影が薄くてもダンジョンを攻略する。のは間違っているだろうか?   作:ガイドライン

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調子いいですね~
プライベートもこれぐらい上手くいけばいいんですが(笑)
それではどうぞ!!!






影の薄さってこんな時に厄介である。

「な、なんだいっ!!!

このめちゃくちゃな戦争遊戯(ウォーゲーム)の内容はっ!!!!??」

 

「何を言っているヘスティア?」

 

 

 

次の日、緊急の神会(ディナトゥス)が開かれたのだが、アポロンが羊皮紙に書かれた戦争遊戯(ウォーゲーム)の設定が非常識すぎた。

 

 

 

「これはヘスティアが眷族の勧誘を怠慢し、ロキ・ファミリアという後ろ楯に甘えた結果だ

もちろんヘファイストス・ファミリアも同じ理由だ」

 

「だ、だからって……」

 

「言っておくがギルドに抗議しようとも無駄だ。

()()()には大義名分がある。

そしてその原因は、ヘスティア・ファミリアである」

 

「ぐっ!!!」

 

 

 

 

羊皮紙に書いてあった内容は

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

・今回の戦争遊戯(ウォーゲーム)における対戦は、ヘスティア・ファミリア対アポロン・ファミリア、ソーマ・ファミリアとすること。

 

(ソーマ・ファミリアにはリリルカ・アーデという眷族をヘスティア・ファミリアに無理矢理サポートとして雇われていた為である。)

 

 

・ヘスティア・ファミリアは現在ロキ・ファミリアとヘファイストス・ファミリアとの深い繋がりがある。今回の戦争遊戯に2つのファミリアから手助けがあった場合ペナルティを要求する。

 

(ペナルティはヘスティア、ソーマの合意の上であることとする)

 

 

・アポロン・ファミリアが勝利した場合、ベル・クラネル、トキサキ・ハジメをもらい受ける。

 

 

・ヘスティア・ファミリアが勝利した場合、2つのファミリアは要求を何でも呑むこと。

 

 

・戦争遊戯の方法は『攻城戦』とする。

 

 

・ヘスティア・ファミリアに手助けするファミリアは許可するが、負けた場合はその眷族はアポロン、もしくはソーマ・ファミリアに入ることとする。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

あり得ない条件だ。

確かにアポロンの言い分は分かるが

 

 

 

「リリ君はソーマ・ファミリアに苦しめられていた!!

彼女は自ら僕達のファミリアのサポーターになったんだ!!!!」

 

「そんな言い訳、誰が聞くというのだ?

事実はリリルカ・アーデはソーマ・ファミリアの眷族であり、そのリリルカ・アーデは死んだと偽りヘスティア・ファミリアのサポーターをした。

これが事実ならソーマ・ファミリアが参加する理由は十分にある」

 

 

 

なんともめちゃくちゃな事を言っている。

そしてソーマときたら一言も喋らずにアポロンだけが発言している。

 

 

 

「百歩譲ってソーマ参加は分かったとしてもどうして勝手に功城戦になっているのか説明してくれるんだろうね」

 

「はぁ~ヘスティア……

……失望させてくれるな、簡単なことだ。

我らアポロン・ファミリアとソーマ・ファミリアが集まるのだぞ。

そして誰もが戦いを望んでいる。

親にとってその願いを叶えるのは当然だろう?」

 

「何が望みだ!!!

そっちから仕掛けておきながら!!!!!」

 

「それについてはもう終わりだヘスティアよ。

いくら話しても平行線だ。

さぁ、これで戦争遊戯(ウォーゲーム)を始めていいな?」

 

 

 

強引なアポロンの言葉攻めに何を言ったらいいのか分からず言葉が出ないヘスティア。

しかしこのままでは間違いなく悪条件で戦う羽目に

 

 

 

「発言、いいかしら??」

 

「……珍しいなフレイヤ」

 

 

 

妖艶な笑みに周りの神々(男共)が魅力されている中で、フレイヤがとんでもないことを発言した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「その戦争遊戯(ウォーゲーム)、参加するわ」

 

「なっ!!!??」

「はっ!!!??」

 

「「「「「はあああああああああああぁぁぁぁ!!!??」」」」」

 

 

 

あり得ない、考えられないことが起きた。

あのフレイヤ・ファミリアが戦争遊戯に参加する。

それもヘスティア・ファミリアという弱小ファミリアの為に。

 

 

 

「何を考えているフレイヤ!!!」

 

「たまにはこういうのも参加したくなったのよ。

それともなに?この戦争遊戯の内容通りに参加することはいけないというの?」

 

「言わずとも分かっているだろう!!

