影が薄くてもダンジョンを攻略する。のは間違っているだろうか? 作:ガイドライン
3連チャン!!!!!
フッとUAが多いな~と思って日間ランキングを見てみたら22位を取ってました!!!!
やっふふふふふふふううううぅぅぅ!!!!!!!
…はい、調子に乗りました。
でも、他の連載中の小説に続いて三作目になりました。読んでもらっているのに失礼かと思いますが、よくランキングに入ったな~というのが正直な感想です。
長くランキングに入って大九の皆さまに読んでもらうために頑張って三日続けて書きました。
さすがに四日は厳しいですが、早めに更新しますのでその時はよろしくどうぞ♪
ギルド本部
昨日決まったロキファミリアとの冒険について、アドバイザーであるエイナに話しておこうと朝から来てみたのだが、
「……どういうことなのか、もう一度、説明してくれるのよね……」
「ロキファミリアと一緒に試しに18階層まで
「キィミィはっ!!!!本当にヴァカァなのオオォォォォ!!!!!!!!!」
綺麗な顔が台無しだなーと思いながらエイナの説教を受けているハジメ。しかし何がダメなのかと思いながらエイナの言葉に耳を傾けることにした
「いくらロキファミリアとの冒険だとしても、ハジメ君はまだレベル1なのよ!!!なんでそういうことになるのよ!!!!!!!」
「ロキファミリアの神様からお誘いがありまして、初めは「遠征」に行く予定でしたが僕の神様が断りを入れました。
そのあと……えーと、うーん、色々ありまして「遠征」から「冒険」に変更になりました」
「面倒くさいと思わないでその色々を詳しく話なさい!!!!」
「神様から口止めされてますので、詳しくは話せません。どうしてもなら神様と神ロキに話を………」
「………もう、いいわ……また前みたいになりそうだわ………」
頭を抱えながら唸るエイナ。以前はミアと言い合いになりひどい目にあったことを思い出したのだろう。別に困らせるようなことはしてないはずなのだが……
「……それじゃ話せることだけでも話して。安心出来ないといくら神が許そうとも私が許しません」
「……………はい」
「ちょっと待ちなさい。なに、いまの間は?
まさか言いに来なければ良かったとか思ってないわよね?もしもそのあとでバレたら………どんな手を使ってもダンジョンに行かせないからね♪」
「了解です」
ものすごい可愛い笑顔なのだがその瞳の奥はさらにものすごい怒りが見えてくる。これは逆らったらダメだと本能的に悟ったハジメは無意識に返事をした。
「それでどうなの?ロキファミリアのことだからキチンと誓約みたいなことはしていると思うけど?」
「はい、お互いのステイタスを確認しましてその情報の漏洩防止についても話しました。あとは基本にモンスターとの戦闘はロキファミリアが行い、僕は勝てるだろうという状況とモンスターを見極めてからの戦闘になるそうです。あと18階層まで潜って三日間の冒険になるそうです」
「うーん、聞く限り問題はなさそうだけど……
ちなみにパーティーはどうなってるの?」
「えーと、アイズ姉にリヴェリア姉です」
「……………私の名前は?」
「エイナ嬢」
「だからどうして私だけ「嬢」って付けるのよ!!!!!」
机を思いっきり叩いた為に周りから視線が集まる。もちろんその視線はエイナだけであり、目の前にいるハジメはエイナ以外には見えていない。つまり「なんで誰もいないところで話ながらキレているんだあの人は?」と思われている。ちなみに同じ職員にはハジメがいることは知らせてある。
その視線に気づいたエイナは体全体が小さくなったと思わせるぐらい縮こまった。
顔を赤くしたままさっきの話の続きをする
「………どうして、私だけなのよ?」
「いつもお世話になってますので、誠意を込めて呼ばせてもらってます」
「……あのね、それは非常に迷惑だから止めなさい」
「分かりました。ではエイナ姉で」
「………だからね、どうして歳上の女性に対して「姉」を付けようとするのかな?
普通に名前でいいのよ、ほら、言ってみなさい」
「はぁ、………………………………………………エイナ姉」
「分かったわ………言えるようになったら言ってくれたらいいわ」
「はい、エイナ嬢」
「もう!!君は!!!本当に君は!!!!さっさとダンジョンでも行ってきなさいーーーー!!!!!!!」
最終的に、いや最初から最後まで怒られてしまったハジメは堂々とギルド本部を後にした。
……………………………………………………………………………
「というとこで、明日から三日間お休みが欲しいので働きにきました」
「その心意気はいいとしてもだ、勝手に休みをいれるじゃないよ!!!!!!」
正直に話したのにまたしても拳骨をもらってしまった。ダメージはないが。それに明日から冒険に行くことになったのはロキファミリアが決めたことで僕ではない。と言いたかったがさらに怒らせるだろうと思い言うのをやめた
「ったく、だったら今から閉店まで休みなしの仕事だよ!!!」
「はい、了解です」
「…………あんたはちょっとは嫌がらないのかい、普通は文句の1つ言ってもいいぐらいだよ」
「はぁ、でも僕が悪いので仕方ないかと」
「その自己犠牲みたいな考えた方はやめな。嫌だと思うなら言ってもいいんだよ。全部抱えてしまうとその内に心が壊れてしまうよ」
「…………心、ですか………」
そう言いながら胸に手を当てるハジメ。
心が壊れると言われても見えないのにどうやって壊れるのかと考えてみるが分からない。
それに嫌だと思っていないから返事をしただけだ。嫌ならちゃんと否定している。どうしてそんなことをいうのか?
