赤き旅人の巡る物語   作:morumo

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第3話 マンキーの脅威

トキワシティ

一言でこの街を表すとすると

 

『緑』

 

だろう。

『トキワは緑、永遠の色』

という町のスローガンを掲げており、町の民家の屋根の色は緑一色で埋め尽くされている。

森に囲まれており、この先にあるトキワの森には沢山の虫ポケモンが溢れている。

 

『木の葉の色が常に色を変えない』という意味の言葉『常磐』が名前の由来で時代が変わっていこうと緑を大切に自然を大切にするという心は変わらないようにしようという意味が込められている。

 

そんなトキワシティにレッドとヒッポはやってきた。

 

「やっとついたぁー‼︎」

 

「ヒィーッ‼︎」

 

俺は今、先程のポケモンの群れとのバトルで疲れ切ったヒッポを抱っこしていた。

モンスターボールにいれなかったのはヒッポが拒否した為だ。モンスターボールを出したら俺の足にしがみついて頭をふるふる振る姿を見たら誰だっていう事をきいてしまうよ!

あぁ〜ヒッポは可愛いなぁ〜

・・・あのポッポとは大違いだ。

 

ヒッポは別にモンスターボールの中が嫌いなわけではないが俺の腕の中の方が心地いいのだろうか、少し我儘を言って俺に抱っこさせて貰ってる。

あぁ、本当にヒッポ可愛い・・・///

 

「まずはポケモンセンターに行くか。」

 

ポケモンセンター

ポケモンを回復する為のいわゆる病院だ。

ポケモン協会が町の税金を使って無料でポケモンの回復を行っている。

他にも6匹以上のポケモンを持った時にポケモンを預けるポケモンボックスシステム。一般の人が手持ちのポケモンの技や性格を見るのもこの機械だ。

更にテレビ電話もこの機械で可能となっている。

 

「オーキド博士、トキワシティに着きました」

 

そこで俺は、オーキド博士に電話をしていた。

 

『えらい時間がかかったのぉ』

 

「ポケモンの群れに襲われました。」

 

『大丈夫なのレッド君⁉︎』

 

「ふぁいっ⁉︎///」

 

電話の声から響いたのはナナミさんの声。

思わず声が裏返ってしまう。

 

『おぉーナナミ、来とったのか。じゃあわしはこの辺で。』

 

ニヤニヤすんなよコンニャロー‼︎‼︎

でもありがとう、流石オーキド博士。

俺の気持ちをわかってくれるぅ〜そこに痺れる憧れるぅ〜

 

「大丈夫ですよ。ヒッポが頑張ってくれました。」

 

『そう、それなら良かったわ』

 

少し安心した感じもしたが未だに不安そうな表情を見せるナナミを見て、レッドは話を変える。

 

「俺、ポケモンジムに挑戦するつもりです。」

 

すると少しナナミの目が開かれる。

 

『確かに強さを身につけるの事と得た強さを確かめるにはベストな事ね。』

 

自分が出がけに言った、『強さを身につける』という目標を達成する為にレッドは最も有名な方法をとった。

 

「まずはトキワジム、その後はニビジムに挑戦しようと思っています。」

 

『そうね、あっじゃあ12番道路に寄って行ったらどうかしら?』

 

「12番道路?」

 

12番道路とはトキワシティを西に進んでいくとある道路でそこを進んでいくとポケモンリーグ出場者の最後の試練である『チャンピオンロード』に辿り着く。

緑に囲まれたトキワシティの近くにあるだけあって12番道路は緑に囲まれている。

 

『あそこには確かマンキーが生息していたはずよ。格闘タイプだから岩タイプを扱うニビジムのポケモンには効果は抜群だし、炎タイプのヒッポじゃ、トキワジムが専門としている地面タイプポケモンには相性が悪いでしょ?』

 

ポケモンジムはポケモンの強さを図る施設でそこにはジムリーダーと呼ばれる責任者がおり、ジムリーダーに勝てばポケモンリーグに出場する為に必要なジムバッジをもらう事ができ、それを8つ集める事でポケモンリーグの出場権を得る事が出来る。

 

基本ジムリーダーは1つのタイプを得意としており、ナナミが言っているのは『ジムリーダー対策をしなさい』という事だ。

 

