「「はぁはぁ……」」
追いつくと二人は息を切らして座っていた
「いやー……逃げた逃げた」
とキリトが笑いながら言う
「バカ!いきなり逃げるんじゃねーよ」
「それにしても、あれの攻略は大変そうね」
とアスナが言う
「見た感じ確実に強いね」
ミルがそう言う
「とりあえず、ここでお昼にしましょう!」
アスナは手を合わせるとそう言った
アスナはバスケットをオブジェクト化するとみんなの中央においた。
「ミルちゃんもゼノンさんもどうぞ」
バスケットの中にはサンドイッチが入っていた
「おぉー、サンドイッチかー!すげー美味そう!どこで売ってたんだ?」
俺がそう言うと
「ゼノン、残念ながらどこにも売ってない、これはアスナの手作りだ」
「まじか!?アスナすげーじゃん!」
みんなでおいしくアスナのサンドイッチを食べながら和気藹々としてたところに複数の人が来た。
俺とキリトは立って剣を構える……が、よく知った顔だった
「お?キリトにゼノンじゃねーか!」
「なんだ、クラインまだ生きてたのか」
「おっす、クライン、久しいな」
「相変わらずキリトはそっけねーな、少しはゼノンを見習えよ」
そんな会話をしてる時にクラインがあることに気付いた
「あれ……血盟騎士団のアスナじゃん!」
「おおー」
とクラインが叫ぶと仲間が歓声を上げた
「ど、どうも……」
アスナは少し困った様子だった。
「自分クラインと言います。独身で彼女ぼしゅ…………」
クラインが言いかけた瞬間、キリトが腹パンを入れた。
「ぐふっ……」
クラインは見事に吹っ飛んだ
その瞬間、キリトをクラインのギルド風林火山のメンバーが取り囲んだ。キリトに抗議するかと思ったがそうではなく、
「アスナさんだー!」
と言い出しアスナに近づこうとするが、キリトが必死に止める
「ま、まぁ……悪いヤツらではないんだ」
「「あはははは…………」」
アスナとミルが呆れて笑っている
少し遠くから鎧の音のようなものが聞こえた。俺はその方角をずっと見ていたところ、軍らしきヤツらが歩いてきた。
「止まれ!休め!」
隊長らしき人の指示が出た途端それ以外の人は崩れるように座り込んだ
そして、隊長らしき人がこちらに向かってきた
「私は解放軍のコーバッツだ、君たち攻略は何の辺まで進んでるんだ?」
「一応、ボス部屋の前までは行ったけどな」
「では、そのマップデータを渡してもらおう」
コーバッツの言葉にこちら側の人間はピリついた
「ふざけんな、マッピングがどんだけ大変か分かってんのか!」
と、クラインが大声を出した。この場合怒らない方がおかしいが
「分かった」
キリトは反論することなくデータを渡した
「いいのか?キリト」
「元々街に戻ったら公開するつもりだったしな」
キリトらしいと言えばそうだが、なんかもったいねーな
「あなたの軍、みんな疲弊してる、ちゃんと休ませてる?」
ミルは軍の人たちに目を向けたあとコーバッツを見る
「私の軍は皆屈強な者達だけだ、立て!」
コーバッツの言葉で全員たつが、明らかに疲弊が見られる
「ボスにちょっかい出すきなら、やめた方がいいぜ」
「それは私の判断することだ、君たちの指示などいらない」
コーバッツはそう言うと軍のヤツらを引き連れ行ってしまった
「まさか、ボスに挑むなんてしないよね?」
アスナが不安げにいう
「一応、追ってみるか……」
キリトの意見にみんな同意だった。なんとなくあの隊長ならやりかねないと思ったからだ
俺達は少し急ぎ足で軍のヤツらを追ったが、いつになっても姿は見えない
「無理だと思って帰ったんじゃないか?」
とクラインが言った瞬間だった
「うぁぁぁぁぁぁ」
人の悲鳴が聞こえた
「ちっ。」
俺達は一斉に走り出した。
ボス部屋につくとさっきの軍のヤツらがあの青眼の悪魔と戦っていた。よく見ると人数が二人少ない
「なにやってる!早く転移結晶を使え!」
