アラームの音がなり、その音で目が覚める。
横を見るとミルが俺の腕を掴んだまま寝ている。
俺とミルはいま22層のコラル村という場所に住んでいる。1週間前にミルからの告白……そしてそれの返事としての俺のプロポーズ。急すぎた展開だったが、これもこれで悪くない。
約束通りミルと共に家を買った。湖の近くに誰も住んでいない家があったが、主街区のほうがいろいろ買いやすいためこっちにした。
(やっぱこう見ると可愛い寝顔してるよな)
俺はそう思いミルの頬をつついた。するとミルがピクッとしそっと目を開けた
「あ、ごめん……起こしちゃったな」
「んー!おはようお兄ちゃん」
「おはよう。さてと、今日はどうするか」
こっちに住みはじめてからは少し前線から離れのんびり暮らしてた
「そろそろ攻略に戻らないとね」
もっといたいというかと思ったが意外な返答だった。
「もう、良いのか?」
「うーん、ほんとはね、もっとここにいたいよ。けど、早くクリアしないと現実での約束守れないでしょ?」
「たしかに……じゃあ、迷宮区攻略するか!」
「うん!」
ちょうどその時キリトから連絡が来て、アスナを含め4人で迷宮区にはいろうと言ってきた。俺はそれにOKを出し、第74層へと向かった
「おーい!キリトー!」
俺はキリトを見つけると駆け寄った
「おぉ、来たなゼノン、そしてミルも」
「こんにちわキリトさん」
そう言ってお辞儀するミル
「あれ?アスナは?」
俺がそう聞くと
「あぁ、もう時間過ぎてるけど……まだ来ないな」
そんな話をしてると転移門から人が飛び出してきた。
「わぁぁぁどいてぇぇ!」
飛び出した人はキリトに激突した。よく見たらアスナだった。
「あ…………」
ミルが何かに気づいたような声を漏らした
「ん?どーした??」
俺が聞くとミルはアスナの方を指を指す。よく見るとキリトの手がアスナの胸に触れている
「あー……なんかすっげぇデジャヴ…………」
俺がそう言うとミルが若干睨みながら自分の胸を抑える
「きゃあぁぁぁ!」
アスナがキリトに全力でビンタを決める。くらったキリトはふっとばされ柱に激突した。
その直後アスナはハッとしたかと思うとキリトに駆け寄り後ろに隠れる
再び転移門が光り一人の男が出てくる
「あの服は血盟騎士団の制服……」
「なんか、あのひと変な感じ…………」
ミルは出てきた男を見て顔をしかめる
「アスナ様、勝手な行動は困ります、さぁ本部に戻りましょう」
「クラディール。今日は休みをとりました!なのになんで朝から家を見張ってるのよ!」
「ストーカー……」
俺が小声で漏らす。聞こえたらしくすげー睨まれた
「私はアスナ様の護衛役です。ならば当然自宅の監視も……」
「含まれないわよ!」
クラディールの発言の途中でアスナが叫ぶ
「変態じゃん……あの人」
とうとうミルまでも呆れだした。
「さぁ、帰りましょう」
クラディールがアスナの腕をつかもうとした時キリトがクラディールの腕を払った
「あいにく副団長さんは今日は俺達の貸し切りだ」
「貴様……ビーターの分際で生意気を…………!」
「クラディール、今日のところは帰りなさい。少なくともキリト君はあなたより確実に強いから大丈夫よ」
アスナの言葉でクラディールは更に不機嫌な顔になった
「この男が私よりも強い……?」
「じゃあデュエルしてみれば?」
俺が横槍を入れる。
「くっ、いいだろう!こんな男よりも私が強いことを証明してみせます」
「じゃあ、俺が勝ったら素直に一人で帰ってもらうぜ」
そんなわけでキリトとクラディールのデュエルが始まることになった。二人はお互いに向き合い剣を構える。
そしてデュエル開始の合図とともにクラディールがキリトに向かって突っ込んでいく。が、キリトは顔色1つ変えずにクラディールの剣に向ってソードスキルを放つ
ーーガキーンーー
激しい音ともにクラディールの剣が折れた
「武器破壊……すげーな、狙ってやるとはな」
クラディールはそのまま膝をつく。
「どーする?武器を変えてやるって言うなら相手になるぜ」
「くっ……舐めるなぁー!」
クラディールは新しい武器を出すとキリトに再び突っ込んでいく、するとクラディールの武器が上に弾かれた。アスナが割って入ってクラディールの武器をはじき飛ばしたようだった。
「クラディール、副団長として命令します今日をもって護衛役を解任。本部にて次の指示があるまで対機。」
アスナにそう言われると素直に転移門へ向かった。が転移する直前キリトを睨んだ目には殺意に似たようなものが見られた
「ごめんなさい、私のせいで迷惑かけちゃったね」
とアスナが謝る
「アスナさんは何も悪くない。悪いのはあのストーカー男」
とミルがバッサリ切る
「血盟騎士団ってあんな厳しい場所だなんてな」
意外だったためつい言ってしまった
「昔はもっと普通だったのよ、でも人数が増えていくにつれ、さっきみたいな護衛つけられちゃって……」
「まぁ、今日はみんなで楽しもーぜ」
キリトの景気づけの一言のあとに全員で迷宮区へ潜った。
「スイッチ!」
「はぁぁぁ!」
ーパリンー
トカゲの人みたいなのをアスナとキリトは息ぴったりで倒した。
「相変わらずあいつらいいコンビだよなぁ」
俺がそう言うと
「そうか?」
とキリト
「そりゃそーだよ!だってアスナさんは……」
「み、ミルちゃん!ストップ!」
「ふ、ふぐっ……」
ミルがなにか言いかけたところでアスナがミルの口をふさいだ。
俺とキリトはよく分からず首を傾げる。
「な、なんでもないから……ね?ミルちゃん?」
「え……」
「ね??」
「は、はい!」
なんか明らかにアスナがミルに圧をかけてる気がする。
その後も何度も敵が出てくるが、問題無く倒していけた。
「あ、あれって…………」
ミルが道の先を指さす
「ボス部屋、だよな…………」
「どーする??」
「中だけ覗いてみるか。ボスは部屋から出てこないし」
とりあえず中だけ覗いてみることにした
「みんな、結晶持ったか?」
とキリトが確認を取る
「「「うん」」」
「開けるぞ……」
キリトがドアを開けると、中は真っ暗だった
「なにもいない……わけないよな」
俺がそう言った途端、壁にあったたいまつに火が灯り奥まで照らされた
そして明るくなり、目の前に現れたものは山羊……というよりはタロットカードなどに描かれている悪魔そのものだった。青色の眼を光らしこちらを睨んでいる
「うわぁぁぁぁ」
「きゃあぁぁぁ」
キリトとアスナは叫ぶと走って行ってしまった。
「ちょ……ま…………! ちっ、ひとまず逃げるぞ」
「うん」
オレとミルは二人を追って走った
青眼の悪魔、その恐怖は実際には味わいたくないですよねー、いざそいつを目の前にしたら誰でも逃げたくなりそう、、、次回はVSグリームアイズです!