影が薄くてもダンジョンを攻略する。のは間違っているだろうか? 作:ガイドライン
どうもです❗
おもいっきり私情ですが今月はKinKi Kids祭りだぁ!!
テレビにラジオにコンサート!!!!
テンションアゲアゲで更新を頑張ります❗
「もう、一度……いいかな?」
「はい。
僕とベルベルはレベル2になりました」
朝のギルドは騒々しかった。
基本的に朝からダンジョンに向かうための話し合いなどで色んな人が集まっている。
そんな中をベルとハジメはエイナに報告のために来ていたのだが、まぁどうせ騒がしくなるだろうとギルドの人達が気をきかせて個室を用意してもらったのだが
「レ、レ、レ、レ、レベル2ううぅぅぅ!!!??」
大正解だった。
ご迷惑をかけないようにハジメが部屋全体に一時停止をかけているので防音対策はバッチリである。
しかし毎回のことだがよくもこう驚くことが出来るなーと思っていたハジメにエイナがまだ呆然としながら話しかけてきた。
「えぇーと、ごめんなさいね。
…流石に1ヶ月半で【ランクアップ】はね……
……ちょっとまだ、整理出来ないというか……」
「いいですよ、待ってますから」
「……なんかバカにしてない?」
「どうしたらそうなるのか分かりませんが、ベルがこんな成果を出したんですから当然かなと思っただけですよ」
それでもエイナはジトーとした目で見てくるがすぐに視線を外して深呼吸を始める。
ハジメはハジメで首を傾げているのだが、ベルからしたら普段の態度だよとツッコミを入れたかった。
「……ふぅ、もう大丈夫よ。
えー色々と話があるかもだけど、先に私の方から聞いてもいいかしら?
このあとも仕事もやらなきゃいけないし」
「はい、僕達は報告に来ただけですので」
「エイナ嬢も大変ですね」
「何でかな?
ハジメ君にだけはそれを言われたくないわ……」
それにはベルも同意してウンウンと頷いている。
「それじゃ今日までの冒険者の活動記録を教えてほしいんだ」
「えっと………?」
「大雑把でいいよ。
どんなモンスターと戦ったとか、こんな
羊皮紙と羽根ペンを用意されながらそう告げる。
冒険者の質の向上に繋がるならば、ギルドは各【ファミリア】に不都合が生じない範囲で情報を公開する。
今回のベルの場合は特に周りから注目されるため、その【
もちろん名前は伏せられて他の者の目に晒される。
で、二人共最近あった事を書いているのだが、なんかどんどんエイナの顔色が悪くなってきている。
「ちょっ、ちょっと待って……
…ひ、一つずつ整理させてくれないかしら?」
「だ、大丈夫ですかエイナさん?」
「私のことはいいから、ちゃんと答えてねベル君。
このミノタウロスって……あのミノタウロスよね?」
「……は、はい……」
「で、この異常な再生速度を持ったミノタウロスを…
…ロキ・ファミリアに協力してもらいながら倒した…
…………………これ、本当なの?」
「……は、はい……」
激しい頭痛が…
グラグラと頭がふらつく中で必死に情報を整理する。
只でさえミノタウロスはレベル1のベルでは倒せないのに、それを異常な再生速度を持ったミノタウロスを倒したって……
いくらロキ・ファミリアが協力したとしても…
これだけでも異常だというのに…
まだこれから聞かないといけないことがあるのだ。
「……ハジメ君。
この正体不明の人を倒したらランクアップしたのよね?」
「そうだと思います。
あと他でランクアップするものはないはずです」
「……でもね、これに書いてあるのが本当なら……
…あのロキ・ファミリアが誰も手も足も出なかった相手を一人で倒したことになるのだけど……」
「そうですけど、ダメでしたか?」
ダメかイイか、どちらかと言えばダメに決まっている。
いや、ロキ・ファミリアが全く歯が立たない相手を一人で倒すなんて……
それでいて今回やっとレベル2。
