騎士よ、音より早く追え -仮面ライダードライブ異伝・マッハ×チェイサーVS仮面ライダーW-   作:たんぺい

11 / 12
最終話:剛はその姿を乗り越えられるのか?

…いい、面構えだ。

 

スカルドーパントは、5人の戦士を見て、心底嬉しかった。

『仮面ライダー』が、立派に育ってくれた、と。

 

そして、ああ、コレでやっと、安心して逝ける、と。

 

 

 

「…行くぜ、フィリップ!」

「ああ、翔太郎…コレが、僕達の本気だ!」

 

フィリップがエクストリームメモリに吸収されて、そのままエクストリームメモリがベルト…Wドライバーに刺さる。

エクストリィィム!と、唸り現れた…緑と黒にシルバーのラインが入ったライダー。

 

仮面ライダーWサイクロンジョーカーエクストリームである。

 

 

「さあ、振り切るぜ…変ッ…身!」

 

竜のベルト、アクセルドライバーに竜はアクセルメモリを差す。

赤いオーラが周囲を巻き込み、アクセルッ!と言う音声から現れたのは紅いライダー。

 

仮面ライダーアクセルである。

 

 

「…変身」

 

シンプルに右手を水平に構えつつ、もう一つのマッハドライバー炎にシグナルチェイサーを差し込む。

シグナルバイク、チェイサー!と言う変身音と共に表れた、白亜のボディに紫のラインの入った、ライダースーツのようなライダー。

 

仮面ライダーチェイサーである。

 

 

「おりゃぁぁ!行くぜ、変身!!」

 

そして、剛が自身のマッハドライバーにもう一つの相棒を挿入する。

 

シグナルバイクにしてシフトカーたる矛盾する相棒、かつてのハートの力を想定して生まれた剛の最強兵力。

その姿は、仮面ライダードライブと仮面ライダーマッハをくっつけて割ったような赤と白が眩しい騎士。

己にダメージが跳ね返って来ても気にせぬリスク全開の『命がけ』…それこそが…

 

シグナルバイク、シフトカー!ライダー!デッドヒート!

 

仮面ライダーマッハデッドヒートである。

 

 

 

…凄いな

 

スカルドーパントは、呟いた。

きっと、皆『仮面ライダースカル』なんて片手で捻る程の戦士なんだ…スカルドーパントは思った。

 

…だが、俺も簡単に負けてやる訳にはいかないな、こっちは『俺』と『もう一つの俺』と、ついでに『失敗作』の3人がかりだ。

そう、スカルドーパントは密かに心に思いながら。

 

 

そして、スカルドーパントはスカルマグナムから、強大な重加速度の世界を発動させる。

 

かつての魔進チェイサーやハートが手に入れた絶対の世界。

自分だけが動ける、時が静止した世界。

紫電に囲まれた、無敵のフィールド。

メディックが生みだした、ロイミュード最強の力の一つである。

 

その力に巻き込まれた…一般人の亜樹子はもちろん、仮面ライダー達ですら、全く身動きが取れなくなる。

スカルメモリの意志を借りた『X』の、本気である。

 

 

…だが…

  

 

「しゃら………くせえぇえええええええ!」

 

剛は、自分のベルトを4回高速でたたき付ける。

 

バースト!キュウニ、デッドヒート!

 

そんな音声に合わせて、デッドヒートマッハから真っ赤なエナジーが溢れ出し、そのフィールドを吹き飛ばす。

それこそが…デッドヒート、命がけの先にある、仮面ライダーマッハの力の全開だ。

その本領発揮のダメージのリバウンドすら気にしない、音よりも速いスピードと高いエネルギーを剛は身に纏っていた。

 

 

…小手調べは、終わりだ

 

スカルドーパントは、4人のライダーに向けて、宣言する。

身構えるライダー達に、楽しそうに…そして、決意するかのように言った。

 

 

…男の、戦いだ!

 

そう言ったスカルドーパントはスカルマグナムを捨てて、4人に殴りかかる。

 

それを聞いた一同は、理解した。

 

Wは、翔太郎とフィリップは、自分の剣たるプリズムビッカーを地に置いた。

アクセルは、竜は自身の武器たるエンジンブレードを投げ捨てた。  

マッハですら、自分のゼンリンシューターを投げ捨てた。

 

殴り合いが、始まった。

 

 

「…付き合えん」

 

チェイサーだけは、つまらなそうに、大斧シンゴウアックスを地に刺した。

マッテローヨ!と…誰を待っているかがわからない音声が虚しく響いた。

 

 

=============================

 

 

 

 

「俺は…亜樹子と結婚した!振り切らせてくれ!」

「今更、言うな!」

 

スカルドーパントと竜が、娘をめぐって殴り合いを始める。

 

 

「これがあんたの知らない、俺たちの、力だぁ!」

「…面白い、こい!翔太郎!フィリップ!」

 

Wエクストリームが、スカルドーパントに自分達の力を見せつける。

 

 

…そして、剛は…

 

 

「俺ァ…今だけは、あんたを、ドーパントともロイミュードとも仮面ライダーともおもわねぇ!」

「…ほう?」

「俺は…あんたを、今だけは本当の俺の親父だと思わせてくれ…それを、マッハで乗り越えてみせてやる!」

「面白い…貴様みたいな、息子を持った記憶は無いがな!」

 

 

そう言って、スカルドーパントに立ち向かう。

永遠に思える刹那の中で、スカルとマッハの拳が交錯する。

 

それは…まるで、本当に親父と息子の成長の確かめ合いのように。

彼らには、恨みも怒りも憎しみも、なかった。

ただ、2人の熱い、男が居た。

 

…そして…

 

 

「俺の勝ちだ、『鳴海荘吉』!」

「それは…俺の『相棒』の名前だ……俺は『スカルドーパント』、『仮面ライダースカル』ではあっても…それはもう1人の、俺の、名前だ」

 

 

剛は、スカルドーパント…仮面ライダースカルであり、鳴海荘吉の相棒だった…スカルメモリの化身を見下ろしていた…

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。