青き龍とその姫   作:Zenon

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今回はグリームアイズ戦とヒースクリフとキリトのデュエルをつなぐお話、なので少し短めになっております


つかの間の休息

「「はぁぁぁぁ~~……」」

 

俺とキリトは同時に長いため息をする

「おいおい、どうした?攻略組のトップふたりが揃ってそんなため息ついて」

 

エギルが腕を組みながら呆れた声で言った

いま、俺達はエギルの店の二階にいる

 

「そりゃ、毎日毎日人に追い回されれば疲れるさ」

 

青眼の悪魔…グリームアイズを倒して1週間、ヒースクリフに続いてユニークスキルを発動させた俺達は他のプレイヤーの注目の的にされ、街で見つかれば、見せてくれと集られていた。

 

「それに、キリト君ったらヒースクリフとのデュエル受けちゃってるし……」

 

この間、アスナはしばらくギルドの攻略組の活動は控えてキリトと行動しようと考えていたが、副団長を引き抜かれては困ると、ヒースクリフと決闘するハメになったらしい

 

「せっかくの新婚生活……」

 

ミルがボソッと愚痴を漏らした

 

「大丈夫だって、俺は巻き込まれてないし、少しすればまたゆっくり出来るからな?」

 

俺はそう言って頭を撫でてやる

その姿を見てアスナは羨ましそうに見てたが、キリトとエギルは衝撃の顔をした

 

「ま、まて……お前ら結婚してんのか??」

 

「兄妹だろ??」

 

あー、そういえばこの2人には話してなかった…………

 

「俺とミルは兄妹じゃない、最初の頃ミルがそうしろって言っていたからずっとそうしてたけど、実は幼なじみなんだ」

 

「あれ?アスナは知ってたのか?」

 

全く驚いていないアスナを不思議に思いキリトが聞いた

 

「うん、前にミルちゃんと狩りに出かけた時に相談されたんだ~」

 

「てか、そんなことより、キリト、勝算はあるのか??」

 

俺は話を本来気になっている方へ戻した。

 

「分からない、あの鉄壁を突破出来るかは怪しいからな、ゼノンも一緒にだったら、何とかなるかもしれないけど。」

 

ヒースクリフのユニークスキルの神聖剣は俺の暗黒剣とは対となるもので、防御と攻撃を兼ね備えたものだ。その防御は固く、未だ誰も彼のHPが黄色になったところを見たことがない。

 

「やるとなったら勝ちに行くさ。負けるわけにはいかない……」

 

そういったキリトの目は少しばかりだがアスナを見ていた

 

(こいつ……)

 

「そう言えば、ゼノン、お前の新しい武器を見せてくれよ」

 

とエギルが言ってきた。そういえばまだ見せてなかった

 

「ほらよ」

 

俺は大剣をストレージから出すとエギルに渡した。

 

「こりゃ、すげーな、重みはあるし何よりこの刃、本当に龍の牙みたいだな」

 

「当たり前だ、ミルが俺のために頑張って手にいるたやつだし、『ドラゴ・タスク・タイラント(暴君の龍牙)』って名前だからな」

 

「あの時のボスは結構強かったよ~ミルちゃんがいたから勝てたけど」

 

アスナにそう言われミルはえっへんというポーズをとる

 

「その節はミルが世話になったな、ありがとう」

 

「いいのいいの、楽しかったし……それよりも、ミルちゃん、ゼノン君、血盟騎士団に入る気はない??キリト君にも言ってるけど、そろそろ単独攻略は危険な気がするの……」

 

「パス」

 

と、俺はアスナの誘いを即答で断った

 

「え?早くない??」

 

「俺は強いし、そもそも大勢とつるむのが嫌い。あと、ミルがいるし、何とかなるだろ」

 

「もー……ミルちゃんはどーしたいの?」

 

「お兄ちゃんが入らないなら入らない。私はお兄ちゃんに付いていく」

 

「そっか……気が変わったらいつでも言ってね」

 

アスナは少し残念そうだった、血盟騎士団の副団長ということもあってか人一倍周りのことを考えてる。そんなこと俺にはできないといつも思う

 

「さて、俺達はそろそろ帰るわ、明日頑張れよキリト」

 

「お、おう」

 

俺とミルは店をあとにした。途中また絡まれかけたためダッシュで逃げた

 

家に着くとひと段落はできた。

「はぁぁぁぁ」

本日2度目の深いため息

 

「もー、お兄ちゃん、今日ため息ばっかじゃん」

 

「今日何人に追い回されただろ……」

 

「仕方ないなぁ、今日は私がご飯作るからお兄ちゃん寝てて」

 

ミルはやれやれとした顔でそう言う

 

「あぁ、任せた………ってちょっと待て!お前料理スキル上げてねーだろ!」

 

「うん、まぁ何とかなるでしょ」

 

「ならないから!俺が作るから、頼むから食材パーにしないでくれ」

 

「ちぇー、料理してみたかったのに」

 

とミルは膨れながら言った。ちなみに現実ではミルは料理ができないなんてレベルじゃない、前になにか作ってくれたが、もはや料理の域を超えていた……まぁ、うちに来た時は俺とかがよく作ってたから問題なかった。

 

俺達は飯を済ませ風呂に入ったあと一緒に布団に入った。

 

「ねぇ、あしたキリトさん勝てるかな?」

 

「さぁ?俺でも勝てるか分からんしな、と言うかキリトは絶対アスナに惚れてるよなぁ」

 

今日のキリトの様子を見てそう思った

 

「じゃあ、お似合いだねw前にアスナさんキリトさんのこと好きって言ってたし」

 

「ふーん、まぁ、とりあえず今日は寝るか」

 

「うん、おやすみ〜 」

 

翌日行われるデュエルは想像もしてないことが起きた…………




さて、次回はヒースクリフVSキリトのお話です。その後に書く話はすこし、シリアスな展開に、、、お楽しみに!
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