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久しぶりに3DS起動
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本体更新
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......
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十字キーの上、A、L、Rを押しながら電源をつけ本体更新を行う
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エラー
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.........どうしよう
「行くわよ!ニドちゃん‼︎」
「リィナァッ!」
「私はジムリーダー!そんなポンポンと負けるわけにはいかないのよ‼︎」
「デアッ‼︎」
ニドリーナへと進化を遂げたニドちゃんに臆する事なくカスミの1匹目、ヒトデマンは体を回転させ戦意を醸し出している。
「ヒトデマン“こうそくスピン”!」
先手はカスミのヒトデマン、体を回転させ中に浮くとそのまま真っ直ぐニドちゃんに襲いかかる。
「“にどげり”で迎え撃って‼︎」
真っ直ぐ襲いかかってくる星型ブーメランをニドちゃんは進化する事によって成長した逞しい足の連続二回攻撃で対応せんと両足に力をためる。
しかし
「ヒトデマン、ストップ‼︎」
「えっ⁉︎」
高速回転しながら襲いかかってきたヒトデマンがその回転を止め攻撃を中断する。
そして
「リィッー⁉︎」
タイミング悪く...いや相手の攻撃を中断するタイミングが良すぎた為、既に蹴りのモーションに入っていたため中断できずにヒトデマンのいる場所ギリギリの空気に蹴りが入る。
「“みずのはどう”‼︎」
「デアッ‼︎」
「リナッ⁉︎⁉︎」
その隙を突いてヒトデマンのコアに収縮された水の球体がまるで弾丸の如くニドちゃんに襲いかかり、ニドちゃんの体に触れた瞬間弾けとび進化し大きくなったニドちゃんの体を包み込みシマからプールのへ流す。
「もう1発!“みずのはどう”‼︎」
再び破裂する水の弾丸がニドちゃんを襲う‼︎
今度は技で凌ごうとすることも出来ずにニドちゃんはプールの水面から水中奥深くへと姿を消した。
「ニドちゃん⁉︎」
「火に油を注いじゃったわね。」
「え?」
速攻苦戦を強いられているブルーを見ていたナナミがポロっと言葉を発する。
「見るからにジムリーダーのカスミさんはアクティブな性格、レッド君とのバトルで呆気なく負けちゃった事を悔しがってレッド君とのバトル以上に集中する事はわかってたけど、まさかニドラン♀が進化しちゃうなんて...」
「自分が負ける原因となった心の乱れの原因をつくった奇跡が再び目の前で起こった、これは戦う相手は違えどカスミさんにとってはリベンジマッチになる。負けず嫌いな性格のカスミさんが自分がそれに2度負けるなんて事許せるはずがない。」
「確かに...」
レッドが心の中でブルーに対し罪悪感を抱いたその時。
「ヒトデマン!水中でトドメを刺すわよ‼︎」
「ヘアッ‼︎」
ブルーの指示と共にヒトデマンが水中へと潜って行く。
「畳み掛けに来た!」
「攻撃のテンポが早い!、ポケモンに指示をする隙を与えない戦い方を素でやってる‼︎」
相手のポケモンを水に巻き込んで動きを封じたり、アウェーなフィールドに引きづり込んだりと相手のポケモンが行動を起こさせないような攻撃を連続で行う事でトレーナーがポケモンに指示を出せない状況を作り出す。
これを当たり前の様に行う、これがカスミが若くしてジムリーダーとなれた所以であり歴代ハナダジムジムリーダー最強と言われる所以でもある戦い方。
「ポケモン育てるにもポリシーがあるやつだけがプロになれるの!貴方はポケモン捕まえて育てる時何を考えてる?」
カスミがブルーに問いかける。
「私のポリシーはね…」
プールの水面に波紋が広がる。
「水タイプポケモンで攻めて攻めて…攻めまくることよ!」
