影が薄くてもダンジョンを攻略する。のは間違っているだろうか? 作:ガイドライン
うまく話が纏まらなかった!
というか投稿しておいて「大丈夫かな?」と心配してます。
質問、疑問があったら教えて下さい。
今回はちょっと自信がありません。
こんな感じて始めるのはダメなんでしょうが、よろしくお願いします。
それではどうぞ!!!
「しかし、やるとは思ったけど……やりすぎや…」
「……ロキ、これはまだ序の口だよ…」
「……これ以上酷くなるって……」
神々が集まる所では大騒ぎ、いや、各地が大騒ぎになっていた。
圧倒的な戦力差だったのに追い詰められているアポロン・ソーマファミリア。
そして対するこの三人の神は他の神よりかは落ち着いているが、それでも起きている事に対して現実逃避をしたくなっている。
そこに離れていたヘルメスが近づいてきて
「な、なんだいあの子は……」
「自慢の子だよ、ヘルメス」
「それは分かるが……
……あの巨大な氷を詠唱なしで作り出したように見えたんだが……」
「なら大丈夫だよ、あれはハジメがやったから」
「言っておくけどな、それ以上はマナー違反やで」
その口振りからロキはその出来事がどのようになったのか知っていることに勘づいたヘルメスだがそれ以上は聞かないことにした。
誰もがあの光景を目の当たりにして『なんだあれはあああああああぁぁぁ!!!!』と叫び、ヘスティアに詰め寄ろうとした。
しかしそこにロキやヘファイストスが睨みをきかして庇ってくれたお陰でこうして観戦できている。
そこで一人だけ、いや、ロキの言うとおり他のファミリアの情報を聞くなんて論外である。
『ヘスティア・ファミリア、残り四人も参戦するようです!!
ここまでの戦況、どう思われますかガネーシャ様?』
『俺がガネーシャだぁぁ!!』
『聞いたこちらがバカでした!!』
…………………………
「いたぞ!!リトル・ルーキーだあぁぁ!!!」
4方向へ分かれたベル達はそれぞれの持ち場に向かっていた。
これはハジメがたてた作戦なのだが、成功させるには一人一人が目的地に到着しなくてはいけない。
つまりは目の前にいる敵を倒さないといけない。
ベルは
相手は五人、向こうもまさか突撃するとは思わず一瞬怯んだがすぐに戦闘体制に入った。
一人の冒険者が弓を使い矢を放つ。
真っ正面から飛んでくる矢をベルを正面から弾き落とした。
しかしそれは予想ずみ、僅かな隙をついて魔法の詠唱を終えた。
放たれた魔法は双方からベルを挟むように飛んでくる。
これで決まったと思っていた冒険者達だが、ベルが片手を出して構えたとき身震いをしたのだ。
まるで圧倒的な力に怖じけずくような……
「ファイア・ボルトオオオオオオォォォ!!!!!」
詠唱破棄。
まさかの魔法に驚く冒険者達。
ベルの魔法は迫り来る魔法を相殺して爆風が発生した。
煙幕の中を突っ切ったベルは正面の冒険者から溝尾に一撃を喰らわせたあと、そのままその冒険者を横にいる冒険者の元に吹き飛ばす。
その間に接近してきた冒険者の強烈な一撃をかわして、片手を地面につけたあとに逆立ちからの、相手の首元に蹴りを打ち込んだ。
倒れた冒険者を踏み台にして詠唱をしている冒険者に一撃を喰らわせたあと、残りの冒険者からの魔法がベルに襲いかかる。
「はああああぁぁ!!!!」
「なっ!!!??」
飛んできた魔法を神様のナイフで真っ二つにしたあと、そのまま冒険者の元に駆け込む。
しかし倒した筈の二人目の冒険者が立ち塞がる。
振り抜かれた斧はベルの体を引き裂こうと迫り来る。
しかし反射神経と言うべきなのか本能なのか、それとも今までフィン達に叩き込まれたお陰なのか、気づいたときには斧の真下を滑り込んでいた。
この行動に冒険者は反応しきれずにベルは相手の懐から一気に立ち上がり、顎に強烈な一撃を喰らわせた。
残り一人の冒険者は自棄になったのだろう。
持っていた杖をふりおろしたのだが簡単に避けられて気絶させられた。
「………ふぅ」
汗も欠かずに一気に五人を倒した。
今までなら考えられないことなのだが、今のベルはそれさえも当たり前のような気分でいた。
あの地獄のような特訓。
自分から志願しておきながらもう二度としたくないと感じるほど恐ろしかった。
それのお陰でこうして汗もかかずにこれたのだが、
「やっぱり派手に動くと……そうなるよね……」
一息つく暇もなく次の敵が現れていた。
しかしこれは作戦通り。
敵を一掃するためには多くの冒険者をおびき寄せる必要がある。
ただしその代わりに大勢と戦うリスクが発生するのだが
「これぐらいあのときに比べれば!!!」
…………………………
「チッ!!
