影が薄くてもダンジョンを攻略する。のは間違っているだろうか?   作:ガイドライン

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どうも!!
もう9月ですね、早いですね。
プライベートが上手くいかず、どうすればいいのか分かりません!
皆さん、がんばれーと応援お願いします❗

何をや、といいたくなるでしょうけど(笑)
それではどうぞ!!!





影の薄くても皆に支えられてます。

「な、なんで怒蛇(ヨルムガンド)に、大切断(アマゾン)九魔姫(ナイン・ヘル)がこんなところにッ!!!!??」

 

「ちょっとね、ヘスティア様にお願いされてね」

 

「ソーマ様にお会いしたいのだけど」

 

「もちろん通してくれるのだろうな」

 

 

 

大きな風呂敷を背負うティオネとティオナ。

そして少しびくつくヘスティアの側に立っているリヴェリア。

 

そのメンバーに圧倒された門番の男はすぐさま屋敷に向かい、その屋敷の前に立っているのはこの5()()である。

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

 

「それで…今日はどうしたのだヘスティア?

そんな護衛を連れて何か大事な用か?」

 

「あぁ、そうだ。

今日ここにきたのはサポーター君、いやリリルカ・アーデを『改宗(コンバージョン)』するためにお願いにきた」

 

 

 

それを聞いて壁に拳をぶつけたのはザニスだった。

何かあるのではないかと同席をしたのだが、予想通り、いや予想以上の事を言ってきたことに思わず力が入ったようだ。

 

 

 

「何を言っているのだ!!!!

たかが小人族(パルゥム)のために『改宗(コンバージョン)』を申し入れると言うのか!!!!」

 

「そうだよソーマの眷族君」

 

「ふざけるな!!

あんな奴にそんな価値はない!!!!!」

 

 

 

その言葉にティオナが思わず攻撃をしようとしたところをティオネが制止させる。

そう、一番怒りを感じているのはヘスティアであり

 

 

 

「なら『改宗(コンバージョン)』は問題ないようだね」

 

「ふざけるなッ!!!!

あれは我らの物だぁ!!!

勝手な事を言うのならこちらとて…」

「勝手な事を言っているのは、そちらですよね」

 

 

 

その刹那、ザニスは氷付けになった。

そんな事が出来るのはただ一人。

 

 

 

「なんだ…それは……

……それにこの声は……」

 

「ヘスティア様、お願いします」

 

「あぁ」

 

「「僕は貴方を承認する」」

 

 

 

するとソーマの目の前に靄がかかり、そしてゆっくりと姿が現れた。

 

 

 

「初めまして、トキサキ・ハジメです」

 

「お前が…あの……」

 

 

 

自己紹介も済みハジメはティオネとティオナの元に近づきながら

 

 

 

 

「先程も言いましたがリーリを『改宗(コンバージョン)』させてください。

もちろんただとは言いません。

そちらに有利になるものを持ってきました」

 

 

 

 

そういってハジメが二人に風呂敷を結び目を外してもらう。

するとその中に入っていたのは

 

 

 

「こ、これは……」

 

「これだけあれば十分に『改宗(コンバージョン)』の条件に似合うと思いますが、どうでしょうか?」

 

 

 

そこにあったのは大量の骨が現れた。

それも尋常ではないほどの量が……

 

 

 

「な、なんだ…これは……」

 

「えぇーと、ウダイオスでしたっけ?

その骨ですね、()()()()()()()()()()()()()()

 

「な、何を言っているのだ……

ウダイオスは37階の迷宮の孤王(モンスター・レックス) なのだぞ……

それをこの量を…たった1日だと……」

 

 

 

嘘は言っていない。

それは神であるソーマには分かる。

分かるからこそ理解しがたいのだ。

 

ついこの前アイズ・バレンシュタインがレベルアップしたと聞き、その時倒したモンスターがそのウダイオスと聞いていたのだ。

 

それをたった、1日で、大量のドロップアイテムを……

 

 

 

「一体何をしたのだ…」

 

「それは教えられませんよ。

それは『改宗(コンバージョン)』とは関係ありませんよね?

それでいいですよね、リーリを『改宗(コンバージョン)』させてもいいですよね?」

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

 

「俺に……魔剣を作れっていうのかぁ!!!??」

 

「そうじゃ。

ヴェル吉に魔剣を作れといっておるのじゃ」

 

 

 

ヘファイストス・ファミリアの作業場にいる二人は言い合っていた。

それもヴェルフが椿の胸元を掴んで睨んでいる。

 

 

 

「ふざけんなっ!!!