ドパァッ‼︎と高く水しぶきが上がる、そこから出てきたのは水中で放たれた“みずのはどう”により吹き飛ばされたニドちゃんだ、身体中を傷だらけにしているという事は水中で恐らく“こうそくスピン”の連打を食らったのだろう。
「ニドちゃん‼︎」
ブルーの声も虚しくニドちゃんはそのまま再びプールの中へと消えていく。
「もう一度行くわよヒトデマン‼︎」
「ヘアッ‼︎」
ニドちゃんが水中へ消えていった跡が残るプールの波紋に向かってヒトデマンが再び体をブーメランとかして突撃する。
「大丈夫」
「レッド君?」
「落ちる瞬間見えたんです、ニドちゃんの顔が」
レッドの脳裏にプールの水面にぶつかる瞬間のニドちゃんの表情がフラッシュバックする。
「ニドちゃんの眼は輝いてた...‼︎」
「にどげりぃぃぃぃぃ‼︎‼︎」
ドパァッ‼︎
「リッ・・・・「ヘアッ⁉︎」ナァァァァァァァァ‼︎‼︎‼︎」
ドゴゴジャァァァァァァッ‼︎‼︎‼︎
ブルーの叫びと共に出てきたニドちゃんが渾身の“にどげり”でヒトデマンを吹き飛ばした。
「さぁ、あなたの新しい力を見せて‼︎」
「ニッドォッ‼︎」
「“ひみつのちから”‼︎」
ニドちゃんの右腕がエネルギーを集中させられた事で白い光を纏う、そして...‼︎
「すげぇ...‼︎」
その光に引き寄せられるかの様にプールの水がニドちゃんの腕に龍の如くとぐろを巻きながら集って行く。
そして‼︎
「いっけぇぇぇぇぇぇぇ‼︎‼︎」
遠くで“にどげり”で吹き飛ばされ未だ動けないヒトデマンに向かってその白く輝く腕で殴るモーションをとると引き寄せられていた水流がまるでドリルの如く回転しながらヒトデマンに襲う
「ヒトデマンっ‼︎」
ヒトデマンに攻撃は直撃し、ヒトデマンは高く吹き飛ばされる
「もう一度‼︎“ひみつのちから”‼︎」
再び水流のドリルが中に投げ出されたヒトデマンを貫く!
「ヘアッ⁉︎」
「水中に逃げて‼︎」
貫かれたダメージにより自由落下していたヒトデマンがカスミの指示により未だに身体中に流れるダメージを気力で押し付けて再び“ひみつのちから”による追撃に合わない様に身体をスピンさせてプールに潜る。
「地形によってその効果を変化させる特殊な技“ひみつのちから”、この技のおかげで...」
「フィールドを利用する攻撃が可能になった、これで...!」
進化する事によってできなかった流れを掴むことができる...‼︎
(なんて思っていたら...)
「大間違いよ‼︎ヒトデマン‼︎」
ドパッと水しぶきを上げてヒトデマンが出でくる、その体は今までの戦闘が何だったんだと思えるくらいに光り輝いている。
「“じこさいせい”...‼︎」
「貴女のポケモンと私のポケモンの違いはそこよ、水の中での戦略を封じられたさっきの戦いと違ってこの戦いではそれを有効的に活用できる!
このフィールドの外でどんな奇策を貴女がうとうとそれは水の外でだけ‼︎水中に無限に入られる私達には意味はないのよ‼︎」
「ニドちゃん“ひみつのちから”‼︎」
「“こうそくスピン”で回避して‼︎」
回転には回転‼︎
水流の回転を利用して自らの回転数を上げながらヒトデマンがニドちゃんに近づく。
“ひみつのちから”はノーマルタイプの物理技、しかしこのフィールドにおいては水タイプの技へと変化している。
ヒトデマンにとってそれは効果今ひとつ、“ひみつのちから”によって相手のペースに持って行かれるくらいだったら少々のダメージを受けてでもこの技を封じる方が得策だとカスミは考えて、いや、ほぼ無意識のうちに選択した。
「ニドちゃん“にどげり”‼︎」
「“みずのはどう”‼︎」
「悪手⁉︎」
レッドが声を発する。
そしてレッドの言葉の通りブルーのこの指示は悪手だった。
ニドちゃんの蹴りが入るよりも先にヒトデマンの水の弾丸がニドちゃんを貫き爆散、ニドちゃんを空中に吹き飛ばす。
ひみつのちからは元々の性質上、片方の拳に力を集中させて相手を殴る技、しかしこのフィールドにおいてニドちゃんは右拳に力を集中させ周囲の水を制御していた、そしてこの状態から蹴り技である“にどげり”を放つにはその制御を解き、今度は両足に力を集中させなければならず時間のロスが起こる。
それは“みずのはどう”が炸裂するのには十分な時間だった。
「ニドちゃん“ひみつのちから”‼︎」
「その技はもう通じない‼︎“こうそくスピン”...⁉︎」
カスミが先程の“ひみつのちから”封じを行おうと指示したが...
