再び襲って来た円盤生物に、またしても勝利を収めたレッドマン。
だが、今回の戦いで新たに二つの事が認識させられた。
一つは、レッドマンに対する奇襲攻撃は彼の怒りを買ってしまうためタブーな事。
そしてもう一つは、刃物の武器を持つレッドマンに、触手での攻撃は何の意味もないことである………。
そしてレッドマンを狙う円盤生物は、実はまだあと五体残っている!
彼(?)らは恐らく、今まさに虎視眈々とレッドマンを狙っているであろう………。
負けるな!レッドマン!
〈完〉
いかがでしたか?
残す円盤生物はあと五体となりました。
次回は円盤生物後半組との戦いかつ円盤生物編のラストですので楽しみにしていてください!
感想・指摘・アドバイス等をお待ちしています。