こんゆり 作:毬藻
悲しい咲穂の一人クリスマス。 ←嘘です。
ぜひお楽しみください。
く、クリスマスの字が違うからって、香菜ちゃんの曲じゃないんだからねっ!
クリスマス当日。
私は家の中にいた。
祐希と連絡が取れないまま日数が経ち、約束のクリスマスとなった今日。
もうすぐ菜夏が来るのだが、やっぱりデートがしたかったし、何よりも祐希に会いたい。祐希に抱きしめられたいし、キスもしたい。触れあいたかった。
ずっとそんなことを考え込んでいると、家のチャイムが鳴った。
菜夏を家に向かい入れ、祐希のことをずっと話していた。
「私、咲穂と祐希が付き合い始めて、嬉しかったっていうのもあったけど、本当は悔しかったんだ。私はね、祐希のことが好きだったの……中学のときに一目惚れして、それから友達になって……もう十年くらい祐希のことを好きだったんだ」
なんて衝撃の告白も菜夏からされて、私の頭はもうおかしくなっていた。
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その頃、Aikawaの社長室では――――――――
「高田さん、これをこの住所に届けてほしいんですが……」
俺は仕事の合間に、咲穂へのクリスマスケーキを届けてもらっていた。生憎だが、自分の手では届ける時間がないため、宅急便に頼んで届けてもらうことにしたのだ。
数日たって、仕事にも慣れてきた俺は、休む暇もなく働いていた。クリスマスシーズンと言うこともあり、年最大の忙しさを誇っていた会社内に、少し充実感を覚えていた。
咲穂へのクリスマスケーキにはメッセージカードを挿入したのだが、咲穂は気づいてくれるだろうか。短いメッセージだけど、きっと伝わるはずだ。
俺はそんな願いを込めて、仕事に戻った。
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「ふわぁ~」
俺は一人家で悲しく、ケーキを食っていた。祐希がいなくなって、菜夏や咲穂ちゃんの調子もおかしくなって、俺も正直混乱してたのだった。
たまにはいいかと思って、自分へのご褒美として『Aikawa』でケーキを買ってきてヤケ食いしているところだ。
祐希と咲穂ちゃんが付き合い始めたと聞いて、俺も美優へのアプローチを強めた結果、交際することができるようになった。というのも、ある事件が有ってからなんだけどな……
昔あったことを乗り越えて、美優と付き合い始めた俺は、家でニヤニヤしつつケーキを食っていたのだった。もうしばらくすれば美優が家に来て、ケーキ食べさせ合いっこが出来る。それがいまは楽しみでしょうがないのだ。
祐希がいなくなって皆落ち込んでるのに一人だけ能天気だって?ははっ……俺だって悲しいんだぞ。幼馴染がいなくなって悲しくない訳ないだろ!俺はいつも祐希のことばっか見てたし、美優に一目惚れする前は正直祐希が好きだった位だしな。でも今は美優が好きだ。これ以上ないくらいに。
そんなところでチャイムが鳴った。
玄関を開ければそこには美優が『Aikawa』の箱を持って立っていた。美優のコートには雪がついていた。
「ホワイトクリスマスか……祐希もみてんのかな?」
ポケットに入ってた携帯が鳴った。咲穂ちゃんからだ。
「美優、咲穂ちゃんと菜夏からケーキパーティーのお誘いだよ?」
「行きたい行きたい!」
皆で『Aikawa』のケーキを持ち寄って……思い出に残る一日だ。
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高層ビルの最上階にある社長室の窓は全面、防弾二重ガラス。外の景色が一望できるのだ。外の景色は真っ白。
「ホワイトクリスマス……咲穂もきっと……」
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家のチャイムが鳴って、ドアを開けると、宅急便が来ていた。
送り主は、逢河祐希。
中身は『Aikawa』のクリスマスケーキだった。
「うわっ!それ、祐希から?『Aikawa』の超高いケーキじゃん!みんなを呼んで食べようよ!咲穂!」
拓真くんや美優に連絡して家に来てもらった。
「じゃ、メリークリスマス!」
『メリークリスマス!』
ケーキを食べて楽しんでいると、そっと空箱の中からメッセージカードが落ちた。
それは祐希からのものだった。
「?……さ、咲穂?なんで泣いてんの?ちょ、どうしたの!?」
「ううん……なんでもないよ!」
祐希……メリークリスマス……
『咲穂へ
Merry Xmas、咲穂
また一緒に観覧車に乗ろうな
祐希』
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「メリークリスマス……咲穂」
俺は一言、作業をしながら窓に向かってそう、呟いた。
【-Fin-】
お疲れ様です!
なんとか一章終了して、完全にタイトル関係なくなっちゃった終わりでしたが、なんとか終わることができて、四時にしてやっと眠れます!(歓喜)
二章は設定が考え付き次第、別タイトルで書き始めます。
決してこの『こんゆり』の中では続きませんのでご注意を……
変な終わり方になってしまって、すいません。
観覧車ってのは、色々あったけど、もう一度またいつか会おう。って意味です。
適当過ぎすみませぬ。
ほんとうにありがとうございました!
あ、美優と拓真が付き合うことになった物語は【R18】入りますので、二章の番外編として、いつか書くのでお楽しみに!