「水流が起こらない⁉︎」
「これは...‼︎」
今まで右手のエネルギーに惹きつけられるかの様にニドちゃんの元に螺旋状に回転しながら集いヒトデマンを貫かんが如く攻撃していた“ひみつのちから”が今回はニドちゃんの腕に白く輝くエネルギーが纏うだけで何も起こらない。
「嵌められた!」
カスミが気付いた時にはもう遅くヒトデマンは何の障害もないままニドちゃんに襲いかかる。
「いけっ!」
「ニッドォ‼︎」
高速回転するヒトデマンに
ヒトデマンの高速回転は意味を成さずそのままシマに一直線に落下し激突する!
「ヒトデマン‼︎」
「“じこさいせい”させる暇を与えないわ!ニドちゃん“ひみつのちから”‼︎」
「ナァッ‼︎」
今度はニドちゃんがダメージで動けないヒトデマンに向かって一直線に落下する。
「“じこさいせい”!...は間に合わない...ヒトデマン‼︎“あやしいひかり”‼︎」
ドォンッ‼︎
激しい激突音と共にシマに亀裂が入る音が周囲の耳に届く。
「っ...」
そしてそこには戦闘不能となり倒れているヒトデマンと“あやしいひかり”によって混乱状態に陥ったままグッタリと倒れているニドちゃんの姿があった。
「ヒトデマン戦闘不能!ニドリーナの勝ち‼︎」
ヒトデマン
select skill
みずのはどう
こうそくスピン
じこさいせい
あやしいひかり
「混乱し攻撃の進路を変えて自らを攻撃することはギリギリなかったみたいね。」
「良くやったわヒトデマン戻って」
「良くやったわニドちゃん、1度休んどいて。」
カスミは戦闘不能になったヒトデマンを、ブルーは混乱状態に陥った体力の残り少ないニドちゃんをお互いボールに戻した。
「頼むわよ!スターミー‼︎」
「フシくん!お願い‼︎」
繰り出されたポケモンはカスミの得意とする水タイプに有効な草タイプであるフシギソウ・ニックネームはフシくん
しかし
「カスミのスターミーは水タイプだけどエスパータイプでもある、草タイプの他に毒タイプであるフシくんの方も優勢とは言えない。」
レッドの言う通り、スターミーは水・エスパータイプのポケモン、対してフシギソウは草・毒タイプ、お互いがお互いの弱点を持っている。
「さっきはエスパータイプの技を選択していなかったとはいえ、油断は出来ないぞ...」
「フシくん!“はっぱカッター”‼︎」
「ソウッ‼︎」
フシくんは自分の背中に背負っている蕾の付け根から高速で鋭く尖った葉をスターミーに向かって放つ、高速で放たれた葉はとても切れ味の良い刃物となってスターミーに襲いかかる‼︎
「“みずのはどう”‼︎」
最早カスミの使うポケモンの
「斬り裂けっ‼︎」
「⁉︎」
しかし水の弾丸はその身を破裂させることなくスパッと音を立てて葉の刃に切り裂かれる。
そしてその刃はスターミーをも切り裂く‼︎
「スターミー⁉︎」
「“みずのはどう”の波動は接触した瞬間に凝縮された水が破裂しその水流の流れる圧力で相手や相手の攻撃を封じ込める技‼︎
なら破裂する前にそれを破壊できれば何も怖くはないわ‼︎」
「...それをするのに“はっぱカッター”は最適ってことね。」
「フシくん、いつの間に“はっぱカッター”を覚えていたんだ...?」
フシくんはおつきみやまでの戦闘のあとバトルする機会は殆ど無かったためレッドは知らなかったがフシくんはおつきみやまを抜けた時には既に“はっぱカッター”を覚えていたのだ、ブルーは新しく得たポケモン図鑑でそれを確認し、同時にレッドのジム戦でカスミの戦い方を見てそれを使った対策を練ったのだ。
そして自分の
「スターミー“サイコキネシス”‼︎」
口元に僅かに上に上がっていた。
スターミが放ったのは自らのサイコパワーを相手の身体に直にぶつけるエスパータイプの強力な技“サイコキネシス”。現在発見されているエスパータイプの技でこの技より安定して威力の高い技は発見されていない。
「ソッ...‼︎」
放たれたサイコパワーの波動はフシくんの防衛本能が働き繰り出した“はっぱカッター”をいとも簡単に弾き返しフシくんの身体を波動が通過、フシくんの身体にサイコパワーが流れ込みその力が暴れ出し、フシくんに効果抜群の大ダメージが与えられる。
「フシくん‼︎」
「フッ...フッ...ソォォッ‼︎」
たった一撃でフシくんの足元はおぼつかなくなり息も切れている。
今のフシくんに“サイコキネシス”を連続で耐え切る力はない事がはっきりと示されている。
「...っ‼︎そんな強力なエスパー技を覚えているなんて...‼︎」
