赤き旅人の巡る物語   作:morumo

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第4話 Green

俺とヒッポが火をけせずテンパっているその時

 

「ゼニガメ“みずでっぽう”」

「‼︎」

 

ズバァァァァァッ‼︎

 

突如現れた水鉄砲によりあっという間に火は消化された。

 

なんつー威力・・・

 

俺は水鉄砲が放たれた方を振り返る。

 

そこには紫の上着を着た茶色い髪の毛をした『クール』という言葉が最も似合いそうな顔立ちをした少年と水色の亀『ゼニガメ』が立っていた

 

「最後しか見てなかったが、あまり迷惑な戦い方は控えるんだな。」

 

「いや、ごめん。マンキーの群れに襲われてさ、いやーテンパった‼︎ありがどう。俺はレッド‼︎君は?」

 

「レッド・・、ヒトカゲ・・・あぁ。」

 

何かブツブツ呟いて一人で納得した少年は

 

「俺の名前はグリーン、オーキド博士の孫だ。」

 

「・・・・・・・」

えっ?

あっ確かにオーキド博士がゼニガメを孫にあげたって・・・

それにしても・・・

 

「全然似てないんだな。」

「・・・俺は孫だからな。」

 

そりゃそうだ。

 

「お前の話はよく聞いてるよ。ナナミ姉さんやおじいちゃんから。」

 

「えっ‼︎ナナミさんは俺の事どんな風に言っるんだ⁉︎」

 

急にグリーンの方に体を乗り出して話し出すレッドにグリーンは少し体を後ろに反らす。

 

「もう一人の弟みたいだって‼︎って近い⁉︎近い⁉︎気持ち悪い‼︎‼︎」

 

余りに近づいてくるレッドにグリーンは気持ち悪い‼︎と押し戻す。

押し戻されたレッドはグリーンに背中を見せる。

 

弟か〜、いや、嫌われてないだけ良しとしよう‼︎。

うぅ〜‼︎でも旅している間はナナミさんとは会えないし、本当の弟帰って来ちゃったし、このポジションも危ないかもしれないな・・・どうしよう。

・・・いや、これはチャンスだ。実弟であるコイツと仲良くなれば自然にナナミさんの俺への好感度も上がるはず・・・

 

「グリーン‼︎くん?さん?ちゃん?同じ図鑑所有者同士仲良くしようじゃないか‼︎」

 

「下心丸出しなのバレバレだからな。」

 

既にレッドの態度からナナミに好意を寄せているのは明らかであるし、何より今、グリーンに話しかけたレッドの顔には、『ゲスい』という言葉が当てはまるくらい酷いものだった、誰がどう見てもこの状況でレッドの言葉に下心があるとわかるだろう。

 

「シタゴコロ?ナンノコト?」

 

「もう隠す気ないだろお前・・・・」

 

グリーンは話のペースを完全にレッドに握られているのを感じて、長い溜息を吐くことで一旦話の流れを切る。

 

「お前「レッドだ」っ・・レッド、お前は炎の鳥ポケモンを見なかったか?」

 

「炎の鳥ポケモン?ほのお・ひこうタイプのポケモンなら・・」

 

「違う‼︎体が炎で包まれているポケモンだ。」

 

「そんなポケモン居たっけ?」

 

ほのおとひこうの2つのタイプを持つポケモンがいるということは記憶にあるが体が炎で包まれているポケモンがいる記憶がレッドにはなかった。

 

「それがどうしたんだ?」

 

「トキワの森の正規ルート外で俺のポケモンが1匹火を纏った鳥ポケモンにやられたんだ。そいつはその後こっちの方角に飛んで行った筈だ。」

 

「トキワの森の正規ルートから外れることがまず問題なのはさておいて、お前も図鑑を持っているんだろ?」

 

トキワの森には道に迷わないように尚且つそこに住むポケモン達と少しでも交流を持てるようにきちんとした道、正規ルートが作られている。

つまり、迷うことはないのだが正規ルートを通らなずに迷ってしまうと森を抜けることが非常に困難になる。

だからまず、グリーンの正規ルート外の道を行ったことが間違いであるがそれは今は重要ではないためレッドは置いておくことにした。

 

「図鑑ならこういう状態だ。」

 

「おぉ・・・」

 

グリーンがポケットから出した図鑑は完全に赤かったボディをなくして中身しかなく、その中身も焼けてしまっていた。

 

「すぐに消化したおかげで重要なパーツも内臓データも無事だろうがいかんせん起動してくれない」

 

「いや致命的だろ、それ」

 

「おじいちゃんに修理を頼むしかないか。火の鳥ポケモンの情報も何か知ってるかもしれないし。」

 

グリーンはそう言うと図鑑をポケットにしまい、ゼニガメをモンスターボールの中に戻す。

 