フレイヤの眷族には猛者(おうじゃ)がいるのだぞ!!!!」

 

 

 

唯一のlevel7、猛者オッタル。

この者が一人入っただけで戦力は一気にひっくり返る。

勝てると見込んでいたアポロンが焦るのも無理はない。

 

 

 

 

「だから??

アポロン、貴方が勝手に決めたことに従ってやっているのにどうして文句を言われる筋合いがあるのかしら?」

 

「…そ、それは……」

 

 

 

 

完全に想定外。

まさかフレイヤ・ファミリアが参加するなど思ってもいなかった。

ヘスティア・ファミリアに誰も参加させないためにペナルティをつけたというのに……

 

まさかフレイヤ・ファミリアが戦争遊戯に参加することでこんなにも猛威になるとは……

 

 

どうにかしようと必死に考えるアポロンの表情に思わず笑みを溢したフレイヤに

 

 

 

 

「何がおかしいフレイヤ!!!」

 

「ふふふ、ごめんなさい。

あまりにも必死に考えているようだったからつい…」

 

「貴様ッ…!!!!!」

 

「そんなに怒られても私は何も悪いことはしてないわ。

でもそうね、貴方の言うとおりパワーバランスが悪くなるというなら、引いてもいいわよ」

 

「ほ、本当か!!!??」

 

「ええ、ただしヘスティアにも優位になることを一つは提示させてあげること。

もちろんアポロン、貴方が許可することが条件というのはどうかしら?」

 

 

 

 

破格な条件だ。

いくら無茶苦茶なことをいってもアポロン自身が許可しなければいくらでも優位にたてる。

 

 

 

 

「いいだろう。

ヘスティア、何かあるなら聞こうではないか」

 

 

 

 

あまりにも態度が急変したアポロンにイラつきはあるが顔に出さずに考えるヘスティア。

 

 

 

 

「こちらが「止める」というまで戦争遊戯を止めないというのはどうかな?」

 

「は、はっ、ハハハハハハハハッ!!!!

そんなものでいいのか!!!??

もう取り消しはきかんぞヘスティア!!!!!!」

 

「あぁ、構わない」

 

「諦めずにやれば勝てるとでも思ったのか!!?

ヘスティア、君はもっと賢いものだと思っていたのだがな!!!!!

それでは一週間後、楽しみにしておくぞ!!!!!」

 

 

 

大笑いしながら去っていくアポロン。

周りの神々も『こりゃある意味見ものだな』『どっちにかけるよ』などと既に賭け事に花を咲かせていた。

 

 

 

「良かったのヘスティア?」

 

「いいんだよ。

それよりもありがとうフレイヤ。

君のお陰で希望が見えてきたよ!!」

 

「いいのよ。

私としては参加してもいいのは本当だったんだから」

 

「そ、それは、凄いことになってただろうね……」

 

 

 

それじゃここで、とフレイヤも去っていき、残されたヘスティアの元へロキとヘファイストスが近づいてきた。

 

 

 

「時間無制限か……

ドチビ、なんか策でもあんのか?」

 

「ない!!!」

 

「だろうと思ったわ……」

 

「分かっとるのか!!

負けたら二人連れていかれるんやで!!!」

 

「分かってるよ!!

でも後は、信じるしかないじゃないか……」

 

 

 

そう後は信じるしかない。

ヘスティアに出来ることはこれからは祈ることと、信じることしか出来ないのだから。

 

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

 

「という感じでベルベルもヴェルフォードも頑張ってますよ」

 

「分かりました。

分かりましたが……どうしてまたここに来たんですか!!!??」

 

 

 

 

捕らえられているリリ。

しかしハジメにはそんなものは関係ない。

見えないということはそういうことが出来るのだ。

 

 

 

 

「いや、気になるかなーと思いまして」

 

「心遣いありがとうございます!!

でもハジメ様もこうしている間にも強くなられたほうが」

 

「僕、どうやってもステイタス向上しないんですけど」

 

「そうでした!!すみません!!!」

 

 

 

なんでこうキレられているのか分からない。

でも元気で良かったと思っているとはぁ~とため息をしたリリは

 

 

 

 

「本当にこんなことしてて大丈夫なんですか?

いくらハジメ様がステイタス向上しなくてもやれることはあると思うのですが……」

 

「それは大丈夫ですよ。

明後日にでも僕のほうは準備できますので」

 

「そうなのですか?」

 

「はい、なので準備しておいてくださいね」

 

「準備、ですか?」





今回の戦争遊戯の設定難しかったッ!!!!
言葉遣いも多分色々間違っているかも。
よければ、気になったら訂正をお願いします。
こんなこと書くこと時点で「努力しろや!!」と言われそうですがお願いします~



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