ニンジャスレイヤー・オムニバス   作:厨二病バカ一代

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ニンジャスレイヤー・オムニバス 第3話

【インコンシクエンシャル・パーソン・ストラグル】Part3

 

ゼンイチは事故が何者かによって引き起こされたものだと考え、調査を開始。そして、黒幕はゼンイチも意外なほどあっさりと判明した。

 

「あのバイオ薔薇園は利益上げてなかったからな。犠牲になってもらったんだ。」レインメーカーが言った。ニンジャ組織にとって利益を上げられない施設などゴミクズ同然。

 

故に薔薇園は取り壊され、邪魔な従業員は事故を装い殺害。事件の顛末は組織によって改竄されニュースで流される。これが事件の結末だ。

 

「どうして俺に黙っていた?ラビットフット=サン?」「こうなることが分かりきっていたからさ。で、どうする?」「殺す!」「ま、そうなるわな。」

 

「バカが。2対1だぞ?」「それがどうした?イヤーッ!」ゼンイチは背中に装着された8本のスパイダーアシを伸ばし、両者に攻撃を試みた。

 

「イヤーッ!」ラビットフットは両足に仕込まれた特殊スプリング機構で跳躍し、スパイダーアシを回避。「イヤーッ!」レインメーカーも器用に側転やスウェーを織り交ぜ回避。

 

「お前は実際優秀なニンジャだった!それが非ニンジャの屑にセンチメントを持つからこうなる!」事務所の中に雨が降り始める。レインメーカーのアメ・ジツだ!

 

アメ・ジツはネオサイタマの重金属酸性雨より10倍危険な酸性雨を発生させる。いかなニンジャ装束といえどまともに食らえば無残に溶けてしまうのだ!ゼンイチはクモイト・ジツで幾重にも織り込まれた頑強な傘を創り出し、これを防ぐ。

 

「クズハドッチダー!!!」ゼンイチは最大級の殺意を込めて侮辱的発言を放ち、スパイダーアシを繰り出す!危険な状況だ。今のゼンイチにはレインメーカー以外見えていない。

 

故に!「イヤーッ!」「グワーッ!」ラビットフットのスプリングキックによるアンブッシュがゼンイチにブルズアイ!背中に蹴りを食らったゼンイチは床に崩れ落ち、傘を手放した。「グワーッ酸性雨!」

 

ALAS!無情にも酸性雨が降り注ぐ。ゼンイチのニンジャ装束が溶け始める。肉が溶けるのも時間の問題だ。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

アンブッシュを成功させたラビットフットは窓ガラスを蹴り壊し飛び去った。ゼンイチ程ではないが、彼もまた酸性雨によるダメージを負っていたのだ。

 

レインメーカーのフレンドリーファイアーではない。あえて酸性雨を受けることで機を伺い、アンブッシュを成功させた。両者納得済みのフーリンカザンなのだ!

 

(あとは頼むぜ、レインメーカー=サン。)まずはプライベートプレイスに移動し身体を休ませる。あとは状況判断だ。レインメーカーなら確実に仕留めることが出来る。だが仕留められなかった場合は自分の出番が来る。

 

コンディションを万全にしなくてはならない。そう思考し、ラビットフットが路地裏から跳躍。その時!

 

「Wasshoi!」

 

【NINJA SLAYER】

 

【NINJA SLAYER】

 

「そんなに非ニンジャの屑が恋しいならアノヨで会わせてやる。そのまま死ね!」ナムサン!レインメーカーがストンピングでゼンイチの頭部を破壊しようとしていた。その時!

 

「イヤーッ!」レインメーカーの頭部にスリケンが突き刺さった!直後、無数のスリケンがレインメーカーを襲う!「グワーッ!」

 

(一体何だ!?一体何が起こった!?)思考は一瞬だった。事務所を荒らす赤黒い竜巻が見えた後、彼の身体の中のエネルギーが暴走!エネルギーの拡散が抑えきれない!「サ、サヨナラー!」レインメーカーは爆発四散した。

 

レインメーカーが爆発四散した後、酸性雨が止んだ。赤黒い竜巻はしばらく回転を続け、徐々に停止した。満身創痍のゼンイチは彼の姿をはっきりと目視する。赤黒の死神の姿を。「ドーモ、ニンジャスレイヤーです。」

 

赤黒のニンジャはニンジャ遠心力で酸性雨を弾き飛ばした。見よ!一滴の雨も付いていないニンジャ装束を!なんと恐るべきニンジャ遠心力保持力であることか!

 

「ドーモ……ニンジャ……スレイヤー=サン。オクトパス……です。」ゼンイチは自身のニンジャネームを好んではいなかった。自分は自分だ。マドウ・ゼンイチだ。だがアイサツされれば返さねばならない。

 

「これからオヌシを殺す。慈悲はない。インガオホー。」インガオホー。その通りだ。金のために暗黒非合法ビズに加担し、人も殺した。お似合いの末路だ。

 

「待ってくれ……これを。」ゼンイチは今まで隠し持っていたセンコを渡した。復讐が終わったらセンコをあげに行こうと考えていたのだ。「郊外で……事故……彼女らを弔……」「……分かった。」

 

これらの短い言葉で意図が伝わったかどうかゼンイチには分からなかった。だが託すことは出来た。これで未練は……いや、ある。ビズで得た多額の報酬を両親の口座に送金したが、もっともっとたくさんの金を送金したかった。両親に良い人生を送って欲しかった。

 

(いや、薄汚れた金で幸せになって欲しいなど、どの口が言えたことか。やはりインガオホーか……)

 

「カイシャク……」「……」ニンジャスレイヤーは無言で肯き、チョップを放った。ゼンイチの額がひび割れ、エクトプラズムめいてエネルギーが奔流する。「サヨナラ!」ゼンイチは爆発四散した。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

ネオサイタマ郊外の森林地帯。そこに、トレンチコートを着た一人の男の姿があった。我々は彼を知っている!ニンジャスレイヤーの正体、フジキド・ケンジその人だ!道路にしゃがみ込んだフジキドはセンコを取り出すと、小さなオブツダンに向かって手を合わせた。

 

「ナムアミダブツ。」

 

【インコンシクエンシャル・パーソン・ストラグル】終わり

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