「おま「レッドだ」・・・レッド、火事の件の礼として火の鳥ポケモンを発見したら俺に連絡を入れろ。電話番号は・・・おじいちゃんから聞いてくれ、いいな‼︎」

 

「わかったよ。」

 

連絡は入れるけどそれまでに俺が捕獲しちゃえばいいか。

別に先に行動しろって言われてねぇし。

恩を仇で返す‼︎少し憧れがあるんだよなぁー・・・後が怖そうだからやめとくか

 

レッドはそういう事を考えながらふと思った事をグリーンに質問した

 

「そういえば、グリーン、お前はトキワジムに挑戦したのか?」

 

「トキワジムならジムリーダーが行方不明で無期限休業中だ。」

 

「はぁっ⁉︎それだとポケモンリーグはどうするんだよ‼︎」

 

ポケモンリーグに出場するにはジムリーダーに勝利すると貰えるジムバッジを8つ集めなければいけないのだがポケモンジムは各地方8箇所しかなく他地方のジムバッジを持っていても出場権は得られない。

 

「おじいちゃんに聞いた話だとポケモン協会はリーグ開催一ヶ月前になってもこの状態だったらジムバッジ7つで出場権を与えるらしい。」

 

「そう、なら良かったのかな?」

 

「それじゃあ借りは返せよ‼︎いいな‼︎」

 

「お前はちゃんと人のこと名前で呼べよな‼︎」

 

そう言うと、グリーンは火の鳥ポケモンを探しに12番道路を進んでいき、レッドはニビシティに行くためにトキワシティに戻っていく。

 

ートキワの森 正規ルート外ー

 

「ここに捕獲しておいた奴は何処に行った‼︎」

 

数人の黒い団服を着た男達が森の中で一部が跡形もなく焼け焦げた場所を指差し叫んでいた。

 

「せっかく私達が追い詰めておいたのにどうゆうことだ。」

 

周りと同じ団服にセロリアンブルーの髪をした男が身体中を傷だらけにした男達を問い詰める。

 

「申し訳ありません・・・幹部様達が特性モンスターボールを本部に取りに行っている間に、一人の子供に団員が全員やられました。」

 

するとピクッともう一人のセロリアンブルーの髪をした短髪のさっきの男と違い帽子を被っていない男が反応する。

 

「組織の中でも高レベルのウィンディとピジョットを用意していただろう、どうした。」

 

「これです。」

 

団服を着た、恐らく下っ端だろう男が2つのモンスターボールを差し出す。

 

「‼︎」

 

差し出されたボールの中には完全に伸びてしまっている2匹のポケモンがいた。

 

1匹は白いたてがみを持つオレンジ色の獅子の姿をしているでんせつポケモン・ウィンディ。

その姿はでんせつポケモンのなにふさわしい神々しい毛並みを持つポケモンと思えないほど土で酷く汚れ、身体中に痣を作っていた。

 

もう1匹は1番道路に生息したポッポが大きく勇ましくなった姿をしており、実際ポッポの最終進化系であるとりポケモン・ピジョット。

しかしその勇ましい姿や最終進化系のポケモンにふさわしいような圧倒的迫力は皆無でウィンディと同じように土で汚れ、しばらく使えないであろうほど翼は潰れていた。

 

2匹のその姿に短髪の男は驚きの表情を見せる

 

「大型の岩タイプか地面タイプのポケモンだな。その子供の姿は?」

 

「一瞬見えた人影から子供とわかっただけで・・・あとウィンディの炎攻撃でこれを落としていきました。」

 

下っ端が差し出したのは一つの機械のボディ、殆どが焼けて黒く変色しているが、赤い姿が残っているため、何か赤い機械のボディだという事がわかる。

 

「見た事ないボディだ・・・手掛かりになりそうだ保管しておけ、そして子供は見つけ次第排除しろ。」

 

「はっ‼︎」

 

「子供といえど我らロケット団を敵に回したら容赦はしない。」

 

「アポロ」

 

セロリアンブルーの短髪の男性、アポロは自分の名前を呼んだ方を振り返ると、そこには赤い髪の長髪で、扇子を仰いでいる吊り目気味の女性がいた。

 

「なんだアテネ」

 

「幹部の緊急収集だよ、5番道路と6番道路の地下施設がジムリーダー達に落とされた。」

 

その言葉にアポロの眉間に皺が入る。

 

「・・・なんだと」

 

「あのエスパー女よ」

 

「急いで戻るぞ、お前達は次の目的地に向かえ。」

 

『はっ‼︎』

 

アポロの命令に下っ端全員が敬礼する。

 

するとアポロとアテネはモンスターボールからピジョットを繰り出しそれに乗って何処かへ飛んで行った。

 

「次の目的地は?」

 

「ニビシティの先にある山、おつきみやまだ。」

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