分かってはいたがこんなにウジャウジャと来やがると!!!!」
ヴェルフの周りには冒険者が次から次へと現れている。
しかしそれはたった一人に対して一気に終わらせるためではない。
「な、な、何なんだアイツは!!!」
「あんなもん見たことねぇぞ!!!」
「とにかく
ヴェルフの持っている物に警戒しながら近づく冒険者達だが、ヴェルフは地面に向けて別の物を叩きつけた。
その瞬間に眩しい閃光が放たれ視界を奪われた。
「う、うわぁッ!!!!!」
「ま、眩しいッ!!!!!」
周りの冒険者は視界を奪われ踞っている。
その隙にヴェルフはもう一つ持っていた物を投げつけた。
その瞬間に爆発が起きて敵は吹き飛ばされる。
これはハジメが作った閃光弾と爆発弾。
さすがに爆発弾はゴライアスを倒すほどの物ではないが、並の冒険者なら簡単に倒してしまうほどの威力はある。
早めに回復した冒険者はヴェルフに襲いかかろうと剣を振りかざしたが、瞬間にヴェルフは敵の前から消えた。
「こっちだッ!!!!」
声が聞こえた方へ顔を向けると空から落ちてくるヴェルフが大刀で冒険者の頭を打ち抜いたところだった。
不意打ちによる攻撃に冒険者は倒れこみ、ヴェルフ以外の冒険者は全員ダウンしてしまった。
「っなんつう物を作ってるんだアイツは……」
ハジメに緊急に渡していた物を使ったのだがそれはヴェルフの体を瞬間に移動させるものだった。
足元にあるものを投げつけた瞬間に衝撃波が発生してヴェルフの体を上空へ飛ばした。
お陰で奇襲には成功したがトラウマになるんじゃないかと思うほどビックリしたようである。
「これが終わったら文句いってやるからな……」
…………………………
【掛けまくも
「いたぞぉぉぉぉ!!!」
走りながらの詠唱を唱える命を追いかける冒険者。
迫り来る冒険者の攻撃を避けながら詠唱を続ける。
【いかなるものも打ち破る我が
命一人でこの人数を相手するにはこの長い詠唱を唱える必要がある。
しかし相手もその詠唱を止めようと躍起になってくる。
走り回る命に対して接近しようにも逃げ回り捕らえられないため少し距離をおきながら矢は放つ。
降り注ぐ矢はすでに命の体には無数の切り傷があるのだが、それでも致命傷にはいたっていない。
しかしそれでも痛みと疲労の中で詠唱を続けるのはキツイ
【卑小のこの身に
それでも詠唱を続ける命に冒険者達は警戒していた。
詠唱が完成した際に起きる魔法を。
それがどのようなものかを。
【救え浄化の光、破邪の刃。払え平定の太刀、征伐の
今ここに、我が
だからここは叩くべきだと命を取り囲む一斉に命に近づく。
一方命は立ち止まり詠唱を続けていた。
これなら間に合うかと思いきや
【天より
命の目が見開いた。
マズイと武器を振り下ろすのではなく降り投げた冒険者。
これなら詠唱前にやれるかと思っていたが
【フツノミタマ】
先に詠唱が完成した。
天に現れた光の剣が地面に向かって落ちてくる。
しかしこのままだと光の剣が落ちてくる前に投げ飛ばされた武器が命の体を貫く。
(これで、終わりだッ!!!)
