影が薄くてもダンジョンを攻略する。のは間違っているだろうか? 作:ガイドライン
どうも。
なんとか年内に更新間に合いました!!
さてさて、どうぞお楽しみに下さい!!!どうぞ。
「こ、これは……」
「暴れまわってますね…」
「いいか。お前ら。あの人の前でハジメを敵に回すなよ」
「り、リューさん……」
ベル達が歓楽街に来てみればすでに街は大惨事になっていた。
建物は崩壊し、燃えあがり、そして複数のアマゾネス達は倒れている。
これをたった一人で、リューが一人でやってのけたのだ。
「……確か、あのエルフは……」
「ミア母さんのいる店の従業員だ」
「どっかのファミリアに入ってる。わけやないな…」
「今は詮索はしないほうがいいだろう。それよりも……」
「せやな。フレイヤのやつ勝手に行きよって……
いくでドチビ。イシュタルに引導を渡すんやろ」
「あぁ、その通りだ。ベル君、くれぐれも気をつけてね」
「はいッ!!!」
ここでヘスティア達はイシュタルの元へ。
ベル達はハジメ救出と春姫の奪還へと向かう。
………………………
「なんだいッ!!一体何が起きているんだいッ!!!??」
フリュネはイシュタルから
原因が分からないいま、フリュネは近くにいたアマゾネスに聞くが
「分かりませんッ!!風が吹いたと思ったら次々に仲間が倒れて……」
「ふざけた事を言ってるんじゃないよッ!!!!」
そのアマゾネスに手を上げようとする瞬間、別の者が現れフリュネにこう進言した。
「た、大変ですッ!!!
ロキ·ファミリアとフレイヤ·ファミリアが襲撃してきましたッッ!!!!!!」
「なっ!!!!??」
流石のことにフリュネも驚きを隠せない。
しかしすぐさま表情を変え、ニヤリと笑いながら
「いい度胸だね。ここに足を踏み入れることがどういうことか教えてやるよッッ!!!!!」
…………………………
「……春姫。言い残すことはないかい??」
「いえ。あの人に会えましたから。それだけで……」
「………そうかい。始めるよッ!!!」
街が炎に包まれようともアイシャは儀式を始めようとしていた。
これはイシュタルからの命令。逆らうことなど出来ない。
いくら街が焼かれようが、これから手に入る力があれば何度でもやり直すことは出来る。
それが春姫の命を捧げることになるとしても。
自らの意思でそれを止めることは出来ない。
そう、これを止める英雄が来ない限りは……
「春姫さんッッ!!!!!」
「ッ!!? ベル様ッ!!!!!」
「来たかいリトル·ルーキー」
ベルを初め、リリ、ヴェルフ、命など春姫を助けるために集まったメンバーがそこに来ていた。
それを見たアイシャは周りにいるアマゾネス達にアイコンタクトで指示を出しベル達に襲いかからせた。
ベルもそれに対して戦闘態勢をとるがヴェルフが片手をベルの目の前に上げて
「コイツらは任せろ」
「ですね。ベル様は春姫様を」
「お願いいたしますベル殿」
「分かりました!お願いしますッ!!!」
アマゾネスの攻撃をくぐり抜け、それを追いかけようとする者達をヴェルフ達が阻止する。
「わりぃが行かせねぇよッ!!」
「貴女達にはリリ達の相手をしてもらいますッ!!!」
「ご覚悟をッ!!!」
戦闘が始まり残されたのは儀式に捕まった春姫と、それを守るアイシャ、そして春姫を助けるために立つベルだけだった。
「……そこをどいてください」
「できないね」
「春姫さんを失うことになるんですよ」
「その代わりに力が手に入る」
「そんな力、僕は認めないッ!!!」
「認めなくてもそれがいるんだよッッ!!!!」
言葉を交わしても平行線で、どちらかが譲ることはない。
決めるには、戦って倒すしかないのだ。
「来な、リトル·ルーキー。春姫が欲しいならね」
「……春姫さんを、助けますッ!!!!」
…………………………
「はぁ……はぁ………はぁ……」
何処に逃げているのか……それさえも分からなくなっていた。
ただフレイヤが気にしていたものが欲しかった。
美の神である自分よりも、フレイヤがもてはやされているのが我慢できなかった。
だからここにベル·クラネルが来た時は心が踊った。
そしてそれに釣られてトキサキ·ハジメも来たことに歓喜した。
ハジメは先の戦争遊戯でとんでもない力を見せた。
欲しかった。フレイヤに取られる前に奪いたかった。
だから魅了し、身も、心も、全て自分の物にしようとした。
だというのに……………なんだ、アレは……
魅了が効かず、さらにいつの間にか、自らがハジメを求めていたなんて………
そしてあの目の奥に潜む、何か………
(あんな…あんな化物………何を考えてるのフレイヤはッッ!!!!)
