影が薄くてもダンジョンを攻略する。のは間違っているだろうか? 作:ガイドライン
どうも!!!
お盆休みですね、いかがお過ごしですか?
こちらは初盆が重なり出掛けることは1日だけです。
その代わりにお盆休み内に更新しますよ!
それではどうぞ!!!!
「「「「かんぱーい!!!」」」」
ジョッキのぶつかる音が鳴り響く。
今日はレベルアップ初のダンジョンだった。
そこではベルの【
・
これはベルが持っていた【ファイヤボルト】のチャージすることを意味していた。
お陰で滅多にでないモンスターを一撃で仕留めることが出来た。
そんなベルとサポーターであるリリ、そして今回から新しくメンバーになったヴェルフ、そして椿が席を囲んでいた。
「まさかあのヴェルフが、ヴェル吉がパーティーを組むなんぞ……手前は嬉しいぞ」
「うるせぇー!!
ってか、なんで椿がここにいるんだよ!!!」
「祝いの席なのだ、構わんだろう?」
「てめぇ……」
「い、いいじゃないヴェルフ!!!
こういうのは多いほうが楽しいよ!」
「……ベルがいいなら……いいけどよ……」
それでもまだ納得していないヴェルフ。
椿はバイトをしているハジメを待つために豊穣の女主人にいたのだが、後からきたヴェルフをみつけてこうして相席をしている。
「しかしまさか椿と知り合いだったんてな……」
「知り合いというか、ハジメの武器を作っているんですよね」
「ふむ。
今日はその武器と防具が出来たのでな。
しかし、手前はヴェル吉がベルの専属になるほうが驚いたぞ」
「色々あってな……
ってか、椿が執着していた冒険者がベルの仲間だったことがビックリしたぜ」
執着というか鍛冶師としてのプライドだろう。
あんなもの目の前で見せられたら鍛冶師は黙ってはいられないだろう。
「……というか、私は
「何か言ったリリ?」
「な、なんでもないで」
「ベルベルと二人がいいと言ったんですよリリィは」
「「うわああああぁぁぁぁ!!!!」」
突然現れたハジメにビックリするベル。
しかしもう一人ビックリしたものがいた。
「な、な、なんださっきのは!!?
突然声がし……」
「余計な事を言わないでくださいハジメ様!!!」
ヴェルフの後ろの方を見ながら叫ぶリリ。
それに一体何が起きているのか理解していないヴェルフ。
「気にするなヴェル吉。
そのうちに慣れる」
「いや、慣れるって……」
「どうして毎回毎回リリにちょっかいをかけるのですか!!?」
「ちょっかいのつもりはないのですがね」
「たちが悪すぎです!!!」
一体誰と話しているのか……
リリの向いている方角には誰もいない。
しかし確かに誰かと話している、声も聞こえる。
「あ、あれかマジックアイテムってやつか……」
「そんなもんだと理解としておけばよい」
「含みがある言い方だな」
「今のヴェル吉では無理な話ということじゃ。
まぁ、しばらく付き合えば
どういうことなのか聞こうとしたがこうなった椿が話すことはないと分かっているヴェルフは聞くことを止めた。
「えぇーとね、ヴェルフには見えないだろうけどここに仲間のハジメがいるんだ」
「初めましてトキサキ
「お、おう……」
見えないが会話をしている不思議な感覚に戸惑うヴェルフ。
それを見て誰もが「そんな時期があったな…」と思い返していた。
「今日はすみません。
どうしてもバイトから抜けられないもので。
もう少ししたら休憩にはいりますので待っててください」
「分かったよハジメ」
「手前は元よりハジメに用事があったから構わぬ」
「ベル様がいいなら私は文句はありません」
「い、いいんじゃねえか……」
ヴェルフ以外普通に会話をしているためなんかのけ者感が凄い……
「な、なぁベル。
まだ…その、いるのか?」
「ハジメのこと??」
「見えねぇからな……どうなんだ?」
「もうキッチンに戻ったけど」
「そ、そうか……
……はぁ、なんか見えねぇと妙に緊張するからよ~」
「それについてはヴェルフ様に同意見です。
ハジメ様はもっと他人との付き合いについて知っておくべきです!!!」
「あれでも良くなったほうなんだけどな……」
「「絶対に嘘だあぁ!!!」」
そんなに息ぴったりにつっこまなくても……
苦笑いをしているとシルとリューが料理を持ってやって来た。
「この度はレベルアップおめでとうございます」
「ありがとうございます!!」
「本当におめでとうございます!!
