ウルトラマンゼロ物語(ストーリー) in RED ZONE STAGE   作:剣音レツ

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みなさん、お待たせしました! 今年最後の投稿になります!


ゼボス率いる怪獣軍団との激闘の決着編であり、タイミングがタイミングという事で年末年始特別編という意味も込めて制作しました。

ハッキリ言って今回は、今年最後の投稿に相応しくてんこ盛りです(笑)


それでは、どうぞ!


第36話「心の扉を開けて」

 (OP:ULTRA BRAVE)

 

 

 アスカ・シン(ウルトラマンダイナ)の参戦、そして新田真美たちの友情を育んだ人たち(一部怪獣)との再会を通じて、心に若干心が動き始めたのか、失意だった渕上愛紗は体操座りで考え事をしていた。

 

 「育んだ友情と、それにより芽生えた絆。 そして希望…。 それらを忘れなければ、本当にいい方向に変われるのかな…?」

 

 そう言いながら、近くで眞鍋海羽や岡田友実が、幼稚園児ぐらいの子供たちと遊んでいるのを見つめていた。

 

 因みに子供達のまとめ役は、小学生の松坂裕太と佐久間裕である。

 

 他にも、笹崎春菜に怪我した右腕を再度診てもらっている佐藤宏隆、真美や八橋ひかるとも仲良くなり、話し合っている鬼怪獣オニオン&わんぱく怪獣タイショーやリリカなど…。

 

 気がつけば、今見える範囲でも生まれ続けている友情を眺めながら、物思いにふけていた…。

 

 

 その時、愛紗は近くで泣いている1人の幼稚園児ぐらいの女の子に気づく。

 

 一瞬躊躇ったが、辺りを見渡した後、その子に話しかける。

 

 「ねぇ、どうしたの?」

 

 優しく話しかける愛紗だが、女の子はまだ気づかない。

 

 「どうしたのよ…。」

 

 愛紗は再度声を掛けながら隣に座り、頭を撫でる。 気がついたら愛紗の顔には、本来の笑顔が戻りつつあるようであった。

 

 「ねぇ、好きな曲とかある?」 「…ヤギさんがお手紙読まずに食べちゃうやつ…。」

 

 愛紗の問いかけに、一旦泣き止んだ少女は答えた。

 

 「じゃあ、今からお姉ちゃんが歌ってみるから、聞いてみて。」 そう言うと愛紗は、呼吸を整えた後、少女の好きなその曲の最初の一文を歌い始める。

 

 それも、拳をつけながら演歌調に!

 

 「すごーい。」 少女は愛紗の歌唱力を褒める。 顔には無邪気な笑顔が戻りつつあった。

 

 「それじゃあ次、行くよ。」

 

 そう言うと愛紗は、再度同じ一文を、今度は目を閉じてオペラ調に歌い始める!

 

 実は、これが彼女の1番得意な歌唱法であり、その透明感のある伸びやかな歌声は少女の心を癒して行く。

 

 「すご〜い!」 少女はすっかり元気になり、拍手をしながら飛び跳ねる。

 

 「ありがと。」 愛紗は笑顔で再度少女の頭を撫でる。

 

 正に今ここに、新しい友情と絆が芽生えた瞬間であった…。

 

 

 元気を取り戻し、遊ぶ子供達の元へと駆けて行く少女を笑顔で手を振りながら見送った愛紗は、その直後にスマホの着信音に気づき、通話に入る。

 

 「もしもし? …あぁ、お母さん?」

 

 

 同じ頃、ゼットン星人ゼボスは、翌日の計画を着々と練りつつあった。

 

 「恐らくソルは倒すのは容易いだろうが、あの熱苦しい癖に冴えているダイナって奴が目障りだな…。 しかし、それに対する対策はもう既に用意してある。 それでダイナを引きつけた隙に、ギマイラを放って一気に残りのマイナスエネルギーを集めてやる…。」

 

 どうやらダイナという頼もしい仲間が来たものの、まだ油断出来ないみたいである。

 

 

 場所を地球に戻して、同じく真美達の様々な触れ合いを見つめるウルトラ戦士達。その時、ジュリは1人の中学生ぐらいの少年に気づく。

 

 目が止まったキッカケは、恐らくその少年が連れている犬であろう。 かつて自身は、愛犬のために体を張った少女によって心を動かされた事があるのだから…。

 

 「その犬は、君の相棒なのか?」

 

 そっと声を掛けるジュリ。少年は相手が見ず知らずの女性ながらも、ハキハキと答える。

 

 「はい。 ジャスティスは、僕の相棒!」

 

 愛犬の名前を聞いた瞬間、ジュリは少し目を見開いて驚くような表情になる。 なにしろ自分のウルトラマンと同じ名前なのだから…。

 

 以前、ジュリが出会った少女の愛犬の名前は“コスモス”だったので、そう考えるとこれ程奇遇な事は無いであろう。

 

 「ジャスティスと一緒だから、僕はこんな状況でも、希望を捨てず、前を向けるのです。」

 

 「…そうか、頑張れよ。」

 

 自身のウルトラマンと同じ名前の愛犬をパートナーに持つ前向きな少年に、ジュリはふと笑顔を見せながら声を掛ける。

 

 

 ジュリは、歩み寄って来た春野ムサシに声を掛ける。

 

 「この地球の人類も、やはり捨てたものではないな。」

 

 「うん。みんな諦めず、夢や希望を捨てずに頑張っている。 僕らもそれに応えないとね。」

 

ムサシとジュリは決意も込めた笑顔で見つめ合う。

 

 

一方礼堂ヒカルとショウは、スマホで音楽を聴いている女子高生の集まりに声を掛ける。

 

因みに見ず知らず同士のため、あらかじめVチョコを渡した上でという事を付け加えておこう。

 

「何を聴いてるんだい?」

 

「King & Queenの曲です。 この曲を聴いてれば、どんな時も元気を貰えるから。」

 

因みに“King & Queen”とは、この世界の地球の日本で人気のアイドルグループの事である。

 

曲の影響もあってか、明るめに答える女子高生を見て、ヒカルは感慨深そうに呟く。

 