ポケモンは最大2つまでタイプを持っておりそれぞれに得意なタイプや苦手なタイプがある。

 

正直タイプ相性で行くと現在のレッドの手持ちはこの2つのジムには最悪だ。

 

「わかりました。あっ、ヒッポの回復が終わったみたいです。では、また。」

 

『またね。』

 

プツンッと電話の電源が切られる。

 

「カゲー‼︎」

「うぉうっ⁉︎」

 

電話機から振り返った途端、ヒッポが俺に飛びついてくる、抱っこをすると俺の胸に頭をスリスリさせる。

あぁぁぁぁ、本当の本当にヒッポは可愛い‼︎‼︎

 

「フゥ、・・・行くか‼︎」

 

「カゲ‼︎」

 

「キィーッ‼︎」

 

「・・・・キィー?」

 

スッと俺は足元に視線をやると。

 

「ウキャッ‼︎」

 

目つきが悪い豚と猿が合体したようなポケモンがいた。

 

「・・・・・・」

なんだこいつ・・・

 

俺は無言で図鑑を取り出してそのポケモンを調べる。

 

No.56 マンキー

ぶたざるポケモン

いつも怒っている、手頃な獲物を見つけ群れをなして襲いかかる。

 

都合のいい事キター‼︎‼︎

 

ラッキィー‼︎と思いながら俺はマンキーに手を差し伸べる

 

「キキッ」

 

するとマンキーは走り出してポケモンセンターの外に出る。

 

「待てぇーい‼︎」

 

俺はヒッポを下ろしマンキーを追いかける。

マンキーはそのままトキワシティの外へ出て12番道路へ。

するとそこでピタッとマンキーは足を止める。

周りは草木で覆われている、周りに人影はないし存分にバトルできる!

 

「ウキャーッ‼︎」

 

「塞翁が馬って言うからな‼︎さっきの不幸が遂に幸福を」

 

「キキッ‼︎」

「キキィーッ‼︎」

「ウキャッ‼︎」

「ウキィーッ‼︎」

「キィィィーッ!」

「キキッ‼︎」

「キキィーッ‼︎」

「ウキャッ‼︎」

「ウキィーッ‼︎」

「キィィィーッ!」

「キキッ‼︎」

「キキィーッ‼︎」

「ウキャッ‼︎」

「ウキィーッ‼︎」

「キィィィーッ!」

「キキッ‼︎」

「キキィーッ‼︎」

「ウキャッ‼︎」

「ウキィーッ‼︎」

「キィィィーッ!」

 

アリェ〜?コダマガキコエルゾォ〜⁇

 

囲まれた‼︎囲まれました‼︎20匹ぐらいのマンキーに‼︎

 

その瞬間ハッと思い出して図鑑を見る。

 

 

マンキー

いつも怒っている、()()()()()を見つけ群れをなして襲いかかる。

 

手頃な獲物ぉ〜⁉︎何処にそんなものが・・・・

あっ俺らか・・・・・・

 

「って‼︎ふざけんじゃねぇぞぉぉぉぉぉ⁉︎⁉︎」

 

「カゲェェェェェェェェェェ‼︎‼︎」

 

俺のの叫び声と同時にヒッポは“なきごえ”を放ちマンキーたちの攻撃を下げる。

 

「ナイス‼︎ヒッポ‼︎」

 

ー数で来られたらとにかく相手の能力を下げろー

 

これがトレーナーズスクールで学んだ事だ。

数で来られても蹂躙できる力を持っているのなら構わないが、出来ない場合相手の能力を下げる事で1匹にかける時間を減らす。

実際、1番道路の群れバトルではこの方法で勝利を収めた。

 

「“ひのこ”だ‼︎」

「カゲェッ‼︎‼︎」

 

ヒッポが口から細かい火の粉を前方のマンキーに放つ。

 

『キィッ‼︎』

マンキーはそのまま火の粉を直接受ける。

 

「よし‼︎ヒッポ‼︎もう一度“ひの・・・」

 

「キキィーッ‼︎‼︎」

「カッ⁉︎」

 

「ヒッポ⁉︎」

ーしまった⁉︎“けたぐり”を・・・‼︎

 

