まぁ……頑張って書きますw
「お兄ちゃん〜!起きてー!」
バシバシと顔を叩かれて俺はミルに強引に起こされた
「なんだよ…」
「今日もお出かけする約束でしょ!湖の向こうにあるログハウス!あそこ残ってたら引っ越そうよ!」
湖の少し先にログハウスがあった。俺達がそこに住まなかったのは少々高かったからだ。ただ、今の所持金なら買うのは問題ない
「そうだな…少し見に行ってみるか」
「やったー!」
俺とミルは家を出ると湖の方へ向かった。
この層はモンスターが出てくることはなく落ち着いて生活できる。
引っ越した直後俺のユニークスキルの影響で街でも騒ぎになり、あまりこの層で落ち着けなかったため、いい機会かもしれない。
「あ!見えた!!」
ミルはそう言って走り出した。
「おーい、走って転ぶなよ〜!」
「大丈夫〜♪」
ふと家の目の前でミルが立ち止まりガックリとなった
「どうしたんだ??」
俺は後で追いつくとミルに聞く
「も…もう…買われてた…」
よく見るとログハウスは誰かが住んでいるようだった
「はぁ…遅かったか…」
正直、俺もこのログハウスには興味があった。
「仕方ない、帰るぞミル」
「うん…」
俺らが帰ろうとしていると家のドアが開き、人が出てきた
「え…ゼノン君、ミルちゃん??」
「アスナ!?」
まさかの、中から出てきたのはアスナだった。
「なんでここにアスナが?」
「いま、キリト君とここに住んでるの…」
「アスナさん言えたんだ!グッ!」
とミルは親指を立てる
「告白は実はキリト君からなの…」
「へぇー、まぁどっちにしろ良かったじゃねーか」
「そんなことより、少しこっちきて?大変なことになってるの」
アスナに招かれログハウスに入った
「ゼノン!?」
キリトは驚いていた。
そんなキリトの膝には黒髪の少女が座っている
「パパ、あの人は誰ですか?」
「え、誰その子、VRで子供なんか出来るのか??」
「ちげーよ!実はな…」
キリトの説明によるとここら辺で幽霊が出るという噂を聞き、そこに向かってみたら森の中をふらふら歩いているこの子を見つけたそうだ。
「なるほど……そういう事か…」
「それはそうと、幽霊探しなんて、よくアスナさん付いてったよね」
「だってキリト君、面白いとこって言ったんだもん!
はい、よければ飲んで」
アスナはそう言うとお茶を出してくれた。
「あぁ、サンキュ、ひとまず、第1層に孤児院みたいなのがある。そこに聞きに行って見るのが得策だな」
「そうだな、少ししたら行ってみるか」
「すぐ行かないのか??」
と俺が聞くと
「いや……あれ見たらすぐには連れていけないだろ」
そう言ってキリトは庭の方を見る。そこではミルがその女の子と楽しそうに遊んでた
「ほらー!ユイ高いでしょー!」
「うん!高い~」
ミルがユイを肩車していた
「ミルちゃんって結構面倒見いいんだね」
アスナが隣で言った
「あー、初めて見たけど、ミルは一人っ子だから、ユイみたいに懐いてくれる年下の子が妹みたいで可愛いんじゃないかな」
俺も、ミルがあんなに面倒見がいいと思ってなかった
「ゼノンの所は妹さんがいるだけか?」
「いや、俺は真ん中で、兄貴がいるんだ。むっちゃ頭良くて、医療系の道に進んで成功してるよ」
俺達はアスナの入れてくれたお茶を飲みながらミルとユイが遊んでるのを見ていた。
少しするとミルがユイを肩車したまま走ってきた
「お腹すいた!」
「すいたー!」
ユイはミルの言ったことを真似して言った
「じゃあ、お昼にしよっか!」
「アスナ、手伝おか?」
「ゼノンって料理スキル上げてるのか!?」
手伝うと言った俺に対してキリトが驚いていた
「ん?コンプしてるけど」
「すげー……」
「別に簡単に作れるから1人で大丈夫だよ。座って待ってて」
アスナにそう言われリビングで待っていることにした
「つーか、キリトとアスナっていつの間に結婚してたんだ??」
「例のクラディールの時の後だよ、俺がプロポーズした……」
「へー、お前も結構やるな」
「どーゆー意味だよ!」
「さぁ??」
などとわけわからないやり取りをしてると俺の隣に座っているミルとユイが笑っていた
「お待たせー!」
アスナがサンドイッチとチーズケーキを持ってきた
「これはミルちゃん達で、これはキリト君、でこれはユイちゃんのね」
キリトのサンドイッチは明らかに中が赤かった
「すごい辛そう……」
ミルが静かに言う。確かに見るからに辛そうだ。それをキリトは美味しそうに食べる
「パパと同じのがいい」
ユイが衝撃の一言を飛ばした。
「ユイ、これはすごく辛いぞ」
「んー、ちょーだい」
ユイは少し迷ったが結局同じがいいと言った
「そこまで言うなら俺は止めん」
キリトはそう言って自分のサンドイッチをユイに差し出す、ユイはパクリと1口食べる。しばらくモグモグしてるとだんだん顔が険しくなってきた
「お、美味しい」
ユイは少し苦笑い気味で言った
(あ、辛かったんだな……)
俺はなんとなく察した。
みんなでアスナの作った昼飯を食べながら話しているとユイが眠そうな表情を浮かべ、少しすると寝てしまった。
寝てしまったユイを見てアスナが深刻そうな顔をしていた。キリトもそれに気付き声をかけた
「アスナ、大丈夫か?」
「う、うん……あのね、私どうしていいか分からないよ…このままユイちゃんとここで過ごしたいけど、このままだとユイちゃんみたいな子が解放されるのが遅くなっちゃう…」
ジレンマ、と言わざるを得ないなこれは…
「アスナ…俺だってユイと一緒がいい。けどな、おそらくユイにも現実世界の家族がいるはずだ。だから、早く助けて現実世界に返してあげよう」
さすがだなキリトは…
「確かにそうだな、だから頑張ろーぜ、アスナ、ってわけだ、いつまでも落ち込むなよミル」
俺はミルの肩を、ぽんと叩いた
「う…うん…」
ひとまず今日は解散し、明日1層に向かい、ユイの家族探しをすることにした。しかし、翌日俺達はユイの衝撃の招待を知る…
一人っ子のミルからしたら最高の妹になりそうなユイ。次回、ユイのお話は完結です