※告知事項※
・少し残酷な描写があります。ご注意を。
・他、何かあればここに書きます。
【episode 2】
ACQUISTI
あるところに とても 仲の良い 姉妹が おりました。
今日は とても あたたかな おさんぽびより。レピナーとウチーダは まちへ おかいもの に でかけました。
まち では たくさんの ものが 売っています。ふたりとも おおはしゃぎ です。
「きれい だね」
「きれい ですわ。でも お姉さまの ほうが もっと きれい ですわ!」
「ありがとう ウチーダ」
「今日は なにを とりますの?」
「まだだよ。あせっちゃ だめ」
ふたりは まちなか を あるいて います。
れんが と いしだたみ の まち。とても とても きれい。
「それじゃあ いつも 通り に」
「はい!」
「お姉さま…… どこに いる の ですか?」
たいへん。ウチーダ は みち に まよって しまいました。
でも まちのひと は みんな しんせつ。いつも ふたりが まいご に なったとき に たすけてくれます。
「お嬢さん、どうしたの?」
ほら、今日も いつもの ように やさしい お兄さん が こえ を かけて きました。
「何か困ったことがあるのかい? 僕に話してごらん」
「すみません。 じつは みちに まよって しまいましたの」
「何、それは大変だ。お母さんやお父さんは一緒なのかい?」
「あれらは おりませんが、 姉と いっしょに 来ましたわ」
「分かった。じゃあ一緒に探してあげよう」
「ありがとう ございます! たすかり ますわ!」
「僕から離れないようにしてね」
「はい」
なんて こころづよい の でしょう。 ウチーダ は 思いました。これなら きっと いいもの を くれる に ちがい ありません。
そのとき、ウチーダ の おなか が 音を 立てました。ウチーダ は あかく なります。
「もうしわけ ございません。あさ から なにも 食べていない ので、おなか が すいて おりますの」
「成る程。じゃあうちに来て何か食べるかい? 大したものじゃないけれど、何か食べさせてあげよう」
「ありがとう ございます! お兄さん は なんて こころ の やさしい おかた なの でしょう! おうち は どこに あるのですか?」
「僕の家はレンガ造りの茶色い家さ。このまままっすぐ行くと家が沢山あってね。その中の一つなんだ」
「おうち が たくさん あるの ですか?」
「うん。でも僕の家は一番右端だから、すぐに分かるんだ」
「なるほど ですわ」
ウチーダ は ポケット に 入れてあった かみ に おうち の ばしょ を かきました。
「どうして場所を書いているんだい?」
「おんじん の おうち を わすれない ため ですわ」
「ははは、恩人だなんて、嬉しいな」
お兄さん は にっこり と わらいました。
ウチーダ は かみ を ポケット に 入れる ふり を して、 かみ を じめん に おとしました。お兄さん は、それに きづきません。
レピナー は かみ を ひろいあげ ました。
「ふむ、なるほど。よし、すぐに 行こう」
レピナー は うらろじ に とびこむ と、いちもくさん に かけだし ました。
レピナー は とても 足が はやい。おとな にも まけない くらい、はやく はしれます。
しばらく はしると、つきあたり に やってきました。
「みぎはし …… これかな?」
レピナー は、お兄さん の おうち を 見つけました。
「よいしょ …… 」
レピナー は、もっていた はりがね で、ドア を あけました。見つからない ように こっそり と。
カチャリ。
ひらきました。いそいで 中に 入ります。
おうち の 中は せいけつ で、しっかりと せいりせんとん されて います。
「これなら さがし やすい ね」
レピナー は、ドア に てつ の いと を いっぽん くくりつけて、また かぎ を しめる と、れいぞうこ の なかみ を ふくろ に つめ はじめ ました。
「着いたよ。ここが僕の家さ」
「まあ、とても すてき な おうち ですわ!」
お兄さん と ウチーダ が とうちゃく しました。
「ははは、よしておくれよ。じゃあ開けるよ」
お兄さん は ドア の かぎ を あけました。
カチャリ。
ひらきました。ふたり は 中に はいります。
中に はいると とつぜん お兄さん の あたま が ポロリ と おちました。ウチーダ は お兄さん を おもいっきり けり、ドア を しめました。
「さすが ウチーダ だね。おみごと」
おうち の おく から ふくろ を もった レピナー が 出てきました。
「お姉さま に そう 言われる なんて、わたくし よろこび で あたま が おちそう ですわ!」
「ははは」
「お兄さん を どうします?」
「こまかく して はこび やすく しよう。おねがい できる?」
「お姉さま の おねがい なら なんだって できますわ!」
ウチーダ は お兄さん を おうち の おく に ひっぱって いきました。おく に あるのは だいどころ。レピナー も、ついて いきます。
しばらく すると、ふくろ を もった ふたり が だいどころ から 出てきました。
「では かいもの も すんだ ところ で、かえり ましょう お姉さま」
「そうだね。おっと、そのまえに」
レピナー は、ころがっていた お兄さん の あたま を ふくろ に つめこみ ました。
「これで よし。さあ、行こう」
「はい、お姉さま!」
ふたり は ドア を あけて、そのまま おうち に かえりました。
今日の ばんごはん は、しんせん な おにく で つくった ハンバーグ。ふたり とも ハンバーグ は だいこうぶつ です。
「おいしいね」
「おいしいですわ」
「さすが ウチーダ」
「ありがたき しあわせ ですわ」
あっというまに たべて しまいました。なごりおしい ですが、のこり は また 明日。
「しばらく は おかいもの に 行かなくて すみそう だね」
「そうですわね。これで お姉さま と ゆっくり あそべますわ!」
「うん、そうだね」
ふたり は いつも なかよし すてきな 姉妹。その おやしき から たのしげ な わらいごえ が とだえる 日は ありませんでしたとさ。
おしまい。