間近にしたからこそ知った。ハジメの奥底にあるだろうナニかを。
女神である自分でも全く分からず、ただ恐れるものを……
「…手を、出しては、いけなかった……アレは……アレは……ッッ!!!!」
ロキ·ファミリアやフレイヤ·ファミリアが攻めてきたという恐怖なんかより、もっと恐ろしいものをみたイシュタルの頭の中にはそれ以外の事は考えられなかった。
だから………気づかなかったのだろう。
階段一段の差に迫るまで、目の前に立つ者に。
「ッッッ!!!!!??」
気づき驚き反射神経により後退しようとしたその体。
しかし体と頭の反応とは別に、その場から動けなかった。
動かせるのは首から上だけ。そしてその目には写っていた。
「な、なんだ貴様は……ッッ!!!!?」
「それは、貴女が気にすることではないわ。
そして、もう何も、
………………………
「さて、騒ぎが大きいほうに向かうべきなんでしょうけど…」
すぐにでもリューの元へ向かいたい。
そんな気持ちが溢れているのに、どうしても気になることがある。
胸騒ぎというべきか、何かが、呼んでいる気がする。
そんな曖昧なものに振り回されずにいけばいいのだが、そのちょっとした考え込む時間のせいでハジメはリューとの再会が遠くなってしまった。
「こんな所にいたのかい」
「………あっ」
そして嫌な
見てるだけでも気持ち悪いという、ある意味奇跡的な人物を目の前にしたハジメは
「さようなら」
「おいッ!!!!?どこに消えたッ!!!??隠れるんじゃないよッッ!!!!!」
初めて、このスキルに感謝したハジメだった。
…………………………
「ガバッ………ハァ…ハァ……」
「へぇ。神様って頑丈なのね」
イシュタルの全身はボロボロになっており、着ていた服ももう大事な部分だけが隠れているだけの布切れと化していた。
「自分が、何をやっているか……分かっているのッッ!!!?」
「まさか、神様だから。なんて言わないでよね」
「絶対に許さない……天界に返させられてもお前をッッ!!!!」
「そう。それは面倒ね。でも……」
イシュタルがその神の力を使おうとしたのだろう。
しかし何も起きない。
それにイシュタルは何が起きているのか分からなかったがすぐに再度試そうとするが何も出来ない。
「ど、どうしてッッ!!!!??」
「神様は、万能。なんて思っていたのかしら??
いまの貴女はただの人にしか過ぎないのよ」
そういいながら手を横に振るうとイシュタルの両腕が裂けた。
激痛に悲鳴をあげながら倒れ込むイシュタルに近づくフードの者。
「…あ、あぁ……ああぁぁぁ……ッ!!!」
「まさか、神様が命乞い??無様ね……」
ハァとため息をつきながらもゆっくりとその手をイシュタルへ向ける。もう恐怖しかないイシュタルには逃げることも逆らうことも出来ずに、ただ涙を流しこれからくるだろう死を受け入れるしか………
「なにを、しているのですか??」
その言葉に、手を止めるフードの者。
そしてその言葉がする方に視線を向けるとエルフがそこにいた。
「……貴女……」
「お見受けしたところ、その方は神様ですよね。
……その神様に、何をしようとしていたのですか??」
自分の最も大切な人を探しに、助けにきたエルフ。
どんなことがあっても優先して向かわないといけないのに、それを見てしまったエルフは立ち止まるしか無かった。
(…ここで、見過ごしたら……あの人に顔向けできませんね……)
気持ちの問題なのかもしれない。
しかしその大切な人の前では嘘を、薄情な者でいたくなかった。
たとえ、
止まらない冷や汗、緊張でなかなか動けないエルフに
「そう……そうなのね……」
ふふふ。と、静かに笑い出したフードの者は徐々に声を大きくしていき、そして
「ア、アア、アハハハハハッッ!!!!!
まさか!!まさかこんなところで会うなんてッッ!!!
これこそ
周りを気にせずに高笑いするフードの者。
一体なにがあったのか分からないが今のうちにと
「…早く、ここから去ってください……」
「お、お前は……」
「私のことは気にせず。
それに貴女には
ハジメを、私の大切な人に、手を出したのだから……どんな人でも、例え神でも………私は、それを許さない」
ハッキリとイシュタルの目を見て、殺気に似た凄みを乗せて圧力をかける。何者か知らないイシュタルは、目の前のエルフ、リューに怯えて切られた手をだらりとさせながらも必死に逃げ出した。
その間にも笑っていたフードの者は、リューが深呼吸して落ち着きを取り戻すまで笑い続けていた。そしてピタッと笑いを止めて視線で殺すかと思うぐらいに睨みながら
「……そんなに、そんなにも、たっぷり……許せないわ……」
「なにが、ですか??」
「……長い時間をかけたのよ。圧倒的な"孤独"を。
見えたとしても、その心は、ずっと孤独だと……
なのに、今のあの子は、"幸せ"しか感じない……」
何を言っているのか分からない。
分からないが、一つだけ、分かった。
このフードの者は、明らかに、"敵"だということ。
「………ふざけないで……
あの子は、孤独だからこそ、強さを得たのよ……
貴女がいるからあの子は弱くなった。だから…許せないわッッ!!!!!」
その瞬間に、周りが全て、
火も、煙も、空気も、空間も、全てが時を止めた。
まるで、ハジメが使う"一時停止"のような……
「これ、は、一体……」
「やっぱり、貴女には、効かないのね…」
しかし停止した世界で、リューは動いていた。
フードの者から見える範囲が止まった世界でたった二人。
「ますます、気に食わないわ…」
「誰かは、知りませんが……ハジメの敵なら、容赦しません」
改めて戦闘態勢を取るリュー。
そしてハッキリと、ここで、フードの者は、敵であることを告げるのだった。
「容赦しない??それは、私のセリフよッッ!!!!
あの子は、私の物なのッッ!!!!誰にも、あの子は、あげないわッッ!!!!!!」
さて、この者は誰なのか??
この章で明らかに!なるといいな(笑)
なので、皆さんお楽しみにね〜!!