あ、あり得ない………
「べ、ベル君はともかく……ハジメ君の情報だけは隠さないといけないわね……」
「やっぱりそうですよね…」
「そうなんですか?」
「「むしろなんで大丈夫だと思えるわけ!!!??」」
いつも思う。
どうして僕に対して言うときだけこんなに息ピッタリで声が揃うのかと……
はぁ、とため息をついているエイナとベルだが、ベルはそこで何かを思い出したようで
「あっ、エイナさん。
一つ相談したいことがあるんですけど…」
「なにかなベル君?」
「その、『発展アビリティ』のことで……」
「そうか、そうだったわね……
二人共、レベル2になったんだもんね。
それじゃあ、もしかして選択可能のアビリティが複数出てきちゃったのかな?」
「はい。
神様とも話し合ったんですけど、エイナさんの意見も参考にしてから慎重に選んだ方がいいって……」
今回二人はレベル2になったことによって発展アビリティが発現した。
一度の【ランクアップ】につき得られる項目は一つで、発現はあくまで任意なのだ。
発展アビリティは【ランクアップ】を経た【ステイタス】上に発現したのだが、厳密にいえばまだ二人はレベル2に到っていない。
今のアビリティを選ぶ為の猶予期間。
最後の能力更新を終えて、後はヘスティアの手で【ステイタス】が一新されることを残す、いわば保留の状態だ。
「選択可能なアビリティはいくつ?」
「3つですね。
それでちょっと、よく分からないアビリティがありまして……」
ベルが羊皮紙に書いたものをエイナは確認してみる。
そこには『耐異常』『狩人』『幸運』と書かれてあった。
『耐異常』『狩人』は見たこともありベルに説明出来るのだが、最後の『幸運』というものは見たことがなかった。
おそらくレアアビリティだろう。
その事も含めてベルと話し合い、最終的にベルの考えで『幸運』を選んだ。
「どっちのアビリティを選んだって間違いじゃない。
だから、ベル君が自信をもって決めてごらん?
その選んだアビリティが、きっと今のキミに必要なもののはずだから」
「……はいっ、ありがとうございます」
いくらレベル2に上がろうとベルはベルのままだと分かったエイナは嬉しい気持ちになった。
しかしそのあとこれからあることを考えて一気にテンションが下がる。
「……もしかしなくてもハジメにも発展アビリティが発現したんだよね?」
「そうですけど、さっきと表情が変わってませんか?」
「き、気のせいだよっ!!
で、ハジメ君はいくつ選択可能のアビリティが発現したのかな?」
「同じ3つですね」
「……なら、まだ大丈夫かな……」
と、甘い考えだったなと思い知るのはハジメの羊皮紙を確認し書かれている内容を見てしまったためだった。
『再生』『拒絶』『削除』
一体何だこれは??と何度も見直した。
もしかしたら見間違えかもしれないと思ったが何度見ても書かれているのは同じ。
「………ナニコレ?」
「やっぱり見たことありませんよね」
「イヤイヤ!!
見たことないけど明らかに恐ろしいのがあるんだけど!!?」
「僕的には『削除』を」
「絶対にダメェェェェ!!」
「……ベルベルと言っていたのと反応が違うんですけど……」
3つとも初めてみるレアアビリティ。
しかし絶対にこの『削除』だけは選んではダメだ!!
これを選んだら、狙われるどうこうではなく
「僕もハジメには『削除』は選んで欲しくないな……」
「二人共なんでそんな事を言うんですか?」
「とにかくダメだからね!!」
「…………………………分かりました。
………………他の人にも聞いてみます」
((全然諦めてない!!?))
せっかくの発展アビリティだ。
もっと悩んで決めた方がいいかもしれないが…
……どうしてだろう…この『削除』は怖い気がする。
二人は祈った。
絶対に『削除』を選ばないようにと。
さて、さて、さてさて。
ハジメはどれを選ぶのやら?