私の名は西木野真姫   作:イモリ

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有言実行、すぐに投稿したでしょう?

短いけども。


opus3:私は関係ない

 

「……暇だ」

 

 授業中、勉強が凄まじく簡単になってしまった現実を知った。

 なんとなく分かっていたが、どうやら西木野真姫の経験は私にも受け継がれているらしい。

 元々医学部を目指しているだけはある。今の授業レベルが随分と低い。

 

 そんなわけで、授業中が暇だ。

 まさか寝るわけにもいかず、こうして教師の言葉を聞き流すしかやることがない。

 ……まあ、同じクラスの星空凛は思い切り寝ているが。

 羨ましい。

 

 ーーキーンコーンカーンコーン

 

 と、鐘が鳴る。一時限目が終わった。

 次は数学室だったかな。

 

「凛ちゃん、起きてよ〜」

「んー、まだ寝足りないにゃぁ……」

 

 などという掛け合いをスルーしつつ、教科書を持って教室を出る。

 

「……ん」

 

 三年生の教室の前の通ると、見覚えのある顔。

 高坂穂乃果と園田海未だ。

 恐らく、矢澤にこをアイドルに誘うのだろう。

 

「やっぱり止めといたほうがーー」

「ちょっ、何言ってるのよ海未ちゃぁん!!」

 

 すっげー見たことある光景だなぁ……今は三次元だが。

 まあ私には関係ない。さっさと行こう。

 

 

 

 

 

 

 全ての授業も終わり、放課後だ。

 

 さて、これからどうしようか。

 ここが、私が原作と関わるか関わらざるかの瀬戸際と言えよう。

 選択肢は二つある。

 

 UTX学園に行くか。行かないか。

 

 私の予測なら、行くと原作と関わる……というより、原作の流れに乗る。

 行かなければ、原作とは違う方向へ向かうだろう。

 今日、UTX学園に矢澤にこが行く。

 そこで私と会い、共にアイドル部へと入部を果たすのだ。

 

 ……どうしたい?

 

 自問するも、答えは出ない。

 正直に言って、どうでもいい。

 流れに乗ってもいいし、乗らなくてもいい。

 

 どうでもいいなら……

 

 

 

「私の好きなように生きてやろう」

 

 

 

 開き直ってやる。

 

 

 

 

 

「ただいま」

 

 家に着き、誰もいないために鍵をかける。

 冷蔵庫にあった適当なもので夕飯を済ませ、部屋に戻る。

 そして四肢を投げ出した。

 

「……ははっ」

 

 にやける口元が止められない。

 心の底から笑いが込み上げてくる。

 

「はははっーーやっちまったなぁ」

 

 これで原作の流れは変わった。

 もはやμ'sがどうなるか、私にも分からない。

 

 それでいい。それがいい。

 分かりきった人生なんざ捨て去るものだろう。

 この人生、もはや私のものだ。

 好きなように使い潰してくれる。

 

「はは、どうなるかな」

 

 μ'sが、原作がどうなってるか。明日が見ものだな。

 

 

 

 

 

 

 翌日。

 既に両親のいない家に挨拶をしつつ、睡魔と戦争しながら通学路を進む。

 

 まばらに音ノ木生徒が見え始め、とうとう学校が近くなってきた。

 私がいないμ'sはどうなっているかな?

 

 

 

 

 

 結果、何も変わってはいなかった。

 学校は既に昼休み。午前中は普通に授業を受けていたのだが、特に何か接触があるわけもなく。ただ時間が過ぎただけ。

 何という事か、私がいなくとも問題がないとは。

 

 いやしかし、作曲者がいないか?

 

 どうだろうか。漫画版だと、生徒会長である絢瀬絵里がギターを弾くコマがあった。

 つまりは楽器が弾けるわけであり、もしかすると作曲も出来る可能性はあるか?

 限りなく低くはあるが、可能性としては存在してしまっている。

 ならばやはり私はいらないな。

 

 ふぅ、良かった。私は関わらなくとも良さそうーー

 

 

 

「マッキー発見にこ!」

 

 

 

 弁当箱を広げた瞬間、教室に響く声。

 それは矢澤にこのものだった。

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