「“歌はみんなを元気にする”…千草もあの時、そう言いながら歌でみんなを励ましてたっけ。」

 

「千草…お前の幼馴染のあの子か?」

 

「あぁ。それに、それを中継したのは健太だし、美鈴も現場で皆を励ましていた。 人間どんな時も、仲間と協力し合える力を持っている。」

 

「そうだな。 それに怪獣も例外じゃない。 だよな、シェパードン。」

 

ショウはそう言いながら、地底聖獣シェパードンのクリスタルスパークドールズに語り掛ける。 シェパードンのスパークドールズも、唸り声と共に応えているようであった。

 

 

その時、ウルトラ戦士達は一斉に何かに気づく。 それは、変身不能にまでエネルギーを失っていた筈の変身アイテムが、ほんの微かだが光を放ち始めている事だった。

 

「これは…?」

 

ジュリをはじめ、全員変身アイテムを手に取って見つめる。

 

「僕たちの築いて来た友情が…育んで来た絆が…再び力を与えてくれているのか?」

 

真美&海羽とリリカ、真美と春菜&友実、真美と裕&裕太、ムサシと獏田、海羽とオニオン&タイショー&グビラなど、様々な者同士が築いて来た友情、そしてそれにより育んで来た絆。 そして今でも新たに友情が生まれつつある。

 

それに気づいた事により、その友情や絆を感じたウルトラマン達も力を取り戻しつつあるのではないかとムサシは感じる。

 

実際、彼らを絶望的状況なこの場で会わせたのも、彼らが紡いで来た心の絆のお陰なのかもしれない。

 

 

「いや、それだけじゃないな。」

 

ウルトラ戦士4人は、そう言ったこの中で1番の先輩戦士・アスカの方を振り向く。

 

「君達は一度、強大な敵を前に限界を感じ、諦めかけたはずだ。 でも、そういう友情や絆を感じた事により希望を信じ、今再び立ち上がろうとしている。 光の力は、そんな君達の強さに応えて戻りつつあるんじゃないか?」

 

正に核心を突いた発言だった…! アスカの発言を聞いた4人も、何か心に来るものがあるのか、再び変身アイテムを見つめる。

 

改めて見ると、微弱ながらも溢れ出るその光は、正に再び這い上がろうとする自分達に呼応するかのようであった。

 

「確かに、敵は強大だが、まだ限界を決めるには早いと思った。」 「俺たちはこれまでも、様々な戦いを潜り抜けている。」 「そしてその中に、確かに諦めない人間の姿もあった。」 「信じてくれる人がいる限り、僕たちウルトラマンは負けないからね。」

 

ヒカル、ショウ、ジュリ、そしてムサシと、前向きな言葉をかける。

 

 

後輩達の逞しさを感じたアスカは、少し安心したような表情になり、かつて別世界でゼロと共に戦った青年も勇気づけた言葉をかける。

 

「限界を超えた時、初めて見えるものがある。 掴み取れる力が。」

 

 

ウルトラ戦士達が再び立ち上がる決心を固めた頃、愛紗は先程慰めた少女が元気に遊んでいるのを見つめながら、1人の女性と話していた。 その少女が通う保育園の先生である。

 

「本当にありがとうございます。おかげであの子、すっかり元気になっちゃって。」

 

「いえいえ、私はただ、放っておかなかっただけですから。」

 

「実はあの子、女の人とあまり話さなかったんで…うちの保育園では男性の先生に面倒を見てもらう形で元気に過ごしてたんです。 恐らく、今回の事件で再び恐怖や悲しみを感じてしまったんでしょうね…。」

 

「…それはと言いますと…?」

 

「…先月、お父さん死んだんです。 怪獣事件で。」

 

重い口を開くように真実を打ち明ける女性。 因みにもし竜野櫂がこれを聞くと、烈火の如く怒りながら本格的に怪獣殲滅を始めるであろう(汗)

 

「…そうですか…。」

 

真実を聞いた愛紗は、何か心に感じたのか、胸にそっと手を当てる。

 

 

そこにひかるが笑顔で歩み寄って来る。

 

「とても綺麗だったよ。 さっきの歌声。」

 

「…私の特技の一つ。 絶望のあまり忘れてたわ。」

 

愛紗は高校では演劇部だった経験から歌が上手く、その歌声に加え美貌を見込まれてスカウトされた事から、現在は大学生活の傍ら、ミュージカルの舞台にチョイ役で出演したりしている。

 

実際、麟大の女子生徒の中では真美とタメを張るぐらい美しい歌声とも言われている。

 

「私、知ってたよ。 愛紗ちゃんは本当は優しい子だという事を。」

 

「ありがとう…。 それに、思えば私に優しくしてくれる人も、周りを見ればいっぱいいたわ。 ヒカルさんは初対面にも関わらず私にフレンドリーに接してくれたし、真美さんや海羽さん、それにひかるちゃんとかも、普段から私を気にかけてくれるし…。」

 

愛紗は改めて思い始めていた。自分はこんなにもたくさんの人から愛されているという事を。

 

「私も、今回の件を通して改めて感じたわ。 ヒカルさんのお陰で、苦手だったバック駐車も出来るようになったし、愛紗ちゃん達のお陰で自分の良さにも気づいて自信を持てるようになったし。」

 

 

 二人が互いに前向きになって行く中、愛紗はある話を切り出す。

 

「…さっきね…お母さんから電話が来たの。 「おじいちゃんの家の件は、こちらでなんとかするから心配しなくていいよ」って。」

 

「そう…。」

 

「お父さんが大工さんとコネがあるし、それにおじいちゃんも、保険が降りたからそのお金で生活出来るって…。」

 

「良かったね、愛紗ちゃん。」

 

ひかるは安心の意も込めた満面の笑みを浮かべる。

 

「…私、何一人で悲しんでたんだろう。」 愛紗もうっすらと笑顔が出る。

 

「愛紗ちゃんも、私も、そしてここにいるみんなも、支え合える仲間がいる。 だからこんな状況でも望みを捨てずに頑張れる。」

 

 ひかるは引き続き話しながら、先程愛紗が慰めた少女の方に視線を向ける。

 

