幻想郷が思ってたのと色々違うんだが   作:かまぼこ2000

4 / 13
第四話 交流

‘‘東の国に隠されし楽園あり‘‘そうそう幻想郷探索のきっかけはこの文だった。

方角すらもわかってなかったころだから東?なにそれ?状態だったけどね。

好きになったのはそれからだった、東方を。

きょう、幻想郷に居れるのもこの文のおかげだよなあ。ありがてぇ。

 

***

 

窓から朝日が差し込んでいる。

 

「んん~、もう朝か~。

 妙な夢を見たな~、またなんで今更。」

 

大きく伸びをしながらつぶやく。

ゼンマイの腕時計を確認してみると朝の4時40分だった。

そろそろ日の出の時間だろう。

え?なんでそんなの知ってるかって?それは僕が外の世界にいたころにとっても早起きしてたからですよ。

もっともあのころは4時起きでしたが。

っと今はそんなことを考えてる暇じゃない。

たしか5時30分に里の中央広場だったっけ?

早く顔を洗って服を着替えなきゃ。

 

少年準備中…

 

ちゃぶ台のある部屋に来ると慧音先生はすでに朝ごはんの支度をしていた。

 

「おはようございます、慧音先生」

「ああ、おはよう」

 

味噌汁の匂いが食欲を誘う。

楽しみだなあ~。

 

慧音支度中…

 

「よし、全て準備はそろったな。

 それじゃあいただきます。」

「いただきます!」

 

早速一口食べてみる。

…うん、普通にうまいから感想つけにくいな。

 

「どうだ?私の料理は口に合うか?」

「はい、おいしいです。」

 

こんな感想が無難かな。

まあ事実なんだけど。

 

「…」

「…」

 

う~む、何とも会話が続かん。

仕方ない、昨日から考えてたことを話すとするか。

 

「あの~慧音先生?」

「どうした?」

「そうですね、えっと、その~、単刀直入に言います!

 僕、力をつけて弾幕ごっこができるようになりたいです!

 なので僕に弾幕の打ち方や霊力を使えるように特訓してほしいんです!

 空いてる時間で構いませんのでお願いできませんか!」

 

頭を下げる。

そして恐る恐る顔を上げてみると意外なことに慧音先生は怪訝そうな顔をしていた。

そして…

 

「弾幕ごっこ?何かの遊びか?」

 

と質問された。

えっと…、慧音先生は弾幕ごっこを知らないのだろうか?

いやでも東方永夜抄で慧音先生出てたよね?弾幕バリバリ打ってたよね?

やべえ、混乱してきた、どういうことだ?

 

「慧音先生、質問に質問で返すのは悪いと思います。すみません。

 しかしそれでも質問させてください。

 幻想郷に弾幕ごっこという決闘法は存在しますか?」

 

ドキドキ、ドキドキ…

 

「いや、ない」

 

のおおおおおおおおおおおん!!!!

それ結構大事なことなのに「いや、ない」って幻想郷根本から覆されるじゃないですかやだー。

しかも能力で幻想郷のことを隅々まで知ってる慧音先生だから知らないなんてことはないんだよな~…・

っていうことは幻想郷はいまだに殺し合いなのか?

あ~、確かに僕が来ているのは一通り異変が終わった後だしスペルカードルールが廃止になったってこともあり得るか…。

ちょっと待てよ、消えたとしてもそんなすぐに消えるか?痕跡ぐらいは残るような…。ブツブツ…。

 

「おーい、大丈夫かー。」

「はっ、そうだまずはご飯食べなきゃ!…ってあれ?皿の中身が空っぽ…。」

「何言ってるんだ?さっきごちそうさまと言ってたじゃないか。

 さあ、早く皿を片付けて里の集会に行こう。」

「あ、はい、そうですね…」

どうやら僕の体は考え事に没頭していても自動的に動いてくれる造りになってるらしい。

我ながら便利な体だと思う。

「皿は台所の水のところにつけておいてくれ。

 皿洗いは私がやっておくから。」

「分かりました、ありがとうございます。」

皿洗いは外の世界でもやっていたので僕がやりますと言おうとしたがよく考えたらやり方が違うため後日里の人に教えてもらって

少しでも力になれるようにしようと思った。

 

「じゃあ片づけは終わったな。

 早速行こう。」

「はい。」

 

***

 

幻想郷の朝はとても爽やかだった。

皆さんも想像してみてくださいよ。

立ち上る朝日、照らされる山々、紫立ちたる雲、少しヒヤリとした空気、時々聞こえる小鳥のさえずり…。

外の世界にいたころは体験したこともなかったです。

っと考えているうちにも広場につきましたね。

人は…130人くらいかな?

その時ざわざわしていた空気が一気に静かになった。

みんなが向いてる方を見てみるといかにも長って感じの杖を突いた白髪の爺さんが出てきた。

 

「それではこれから里の集会を始める。

 まずは畑の野菜じゃが…」

 

そこから里についてのいろいろな報告、見張り隊の次期隊長についての多数決などがなされた。

そして…

 

「次で最後じゃが一人の幻想入りした少年を人里で保護することにした。

 今から挨拶してもらう。

 上がっておいで。」

 

最後の言葉は僕に向かって放たれた。

やばい、心臓がバクバクする。

大丈夫だ…落ち着け…いけるいける…

自分に励ましの言葉を自分にかけてから台に上がる。

転校生ってこんな気分なんだろうなあ、きっと。

 

「おはようございます。

 外の世界から幻想入りしてきた神谷 航成です。

 まだまだ分からないこともありますがこれから覚えていくのでよろしくお願い致します。」

 

あいさつをし終えた瞬間拍手が起こった。

おそらく歓迎的な意味を含んでいるのだろう。

なにはともあれしくじらずに終えれた。

そう安堵しつつ台から降りる。

 

「ではこれにて里の集会を終える。

 解散!」

 

長が言うとみんなはそれぞれの自宅に帰って行った…とおもいきやなんと全員がこっちに来た。

たちまち人だかりができる。

みんなどうしたんだろう?いやまあ大体予想はできてますけど。

 

「ねえねえ!最近の外の世界ってどうなってるの!?」

「おお、わしも気になるのお。

 ぜひ聞かせてくれんか。」

「次の質問は俺だぞ!」

「じゃんけんできめよう!」

 

うわぁ…、こりゃ長引きそうだ…。

いつくらいに終わるんだろ…。

 




貴方は隠された文に気付けただろうか…?
(ヒント:前辺り)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。