すてきな姉妹のおはなし   作:ルヴァンシュ

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 幼い姉妹の物語です。気軽にお楽しみ下さい。


※告知事項※

・何かあればここに書きます。


SORELLE

【episode 1】

  SORELLE

 

 

 あるところに、とても なかのよい 姉妹 が おりました。

 姉の 名前は レピナー。てさきが きようで 足がはやく、こうどうりょく に すぐれた 少女。何かを ていあん するのは いつも 彼女です。

 妹の 名前は ウチーダ。料理 の うで は いちりゅう で、もとの ざいりょうが 分からない ほどの おいしい 料理を つくります。

 ふたりは おさないころに りょうしん を なくし、ふたりで 力を あわせて 生活してきました。だから ふたりは いつも なかよし。いつでも どこでも ふたりで いっしょ。

 

 彼女たち の すむ おうちは とても 大きい。なくなった 両親 が のこしてくれた おうち で、おにわは 広く、ふたりでは もったいない くらいの 大きさ です。

 生活は たいへん ですが、それでも たのしく ふたりは 生活しています。

 

 これは、そんな ある日の できごと。

 

 

 それは とても あつい日 の ことです。ふたりは 日光が にがて。ひざしの つよい日は 外に出ず、おうちの 中で あそんでいます。

 

「ねえ、お姉さま。今日は 何をして あそびましょうか」

「つみき なんて どうかな? きのうの つみき が まだ あまってるよ」

「いい考えですわ お姉さま! じゃあ つみき を して あそびましょう!」

「じゃあ きょうの ばんごはん も きまったね」

「きまりましたわね」

 

 ふたりは つみきあそび を はじめました。

 この つみき は とても むずかしい。一日 かけないと とても かんせい しなさそうです。おかげで たいくつ しません。

 ふたりは 時間を わすれるほどに あそびました。朝からずっと、おやつの時間 まで あそびました。

 3時 は おやつの時間。ふたりは この時間が だいすき。あちこち から とってきた おかしを 食べる 時間です。

 

「おやつだね」

「じゃあ たべましょう」

「今日も いいのを あつめてきたよ」

「さすが お姉さま ですわ」

「きにいった おかしが あったら 言ってね。また とってくる から」

「お姉さま すてき!」

 

 ふたりは なかよく おかしを 食べ始めました。

 

 そこへ。

 

 ドン。

 ドン。

 

 ドン。

 ドン。

 

 と、おうちの ドアが ノック されました。

 

「だれかしら?」

「おきゃくさん だ」

「じゃあ かんげい しなくちゃ!」

「ウチーダは じゅんび しててね」

「はい!」

 

 ウチーダは だいどころへ 走って 行きました。

 

 レピナーは ドアの ところまで かけよると、ドアの 向こうへ こえを かけました。

 

「どなたですか?」

「旅人です」

「どうして ここへ 来たのですか?」

「道に迷っているのです」

「つかれて いますか?」

「もうヘトヘトです」

「まあ、それは たいへん!」

 

 レピナーは 大きな ドアを あけました。

 

 ドアの 向こうに いたのは 男の人。ボロボロの コートを きて、おもそうな にもつ を せおって います。

 

「どうぞ、おはいりください」

「ありがとうございます」

 

 たびびと は おうちに 入りました。

 

「あそこに テーブル と イス が あります。そこで ゆっくり していてください」

「ありがとう、助かるよ」

 

 たびびと を ゆうどう すると、レピナーは ドアを ゆっくりと しめて、だいどころ まで 行きました。

 

 

「ウチーダ」

「お姉さま!」

「おきゃくさん を むかえる じゅんび は できた?」

「バッチリ ですわ」

「じゃあ スープ を だして。かくしあじ は ちゃんと 入れた?」

「バッチリ ですわ」

 

 

 ウチーダは テーブルのある へや に 向かうと、テーブルの 上に おいしそうな スープの 入った 小さな マグカップを おきました。

 

「さめない うちに、どうぞ おめしあがり ください」

「ありがとう。君が作ったのかい?」

「そうですわ。さあ、はやく おのみに なって。さめると おいしく なくなりますわ」

「いただきます」

 

 たびびと は スープを のみました。とても あつい ですが、おなかが すいていた の でしょう。いっきに のみほして しまいました。

 

「美味しい! こんなに美味いスープは初めてだ!」

「こうえい ですわ」

「何を使って作っているんだい?」

「それは おしえられません。かくしあじ ですの」

「知りたいなあ」

「ダメですわ。さあ、ゆっくり おやすみに なって。つかれて います でしょう?」

「ありがとう。なんだか眠くなってきたよ」

「それは たいへん。ねるべき ですわ」

「ありがとう。じゃあ少しだけ」

 

 たびびと は そのまま テーブルに つっぷして ねむって しまいました。

 ウチーダは から に なった マグカップを さげ、だいどころへ かえりました。

 

「あの人 ねちゃいましたわ」

「いいこと じゃない」

「じゃあ、いつもどおり?」

「いつもどおり」

「分かりましたわ。お姉さま すてき!」

 

 レピナーとウチーダ は だいどころを 出て行き ました。

 

 テーブルの ある へや に きた ふたり。たびびと は ぐうぐう と、きもちよさそうに ねむって います。

 レピナーは たびびとの にもつ を とると、へや へ はこびました。

 ウチーダは たびびとを こまかく すると、だいどころへ はこびました。

 

「おわりましたわ、お姉さま」

「今日は ラッキー だったね」

「とうぶん は だいじょうぶ ですわ」

「おかしを たべよう……ああ、時間が すぎて しまった」

「ざんねん ですわ。せっかく お姉さまが とってきた もの なのに」

「明日 たべよう」

「じゃあ つみき の つづき ですわ」

「そうだね」

 

 ふたりは つみきあそび を また はじめました。

 

 

 その日の 夜。

 ウチーダが ばんごはん を 作りました。その日の ばんごはん は シチュー です。とても あたたかくて おいしい シチュー。

 

「おいしい! ウチーダは てんさい だよ!」

「お姉さまに そう 言って もらえる なんて、わたくし ゆめの よう ですわ!」

「あじつけ も じょうず」

「お姉さまが とってきて くれた おかげ ですわ!」

「なんど たべても あきないよ!」

「わたくし うれしさで しんで しまいますわ!」

 

 ふたりは シチューを おいしく たべました。おなべに のこった シチューは 明日の おひるごはん。

 

「ごちそうさまでした!」

「ごちそうさまでした!」

 

「…………」

「どうしたの?」

「このあと 何して あそびましょうか」

「つみき は もう ない からね」

「たべて しまい ましたわ」

「あの たびびとさん に あそんで もらおうよ」

「さすが お姉さま! てんさい ですわ!」

 

 なかよし姉妹 は いつでも なかよし。

 夜に なっても 大きな おうち から、ふたりの少女 の たのしげな わらいごえが、いつまでも ひびいて おりましたとさ。

 

 

おしまい

 




 レピナーとウチーダ は だいたい 7さい くらい です。かわいい 日常に かくされた ふたりの かなしみ。おさないころ から ふたりだけ で 生活すること を しいられた 姉妹。これから 生きて いける の でしょうか?
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