 「あの子も、愛紗ちゃんが支えてくれたから笑顔になれた。 たとえ同じ境遇の人同士でも、互いに支え合って行けば絶えず笑顔は守れる。

 

 忘れないで。私達、どんなときも、決して一人じゃない。 きっとマコちゃんもそう思っているわ。」

 

 ひかるはそう言いながら、ギマイラによって『人間怪獣ラブラス』に変えられてしまった友人『道枝真』の事も信じる。

 

 ひかるの言葉に、遂に心を動かされた愛紗は、嬉し涙を一拭いすると、立ち上がって振り向く。

 

 その顔は、さっきまでの暗さは無く、いつもの明るい愛紗に戻っているようであった。 正に、曇天が一気に、雲一つ無い青空に晴れ渡ったように。

 

 「私、ウルトラマンを信じるわ。 平和のため、そして、私やあの子みたいな境遇の人を増やさないために…。」

 

 「そうだね。 ウルトラマンさん達も、再び立ち上がろうとしている。 私達も前を向いて、それを支えなくちゃ。」

 

 ひかるも満面の笑みで立ち上がり、愛紗とピースを向け合う。

 

 

 ひかると愛紗のやり取りを見ていた真美、海羽、宏隆も、嬉しそうな表情だった。

 

 「愛紗の奴、どうやらいつもの調子を取り戻したみたいだ。」

 

 「そうね…。 みんな、前を向こうとしている。」

 

 「まだ、希望は断ったわけじゃないもんね!」

 

 宏隆、真美、海羽とそう言った後、三人は愛紗たちの元へ。

 

 

春菜&友実、獏田、裕&裕太、オニオン&タイショー、そしえリリカも、元気を取り戻しつつある人々を見て呟く。

 

「なんだかいい感じになって来たわね。」 「そうね〜、トモも嬉しい!」

 

「バクちゃん…いいお土産話が出来そうだよ。」

 

「ウルトラマンは負けない!」 「そうだ! 僕たちが諦めない限り!」

 

「海羽さんも、頑張って。」 「僕たちもついているよ。」

 

「信じてるよ…ウルトラマン。」

 

 

希望を取り戻しつつある真美達やその他の人々を、相変わらず魂が抜けたような表情で見渡して行く小河寿美江も、ひかるの言葉をそっと呟いた。

 

「私たち…決して…1人じゃない…。」

 

失意で抜け殻のようだった彼女のその瞳には、僅かながら生気が戻って来ているようであった…。

 

 

ウルトラ戦士達や真美達、その他の人々、そして愛紗と、様々な人間達が、閉じかけていた心の扉を開け、希望を取り戻しつつある中、やがて一時的な安心のためか、やがてみんな静かに寝静まり始める。

 

 

 そしてしばらくすると、周囲がうっすらと明るくなり始め、やがて登り始める日の光が朝を告げる。

 

 ウルトラ戦士たちは、倉庫の外で朝日を見上げていた。

 

「今日もいい夜明けだぜ! 決戦の日にはもってこいだな。」 ヒカルは伸びをしながらいつもの調子で呟く。

 

「この美しい夜明けが、これからも続くように頑張ろう。」

 

ムサシの言葉に、一同は決意の表情で頷いた。

 

 

「あの…。」

 

そこに、愛紗が申し分なさそうな感じで話しかけて来て、ウルトラ戦士たちは彼女の方を振り向く。

 

「昨日は、ごめんなさい。 あんな言い方しちゃって…。」

 

愛紗は心の準備を数秒で済ませると、ウルトラ戦士たちに大きく頭を下げて謝った。

 

「あなた達のせいじゃないのに…怪獣が現れたのも、マコちゃんが怪獣にされたのも、こんな状況になったのも、そして、おじいちゃんの家が壊されたのも…。」

 

愛紗の謝罪に確かな誠意を感じた一同は、嬉しそうに微笑む。

 

「気にすんなよ。お前が本当は優しいって知ってたからさ。」 「愛紗ちゃんも、色々と辛かったんだよね。」 「だが、そんな中、お前は自力で立ち直った。」 「間違いない。強い人間の1人だ。」

 

「…皆さん…。」

 

ヒカル、ムサシ、ショウ、ジュリと順に言葉を掛け、それを聞いた愛紗は嬉しさで目が潤み始める。

 

愛紗は今度はアスカの方に数歩進んで謝罪する。

 

「アスカさんも、昨日はあんな言い方してすいませんでした。」

 

それを聞いたアスカはフッと笑うと、愛紗の頭に掴むように手を当てる。

 

「化け物は、俺たちウルトラマンに任せろ!」

 

起きて間もないためにまだ寝癖で乱れている愛紗の頭を軽くガシガシ撫でながらそう言ったアスカ。 愛紗は無言で笑顔で頷いた。

 

 

気がつくと真美達も目を覚ましており、その他の人々も次々を目を覚まして行く。

 

「ここにウルトラウーマンもいるよ〜!」 「私たち、ウルトラマンを信じてます。」 「悪なんかぶっ飛ばしてやれよ!」 「絶対に、生きて帰ってくださいね…。」

 

海羽、真美、宏隆、ひかると声を掛けて行く中、寿美江がウルトラ戦士達の元に歩み寄る。

 

その表情は、抜け殻のようだった昨日までとは違い、微かに生気が戻っているようであった。

 

 「マコちゃんの事も…よろしくお願いします。」

 

 昨日までとは違った、しっかりとした声でそう言った寿美江。 それを見たウルトラ戦士達、そして真美達は嬉しくなり、一斉に微笑む。

 

 寿美江もまた、希望を取り戻しつつあるみたいである。

 

「言われなくても分かってるよ。」 ムサシは寿美江の肩に手を置いて優しくそう言った。

 

 

「よーし! この調子で、悪をぶっ倒そうぜ!」

 

そう言いながら愛紗と寿美江の肩に手を回すヒカルだが、そこでムサシはふと現実を見つめ直す。自分たちはまだエネルギーが十分に戻っていないのだ。

 

「でも、まだ現時点まともに戦えるのはアスカと海羽ちゃんだけだ。」

 

だが、アスカと海羽の表情は変わらない。

 

