【ライズ・オブ・ダークニンジャ】
(これまでのあらすじ)バンディットが図らずしも遺した密着によりビホルダーの居所を突き止めたニンジャスレイヤー。トーフ工場にエントリーし、フドウカナシバリ・ジツを持ったビホルダーとの激戦を制したニンジャスレイヤーは、残りのシックスゲイツの居所を突き止めるためインタビューを試みた。
そして、マルノウチスゴイタカイビルにて妻子を無慈悲に殺めたニンジャの正体を聞き出そうとしたその時!
ビホルダーは爆発四散した。一体何者の仕業か?爆煙が晴れ、割られたガラスの向こう側に、コンビナートに悠然と立つオブシディアン装束のニンジャの姿が現れた。ニンジャスレイヤーは跳躍!空中でオブシディアン装束のニンジャに向かってアイサツした。
「ドーモ、ニンジャスレイヤーです。」「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。ダークニンジャです。」「イヤーッ!」アイサツからゼロコンマ数秒のうちにニンジャスレイヤーはスリケンを投擲!
「イヤーッ!」ダークニンジャも殆ど同時にクナイダートを投擲した。どちらの攻撃もサンシタであらば直撃は免れない程のシビアな攻撃だ。しかし両者にとってはただの牽制にしかならない!ニンジャスレイヤーもダークニンジャも、相手がどのような攻撃をするかが読めているのだ。タツジン!
ニンジャスレイヤーは風のようにコンビナートへ降り立った。あわやカラテの応酬が始まるのか!?と胸踊らせる読者の皆さんもいることだろう。しかしご期待に添えず申し訳ない!ニンジャスレイヤーは去った。ニンジャスレイヤーはダークニンジャと戦わず彼の横を通り過ぎたのだ!
「サンシタ風情が逃げ果せるとでも?」当然、ダークニンジャは赤黒のニンジャを追い、殺害しようとしていた。その時、彼のIRCノーティスに通信が入った。ラオモトだ!
「ビホルダーが殺されたようだな。」「ハイ。現在、彼を殺したとおぼしきニンジャと交戦中。」「ニンジャスレイヤーだな?」「ハイ。」「ヤツのことは捨て置け。」ダークニンジャは赤黒のニンジャを追いながらクナイダートを投げ続けていたが、足を止めた。
「ヤツはアースクェイクとヒュージシュリケンが処理する。ドージョーの連中共々な。ムッハハハ!」「仰せの通りに。」ラオモトの忠実なる懐刀、ダークニンジャはラオモトの指示に従い、その場を去った。
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ダークニンジャの追跡を振り切ったニンジャスレイヤーはシンカンセンめいた速度で中国地方へと向かっていた。しかし彼の両の眼から、おぉなんと痛々しい!朱色の涙、大粒の血の涙が流れ出ているではないか!コワイ!
(イクサから逃げおって!何故だ!?臆病風か!?全ニンジャを殺すという誓いはどうした!?儂に身体を預ければよかったものを!!)ニューロンの同居者はフジキドを激しく責める。
ナラクが怒りを燃え上がらせると、フジキドの身体は血液が沸騰してしまいそうな熱さと痛みに苛まれ、両眼からは止め処なく血の涙が流れた。(逃げただと?ニンジャは殺す!惨たらしく殺す!だがセンセイ達は捨て置けぬ!)
(あの老いぼれ共を助けるというのか?何たるセンチメント!フジキドよ、最早オヌシの寄る辺は復讐だけだ!余計なことに気をとられるでない!)ナラクの言った"余計"こそ、フジキドにとっては重要であった。
最後に残された絆を守り通すことは、フジキドに残された一欠片の人間性を守ることと同義。人間性を失えば、妻子を殺したあのサンシタ共と同じ場所に堕ちることになる。それではアノヨのフユコとトチノキに顔向けが出来ない。故にドージョー放火は絶対に阻止せなばならない!
(ナラクよ、貴様の言葉に耳を貸すつもりはない!)フジキドははっきりとした拒絶の意思を示した。(グググ、生意気な。だがその強がりも実際いつまで持つか、時間の問題よな。)
ナラクは分かっていた。フジキドの肉体と精神が実際限界であることを。気紛れを起こしたナラクは、フジキドが屈服するその時を、敢えて待つことにした。
邪悪なニューロンの同居者はフジキドのニューロンに溶け込み消えた。熱と痛みが徐々に引いていく。手放しに喜ぶことは出来ない。フジキドはナラクを警戒しつつも先を急ぐ。目指すはドージョー。立ちはだかるニンジャは全て殺す!急げ!ニンジャスレイヤー急げ!
【ライズ・オブ・ダークニンジャ】終わり