今日はジャンジャン注文してくださいね!!」
「アハハハ……」
シルのいうジャンジャンはとんでもない量になるので、想像しただけで苦笑いになってしまう。
「それで今日がレベルアップ初のダンジョンだったのですよね?」
「はい、思っていた以上にスキルが良くて!!!」
「そうですか。
ハジメも早く試したいと言っていました。
今度はハジメも一緒に連れていって………ってどうしましたかクラネルさん?」
驚いた表情をするベルに疑問を持ったリュー。
するとベルの手助けをするかのように隣にいたシルがリューに耳打ちをする。
「リュー、また「トキサキ」から「ハジメ」になってるよ」
「なっ!!!!??
………し、仕事に…戻ります………」
頬を少し赤めた状態でキッチンに戻っていったリュー。
その様子にリリ、椿はどういうことなのか悟った様だが
「おい、ベル。
なにか変なことでもいったんじゃねえか?」
「ええっ!!?
そんなことはないはずだよ!!ねぇリリ!!!」
「乙女心が分からないベル様は知りません」
「じゃな」
「私もちょっと……」
「えぇー!!!」
すぐさまヴェルフの方を見たが知らぬとばかりに視線を外す。
どうして僕だけど落ち込んでいると休憩上がりのハジメがやってきた。
「早かったのハジメ」
「リューが代わりに仕事をするから早めの休憩をと」
「……ねぇ、リューさん怒っていた?」
「……怒っていませんが、いま怒らせるようなことを言ったと白状したのでベルベルは罰ですね」
「なんでそうなるの!!!!??」
問答無用で衝撃入のチョップを喰らいもがくベル。
それにはその他の人達も同情したという。
「そういえば今日が
「そうじゃの、手前の神ヘファイストス様も行っておる」
「僕の神とロキ様は喧嘩しながら行ってました…」
「本当に犬猿の仲ですよね……」
…………………………
「調子に乗るなやドチビ~!!!」
「そっちこそ過去の栄光にいつまで浸っているんだい~!!!」
隣り合っている二人は言い合いをしていた。
それを眺めていた神々は関わらないようにと離れて様子を見守っておりそこに
「何してるのよ貴女達は……」
「ヘファイストス!!」
「このボケがまるで自分の手柄のように言い寄ったからや!!
どう考えてもうちのアイズたん達のお陰でやろうが!||!|」
「何いってるんだい!!
手も足も出なかった相手に僕のハジメ君が倒したんだ!!!
むしろ足を引っ張ったんじゃないか!!!!」
「なんやて!!!!」
「なんだよ!!!!」
「はぁ~………」
一緒に住んでいるのにどうしてこう喧嘩をするのか?
お互いがお互いを助け合う。
きっとこの言葉を知らないだろうなーとヘファイストスは思っているとまだ奥のほうが騒がしくなってきた。
そこにはまだ席に付いていない男共を誘惑し集まったいたことの道を開けさせてこちらに向かって歩いてくるのは
「ずいぶんと仲良くなったのね」
「どこをどう見たらそう見えるんだい!!」
「その目は節穴か!!!!」
「いまは関わらないほうがいいわよフレイヤ」
そうみたいね、とクスリと笑うフレイヤ。
するとそこで暑苦しいあの神が席をたった。
「俺がガネーシャだ!!
さっそくだが、2つ名を決めたいと思う!!!」
「「「うおおおおおぉぉぉぉ!!!」」」
そして更に暑苦しくなった。
いつもは少し話してからなのに今日はいきなりなんて…とヘスティアは頭をかかえた。
そうヘスティアのファミリアには二人レベルアップした。
そして一人は世界最速として話が流れており、一人はあのロキファミリアが手出し出来なかったものを倒したと大きな話になっている。
そのためか他のファミリアの2つ名をつけるのにどうも気が入っていないようで、適当につけられた2つ名に崩れ落ちる神が続出していた。
それを見て震えていたヘスティアにとうとう出番がくる。
言っておくけど、2つ名の募集なんてしてないんだからね❗