影が薄くてもダンジョンを攻略する。のは間違っているだろうか?   作:ガイドライン

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リリルカ?リリカル?
作者は訳が分からなくなった。
読みなおした。理解した。
最初から読みなおせと!!!


本当の本当にすみませんでした!!!!!
今回は大丈夫です!!!
それではどうぞ!!!!!





影が薄くとも作戦会議は発言しましょう。

「み、見ないうちに変わったな…ベル……」

 

「そ、そうかな……」

 

 

 

 

ベルを見るかぎり生々しい傷痕がいくつもあった。

一体どれだけ追い込んだらそんな風に変わるのか…

 

そして一方でヴェルフも変わっていた。

 

 

 

「で、でも、スゴいねヴェルフ…

そんなに凄そうな魔剣を作るなんて……」

 

「やるからには勝たないとな。

といってもこの一振だけじゃ心元ないが我慢してくれ」

 

「そんな事ないよ!!

僕たちの為にありがとうヴェルフ」

 

 

 

ニコッと笑うベルに微笑み返すヴェルフ。

すると(やつ)れて現れたのは

 

 

 

「な、何なんですかあの人は……」

 

「あっ、……お疲れリリ」

 

「大変だったみたいだなリリ助」

 

「……ベル様、リリは改めてベル様を見直しました。

あんな訳の分からない人と一緒にいられるなんて……」

 

「「あぁ……」」

 

 

 

二人とも遠い目をする。

何せリリがこんなにも疲労した相手というのが

 

 

 

「言いがかりは止してくださいリーリ。

ただ僕はもっと子供じみたものを……」

 

「それが余計なお世話なんです!!!

リリはハジメ様よりも歳上なんですよ!!!

なんでこんなフリフリのスカートを履かないといけないんですか!!!??」

 

「大丈夫です。

スカート中は下着が見えないように薄いズボンのようなものを」

 

「そんなことをいってるんじゃありませんこの変態ッ!!!!」

 

 

 

怒り任せに物を次から次へと投げるが全て一時停止に止めれる。

完全に弄ばれていると分かっていながらも、抵抗せずにはいられないのだった。

 

 

 

「リリ!!

やりすぎだって!!」

 

「止めないでくださいベル様!!!!」

 

「に、賑やかですね……」

 

「正直にバカらしいっていってもいいんだぜ」

 

「いえ、そんなことは!!!

ただ、こんな風に笑いあえることは減ったなと思いまして……」

 

 

 

リリを止めようと離れたベル。

そして残されたヴェルフの元へ命が近づいてきた。

 

 

 

「ハジメに助けられたみたいだな」

 

「はい。

初めは異形の者かと驚いていた私が恥ずかしいです」

 

「気にすることはねぇ、俺も驚いた」

 

「ですが、それだけではないのです。

あの圧倒的な力の前で私達は力の無さを知ったのです。

それからどうしてもその光景が離れずに……」

 

 

 

誰もあの光景を見ればそう思うだろう。

だけど

 

 

 

「いまはそれでいいじゃねえか?

きっと通る道だったんだ、それが早かっただけのこと」

 

「…ヴェルフ殿……」

 

「どうせ明日の戦争遊戯(ウォーゲーム)でとんでもないことをやらかすぞアイツは」

 

「……そうですね」

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

 

「まさか自分から志願してくるとはな……」

 

「ご冗談を。

貴女は私の行動を読んでいた」

 

「買いかぶりすぎや。

何かの形でやるとは思ったけどな」

 

 

 

リューはロキとヘスティアから話があると呼び出されていた。

そこは3人だけで誰もここに入らないように話してある。

 

 

 

「それで私に用とは」

 

「これや、一応設定上はオラリオ外からの参加にしとるからな。

そこに書かれとる内容を覚えておいてくれ」

 

 

 

ロキから渡されたのは戦争遊戯に参加するにあたってリューの身分をどうするかというものの答えだった。

 

リューはギルドからブラックリストとして目をつけられている。

 

こんなオラリオ全体が見るなかでリューのまま出ることは自殺するようなもの。

なので、仮面を被り偽るつもりだったのだが「それだけじゃ足りんわ!」ということでロキが用意したものだった。

 

 

 

「細かく書かれているのですね」

 

「何を聞かれても答えられるようにな。

これなら神やないかぎりは誤魔化せるやろ」

 

「私から志願をしたというのに、どうしてここまで…」

 

「間違いなくハジメは暴走するで」

 

 

 

その言葉にリューの眉はピクッと反応し、ヘスティアもハァーとため息をついた。

 

 

 

「なるほど。

私はハジメのストッパー役ということですか」

 

「そんなつもりはないで

でも、何かやらかすのは間違いないやろ」

 

「そうですね。

そして止められるのは、自惚れではないのなら私しかいない。

最初から私を参加させる気だったというのは間違いではなかったようですね」

 

 

 

そこでニヤリと笑うロキに睨みをきかすリュー。

分かったいたとはいえここまでコケにされるのは正直に腹が立つ。

 

しかしどうしようとなくハジメを助けたいという思いからハァーとため息をついて

 

 

 

「どちらにせよ、ハジメの力になる。

それなら道化になり操られてもやることには変わりません」

 

「ほな、頼むで」

 

 

 

一礼をして部屋から出ていったリューを見ていたヘスティアは、すぐさまロキに近づいて

 

 

 

「このバカロキ!!!