「任せろ! 俺たちがギマイラとかを相手にしている間には(エネルギーが)戻るだろうから。」

 

「私も、出来る限りの事は全力でするわ!」(首を傾げてウインクしながらピースを向ける)

 

2人の前向きな言葉を聞いた一同は再び安心の表情になる。 そこに、オニオンとタイショーもやって来て、それぞれ海羽の手を掴む。

 

「海羽さん…無理しないでくださいね。」 「死んでしまったら僕たち、悲しいですから。」

 

「私、またあなた達と遊びたいから。 だから絶対に生きて帰るよ。」

 

首を傾げながら嬉しそうに微笑む海羽の顔を見て、オニオン達もふと安心の表情になる。

 

 

「行こうぜ、後輩!」

 

「イェース!」

 

アスカは海羽の肩に手を置き、海羽は笑顔でアスカにピースマークを向けた。

 

 

その時、ウルトラ戦士達は何かを感じ取ったのか、一斉に変身アイテムを取り出し始める!

 

「なんだこれは…この辺からじゃないぞ!」 とショウ。

 

「隣町から、何やら強力で邪悪なエネルギーを感じるぞ!」

 

ヒカルの言う通り、感じる悪のエネルギーは、潮風町の隣の町から出ていた。 しかも、潮風町一帯に張られている電磁網の影響で、何者なのかまでは感じ取れない。

 

「きっと、ギマイラかEXゼットンかが暴れてるんだろう。」 「ゼボスの奴、今度は別の街からも恐怖心を集める気か?」

 

ムサシとジュリは、エネルギーの大きさから、ゼボスが残りの絶望と恐怖心を集めるためにギマイラかEXゼットンを暴れさせ始めたのではないかと推測する。

 

 

真美達やその他の人々も不安になりそうになる中、アスカは数歩前に出てリーフラッシャーを取り出す。

 

「俺、ちょっくら行って来る。 海羽、こっちの方は頼んだぜ。」

 

「…ラジャー!」

 

海羽は緊張により数秒遅れながらも、アスカに元気よくサムズアップを向けた。

 

 

「フッ、いつから隊員になった! …じゃ、行って来るぜ。」

 

アスカは海羽に一言軽口を言った後、リーフラッシャーを高く揚げる。

 

「ダイナー!!」

 

叫びとともに溢れ出る光に包まれたアスカは、その中からウルトラマンダイナ(フラッシュタイプ)として飛び出し、そのまま隣町向かって飛び立つ。

 

 

「頼んだよ…アスカ。」

 

ムサシは飛び去って行くダイナを見送りながら呟いた。

 

 

しかし、それを宇宙から千里眼で見ていたゼボスは嘲笑う。

 

「フフフ…ウルトラ戦士どもめまんまとかかったな…。 行け!ギマイラ!EXゼットン!」

 

そう、なんとこれはゼボスの罠であり、隣町で別の用意していたゼットンシリーズを暴れさせ、そこにダイナをおびき寄せた所で、潮風町に残ったエネルギーの少ないウルトラ戦士達を、完全な力を得たギマイラ、EXゼットンで一気に潰してやろうとしているのだ!

 

 

潮風町では、案の定強い地響きと共に激しく土砂が巻き上げながら吸血怪獣ギマイラが地上に現れ、EXゼットンも炎のようなオーラを放ちながらテレポートで現れる!

 

予想外の展開にウルトラ戦士達はもちろん、真美達も驚愕する!

 

「おいおい!これはどう言う事だ!?」 「二体ともこっちに現れちゃったよ!?」

 

宏隆とひかるが口々に驚く中、生気を取り戻した寿美江と愛紗が推測をする。

 

「きっと、隣町には別の怪獣を用意したのかも…?」 「そこにダイナさんをおびき寄せるために…!」

 

 

2人の推測通り、隣町では別の怪獣が暴れていた。

 

その怪獣は、ゼットンの体が『双頭怪獣パンドン』の体表で覆われたような姿であり、更に両肩の赤く長い突起、サメか深海魚を思わせる頭部、そして『大魔王獣マガオロチ』のような赤く長い尻尾が特徴の合体怪獣『合体魔王獣ゼッパンドン』である!

 

恐らく自称ゼットン星随一のゼットン使いであるゼボスの事だから、自身の育てたゼットンに、ゴース星人から授かったであろうパンドン、そして何故か持っていたマガオロチの遺伝子で作り上げたのであろう。

 

口からのゼッパンドン火炎弾、頭部の突起からの紫色の破壊光線、マガオロチ譲りの怪力や尻尾の破壊力で、周囲のビル等を破壊しながら、逃げ惑う人々を嘲笑うかのように暴れるゼッパンドン。

 

その前に、隣の潮風町から飛んで来て到着したダイナが着地して構える。

 

「ゼボスのヤロー、まだゼットンシリーズを隠し持ってたとは!」

 

ダイナ(アスカ)は予想外の敵に驚愕するダイナ。 ゼッパンドンはダイナに気づくと、指をポキポキ鳴らし、片手で手招きして挑発するようなポーズを取る。

 

ダイナはそんなゼッパンドン向かって果敢に飛び付き、両者はそのまま力比べを始める。

 

「さっさとコイツ倒して、海羽ちゃん達の元へ戻るぞ。」

 

ダイナはゼッパンドンと力比べをした後、一旦押し離し、頭部に右フック、胸部に連続パンチ、腹部に右脚蹴りを連続で打ち込むが、その直後にゼッパンドンの右フックを喰らい後退する。

 

ゼッパンドンは続けて突進を繰り出すが、ダイナはそれを頭部を掴んで受け止め、そのまま膝蹴りを下顎に、右パンチを頭部に打ち込んで後退させる。

 

更に追い討ちをかけようとするダイナだが、ゼッパンドンの横振りの頭突きを腹部に喰らい、更に一回転しての尻尾攻撃を受けて吹っ飛ぶ。

 

ゼットンとパンドン、そしてマガオロチの力をも持つゼッパンドンは、歴戦の勇者・ダイナ相手でも遅れを取らない強さだった!

