影が薄くてもダンジョンを攻略する。のは間違っているだろうか?   作:ガイドライン

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駄作です。見切り発車です。更新超遅いです。
もしかしたらこの一ページで終わるかもしれない
ようは気分次第でやるので期待しない方がいいかも。




time1 ここから始まる。
影の薄さでダンジョンに潜っています。


迷宮都市オラリオ

 

『ダンジョン』と通称される地下迷宮を保有する、いや迷宮の上に築き上げられた巨大都市。

そんな『ダンジョン』では毎日が、1分が、一秒が、命懸けの場所であり、冒険者が集い自らの力と経験と仲間との団結力で攻略する場所。

もちろん全ての冒険者が成功を納めることはない。怪物にやられ、ダンジョンという災害に飲まれ、いくつもの命が散っていった。

 

 

それでも冒険者は衰えることはない。

生活のために、仲間のために、富や名声を求めて、自分の命を顧みずにその地へと一歩踏み出してしまう。

 

 

そんな中、ダンジョンに出会いを求める少年がいた。

きっと可愛い女の子と仲良くしたいとか、綺麗な異種族の女性と交流したいとか、英雄の冒険譚に憧れる男が考えそうなことだ。

それでも、不純な動機でも、こうして『ダンジョン』へ潜り、怪物と戦い、ステイタスを上げて、高みへと登っていく。

 

 

 

 

 

さてさて、前置きはここまでにしよう。

ようはどんな人でも『ダンジョン』は受け入れてくれる。

しかしその『ダンジョン』が受け入れてくれず、それでも冒険者で在ろうとする者がいたら、

 

 

 

 

その者は、()()()()()()いいのだろうか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すみません、そこを通してくれませんか?」

 

 

 

小さな声が周りの騒音に消され誰も気づかない。それはそうだろう。いまこの『ダンジョン』ではモンスターと冒険者が戦っている

しかし、ただのモンスターではない。

いま冒険者達が闘っているのは…………

 

 

 

「足からだ!!まずは動けないようにしろ!!!!」

 

「上級魔法を準備しろ!!一発で決めるんだあ!!!!」

 

 

 

ここは17階層。そして目の前には階層主。

そういま冒険者が戦っているのは階層主だった

出口は階層主の足により塞がっていて通ることが出来ず、さらにその足はすでに冒険者の手によって片足がやられており動かすことは出来ないようだ

 

 

 

「困りました」

 

 

 

本当に困っているようには思えないほど淡々と言葉を発する少年。階層主が倒されれば出口に、上の16階層へ戻ることが出来るのだがそれはまだ時間がかかりそうだ

 

 

 

 

「攻撃が来るぞおおおおおおお!!!!」

 

「くそ!!!!後衛部隊がやられた!!」

 

「怯むな!!!!」

 

 

 

後衛部隊、つまりは上級魔法による撃退が出来なくなった。これでしばらくはここで足止めを食らうことにならそうだ。

 

 

 

「……………どうしましょうか………」

 

 

 

腕を組み悩む少年。しばらく地上に戻らなかったので神様も怒っているだろうなーと思い帰ろうとしたのだがタイミング悪く階層主が出てきたのだった。

どうしようかと悩んでいる少年だが、

 

 

 

「待つしかありませんかね」

 

 

 

と、その場で胡座をかきその場に留まることにした。

いや可笑しいだろう。そこには階層主がいて、後ろには冒険者達が…………

 

 

 

「いけええええええええええ!!!!」

「うおおおおおおおおおおお!!!!」

 

 

 

そして板挟みになった少年は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何をやっていたんだキミはああああああぁぁぁ!!

あれほどダンジョンに潜ったらダメだっていったじゃないかああああああぁぁぁ!!!」

 

 

 

帰ってこられた。

しかし神様から有難いお説教をもらっている。

正座をしてただ説教を聞いていた少年だが、少しは言い訳をいいたくなったのだろう。

 

 

 

「友達が欲しかったので」

 

「だからダンジョンに出会いを求めたらダメだって言ってるじゃないかあぁ!!!

ただでさえベル君が夢を見てダンジョンに向かっているというのに………君までそんなことをしたらこのファミリアは簡単に潰れてしまうよ!!」

 

 

 

廃墟と化してある教会でまるで懺悔をしているように見えるが実際は聞き分けのない子供に大人が説教をしているだけ

 

 

 

「大丈夫ですよ。ベルベル一人でも問題ないんでしょう。最近はベルベルが稼いでくれていますので楽になりました」

 

「君も冒険者なら稼いできたらどうなんだ!!」

 

「僕のスキルじゃ無理ですよ」

 

「ッ!!!!

ご、ごめんよ……ついカッとなってしまって……」

 

「いえいえ、仕方ありませんから」

 

 

 

平然として言う少年に対して神ヘスティアは失態だと落ち込んでいた。この少年はベル・クラネルが入団するずっと前からいるヘスティア・ファミリアの一員。しかし少年のスキルが、少年自身を、ファミリアを()()()()を貫いていた。つまりは貧しい日々から一向に変わることはなかった。

 

しかしベルが入団したことにより、少しずつだがお金も入ってくるようになった。だからといって少年を責めるのは筋違いだ。だって少年のステイタスは、

 

 

トキサキ・(ハジメ)

Lv.1

 

力:I0→I0 耐久:I0→I0 器用:I0→I0 敏捷:I0→I0 魔力:S999

 

《魔法》

一時停止(サスペンド)

・全ての事象(出来事)を停める

・停めたものを再生させる

・再生する際は方向を変えられる

・必要とするもの以外はオート発動

 

《スキル》

【カミカクシ】

・所有者と主神が認めるもの以外は

存在(本人)を認識出来ない

・主神が子を思うかぎり持続する

 

 

 

 

(大体何なんだこの魔法は!!このスキルは!!!

この二つがあるからこの子は!!)

 

 

まず一時停止の因果の停止、そして認識によるオート発動

この因果(出来事)はステイタスにも影響するようであり、そこに()()()()()()()()()はオート発動してしまい、どうやら魔力以外は必要とされないと()()()に判断した。そして停止させられたステイタスはどうしても力などには付かなかった。なので方向を変えて魔力にすべて注ぎ込んだ。

 

そしてスキルである【カミカクシ】はヘスティアにとってハジメを苦しめているといっても過言ではない。主神であるヘスティアとハジメが二人が認めるもの以外はハジメを見ることも認識さえも出来ない。つまりいくらハジメが人間関係を深めようとしてもヘスティアが知らなければ誰もハジメを認識出来ない。ダンジョンではモンスターを不意打ちで倒せるかもしれないが……

魔力以外のステイタスを持たないハジメがモンスターを倒せるわけもなく、ただ防御一点だけでここまでやって来たのだ。

 

 

 

(酷すぎる……あんまりだよこんなのは……)

 

 

本人は気にしてないようだが、冒険者としてこれはあまりにも致命的である。モンスターを倒せない、ステイタスも上がらない、知り合いでなければ助けも呼べない。

 

それでもハジメは諦めていない。

 

 

 

「とりあえずステイタスの更新してもらってもいいですか?変わらないかもしれせんが」

 

「そ、そんなことないよ!!!必要となったら更新されるんだ。君がどれだけ求めているか君自身が分かっているはずだからね」

 

 

 

そうまだ諦めるのは早い。きっとこの子は誰もが驚く冒険者になるんだ!!!!


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