キリトが叫んだが
「だめだ……、使えない……!」
軍のやつが怯えた声で言った
「そんな……いままでそんな仕掛け無かったのに」
アスナが震えた声でいう
「我々に撤退の二文字などない!進め!」
「やめろぉぉぉぉぉ!」
俺が叫んだが、コーバッツがボスの剣をもろに食らってしまった、そして俺達の目の前に落ちてきた。
「有り得ない……」
ーパリンー
コーバッツは一言そう言うと消えてしまった。
未だボス部屋の中ではコーバッツの仲間が襲われている
1人が狙われている
「だめよ…ダメー!」
アスナは細剣を抜くとボスに向かっていく
「アスナ!」
キリトはアスナのあとを追う
「ちっ、どうとでも成りやがれ」
とクライン
「はぁ…一か八かか…………行くぞミル!」
「もう……それしかないね」
異例だが5人でのボス攻略が始まった
「お前らは軍のヤツらを避難させろ!」
クラインが風林火山のメンバーに指示をする。
いざ目の前にすると、圧倒的な存在感と恐怖、がそんなのに怯んでいられない
必死に応戦するが、やはり無理がある…………その時だった
「みんな、三十秒だけ時間を稼いでくれ!」
「キリト!あれを使うのか?」
「あぁ、それしかない!」
周りはキョトンとしてるが俺には分かる、倒すには恐らく二刀流が必要なんだろうと察したのだろう。じゃあその時間の間は俺が……
「ミル……キリトの言う時間稼ぎの間、俺も特別なことをする。その間防御できないから、代わりにやってくれ!」
「分かった!」
俺は瞬時に武器をドラゴ・タスク・タイラントに持ち替え構える。そして、一気にボスに突っ込んだ
「はぁぁぁ!!!」
俺はボスの武器を上に弾く、本来なら不可能だが今の状態なら行ける
ボスはすぐに体勢を立て直し攻撃してくる。それを俺の代わりにミルが防御する。圧倒的な攻撃力でボスを凌駕し攻撃を決める
その姿に、クラインもアスナも驚きを隠せないでいる
「うらぁぁぁぁぁ!!」
ボスのゲージが着実に減っていっている。
「ゼノンもういいぞ!」
俺はその声を聞きもう1度剣を上に弾き飛ばした。
「スイッチ!!」
「はァァァァ!」
キリトは2本の剣を構えるとボスに切り込んでいく。しかも、目にも留まらぬ早さの斬撃を繰り出す
「スターバースト・ストリーム!」
ボスの攻撃を喰らいながらも斬撃を繰り出し、最後は剣をボスの胸に突き刺した。
ボスはポリゴン片になり、砕け散った。
ふらっとし、キリトが倒れた。
「キリトくん!」
アスナはそう言うとキリトに駆け寄る
「さすがに疲れたな」
俺はそう言って座り込んだ。
「お兄ちゃん、お疲れ様」
ミルはそう言うと俺に寄りかかってきた。
ーーー
少しするとキリトが目を覚ました
「もう……心配したんだよ…………!」
「ごめん、けど、もう大丈夫だ」
そう言うとキリトは起き上がった。
「それはそうと、2人ともさっきのはなんだ?あんなの見たことないぞ」
「「………」」
俺達は黙って顔を見合う、無言でキリトが頷いたため話すことにした。
「ユニークスキル、それがさっきのやつの名前だ。俺のは暗黒剣、キリトのは二刀流だ。」
「「「おぉぉぉ」」」
みんなから歓声が上がる。
「それで?出現条件は?」
「わかってたらもう公開しているよ」
とキリトが言う
「そっか、それにしてもすごかったな、アレがあればこれからの攻略大助かりだぜ!」
「はぁ……呑気なやつだな」
キリトが呆れて言う。
「クライン、この後のことは任せていいか?さすがに疲れた」
とキリトが言った。
「あ、俺からも頼む、俺ももうしんどいし」
「あぁ!任せとけ!」
俺達はそこで解散し、俺とミルはホームに戻った。これからそう時間経たないうちに起きる事件などこの時は想像もしてなかった
無事、グリームアイズの討伐に成功したゼノンたち、この後に起きる事件とは、、、お楽しみに!