俺は魔剣を作られねぇ!!!!」

 

「クロッゾ家の末裔であり《魔剣血統》 のスキルにより作製することができるのになぜ作らぬ?」

 

「知ってるだろう!!

魔剣は主をおいて先に逝ってしまう

剣は持ち主を守る為の武器だ!!」

 

「だから言っているのだ。

守るために作れと、なぜ拒む必要がある?」

 

 

それを言われて言葉を閉ざすヴェルフ。

頭では分かっている。

勝つためには必要なものがこの手にかかっていると。

それでも魔剣を作ることを拒んでしまう。、

 

 

 

 

「お主が守りたいのは…プライドか?仲間か?」

 

「お、おれは……」

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

 

「はぁ…はぁ……はぁ……」

 

 

 

両膝をついて呼吸を整えようとする。

しかしすぐさまベートがベルの腹部を蹴り飛ばした。

吹き飛んだベルは肺にあった酸素を無くし必死に呼吸をしようとする。

しかし飛んだ先にはガレスが待ち構えており、このままだと斧で真っ二つにされる。

 

 

空中で体制を変えて振られた斧がギリギリで神様のナイフで防げた。

だが刃こぼれがなかったとしてもそのパワーはベルの身体全体に襲いかかり再び吹き飛ばされる。

 

 

壁に激突したベルはそのままずれ落ちて気を失ってしまった。

 

 

そこへフィンがポーション入りの水をベルをぶっかける。

すると軽い傷口は塞がっていき青く変わった皮膚も赤へ戻った。

 

 

 

「起きるんだベル・クラネル」

 

「……くっ……」

 

「まだ足りない。

君が求める強さにはまだ足りない」

 

「……は、はい……」

 

 

 

自分から願い出てなんだがこれは拷問に近いと感じていた。

吹き飛ばされ、殴られ、蹴られ、刺されて、気絶をしたら水をかけられて動けなくなったところでポーション入りの水をかけられる。

 

それを繰り返し繰り返し、何度も何度も行う。

正直気が狂いそうになる。

 

それでもやらないといけない。

やらないと…自分はヘスティア・ファミリアの抜けることになる。

それだけじゃない、ハジメも一緒にいなくなる。

 

 

それだけは絶対にダメだ!!

ハジメにはまだ何も返せていない!!

ずっと助けられてばかりで、何も出来なくて……

だから絶対に強くなって……

 

 

 

「お、お願い、します!!!」

 

「あぁ、いくよ!!」

 

 

 

僕がこの状況を変えるんだぁ!!!

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

 

「自分の立場が分かってないのかい?」

 

「いえ、十分に分かっています」

 

「……………」

 

 

 

豊穣の女主人ではミアがリューを睨み、シルは黙って成り行きを見ていた。

こうなったのはついさっきの話である。

 

突然リューがミアに休みがほしいと話したのだが、理由も言わずに言ってきたミアがリューに問い詰めた。

 

そして素直に話したのだ。

ヘスティア・ファミリアがアポロン・ファミリアに喧嘩を売られたと。

そしてそのゲームに参加をしようと思っていることを。

 

 

するとミアがあの言葉をかけてきたのだ。

 

 

 

「なら、どうしてそんなリスクを負ってまで参加するんだい?

ただあの小僧(ベル)のためなんじゃないんだろう」

 

「言わなくとも分かっていると思いましたが」

 

「分かっていても聞かないと分からないもんだよ」

 

 

 

分かっていてあえて理由を話せという。

その決意を確かめたいのか、その想いは本物なのかと知るために。

 

 

 

「……ハジメのためです。

ヘスティア・ファミリアやベル・クラネルは二の次です。

薄情者だと罵られようが、私は私のために動きたいのです。

トキサキ・ハジメのために私は動きます。

何を言われようとも揺るぎません」

 

「…リュー」

 

「…………」

 

 

 

 

真っ直ぐな瞳はミアの瞳に映る。

そしてはぁ~とため息をついたミアはリューに背中を向けて

 

 

 

「戻って来たらハジメと一緒に倍、働かせるから覚悟しとくんだね!!」

 

「はい!!」


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