「あんまり選択したく無かったんだけどね・・・ポケモン協会にとやかく言われるのも面倒だから」
ジムリーダーがジム戦で使用するポケモンにはチャレンジャーのバッチ数で規制がかけられているがそのポケモンが使用する技に関して明確な規制はない、しかしバッチ所持数が少ないチャレンジャー相手に強力な技を選択し使用すると少々ポケモン協会からお小言を言われるのだ。
基本自由奔放に戦いたいカスミだがあまりお小言を言われると自分が短気な性格であることを無意識に自覚しているため自分の立場に対する防衛本能であまり強力な技を覚えさせはしたもののジム戦で選択したことは殆ど無い。
しかし今回レッド相手に自らの戦闘が出来なかった事が原因でカスミのうちにある自らの立場を守ろうという防衛本能よりも自由奔放に戦いという思いの方が強くなってしまったため流石に自分の専門である水タイプの技では無かったがエスパータイプの強力な技を選択したのだ。
「・・・」
ーどうする?エスパータイプの技はフシくんと同じ毒タイプであるニドちゃんに対しても効果は抜群、それにニドちゃんの体力は残り少ない...“サイコキネシス”を1度でも食らったら耐え切れない。
かといってフシくんじゃ“サイコキネシス”を封じる術はない・・・
ブルーは思考を巡らせる、自らの勝利の方程式を導くために。
ー私のポリシーはね...水タイプポケモンで攻めて攻めて...攻めまくることよ!ー
ーっこれしかない‼︎
「フシくん接近しながら“はっぱカッター”」
「無駄よ“サイコキネシス”‼︎」
再び先程と同じ様に葉の刃が念力の波動に弾かれる。
「プールに潜って逃げて‼︎」
ブルーの指示に従いフシくんはシマからプールに飛び込み“サイコキネシス”をかわす。
「スターミーあなたも潜って追撃して‼︎」
フシくんに続き今度はスターミーがフシくんを追ってプールに飛び込む。
ー頼むわよフシくん‼︎
水中に潜ったスターミーがフシくんが飛び込んだ方向をみる。
しかしそこにフシくんの姿はなくスターミーは周囲を見回す。
そして...
ビシィッ!
「!」
スターミーの身体に蔓が巻きつけられる、スターミーはすぐに自分に蔓を巻きつけた相手の正体とその方向に気づき体を向ける。
フシくんがいたのはスターミーの真下、スターミーが水中に飛び込んだ位置に素早く移動しスターミーが飛び込むだ際に起きる僅かな気泡をカモフラージュに使ってその位置を隠していたのだ。
「ソォォッ‼︎」
フシくんは蔓を巻きつけたスターミーを力一杯振り回す。
スターミーは反撃しようにも壁にぶつけられるせいで技を発動する事が出来ない。
更にスターミーは身体を回転させる事で逃れようともするが巻きつけられている蔓の力が強くて抜け出す事が出来ない。
スターミーは壁に激突する事を繰り返していく、やがてフシくんの息が限界に達した時、フシくんは更に力を振り絞ってスターミーを水中から今度は空中へと投げとばす‼︎
「スターミー⁉︎」
「隙だらけ!今よフシくん‼︎」
ドパッとフシくんが水中から飛び出すと背中に背負っている蕾をスターミーの方へ向ける。
「“ねむりごな”‼︎」
そこから放ったのは緑色の粉、そしてそれは空中に投げ出されたスターミーを包み込む‼︎
「スターミーっ‼︎」
スターミーは“ねむりごな”によって眠り状態にされ力を失ってそのままシマへと落下、激突する。
「チャンスだ‼︎」
レッドが叫ぶ。
「フシくん連続で“はっぱカッター”‼︎」
「フッソゥ‼︎」
眠ったスターミーに容赦ない葉の刃の雨が襲いかかる。
スターミーの特性は『しぜんかいふく』モンスターボールに戻す事によって全ての状態異常を回復する事が出来る特性。
カスミとしてはすぐにでもスターミーをモンスターボールに戻して眠り状態から回復させたいところだがこのバトルは2対2のシングルバトル、既にヒトデマンを倒されておりカスミは残り1匹、ルール上ポケモンを戻して同じポケモンを出すことは禁止されているためスターミーの特性『しぜんかいふく』を発動させることは出来ない。
つまりカスミはスターミーが起きるのを待つしか出来ないのだ。
「スターミー!起きて‼︎」
カスミは必死にスターミーに声をかけるがスターミーは起きる様子がない、その間にもフシくんの放つ草タイプの技によって効果抜群の大ダメージを蓄積させられている。
「スターミぃぃぃぃぃぃぃぃ‼︎」
「!」
「ソッ⁉︎」
スターミーの
「目を覚ました!
