私の名は西木野真姫   作:イモリ

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有言実行、すぐに投稿したでしょう?

短いけども。


opus3:私は関係ない

 

「……暇だ」

 

 授業中、勉強が凄まじく簡単になってしまった現実を知った。

 なんとなく分かっていたが、どうやら西木野真姫の経験は私にも受け継がれているらしい。

 元々医学部を目指しているだけはある。今の授業レベルが随分と低い。

 

 そんなわけで、授業中が暇だ。

 まさか寝るわけにもいかず、こうして教師の言葉を聞き流すしかやることがない。

 ……まあ、同じクラスの星空凛は思い切り寝ているが。

 羨ましい。

 

 ーーキーンコーンカーンコーン

 

 と、鐘が鳴る。一時限目が終わった。

 次は数学室だったかな。

 

「凛ちゃん、起きてよ〜」

「んー、まだ寝足りないにゃぁ……」

 

 などという掛け合いをスルーしつつ、教科書を持って教室を出る。

 

「……ん」

 

 三年生の教室の前の通ると、見覚えのある顔。

 高坂穂乃果と園田海未だ。

 恐らく、矢澤にこをアイドルに誘うのだろう。

 

「やっぱり止めといたほうがーー」

「ちょっ、何言ってるのよ海未ちゃぁん!!」

 

 すっげー見たことある光景だなぁ……今は三次元だが。

 まあ私には関係ない。さっさと行こう。

 

 

 

■

 

 

 

 全ての授業も終わり、放課後だ。

 

 さて、これからどうしようか。

 ここが、私が原作と関わるか関わらざるかの瀬戸際と言えよう。

 選択肢は二つある。

 

 UTX学園に行くか。行かないか。

 

 私の予測なら、行くと原作と関わる……というより、原作の流れに乗る。

 行かなければ、原作とは違う方向へ向かうだろう。

 今日、UTX学園に矢澤にこが行く。

 そこで私と会い、共にアイドル部へと入部を果たすのだ。

 

 ……どうしたい?

 

 自問するも、答えは出ない。

 正直に言って、どうでもいい。

 流れに乗ってもいいし、乗らなくてもいい。

 

 どうでもいいなら……

 

 

 

「私の好きなように生きてやろう」

 

 

 

 開き直ってやる。

 

 

□

 

 

 

「ただいま」

 

 家に着き、誰もいないために鍵をかける。

 冷蔵庫にあった適当なもので夕飯を済ませ、部屋に戻る。

 そして四肢を投げ出した。

 

「……ははっ」

 

 にやける口元が止められない。

 心の底から笑いが込み上げてくる。

 

「はははっーーやっちまったなぁ」

 

 これで原作の流れは変わった。

 もはやμ'sがどうなるか、私にも分からない。

 

 それでいい。それがいい。

 分かりきった人生なんざ捨て去るものだろう。

 この人生、もはや私のものだ。

 好きなように使い潰してくれる。

 

「はは、どうなるかな」

 

 μ'sが、原作がどうなってるか。明日が見ものだな。

 

 

 

■

 

 

 

 翌日。

 既に両親のいない家に挨拶をしつつ、睡魔と戦争しながら通学路を進む。

 

 まばらに音ノ木生徒が見え始め、とうとう学校が近くなってきた。

 私がいないμ'sはどうなっているかな?

 

 

 

 

 

 結果、何も変わってはいなかった。

 学校は既に昼休み。午前中は普通に授業を受けていたのだが、特に何か接触があるわけもなく。ただ時間が過ぎただけ。

 何という事か、私がいなくとも問題がないとは。

 

 いやしかし、作曲者がいないか?

 

 どうだろうか。漫画版だと、生徒会長である絢瀬絵里がギターを弾くコマがあった。

 つまりは楽器が弾けるわけであり、もしかすると作曲も出来る可能性はあるか?

 限りなく低くはあるが、可能性としては存在してしまっている。

 ならばやはり私はいらないな。

 

 ふぅ、良かった。私は関わらなくとも良さそうーー

 

 

 

「マッキー発見にこ!」

 

 

 

 弁当箱を広げた瞬間、教室に響く声。

 それは矢澤にこのものだった。

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