 

なるほど、これ程の強さなら足止めにピッタリであろう。

 

 

その頃、潮風町ではEXゼットンとギマイラが暴れ始めていた。

 

ギマイラに関しては口からの青白い破壊光線という新技も身に付けており、より広範囲を破壊出来るようになっていた…!

 

「…あれ、マコちゃんじゃない!?」

 

再び怯え、逃げ惑う人々の中、寿美江は暴れる二体の近くにいるラブラスを見つける。

 

よく見ると苦しそうに頭を抱えて身震いしており、体の数カ所には傷を負っていた。

 

恐らく、真の意識で反抗する度にギマイラから拷問を受けていたのであろう。 そして今は、ギマイラによって無理矢理暴れさせられようとしているが、真の意識でその支配と戦い続けている。

 

「マコちゃん!」 「よせ!今は危険だ!」

 

思わずラブラスの元に行こうとする寿美江を宏隆が引き止める。

 

逃げ惑う人々の波の中で立ち尽くしながら、ウルトラ戦士達はまだ力が戻り切っていない変身アイテムを悔しそうに握りしめ、真美達は不安になり始める。

 

 

「一体どうすれば…。」

 

愛紗も途方に暮れそうになる中、とある1人の少女が声を掛けて来る。

 

「ウルトラマン来てくれる?」

 

「…えっ?」

 

人々の叫びや悲鳴が渋滞する中、少女のか細い声を確かに聞き取った愛紗はふと視線を下に向ける。 その少女は、昨夜、愛紗が慰めた少女だった。

 

「ウルトラマン、きっと来てくれるよね?」

 

再び問いかける少女。愛紗は笑顔で彼女の目線までしゃがみ、頭を撫でる。

 

「大丈夫。 信じていれば、必ずウルトラマンは来てくれるよ。」

 

「本当?」

 

「うん。 さ、早く安全な所へ。」

 

再び笑顔になった少女は再び避難し始め、愛紗はそれを手を振って見送る。

 

 

例えどんな状況でも、ウルトラマンを信じ続ける小さな命。 それを見た海羽は、ハートフルグラスを持つ手の震えが止まり、数歩前に出る。

 

「私、行くわ。」 「い、行くってお前、1人で大丈夫なのか?」

 

出動を決意した海羽を心配する宏隆。 だが次の瞬間、自身の方を振り向いた海羽の顔を見て、心配が確信に変わる。

 

「彼女なら大丈夫」という確信が…!

 

「大丈夫。対処もバッチリ浮かんでるから。 それに、(先ほどの少女の方を向いて)今でも、ウルトラマンを信じ、待ってくれている人がいる。 私も、そんな人達の力になりたい。」

 

「そうか…覚悟は十分って事か。 じゃあ、行って来い!」

 

決意を決めた海羽の、普段の愛らしい顔つきからの想像もつかないような凛々しい眼差しを見て、宏隆、そして真美達は送り出す決心を決め、「行って来い」とばかりに無言で頷く。

 

 

海羽は怪獣達の方を振り向くと、一回転をしてハートフルグラスを上に挙げた後目に当て、赤とピンクの光に包まれて『ウルトラウーマンSOL(ソル)』へと巨大変身する。

 

「これ以上、好き勝手させないんだから!!」

 

ソルはそう叫ぶと、華奢な体を振るわせながら二体の巨大怪獣向かって走り出す。

 

ソルに気づいたギマイラはカウンターの右フックを繰り出すが、ソルはそれを走りながらしゃがんでかわし、そのままEXゼットンに突っ込み体に組み付く。

 

EXゼットンは、自身を押さえ込もうとするソルを掴んで引き離すと、剛腕を振るって殴りかかるが、ソルは小柄故の身軽さを活かし、ちょこまか動いてそれらをかわしながら、「エイ、エイ…」という掛け声と共に小刻みにパンチやキックを打って行く。

 

 (このEXゼットンも、昨日のペダニウムゼットンも、ガタイのいいゼットン君はパワーは高いけどその分腕の振りが大きい。 だから、相手が殴る前にこちらが素早く動いてかわしながら攻撃して行けば、相手は疲れるはず…!)

 

ソル(海羽)の対処法とは、相手が殴打を繰り出す前に素早く動いてかわし続け、消耗させるという事だった。

 

 なるほど、これなら敵の攻撃をモロに喰らう事も無く、大したダメージは与えられなくても動かせ続ける事である程度体力を削る事は出来そうである。

 

 「なるほど、考えたな海羽。」 「(両手をメガホン代わりにして)その調子~!」 「頑張って!」

 

 宏隆、愛紗、寿美江が口々に応援し、ソルはそれに応えるようにEXゼットン相手に奮闘して行くが、事がそう簡単に上手く行くはずが無く、やはりソル一人に強力な怪獣二体が相手では分が悪い。

 

 

 ソルは、EXゼットンの振り下ろした右腕を受け止めた隙を突かれ、ギマイラの尻尾攻撃を喰らって吹っ飛んでしまう。

 

 ダウンしたソルにEXゼットンは火球、ギマイラは角からの電撃を一斉に放ち、ソルはそれらが周囲に命中して爆発する中、腕で顔を覆う。

 

 「絶対に…負けないんだから…!」

 

 

 自分達ウルトラ戦士の復活を信じ、不利な状況ながらも奮闘するソル、そしてそれに応えるように一瞬光ったジャストランサーを見て、ジュリは決意の表情で数歩前に出る。

 

 「ジュリ…行くんだね。」

 

 いち早く察したムサシは声を掛け、それを聞いたジュリは振り向いて頷く。

 

 「もうじきエネルギーは戻るはずだ。 それまでに、私もソルの足止めを手助けする。」

 

 「…分かった。」 ムサシをはじめ、ヒカル、ショウ、そして真美達も、信頼しているが故なのか、止める事無くジュリを送り出す。

 

 

 「思えば、オニオンを助けた時もアイツ(ソル)と一緒だった。 これも何かの縁だな。」

 

 感慨深そうにそう言うと、ジュリはジャストランサーを右手に取り、それにより羽が2枚に展開した後胸に当て、溢れ出る“正義の光”に包まれる。

 

 そして光となってソルの近くまで飛ぶと、無数のリング状の光と共に『ウルトラマンジャスティス(スタンダードモード)』へと巨大変身が完了する。

 

