こんゆり   作:毬藻

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重い話パート1です。


祐希の心境

 

 事件の日から一週間ほど経ち、いつものように大学で授業を受けていると、暗そうな顔をしていたのか、急に拓真が俺のことを覗いてきた。拓真曰く、『最近拓真が暗い』と幼馴染にはなんでも御見通しのようだった。

 菜夏や美優にも心配されたけど、俺は何も話さなかった。

 

 2週間ほどして俺は咲穂へのメールをやめた。

 

 俺のことを今、咲穂がどう思っているのかは分からないが、快く思っているとは思えない。このままメールを続けていてもなにも返信は帰ってこないと思い、咲穂の為にも一度、メールをするのをやめたのだった。

 

 5月もそろそろ終わりの頃になり、俺はひたすら授業へと精を出していた。というか、最近は授業ぐらいしか熱中できるものがなくなっていた。咲穂と遊んだりすることがなくなり、毎日授業をして家事をしたり走ったり。そんなことばかりしていた俺は、新しい趣味に目覚めたのだった。

 

 それは、料理。

 

 もともと得意ではあったのだが、ある日本屋に立ち寄り読書用の文庫本や活字を眺めて購入した。その後、雑誌コーナーで週刊誌を立ち読みし、数年ぶりにゲーム雑誌なんかにも触れていると、目に入ったのがレシピ本だった。

 気になったので購入してみて、その日のうちにレシピを試してみると、意外と上手くいき、料理に目覚めてしまったのだった。

 

 あとはやっぱりランニング。

 

 早朝のランニングコースを見直して、新しいコースを追加して走る距離を長くした。がむしゃらに毎日走って走って、脚にかなり筋肉がついたし体力もついた。

 

 そして、高校時代の友人と会い、久しぶりにテニスをした。ゲーム形式で遊んで、とても楽しかった。その後にBBQもして、身体だけは毎日充実していた。

 

 

 6月に入り、そろそろ梅雨入りする頃かと思っていると、1週間ほどして宣言があり、どのワイドショーでも梅雨の話ばかりになった。

 

 それに最近は嫌な雨が多い。降ったりやんだりが続く日もあれば、1日中豪雨だったり。台風も2つほど来て、全くロクなことがない。

 

 

 そんなことをある日考えていると、突然外の雨が強くなってきた。昨日から関東地方、主に東京で大雨洪水警報が発令されていて、外には出ないようにしていたのだが、これでは洗濯も干せずに参っているところだった。

 

 気晴らしに家の大掃除をして、新作料理のレシピを試すなど休日を満喫していたのだが、そんなことをしていると突然家のチャイムが鳴った。

 

 こんな天気の日になんだ?と思いつつ、玄関に向かう。特に通販なんかも頼んでいないし、勧誘とかもわざわざ豪雨の日に出てこないだろう。と思ってドアを開けると、

 

 雨でびしょ濡れになった咲穂が傘も持たずに立っていた。

 

 身体は雨でびしょびしょに濡れ、持っている鞄もびしょびしょ。傘も持たずになにをしていたのだろう。息が荒くなっているから、走ってきたのだろうか。手や体が小刻みに震えているのは、雨で冷えたからか。とにかく見苦しいその姿に呆れて、俺は咲穂を家の中に入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




寒そうな咲穂さん。

一体どうしたのでしょう?

そして、仲直りは出来るのか?

必見です。。。。
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