うーん、悩むが僅か二秒程で「分からない」と結論が出たので考えないことにした。
「心が壊れたときにはミア母さんに相談します」
「あんたは………壊れる前にいいな‼分かったかい!!!!」
「了解です」
「ったく………とにかく掃除でもしてな」
またしても怒らせてしまったと一瞬考えて、さあ掃除と切り替えたハジメはモップを持って掃除を始める。
するとアーニャーがゆっくりと近づいてきて
「ミア母さんにあそこまで言わせるなんてよくやるニャー」
「何かをしたつもりはないんですけど」
「そんなこというから鉄仮面って言われるのニャー」
「そんなこというのはアーニャーちゃんしか言いません」
「だから「ちゃん」はやめろニャー!!!!」
アーニャーがモップを振り回しそれがハジメの後頭部にぶつかった。まぁいつもの通りにダメージはなかったが今回はモップが脆かったのかボキッと嫌な音をたてて折れた
その折れたモップはグルグルと回りながら、嫌な場所へと飛んで行きガツン‼とさらに嫌な音が聞こえてきた。
その直後に地震かと思わせる振動がお店全体に広がる。その振動は少しずつ近づいてきており、最も大きな振動と共に現れたのは
「何を……やってるんだいいいいいぃぃぃぃ!!!!」
「ニャー!!!!??こ、これは鉄仮面が悪いんだニャー!!!!アイツが余計なことをしなかったら……」
「あぁ!?何処にハジメがいるんだい?」
現実を見たくないのかゆっくりとさっきまでハジメがいた場所へ顔を向けてみると、そこには誰もいなかった。本気で現実を受け入れたくないとさらにゆっくりと、いや、ブルブルと振動を加えながらミアの方を向いて
「……ニャーも休みなしで閉店まで仕事するニャー……」
「いい心掛けだね、だけど………」
「許すわけないだろううううううぅぅぅぅ!!!!」
「ニャアアアァァァァァー!!!!!」
遠くから悲鳴が聞こえてくる。全く自分は悪くないと思いさっさとその場から投げ出してきたハジメ。いまは倉庫へ逃げてきたのでとりあえず品数でも数えようと扉を開けてみると
「ここにいたんですねリュー姉」
「トキサキさん……」
ビクッ‼と肩を上げたあと振り向くリュー。ハジメの姿を確認したあと何故か視線を外してしまった。どうやらこの前の事をまだ気にしているようだ
「……何か騒がしいようですが何かあったのですか?」
「アーニャーちゃんがミア母さんに怒られているだけです」
「………原因は貴方も関わっている、そうですね」
「一般的にはそうかもしれませんが、僕としては巻き込まれたんですがね」
いつものやり取りにふぅーと息を吐いた後、視線をハジメの元へ戻していままで通りに話始めた
「そこまで分かっているのなら後でアーニャーに謝るべきです。キチンと謝れば許してくれます」
「なるほど、分かりました。文句の10や20言われるかもしれませんが謝ります」
「いやそこまでは……言うかもしれませんね」
「言いますねアーニャーちゃんですから」
和やかになったところでハジメも品数を数えることにした。すでにリューがやっていたので殆ど終わっているようだ。
するとリューがふぅーと息を吐いた後、ハジメの方を向いて
「トキサキさん、この前はすみませんでした」
「????」
何のこと事なのか分かっていないハジメ
ただそんなことは予想していたようにリューは話を続ける
「モップで頭を殴ってしまったことです」
「そういえば……どうもモップで殴られる確率高いようですね」
「話を聞いてください。私は貴方に失礼なことをした、何か償いをしたいのですが……生憎金銭は持ってませんし私から出来ることは……こ、こ、この、から…」
「償いもなにも、僕はリュー姉から殴られても問題ないといいましたから問題すらないのですが。気にしなくていいですよ」
ハジメのその何気無い言葉に救われるのだろう。だけどリューも譲れないものがある
「しかしそれでは私の気がおさまらない。私に償う機会をください」
「と言われてましても…………あっ、それなら」
「明日からダンジョンに潜るので
「…………えっ??」