 

 「…ジャスティスさん!」

 

 ソルは思わぬ援軍に喜ぶがそれも束の間、まだエネルギーが完全に戻っていないためか、登場して早々ジャスティスカラータイマーは赤く点滅を始めていた。

 

 「大丈夫なのですか?」 「気にするな。行くぞ。」 「…はい。」

 

 ジャスティスは手を貸してソルを起き上らせた後、ポーズを取ってギマイラに向かって行き、ソルも再びEXゼットンに向かって行く。

 

 

 ジャスティスはギマイラに駆け寄ると同時に前蹴りを腹部に打ち込み、続けて左フックを頭部に叩き込み、更にハイキックを繰り出すが、ギマイラはそれを両腕で掴んで受け止めて放り投げ、ジャスティスはスピンしながら地面に落下する。

 

 立ち上がったジャスティスはギマイラにパンチを連続で放つがあっさりと往なされ、やがて右拳を掴まれるとそのまま引きつけられると同時にパンチを胸部に喰らい、続けて横振りの頭突きを腹部に喰らい前屈みになったところに両腕で背中を叩かれて地面に叩き付けられる。

 

 更にギマイラは、倒れたジャスティスをサッカーボールの様に何度も蹴り転がした後、強力な蹴りの一撃を叩き込んで吹っ飛ばす!

 

 

ジャスティスは地面を転がった後即座に態勢を立て直し、膝をついた状態で両腕を突き出して『ビクトリューム光線』を放ってギマイラに浴びせる。

 

スタンダードモード最強の必殺光線なのだが、エネルギーが完全ではなかったため威力はいつもより低く、効果はギマイラを数歩後退させる程度に留まる。

 

更にジャスティスは、不調の状態で光線を放った影響で、一気に脱力感に襲われ始める!

 

ギマイラは光線を受けた胸を「効かねぇな」と言わんばかりに数回払った後、お返しとばかりに口から青白い熱戦を吐いてジャスティスに浴びせる。

 

熱戦をモロに浴びたダメージで更に動きが鈍ったジャスティス。 ギマイラはその隙に、口から無数に枝分かれした触手状の舌を伸ばしてジャスティスの体に巻き付けて電撃を流し込み始める。

 

「はっ、ジャスティスさん! …きゃーっ!!」

 

ジャスティスのピンチ見たソルは急いで加勢しようとするが、EXゼットンに腕を掴まれて投げられる形で止められる。

 

 

全身を迸る電撃に苦しむジャスティスと、EXゼットンに手こずるソル。 それらを見守る真美達不安になって来る。

 

「おいまだなのか!? 今こそ動いてくれ!!」 「俺たちにはどうする事も出来ないのか!!」

 

ショウもヒカルも、まだ光が戻らない変身アイテムを見て苛立ちが隠せない。

 

「…コスモス…。」

 

ムサシも、途方に暮れるように石化しているコスモプラックを見つめる。

 

 

「…ん?」

 

…その時、ムサシは何かに気づいた。 それは、石化しているコスモプラックの僅かな亀裂から、僅かに光が漏れ始めている事である…。

 

 

尚も苦戦をするジャスティスとソル。 ジャスティスのカラータイマーの点滅は、身の危険を知らせるように速さを増して行く…。

 

「そこだギマイラ! 今度こそジャスティスにトドメを刺せ!!」

 

指示を受けたギマイラが、ジャスティスにトドメを刺そうと接近し始めたその時、寿美江は何かに気付く。

 

「あっ、見て! マコちゃんが!」

 

そう言いながら指を差す寿美江の方向を、一同は振り向く。

 

 

そこには、傷ついた体を引きずってギマイラ向かって行くラブラスの姿があった!

 

遂に、ラブラスになっている真の強い精神力がギマイラの支配に打ち勝ち、彼の意識のまま、ギマイラを倒そうと向かって行っているのである!

 

 

ジャスティスにトドメを刺そうと角に光線のエネルギーを溜めて行くギマイラに、ラブラスは背後から鋏で首を挟んで攻撃する!

 

 驚いたギマイラは光線のチャージが止まると同時に怒りで振り向き、ラブラスを攻撃し始める。

 

 ラブラスの、元の人間・道枝真の空手の型を活かした抵抗も空しく力の差は歴然としており、ギマイラは剛腕、尻尾などによる殴打でラブラスを痛めつけて行く。

 

 「もうやめてー!!」 「よせ! これ以上行ったら危険だ!」

 

 寿美江は、怪獣の姿とは言え痛めつけられる友人を見てたまらず悲痛の叫びを上げながら向かおうとし、宏隆はそれを止める。

 

 「くっ……やめ…ろ…。」

 

 ジャスティスも加勢に入りたいが、戦う力が皆無に等しい程に弱っている事から向かえない事に苛立ちを感じる。

 

「フッフッフ…もはやラブラスは役に立たんから興醒めだ。 ギマイラ!殺(や)ってしまえ。」

 

 ゼボスの非情な指示を聞いたギマイラは、恐怖で不安がる人々や、悔しがるジャスティス、宏隆に止められながら悲痛な叫びを上げる寿美江を嘲笑うかのように、尚もラブラスを痛めつける。

 

 傷ついた体を振るわせながら何度も向かって行くラブラスだが、逆にギマイラに何度も投げつけられ、ダメージで身体が鈍って行く一方である…。

 

 

 やがてラブラスは、反撃する余裕もない程に完全に弱り切り、立ち上がるだけでもやっとの程の状態になった…。

 

 

 その姿を見て寿美江が最悪な事態を想定した時、それは次の瞬間、一気にリンクした。

 

 

 無情にもギマイラは、角にエネルギーを溜めた後、弱ったラブラスの胸に突進して突き立ててエネルギーを流し込む!