スターミー!“サイコキネシス”‼︎」
スターミーの
「ソォォッ⁉︎」
キュイィッ‼︎
その速さに連続で技を発動し疲労が蓄積されていたフシくんに避ける事は出来なかった...
「フシくん⁉︎」
そしてフシくんは身体に力を入れる事が出来なくなった...
「フシギソウ戦闘不能!スターミーの勝ち‼︎」
フシくん(フシギソウ♂)
select skill
はっぱカッター
ねむりごな
つるのむち
とっしん
「くっ...フシくん、ありがとう。」
そう言ってブルーはフシくんをボールに戻す。
「まずいぞブルー...あと残っているのは...」
「ニドちゃん‼︎」
ブルーが繰り出したのは先程ヒトデマンを撃破し、その直前に混乱状態にさせられたためボールに戻った、毒タイプのポケモンニドリーナ。
「リッナァァァッ!」
ニドちゃんは雄叫びを上げるがその身体は先程のバトルでのダメージがフシくんがバトルしている間に回復する事が出来なかった事を隠す事は出来ていなかった。
「貴女が最後の砦よ‼︎“ひみつのちから”‼︎」
ヒトデマンを倒す要となった技が今度はその進化系であるスターミーに牙をむく‼︎
「“サイコキネシス”で迎え撃って‼︎」
スターミーのサイコパワーの波動が螺旋状に回転しながら襲ってくる水流とぶつかり、相殺する‼︎
しかし
「今よ‼︎“ひみつのちから”‼︎」
「えっ⁉︎」
弾けた水流から現れたのは右拳にエネルギーを集中させたニドちゃんの姿...
「水流と一緒に突っ込んできたの⁉︎“サイコキネシス”が怖くなかったの⁉︎」
カスミの言う通り、ニドちゃんは水流を放つと同時にカスミとスターミーの視線が水流に向いた事を確認してすぐに水流の背後に隠れてスターミーに突撃していたのだ。
もしスターミーの“サイコキネシス”がフシくんの“はっぱカッター”と同様、“ひみつのちから”で作り出した水流を突破していたらそのまま“サイコキネシス”は確実にニドちゃんを捉えていた、そして確実にニドちゃんは戦闘不能になっていただろう。
「賭けに出ないと勝てる状況じゃないのよ‼︎それに私は信じてた!ニドちゃんの“ひみつのちから”は“サイコキネシス”に負けないと‼︎」
「っ...‼︎スターミー‼︎」
「狙うは一箇所!スターミーの弱点」
ニドちゃんが白く光る拳を...
「
「ナアァッ‼︎‼︎」
スターミーの赤く光る
「よしっ‼︎」
「きぃまっっったぁぁあぁぁぁ‼︎‼︎‼︎‼︎」
レッドが叫ぶ‼︎
(あぁ、速く終わんないかなぁ〜、どうでもいいんだよなぁ〜このバトル、ていうか負けて欲しいんだけどなぁ〜どっちかっていうと。)
ナナミは心の中で悪態を吐く‼︎そう‼︎
まだバトルは終わっていない...‼︎
「“みずのはどう”‼︎」
「っ⁉︎ニドちゃん‼︎」
「ナアっ...ガッ⁉︎」
放たれた“みずのはどう”をニドちゃんが咄嗟に“にどげり”を発動し粉砕しにかかるが一撃目が当たった瞬間水の弾丸が爆散、そのままニドちゃんを巻き込もうとするがニドちゃんは“にどげり”の2発目を地面にぶつけ、そのまま飛び上がり巻き込まれるのを防いだ。
そして再びシマに足をつけるとスッと前を見据える。
そこにはまるでエネルギーのす少なさを表しているのか
「どうやって今の攻撃を耐えしのいだのかしら?」
確実にクリーンヒットした筈だった、フシくんとの戦闘でニドちゃんに負けず劣らず体力を消耗したスターミーなら弱点である
するとカスミはフッと笑みをこぼして言った。
「特別に教えてあげるスターミーはニドリーナの攻撃を受ける前に“リフレクター”を発動したの。」
「“リフレクター”⁉︎」
“リフレクター”
相手の物理攻撃のダメージを暫くの間半減させることの出来る防御技。
スターミーはこれを発動することによって物理攻撃である“ひみつのちから”を受けても戦闘不能にならなかったのだ。
「流石に時間がなくてダメージ半減とまではいかなかったけど...」
「チェックじゃない?コレ。」
カスミがブルーに問いかける。
ーどうするー
“リフレクター”は物理攻撃のみを半減させる技、つまり特殊攻撃にはこの技は意味をなさない、しかし...
