青き龍とその姫   作:Zenon

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投稿遅くなりました!今回はシリカのストーリーを書きました。


竜使いと呼ばれる少女

「さっきの依頼なんだか悲しいよね……」

 

俺とミルはある森の中を歩いていた。俺とミルはあるやつを捕まえるためにこの森に来た。ミルは依頼って言ってたが正確に言えば助けを求めてる奴の話が耳に入ってきて、なんとなくむかついたから依頼の対象を探しに来てるってわけだ。

 

「まぁな。てか、やっぱちゃんと依頼としてやるべきだったな、意外と時間かかるなこの森」

 

「当たり前じゃん、迷いの森って言われてるんだから」

 

俺とミルはこの迷いの森に来たことはあったが、人探しをしながらだったから若干迷ってた。

 

「ピ、ピナぁぁぁ!!」

 

不意に女の子の叫び声に似たものが聞こえた。

 

「ミル、ちょっと予定変更。叫び声の方に行くぞ」

 

「りょーかい」

 

俺とミルは声のした方へ走りだした。

 

声のしたとこにつくと、ツインテールの女の子がゴリラ三匹に囲まれていた。

 

俺は助けようとした時、三匹のゴリラがポリゴン片となって消えた。

 

「ごめん、君の友達助けれなかった」

 

そう言ったのはキリトだった

 

「き、キリト!?」

 

「え?ゼノンじゃないか!」

 

なんとそこにはボス攻略の時以外は話さなかったキリトの姿があった。

 

俺達はつい興奮しはしゃいでいた。

 

「はいはい、二人ともそこまで。そこの娘困ってるじゃん」

 

ミルに言われふと女の子の方を見るとキョトンとしていた。しかし目にはまだ涙が浮かんでいた

 

「君はビーストテイマーなのか?」

 

俺は泣いてる少女に話しかけた。

 

「はい……たった一人の友達だったんです……」

 

少女の声は震えている

パートナーをなくす辛さはとてつもないものだろう

 

「その羽、何かアイテム名は設定されてるか?」

 

キリトがその少女の前で輝いている羽を指さし問いかける。

 

少女が羽をタップすると『ピナの心』と出た。

それを見た少女はまた泣き出しそうになる

 

「お、落ち着いて、心が残ってるならまだ蘇生の可能性がある」

 

「ホントですか!?」

 

少女は驚きと喜びの声を上げる。

 

「あぁ、47層の草原の果てで蘇生アイテムが入手できる。それを使えばその子を蘇生できる」

 

「47層……」

 

少女はがっかりしている。無理もない……今俺達のいる迷いの森は30層台、そこで苦戦しているこの少女ではクリアするのは難しいだろう

 

「実費だけ貰えれば俺が行ってもいいんだけど、主人がいかないと蘇生アイテムが手に入らないんだ」

 

「情報だけでもありがたいです。いつか装備を揃えてクリアします」

 

キリトの言葉を聞き少女は少し明るくなった。だが、それもつかの間、俺の言葉によってまた戻されてしまう

 

「残念だけど、いつか……じゃダメなんだ。蘇生できるのは死んでから一週間以内だ」

 

「そ、そんな……」

 

少女は再び落ち込んだ。

すると、キリトは不意に自分のメニューウィンドを操作し始めた。

 

「この装備ならレベルを2ぐらいなら底上げできる」

 

そう言いながら少女に向かってウィンドを飛ばした。

 

「それに、ゼノンやミルもいることだし、安全に攻略できるはずだ」

 

キリトにそう言われ俺とミルは頷く。

 

「どうしてここまでしてくれるんですか?」

 

と、少女はキリトに聞く、確かにそれは俺も気になっていた。

 

「笑わないなら言う」

 

「笑いません」

 

キリトの言葉に少女は即答した。

 

「君が……妹に似てるから……」

 

(は!?)

 

「ふふ、アハハ」

 

俺はうまくこらえたが少女は笑ってしまった

 

「!?……」

 

ミルは驚きのあまり硬直してる

 

「はぁ……」

 

キリトはため息をつき手を頭に当てている

 

「とりあえず、さっと抜けたらどうかだ?あ、そいえば君、名前は?」

 

「あ、シリカと言いますよろしくお願いします」

 

          ***

 

 

俺達はひとまず近くの街の宿に泊まることになった。四人で話しながら歩いてるとシリカが急に立ち止まった。

 

シリカの目線の先には赤髮の女性を筆頭としたパーティがいた。

 

「あれー、シリカじゃない。どうやら森から抜け出せたみたいね。でも……あのトカゲはどうしちゃったのかしら?」

 

「ロ、ロザリアさん……」

 

シリカはうつむきその女性の名前を出した

 

(標的………とりあえず今はやめとくか)

 

俺はそいつらが標的だと気付いたが様子を見ることにした。ミルも標的だと気付いたようだ

 

「お兄ちゃん、この人……」

 

「しっ!今はやめておこう。確実な証拠もない」

 

「分かった」

 

そんな会話をしてるうちにシリカが口を開いた

 

「ピナは死にました。でも、必ず生き返らせてみせます」

 

シリカははっきりと言った

 

「ということはプネウマの花を取りに行くのね。でも、あなたなんかにクリアできるかしら」

 

その言葉にシリカが固まった。でも、そこにキリトが割って入ってきた

 

「できるさ。そんな難しいわけでもない」

 

キリトがカバーする

 

「おばさん、負け犬の遠吠えって虚しいだけだからやめといたら?」

 

「はぁ………」

 

俺は平然とロザリアというやつに喧嘩を売った。ミルは呆れて溜息を付いている。

 

「な、なんですって………」

 

当たり前だが睨まれた

 

「てめぇの言うほどシリカは弱くねーよ。それに、俺やこいつがいる」

 

俺はそう言ってキリトを指す。

 

「あんた達そんなに強そうには見えないけどね。まあ、せいぜい頑張りなさい」

 

そう言うとロザリアは街の奥へと行ってしまった。

 

「なんであんなこと言うんでしょう………」

 

シリカは残念そうに言う。

 

「ゲームは人の性格が滲みでるから仕方ないさ」

 

俺はシリカを慰めるように言った。しかし、

 

「ゼノン、良いこと言ってるのは分かるが、お前が言ってもあまり意味ないぞ」

 

「そうそう、お兄ちゃん、すぐに暴言吐くしね」

 

キリトだけでなくミルにも言われてしまった

 

「お、お前らなぁ…………」

 

そんな話をしながら俺達四人は宿に向かった。

 




ホントは1話で収めるつもりだったんですが、意外と多かったため次へと続くという形になりました
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