 

 

 ラブラスは悲鳴のような叫び声を上げた後、両腕を上げた状態で動きが止まり、やがてそのまま崩れるように地面に倒れ伏してしまった…。

 

 

 「マコちゃーん!!」

 

 寿美江は宏隆の制止をがむしゃらに振りほどいた後、ラブラスの近くまで駆け寄り、真美達もそれに続く。

 

 寿美江は真のニックネームで必死に何度もラブラスに呼びかけるが、それも空しく、ラブラスはゆっくりと目を閉じて動きを止めてしまった…。

 

 

 “友の死”…その言葉が頭をよぎった寿美江は、崩れるようにその場に座り込んで泣きじゃくり始め、ひかるは無言で泣く寿美江の背中を摩り、真美達も真や寿美江への憐れみで泣き始める人も出始める。

 

ウルトラ戦士達も何もできない苛立ちを隠せず、特にジャスティスは、倒れ伏した状態で悔しそうに地面に拳を打ちつけ、ソル(海羽)もショックでEXゼットンとの戦いへの集中がままならなくなって行く…!

 

 

…しかし、そんな今こそ、真の勇者が立ち上がる時だった…!

 

 

ギマイラを含め、ゼボス率いる怪獣軍団が容赦なく次々と引き起こす悲劇…。

 

それらを思ったムサシは遂に真剣な目付きになり、僅かに光が溢れ出るコスモプラックを震えるほど強く握り、戦場へと駆けて行く!

 

 

「なぜ夢を奪うんだ!! お前たちにそんな資格があるのか!!」

 

 

ムサシは立ち止まってそう叫んだ後、今自分が守りたいもの、自身や周りの人々の育んで来た友情や絆などを思いながらコスモプラックを見つめる。

 

ムサシの強い思いにより、石化しているコスモプラックの亀裂は徐々に広がり、それに比例するように溢れる光も大きくなっているようであった。

 

 

そんなコスモプラックを通じて、ムサシはコスモスに強く呼びかける。

 

「コスモス! 今こそ僕に力を! 皆を…皆の幸せを守るために…今こそ!!」

 

ムサシの強い想いや熱い呼びかけを受けたコスモプラックは、遂に光を取り戻し、石化を吹き飛ばして光り輝く!

 

 

一方、倒れたジャスティスを踏みつけているギマイラは、彼目掛けて角からの電撃を放つ!

 

「はっ、危ない!」

 

真美が心配で叫ぶ中、ムサシは光り輝くコスモプラックをゆっくりと構え、勢いよく高く揚げる!

 

 

「コスモース!!」

 

 

ムサシの叫びが木霊する中、光の尾を放ちながら高く上がったコスモプラックは眩い光を放ち、それがムサシを包み込むと同時に電撃をはね返す。

 

 

「…なん…だと…?」

 

ゼボスは動揺し、真美達は眩い光に目を覆う。

 

やがて顔を上げると、そこには黄金の光に包まれながら巨大化して現れる『ウルトラマンコスモス(ルナモード)』の姿があった!

 

(ウルトラマンコスモス登場BGM)

 

やがて青と銀の姿を現して構えを取るコスモス。 青く輝くカラータイマーが完全復活を物語っており、初めて完全復活をしたウルトラマンを人々は見上げる。

 

「イエーィ! コスモスさんの復活ね!」

 

ソル(海羽)も喜びの声を上げながら引き続きEXゼットンの攻撃をかわし続け、そして真美達も少し安心の表情になる。

 

 

(BGM:Touch the Fire)

 

 

コスモスは右腕を突き出して光線『ムーンライトスマッシュ』を放ち、それを受けたギマイラが後退する事でジャスティスは踏みつけから開放される。

 

「僕たちは負けない…信じてくれるもの…守るべきものがいる限り!」

 

ムサシのその声と共に、コスモスはギマイラ目掛けて駆け始める!

 

「えぇい!ギマイラ!! 逆に潰してやれ!!」

 

ゼボスの苛立ちの指示を受けたギマイラも標的をコスモスに変えて殴りかかるが、コスモスは腕を広げてすれ違う形てそれをかわし、その後ギマイラの尻尾攻撃を振り向きざまに右膝で防ぎ、続けてギマイラが連続で殴りかかるのを流れるような動きで往なした後、腹部に『パームパンチ』を打ち込む。

 

コスモスは続けて蹴り技『ニンブルスマッシュ』を放つが、ギマイラは脚を掴む事でそれを受け止めると逆に放り投げ、コスモスは数回スピンした後着地するが、即座にギマイラの放った突進を受けて吹っ飛んでしまう。

 

ギマイラは更に追い打ちをかけようと向かうが、コスモスは右腕を挙げて全身を赤く輝かせて『コロナモード』へとチェンジしながらギマイラの右フックを回りながらしゃがんでかわし、それと同時にモードチェンジが完了したコスモスはギマイラの腹部に右足蹴りを叩き込んで転倒させる!

 

ギマイラを蹴り倒したコスモス・コロナモードは立ち上がってポーズを決めた。

 

 

「…頑張れ! ウルトラマンコスモース!!」

 

ある1人の女性がそう叫んだのを皮切りに、さっきまで不安で怯えていた人々から、老若男女問わず応援の声が飛び交い始める!

 

その歓声を背に、コスモスは尚もギマイラと交戦する!

 

 

両者は互いに駆け寄ると、激しくパンチの応酬を展開し、やがてコスモスは右腕でギマイラの右腕をレールにして回転させながら引き離した後、腹部に右拳、胸部に左拳、前蹴りを打ち込んで後退させ、更に両拳のパンチ『サンメラリーパンチ』を叩き込み、ギマイラはその部位から火花を散らしながら吹っ飛んだ。

 

 

コスモスは、天空に気を送って発生させた雷を落とす荒技『サンダースマッシュ』を放ち、ギマイラはそれが周囲に落ちて爆発し、自身もいくつか受ける中、コスモス向かって走る。

 

ギマイラはそのまま突進を繰り出すが、コスモスは両腕を回して身体を金色に輝かせながら後方宙返りをしてかわし、着地すると同時に『エクリプスモード』へとチェンジが完了してポーズを取る。

 

コスモスはギマイラに超高速で接近すると、胸部に強力なパンチ『ダイアモンドクラッシュ』、頭部に跳躍しての蹴り技『フライングスパーキー』を叩き込んで吹っ飛ばした!