ーニドちゃんの選択した技に特殊攻撃は...
ブルーが選択したニドちゃんの技は
“ひみつのちから”
“にどげり”
“どくばり”
“しっぽをふる”
相手のステータスを下げる変化技である“しっぽをふる”以外は全ての物理攻撃技である。
ーもうさっきの攻撃は...いや、今まで使った策は全て通用しない。
お互いのポケモンの体力が少ない今、1度見せた策は返される可能性が高すぎる。
ましてや相手は若いとはいえジムリーダー、舐めてかかって勝てる様な相手じゃない。
ーどうすれば...‼︎
ブルーの思考が見えない壁によってせき止められる。
それは同時にポケモンとトレーナーの見えない繋がり...言葉を交わすことなく意思疎通出来る特殊な関係性を断ち切ることと同意。
「!、スターミー‼︎」
そこをカスミは見逃さない。
「⁉︎しまっ...」
「ナッ‼︎」
スターミーが“サイコキネシス”を放つ、反応の遅れたニドちゃんもブルーの指示なく“ひみつのちから”で対応する、そして技の攻防は先程と同じ様に両方が打ち消しあって終了した。
しかし
「いけっ‼︎」
「⁉︎」
打ち消しあった後にニドちゃんが目にしたのは自分に向かって既に放たれている“みずのはどう”、
「しまっ⁉︎」
それは“サイコキネシス”の後にスターミーが放っていた一撃、
先程、ブルー達がした技の背後に技を潜ませる攻撃方法。
“ひみつのちから”で力の重心が右手にかかっている今のニドちゃんに“にどげり”を利用した先程の回避行動は行えない。
「っ...‼︎“ひみつのちから”‼︎」
苦し紛れに放ったのは水流を操らずに使用する形の“ひみつのちから”
「ナアッ‼︎」
パァンッ‼︎と音を立てて“みずのはどう”は水滴へと姿を変えて打ち消された。
「っ...‼︎」
カスミの表情に動揺が見える。
ニドちゃんに遠距離攻撃可能の“ひみつのちから”がある限り大きな隙を見せる“じこさいせい”による体力の回復は出来ない、下手をすれば回復している間に大技を食らってやられてしまうからだ。
ー体力の回復が出来る“じこさいせい”は必ず選択している筈、だとしたらスターミーがこのバトルで使える技は“みずのはどう”“サイコキネシス”“リフレクター”“じこさいせい”の4つ。
つまり攻撃方法は“みずのはどう”と“サイコキネシス”の2つだけ、
問題は...
「“リフレクター”...!」
再びブルーの思考方向が“リフレクター”へと傾く。
その時
「考えすぎるなぁー‼︎‼︎」
「⁉︎レッド...」
突然、ブルーに向かって叫んできたのは今まで真剣にカスミとブルーの戦闘を見ていたレッド。
「“リフレクター”だかなんだか知らねぇけど‼︎ダメージを半減させるだけだろ⁉︎
ダメージの半減がなんだよ‼︎威力の半減がなんだよ‼︎
攻撃することに変わりはねぇだろ‼︎
ダメージが2分の1なら2回攻撃すればいいだろ‼︎100発必要だったら200発殴ればいい話だろ‼︎
ニドちゃんはお前の指示を待ってるんだ‼︎トレーナーのお前が硬直してどうするんだよ‼︎」
レッドの言葉は滅茶苦茶な言い分に過ぎない
しかしそれは...
「...‼︎‼︎」
ブルーの心に火をつけるには最も有効的な
ー何言ってんのかしら、あいつ...
それが大変だから迷ってんるじゃない、考えてるんじゃない...
ーでもそれ以上に...