レッドの指示よりも先に1匹のマンキーがヒッポに格闘タイプの技“けたぐり”を放つ。

“けたぐり”は相手の重さを利用して放つ蹴り技、ヒッポは言うほど大きくない分ダメージは大きくはないだろうが、ここで不味いのはダメージ量ではない。

 

ー体制を崩された‼︎

 

「キキィー‼︎‼︎‼︎」

 

1匹のマンキーの叫び声と共に他のマンキー達が一気にヒッポに襲いかかる。

ヒッポはけたぐりに寄って最悪な事に仰向けに倒されてしまっている。

 

「させっかぁぁぁ‼︎」

 

レッドがヒッポの所へ走りだす、が

 

「キキッ‼︎‼︎」

「あがっ⁉︎」

レッド自身もけたぐりをくらって倒れてしまう。

 

ーこの一瞬が命とりだったー

 

 

「ヒッポォォォォォォォォォッ‼︎‼︎‼︎」

 

 

レッドが立ち上がった時にはすでにヒッポは大量のマンキー達に包まれ見えなくなっていた。

 

ーリンチ

 

恐らくあの中でヒッポはマンキー達の“ひっかく”や“けたぐり”によって徐々にダメージを受けてるだろう。

 

どうする?どうする?どうする?どうする?どうする?

どうする?どうする?どうする?どうする?どうする?

 

でも俺が突っ込んだとしても弾き飛ばされるだけ、“ひのこ”や“ひっかく”じゃ威力が・・・

 

あっ

 

レッドは地面に視線を向けて大きく目を開いた。

 

ーこれだ。これだよ‼︎

 

「ヒッポォォッ‼︎“なきごえ”だぁぁぁっ‼︎」

 

レッド渾身の叫び声そして、

 

「クァァッゲェェェェェェェェェェェェッ‼︎」

 

キィィィィンッとヒッポの“なきごえ”が響き渡る。

その音波によって薄くも空気の壁が出来上がり、マンキー達の体を少し浮かせた。

 

「地面に向かって“ひのこ”だぁぁぁぁぁぁぁぁっ‼︎‼︎‼︎」

 

「カッゲェェェェェェェェェェッ‼︎‼︎」

 

ヒッポは地面に向かって“ひのこ”を放つ。そして

 

ー12番道路は緑に囲まれているー

 

地面の草に火が灯り一気に周りの草むらに引火する

 

『キィィィィッ⁉︎』

迫ってくる炎を全身に受けるマンキー。

 

「キィィッ」

 

1匹のマンキー、さっき指令を出していたマンキーが逃げようと走り出す。

 

「いかさねぇぞ‼︎」

「キッ⁉︎」

 

俺は回り込んでマンキーの目の前で通せんぼうをする。

周りのマンキーに指示を出していたって事はこいつがこの群れのリーダーって事だ、こいつをゲットすれば・・

 

「ヒッポ‼︎」

 

火の中心からバッとヒッポが飛び出してくるとマンキーの背後に着地。俺とヒッポでマンキーを挟んでいる形だ。

 

「“ひのこ”‼︎」

「カゲェェッ‼︎」

「キャンッ⁉︎」

 

ヒッポの“ひのこ”を受けたマンキーはそのまま地面に転がりだす。

 

「行けっ‼︎モンスターボール‼︎」

 

レッドはモンスターボールをマンキーに投げてそのままマンキーはボールに吸い込まれあっという間に捕獲が完了した。

 

「よし、マンキーゲット‼︎ニックネームは・・・」

 

 

ゴォォォォォォォォォッ

 

 

「ってニックネーム考えてる場合じゃない⁉︎消すぞ‼︎」

「カゲッ⁉︎」

 

火にまきこまれたマンキー達は逃げたようだが火はまだどんどん広がっていく。

俺とヒッポは砂をかけたり息を吹いたりして消しにかかるが全く止む気配がないというかどんどん勢いは凄くなってる⁉︎

 

「やばい⁉︎やばい⁉︎どうしよぉぉぉぉぉ」

「カァゲェェェェッ⁉︎」

 

その時12番道路近くで1人の少年が2人の様子を見ていた。

 

「何やってるんだ?」




RED
捕まえたポケモン 8
手持ちのポケモン 3

ヒッポ(ヒトカゲ♂)
???(マンキー♂)
⁇⁇⁇⁇⁇⁇⁇⁇
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