武器を投げつけた冒険者達、誰もがこれで仕留めたと思った。
しかし突然目の前にいた命が消えた。
そして目の前には細い鉄が螺旋を描き
その訳の分からないものに目を捕らわれている間に光の剣が地面に刺さり中心に半径10mの重力場のようなものを発生させた。
「ぐうわあぁぁぁぁぁ!!!!」
押し潰される冒険者達は誰も立てずに地面に膝をついていおり、立ち上がろうとも降り注ぐ重力場に動くことは出来ない。
苦しんでいる冒険者達の一人が空から何が落ちてくるものを見た。
それはこの重力場から逃れたようで立ち上がり、こちらに向かって振り向いた。
「……お、お前…は……」
「すみませんがしばらくそこにいてください」
そういって命はその場から離れる。
追いかけようとするが重力場により動くことが出来ない。
冒険者達はたださりゆく命を見るしか出来なかった。
走りながら目的地に近づく命は残っている冒険者から逃げながらさっきの出来事を考えていた。
(先ほどのものは……
……いや、深く考えない方がいいでしょう……)
すぐに考えるのを止めた命。
ハジメから仕込まれた
緊急的に逃げることが出来ることは分かったが、どうしてそれを思いつき作ることが出来るのか…
そしてそれをいまさっき思い付いた素振りだったのだから尚更驚いた。
だから思わず聞いてしまった。
そしてその答えを聞いてしまった。
「僕は凡人なので色々考えないといけないんです」
いや、絶対に凡人ではない。
ツッコミを入れたかったが今はそれどころではないと思い止まった。
そして強制的に仕込まれたアレが役に立つなんて思わなかった。
「これが終わったらお礼を言わなければ……」
ヴェルフとは違いこちらは感謝の気持ちがある。
といってもヴェルフがおかしいわけではない。
ハジメという人種がおかしいと聞く人全員がいうだろう。
もちろん感謝している命もその一人であるのは間違いない。
…………………………
(面白いように上手くいってますね)
リリはアポロン・ファミリアのルアンというものに姿を変えていた。
ルアン本人とは四日前、昏倒させ街外れの倉庫に閉じ込めている。
正確には氷付けしているので倉庫に閉じ込める必要はないのだが念のため。
「城外西にいるぞ!」
「向かええええぇ!!!」
ルアンに変身したリリは敵の冒険者達を上手く分散させて戦力を有利に向けていた。
これにより城の中にいる冒険者はほぼいなくなった。
残っているのはヒュアキントスとザニスと僅かな冒険者のみ。
そしてその者達はみな同じ場所にいる。
「準備完了」
リリは持っていた赤い筒を地面に叩きつけると中身が弾け飛び空へと羽上がった。
そしてそれは空で爆発を起こして赤い閃光が夜空を彩った。
そしてそれを確認して5秒数える。
それと同時に出来るだけ城から離れるリリ。
何が起こるか分からないが指示通りに行動を起こしているのだが、あと3秒後に手に持っている黒い球体を城に向けて投げる算段になっている。
そして3秒経ち黒い球体を城に向かって投げた。
リリ的には嫌な予感しかしなかった。
それでもこれなら勝てるというハジメの話を信じて。
そして壁にぶつかった黒い球体は、
大爆発を起こした。
「予想通りですかあああああああぁぁぁ!!!!」
ルアンに変身していたということを完全忘れて素が出てしまっているリリ。
もしかして、いや、そんな、でも、まさか、とか何度も思っていたがそんな不安を押し退けて投げたというのに大正解。
それも大爆発はここだけではない。
同時に三ヶ所から大爆発が起きている。
そうこれをベル、ヴェルフ、命も持っており、閃光を合図に球体を投げたのだ。
ツッコミと同時に爆風に吹き飛ばされてしまったリリはもう1つ持たされていた白い球体を、自分の体が壁にぶつかる前に叩きつけた。
すると破裂した球体の中からモコモコしたものが現れてリリの体を包み込み衝撃を吸収。
何処から集めてきたのか大量の羽毛があったことは知っていたけどこんな風に使うなんて……
「あの人は……やっぱりおかしいです……」
目の前では大爆発で吹き飛び消えてしまった城の後。
唯一残ったのは
ハジメの一時停止により宙に建っている建造物はこの世ではまず見れない景色となっていた。