ブルーが自分の拳を強く握る、その僅かな音に反応したのかニドちゃんがブルーの方を振り向く。
ー何をやってるのかしら私は...‼︎‼︎
ーバトルが始まるときに誓ったじゃない
スッと目の前の
ーレッドを守れるくらいに強くなるって、あの女の支配から救い出すって‼︎
ーそして私とあなたが歩んできた道の大切さと思いを証明するって‼︎‼︎‼︎
「ニドちゃん‼︎」
ブルーの呼び声、その音波の振動に当てられたニドちゃんの瞳に光が灯る。
『赤い光』が
「ニッドぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ‼︎‼︎‼︎‼︎」
その光はニドちゃんの体に纏わされ周囲の空気に熱を帯びさせる‼︎
「嘘っ...⁉︎これってまさか...」
ポケモンにはそのポケモンの種類によってある程度決まっていることがある。
そのポケモンのステータス。
そのポケモンの技。
そのポケモンの性格。
そして...
そのポケモンの特性ー
ポケモンには産まれた時から特殊な能力を宿す特性を持っている。
しかし極稀に特性が使えないポケモンが産まれてくることがある、しかしこれは特性を
そしてその現象は特殊な特性を持つポケモンに多く起こっていた。
ニドちゃんもそれに当てはまる。
「“ひみつのちから”‼︎」
その特性はー
「ナァァッ‼︎」
「“サイコキネシス”‼︎」
「無駄よ‼︎」
サイコパワーの波動と白きエネルギーを纏った拳が衝突、そして
「ガアッ‼︎」
ニドちゃんの拳が“サイコキネシス”を粉砕する‼︎
「なっ...⁉︎」
『はりきり』
自らの命中精度を犠牲にして攻撃能力を
これによってニドちゃんの得意とする物理攻撃の威力が上がり、今まで互角の力を誇っていた“サイコキネシス”を打ち破ったのだ。
「例え『はりきり』で攻撃力を上げたとしても“リフレクター”のダメージ減量の値を上回る事はないわ‼︎
状況は全然変わってないのよ‼︎」
カスミはこれまでの戦いからブルーがニドちゃんの技の選択に特殊攻撃技が入っていないのを確信していた。
『はりきり』による攻撃力の平均上昇数値はおよそ1.5倍、“リフレクター”による物理攻撃半減の数値を上回ってはいない。
その差にカスミは勝利の光の在り処を見据えていた。
しかし
「ダメージ半減なんて気にするのはもう止めたわ...これから私も単純になってみるの」
ブルーも同じ様に勝利の光の在り処を見据えていた。
それは『はりきり』による攻撃力上昇によって見えたものではなく...
「自分のポケモンの事だけを考えて動く強さを
レッドとの旅を通じて感じたレッドの強さからくる勝利の光からだった。
「ニドちゃん!突っ込め‼︎‼︎」
「らっ‼︎」
ニドちゃんがまるでこれが
「『はりきり』で攻撃力は上がった代わりに命中率が下がってる...お互いに消耗しきっている中、攻撃を相手の抵抗無しに外す事は相手に流れを持っていかれることを意味してる...ニドちゃんの特性の発動で流れがブルーにきてるこの状況で流れを持っていかれたら...確実に負ける‼︎」
レッドがこのバトルで何回目かわからない行為...額に汗を流し、両手をきつく握りしめる。
「“みずのはどう”」
「“にどげり”‼︎」
ニドちゃんは一撃で水の弾丸を無効化しもう一撃で空高く飛び上がる。
「“サイコキネシス”からの“リフレクター”‼︎」
「“ひみつのちから”‼︎」
急降下で放たれた“ひみつのちから”は“サイコキネシス”を突き破りそのまま一直線に“リフレクター”で防御壁を張ったスターミーに襲いかかる‼︎
「貫けエェェェェ‼︎‼︎」
「ナァァァァァァァァッ‼︎‼︎」
ガキィィイッ‼︎‼︎‼︎
「⁉︎」
「ニッ⁉︎」
しかしその攻撃は防御壁によって弾かれてしまう。
「スターミーのタイプ一致の“サイコキネシス”を打ち消した事で威力を落としたのよ‼︎止めよ‼︎“みずのはどう”‼︎‼︎」
攻撃を弾かれ空中に投げ出されたニドちゃんは重力に逆らえず落下、そしてそこを狙って放たれる水の弾丸。
カスミは勝利を確信した。
しかし
2人と1匹は違った。
レッドは叫ぶ、まだだ‼︎と
ブルーは叫ぶ、ニドちゃん‼︎と
そしてニドちゃんは...
ーまたその技ですか...?もうその技は...
