1番道路
緑豊かなこの場所でレッドたちは今
「ヒッポ‼︎“ひっかく”‼︎」
野生のポケモンとのバトルに明け暮れていた。
「カゲ‼︎」
「ポッ⁉︎」
ヒッポは森の木を踏み台にドンドン高く登っていき最終的に空から攻撃を仕掛けてきていたポッポに“ひっかく”を繰り出し、ポッポは回避できずそのまま木々の中に墜落する。
「あっ‼︎しまった・・・捕獲し損なった・・」
レッドは既にボールを構えていたがポッポがどこかへ墜落してしまったせいで捕まえる事が出来なくなってしまった。
「カゲ〜」
「いやいや、ヒッポは悪くぞ、ただ運が悪かっただけさ」
ヒッポが申し訳なさそうにレッドについてくるのをみてレッドが励ます。
「それにしても、思ったよりこれ便利だな。」
そう言いながらレッドがポケットから取り出したのはポケモン図鑑
「これさえあればわざわざポケモンセンターに行かなくても手持ちのポケモンの技や性格がわかるんだもんなぁ。」
手持ちのポケモンの技や性格を確認するには普通、ポケモンセンターやポケモンジムなどに置いてある特殊な装置が必要なのだがこのポケモン図鑑はその機能を内蔵している為、逐一チェックできるのだ。
レッドはポケモン図鑑を操作し、自分の手持ちであるヒッポの状態を見る。
ヒッポ(ヒトカゲ♂) Lv.7↑
特性 もうか
技 ひっかく
なきごえ
ひのこ NEW
ひかえめな性格 イタズラが好き
控えめな性格?確かに俺の指示に歯向かったりはしないけど・・・自分の意思を押し殺しちゃうって事なのか?
っていうか悪戯が好きって、今のヒッポから全くそんな事思えねぇんだけど・・・でもあのオーキド博士が作った機械だしなぁ〜・・・しかし猫被ってる様子もねぇんだけど・・・あっ
「“ひのこ”を覚えてる。良かったなヒッポ‼︎やっと炎タイプの技を使えるぞって・・・・」
「・・・・・・・・」
ズーン
という効果音があるんじゃないかというくらいの落ち込みを見せるヒッポ。
や・ら・か・し・たぁぁぁぁぁぁ‼︎⁉︎
「あー⁉︎ごめん‼︎ごめん‼︎失言だ。ヒッポ‼︎やっとじゃない‼︎やっとじゃないから落ち込まないで⁉︎」
予想以上に炎タイプのポケモンにとって炎タイプの技を使えない事は気にするらしい。
これから炎タイプのポケモンを捕まえたら注意しておこう、心のメモ帳にメモメモ〜♪
軽いなぁ〜俺・・・・
「これで遠距離からも攻撃ができる分楽「バサ‼︎バサ‼︎」に・・・・なんだ?」
どこからか翼の音がする。
と次の瞬間レッドとヒッポの顔色が真っ青になる。
上空に大量のオニスズメの群れが
「え?え?、なんで⁉︎」
オニスズメとはバトルしてないのに‼︎
「ん?」
あれ、あのオニスズメの群れの右端にいるのってさっき逃したポッポじゃないか?・・・うん間違いない、うわ〜温厚な性格のポッポとは思えない悪い顔してやがる・・・・あぁ、ははははははっ・・・ハァ〜
「あいつ群れ呼びやがったぁぁぁぁぁぁ‼︎」
「カゲェェェェェェェェ‼︎‼︎」
俺はヒッポを抱えて全速力で1番道路を駆け抜ける。
逃げなきゃ突かれて死ぬ!絶対死ぬ‼︎
痛い思いをして死ぬのは嫌だ‼︎
ん?痛い目・・・・あっ‼︎
「ヒッポ‼︎とにかく“なきごえ”だ」
「カァァァゲェェェェ‼︎‼︎」
ヒッポは普通の鳴き声とは違う方法で大声を出し特殊な音波を発生させる。
「ケグッ‼︎」
オニスズメ達はヒッポの音波によって聴覚を刺激され動きを鈍らさせられる。
これによって、オニスズメ達の攻撃の威力を少なからず下げることが出来る。
「とにかく逃げるぞぉっ‼︎」
「カゲッ‼︎」
ーオーキドの家ー
ナナミは1人家で勉強をしている最中にピタッと手が止まる。
「なんなんだろう・・・」
止まった理由は1人の少年の一言についてだ。
ー『命の恩人を捕獲することです。』ー
「命の恩人って・・・どんなポケモン?」
捕獲する。つまりゲットするという意味であるからポケモンだという事は分かった。
しかしナナミはそれがなんというポケモンかも気になったため質問を投げかけたが
「ん〜・・・内緒です!」
少年・レッドの答えは教えないというものだった。
ー別にそんな気にとめるような事でもないはずなのにー
ーどうしてこんなにきになるんだろうー