どうして喧嘩を売るようなことをしたんだい!!!」

 

「い、いや~軽いジョークのつもりやったんやけどなー

なんかついスイッチが入ってしまって……」

 

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

 

「リ、リヴェリア……」

 

「どうしたフィン?」

 

「えぇーと……椅子に座ったらどうだい?」

 

「大丈夫だ。

私はいま、立っていたい気分でな」

 

「そ、そうかい……」

 

 

 

どうしてフィンが気遣ってリヴェリアを席に着かせようとしたのだが、余計なことをしたかもしれないと思うほどいまのリヴェリアに落ち着きはなかった。

 

ずっと同じ場所を行ったり来たり、そして立ち止まり考えて閃いたと思いきや悩んで、また歩き出して行ったり来たりを繰り返す。

 

 

初めはそんな姿にベートが「うっとおしいんだよババッ!!!!」と発言した瞬間に地に伏せて死んだ姿をそこにいるメンバーが目撃してからはフィンが話しかけるまで30分近く沈黙が続いたのだ。

 

 

 

 

「それじゃその状態でいいから話を聞いてくれないか?」

 

「あぁ、始めてくれ」

 

「それではまずはベル・クラネルだが……あの子はレベル2として頂点に達したと言ってもいい」

 

 

 

 

その言葉に予想していたが改めて聞いたことで驚いているメンバー。

フィン、ガレス、ベート、アイズの徹底的指導があったのだ

かなりステイタス向上するとは思っていたが

 

 

 

「ねぇ、流石に向上しすぎるんじゃ…」

 

「私も。

団長、ヘスティア様から何か聞けましたか?」

 

「流石に無理だった。

でも否定はしなかった。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「言っておくがそれ以上の詮索は不要だからな」

 

 

 

リヴェリアの睨みを効かす言葉にまた沈黙が降りた。

ハジメとのダンジョンから帰ってベルの様子を見に来てからずっとこんな風に過保護のようなものが進行している。

 

ティオネやティオナも訓練のときは異常に攻撃的になったり、防御など忘れてしまったかのように突き進める攻撃に誰もが恐怖するぐらい変わっていた。

 

 

……間違いなく、ハジメが何かをした。

 

 

だが、直接的にしているわけではなく一緒にいたことによる影響だと思う。

 

 

 

「えぇーと、リリルカ・アーデはウダイオスのドロップアイテムの取引により『改宗(コンバージョン)』することが出来た。

 

さらにヴェルフ・クロッゾもヘファイストス・ファミリアから『改宗(コンバージョン)』をした。

そしてみんなも知っているように彼はあのクロッゾの家系だ。

魔剣の一本を仕上げて戦争遊戯に参加すると聞いている」

 

 

 

クロッゾの血筋

希少かつ非常に強力な『魔剣』を製造することが出来たことから、クロッゾの一族は『鍛冶貴族』として高い地位を得ていた。

 

しかしすでにクロッゾの血筋はヴェルフを残して途絶えた。

 

そしてそんな貴重な血筋を拒否していたヴェルフは友のために再び魔剣を打つことにした。

 

 

 

 

「タケミカヅチ・ファミリアから命、そして()()()()()()()()()()()()()の二人が参加することになった」

 

 

 

 

誰もが知っている。

そしてその名は使わないと決めた。

向こうもこちらも、たった一人のために。

 

 

 

 

「そしてトキサキ・ハジメだが……

……彼は間違いなく暴走する」

 

「あぁ……」

 

「だよね~」

 

「ワシは知らんぞ」

 

「問題ない」

 

 

 

全員がこの言葉だけで納得する。

すでに戦争遊戯前日になる今日まで沢山の準備をしてきた。

そしてその準備は普通の冒険者がする準備ではない。

 

 

皆が止めた。

彼は聞く耳を持たなかった。

 

皆が制止しようとした。

止まることなど彼の意思しか無理だと悟った。

 

一番の理解者に頼んだ。

見事に丸め込まれてさらに状況が悪化。

 

 

ということで、結論。

 

 

 

(((((死なないといいけどな……)))))

 

 

 

相手に同情するというおかしなことになっていた。

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

 

「というのが作戦です」

 

「「「「「「「…………………」」」」」」」

 

 

 

それはとても作戦とは呼べるものではなかった。

初めからハジメが考える作戦の時点でマトモではないとは予測したが、これは………

 

 

 

「うわぁ……」

 

「死んだなこいつら」

 

「私も流石に…同情します……」

 

「……えっ、これ、やるのですか?」

 

「やりますよ。

これぐらいしないと、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()





さぁ、始まります戦争遊戯!!!
……トラウマにならないように次回作から気をつけてお読み下さい(笑)

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