ー見飽きましたー
「ドォッー‼︎」
「⁉︎」
カスミの目が大きく見開かれる、そしてそれは諦めずにニドちゃんを信じた2人そうだった。
ニドちゃんが自らの掌に作り出したのは水の弾丸、そしてそれを投げるかの様に空中で向かってくるスターミーの水の弾丸にぶつける。
「“みずのはどう”⁉︎」
ニドちゃんがカスミのヒトデマンやスターミーの放つところを見て覚えたその技はタイプ一致で放っているスターミーの“みずのはどう”よりも威力は低いが軌道を逸らすには十分だった。
「ブルーッ‼︎‼︎」
今度はレッドがブルーに声をかける...今だ‼︎ニドちゃんに指示を‼︎と
「ニドちゃん“みずのはどう”‼︎」
再びニドちゃんが水の弾丸を放つ。
「舐めないで!スターミー‼︎こっちも“みずのはどう”‼︎」
ドォンと再び2つの弾丸が炸裂し今度は互いに爆発し打ち消しあう
そして...
「スターミー“サイコ...」
カスミが指示をしようとした時、
「ナァァァッ‼︎」
爆風の中からニドちゃんが現れ驚きの速さでスターミーに迫っていた、その両手には“ひみつのちから”によるエネルギーのオーラが纏わされていた。
「ニドリーナの着地地点は確実にシマじゃなかったのになんでこんなに速いのよ⁉︎⁉︎」
プールに着地、もとい飛び込んでからスターミーに飛びついてきたにしては速すぎると感じたカスミが思わずその動揺を隠さずに大声で叫ぶ。
「“にどげり”で水面を蹴ったのよ‼︎」
「なっ...⁉︎」
同時攻撃である“にどげり”の速さを利用して着地した片足が水に沈む前に蹴り出すことで水に沈むのを防ぎ更に意表をつく奇襲を可能にした。
そして
「ニドちゃん“ひみつのちから”‼︎‼︎‼︎」
「リッナァァァァァァァァァッ‼︎‼︎‼︎」
最後はスターミーの
「スターミー...」
そしてスターミーは力を失って倒れてしまった。
スターミー
select skill
みずのはどう
サイコキネシス
リフレクター
じこさいせい
「スターミー戦闘不能!ニドリーナの勝ち‼︎よって勝者チャレンジャー・ブルー‼︎」
「いやぁぁぁたぁぁぁぁぁぁ‼︎‼︎」
「リッナァァァァァ‼︎」
ニドちゃん(ニドラン♀→ニドリーナ)
select skill
ひみつのちから
にどげり
どくばり
しっぽをふる
↓
ひみつのちから
にどげり
どくばり
みずのはどう
「おめでとう、ナイスバトルだったわ。これが私に勝った証拠、ブルーバッジよ」
そう言ってカスミが差し出したのは、水の雫の形をした青いバッジ。
「いやぁ、今日もう驚きの連続よ、ジム戦中に2回も進化を見て、新しい技を覚えてってもう...」
「カスミさん‼︎‼︎」
「?何よそんなに慌てて...」
カスミが笑みをこぼしながら話していた時、先程まで審判を務めていた人が一度別室に帰った後に再び今度は大きな音を立てて扉を開け、カスミの名を口にした。
「今ポケモン協会から連絡がありまして...」
「ポケモン協会?」
ーまさか“サイコキネシス”を選択したことがもう伝わったの⁉︎速すぎない⁉︎
ていうかチクったのはダレよ⁉︎⁉︎
「おつきみやまがロケット団に占拠されていると連絡があって対処しに行ったニビジムジムリーダー・タケシさんと手持ちポケモンが意識不明の重体で発見されました‼︎」
「なっ⁉︎」
「嘘だろ...」
その話を聞いていたレッドが思わず呟く。
それもそうであるレッドにとってはブルーとともにおつきみやまのロケット団は追い払ったと思っていたからだ。
タケシがやられたのはそれとは次元の違う相手だというのに。
「幸いタケシさんは意識を取り戻しましたが...手持ちのポケモン達は...」
止めろ...止めろ...
レッドがカチカチと歯と歯の衝突音を起こしながら身体を震えさす。
油断していた...愉悦に浸っていた...
その結果オーキド博士がカスミにも連絡を入れようとしたのを必要ないという結論に持って行ってしまった...俺がぁ...‼︎
敵はまだ残っていたのに...‼︎
「6匹中3匹の死亡が確認されました。」
レッドの目の前が真っ暗になった。