ナナミの中で何かが引っかかっていた。
祖父であるオーキドによく言われていた言葉がある。
『ナナミはレッドを心配しすぎじゃよ』
正直彼の過去の出来事を考えると心配するなという方が無理な話だ。
それ関係で自分はレッドを一日中監視していた時期もある。
1人力足りず夜な夜なずっと泣き続けた事もある。
ーレッド君は私が守らないとー
いつからかそういう思いが芽生えていた。
ー彼が絶望に堕とされるのを救えなかった分
彼がそこから這い上がる手伝いをしようー
ー彼が不幸な道に進むのを防ごう、
正しい道を示してしてあげようー
けれどもそれは殆ど上手く出来なかった。
彼がトレーナーズスクールを卒業したら1人で暮らすと言い始めた時、断固として拒否した。
しかし結局彼は1人で暮らし始めてしまった。
唯一自分ができたのは彼のマンションの玄関やバスルーム、トイレ以外の場所に小型カメラを設置する事くらいしか出来なかった。
今思っても完全な変質者としか思えないがそう気付いた後でも、彼の監視をする日課を止める事は出来なかった。
ー自分は彼を守ろうとしているんじゃない
ただ彼に依存しているだけだー
そう気付くのにそれから時間はかからなかった。
祖父が彼を旅に出させようと考えているのを聞いた時、意見を拒否しようとする自分がいたが、彼から離れた方がいいという自分の中の理性が勝った。
だけど今、いつも通りに反対しておけば良かったという後悔の念が自分を支配している。
依存しているのは認めるが守りたいという思いは真実だ。
彼を今からでも取り戻すための手の中で
自分は強力なものを持っている。
彼は自分に好意を抱いている。
以前から自分に対してだけ挙動不振になる事が多かったが、監視を始めてから何回も自分は彼から愛の告白を夜な夜な聴いている。
ーだから私が精一杯頼めば今からでも・・・・ー
いや、と自分は頭を振ってその案を止める。
彼の先程のヒッポに対するあの表情を見ると、相当決意は固い。例え自分が頼んでも無駄だろう
フッとナナミは笑みをこぼす。
人の好意を利用して我儘をとおそうとするなんて・・・・
私って醜い女
ー1番道路ー
「ぜぇ・・・ハァ・・ハァ・ハァ・ぜぇ」
「カゲッ・・・カァ・・・ヒィ・・・」
1番道路、もう後数100メートルでトキワシティに辿り着くという地点、俺たちはそこで少し休憩をしていた。
そして俺たちの周囲は
ボロボロな野生のポケモンの群れで埋め尽くされていた。
ポッポにピジョン、オニスズメにコラッタ、ラッタと1番道路に生息する殆どの種類のポケモン達がひんし状態で倒れている
「あの、ポッポめぇ〜‼︎次から次へと群れを呼びやがってぇぇぇぇ‼︎‼︎‼︎」
オニスズメの群れに囲まれた俺とヒッポは“なきごえ”でオニスズメ達の攻撃を下げながら逃げ回ってたら、その内にオニスズメを呼びやがったポッポが今度はコラッタとラッタの群れを呼び出しやがったせいで挟み撃ちにあって戦うしかなくなったから、攻撃の下がって突破しやすいオニスズメの群れを撃破して、オニスズメの群れと同じように“なきごえ”を浴びせながら逃げ回るもはたまた今度はポッポとピジョンの群れに囲まれ以下省略。
結論だけ言うと、なんとか全部倒した‼︎
「ヒィー・・・カァハッ・・・ヒィ〜・・」
『なきごえ』の大量使用で喉が枯れてしまったヒッポは仰向けで地面に倒れている。
こんな事になったのも全てあのポッポを逃したせい・・・だけどあんな全力で数の暴力をする必要ないじゃん⁉︎
図鑑にはどう書いてあるんだ?
No.16 ポッポ
ことりポケモン
タイプ ノーマル・ひこう
戦いを好まない大人しい性格
「ポッポって全然温和な性格のポケモンじゃないじゃん⁉︎腹黒いじゃん⁉︎めっちゃ怖いじゃん⁉︎⁉︎」
旅立ち初日にポッポにトラウマを抱いたレッドであった。
No.16 ポッポ
ことりポケモン
タイプ ノーマル・ひこう
戦いを好まない大人しい性格
《追記》
だが下手に手を出すと強烈に反撃してくる。
RED
捕まえたポケモン 7
手持ちのポケモン 2
ヒッポ(ヒトカゲ♂)
⁇⁇⁇(⁇⁇⁇⁇⁇)
ナナミさんがおかしい事になってきた・・・・・
大丈夫かな・・・?