 

 

“優しさ”のルナモードから、“強さ”のコロナモード、そして“勇気”のエクリプスモード。

 

連続モードチェンジでギマイラを押して行くコスモスを見守る人々は絶えず歓声を上げ続け、真美達もいつの間にか笑顔になっており、悲しみに暮れていた寿美江も僅かながら笑みが戻る。

 

…その時、寿美江はふと何かに気づき、倒れているラブラスの方を振り向く。

 

なんと、さっきまで動きを止めていて、死んだと思われていたラブラスが、だいぶ衰弱しているとはいえ息を吹き返していたのである!

 

ラブラス(道枝真)は生きていた!

 

「…マコちゃん…。」

 

まだ怪獣の姿とはいえ、友人の無事を知った寿美江の顔は、さっきまでの深い悲しみから一転、柔らかい笑顔になっていた…。

 

 

思わぬ奇跡が起こる中、コスモス・エクリプスモードは素早いパンチやキック等でギマイラを押して行き、更に前蹴りを叩き込むと同時に後方宙返りをして距離を取った後、両腕に集めたエネルギーを三日月状の破壊光刃に変えて発射する『エクリプスブレード』を放ち、それの直撃を受けたギマイラは大きく吹っ飛んだ!

 

 

 (BGM終了)

 

 

 「みんなと一緒に掴もう。 希望の未来を。」

 

やがてコスモス(ムサシ)もラブラスの生存に気づいて一言言った後、一度胸を張って精神統一をし、両腕を回して黄金の光エネルギーを全身に纏う。

 

 やがてその光エネルギーが消失すると、その中から新たなモードが姿を現す。

 

 それは、体色はエクリプスモードと同じだが、全体的に青の割合が増えており、頭部には赤と金のトサカが付いているのが特徴の、優しさ、強さ、勇気に“希望”を体現した「未来を信じる、希望の巨人」のモード『ウルトラマンコスモス(フューチャーモード)』である!

 

 恐らく、再び希望を持ち始めている人々、そして真美達がキッカケで現れた“フューチャーエナジー”で、再び変身が出来たのであろう。

 

 

 「コスモスが、また変わった。」 「しかも…なんだかとてつもない希望を感じるわ。」

 

 宏隆とひかるを始め、真美達は初めて見るコスモスのモードの神秘さに見入っていた。

 

 

 ギマイラは再度突進を繰り出すが、コスモスはそれを片手で角を掴む事で食い止め、そのまま腹部に肘の一撃を打ち込んだ後、一本背負いの要領でギマイラを放り投げて地面に叩き付ける!

 

 

 そしてふらつきながらも立ち上がるラブラスの方を振り向くと、エクリプスモードのコズミューム光線と似た構えで青い必殺光線『コスモストライク』を放って浴びせる。

 

 これは、コズミューム光線がフューチャーエナジーによってパワーアップした光線であり、所謂破壊光線にも浄化光線にもなるのだ。

 

 光線を浴びたラブラスは、優しく光る青い光に包まれると、そのまま黒いオーラのようなエネルギーを外に出して消滅させながら小さくなって行き、やがて元の道枝真の姿へと戻った。

 

 「マコちゃん!」

 

 寿美江を始め、宏隆とひかる、愛紗も、ラブラスの消えた方へと駆け寄る。 確かにそこには、横たわっている真の姿があった!

 

 寿美江は必死に呼びかけるが、一向に返事が無くて不安になる、

 

 「大丈夫。 脈はあるみたい。」 「きっと、消耗が激しかったんだよ。 しばらく寝かしてあげよ?」

 

 生存を確認したひかると、愛紗が声を掛けた事により、寿美江は再び笑顔になった。 そして愛紗と共にコスモスを見上げてこう言った。

 

 「「ありがとう…ウルトラマン。」」

 

 

 「馬鹿な!? ギマイラの怪獣化は、死なない限り元に戻らないはず!!」

 

 動揺を隠せないゼボス。 恐らくコスモストライクはコズミューム光線が数倍パワーアップした光線技であるため浄化能力もそれほど強化されている。だから、ギマイラの性能すらも吹き飛ばす奇跡のパワーを秘めていたのであろう。

 

 

ラブラスを元に戻したコスモス。次はジャスティスの元に歩み寄り、『フューチャーフォース』でジャスティスに自らのエネルギーを分け与える。

 

コスモスからのエネルギーを得たジャスティスはカラータイマーが青に戻った。

 

「ありがとう、コスモス。」 「共に戦おう、ジャスティス。」

 

ジャスティスは身体を金色に輝かせながら、左右に広げた両腕を顔の前に持ってきた後に下に降ろし、やがて身体の光が消えると同時に『クラッシャーモード』へとモードチェンジが完了する。

 

コスモス・フューチャーモードとジャスティス・クラッシャーモードは、共に戦おうというアイコンタクトを交わした後、立ち上がって並び立ってポーズを決めた後、威嚇するように咆哮を上げるギマイラ向かって走り始める!

 

 

戦いの中で様々な奇跡が起こって行く中、EXゼットンを相手しているソルは疲弊し始めており、カラータイマーも赤く点滅を始めている。

 

「ハァ…ハァ…おかしい…もうだいぶ動いたはずなのに…一向にペースが衰えないわ…。」

 

疲れによって動きが鈍っているソルは、EXゼットンの攻撃を避けきれずに受ける回数が徐々に増えて行く…。

 

 

そんなソルの戦いを見守っていたヒカルとショウ。 すると、彼らの手に持つギンガスパークとビクトリーランサーが光を放つ。

 

どうやらギンガとビクトリーも、エネルギーが完全に戻ったみたいである。

 

(ウルトラマンギンガ戦闘BGM)

 

「どうやら俺たちも、行けるみたいだぜ!」 「行こう。 俺たちも、みんなの希望になるんだ!」

 

自身のウルトラマン達の復活に更にテンションが上がったヒカルとショウ。 2人は走りながらそれぞれギンガスパークとビクトリーランサーにギンガとビクトリーのスパークドールズをリードして上に挙げる!

 

「ギンガー!!」 「ビクトリー!!」

 

それぞれ青と黄色の光となった2人はソルの目の前まで飛ぶとそれぞれ光り輝きながらギンガとビクトリーの姿となり、同時に向かってくるEXゼットンをダブルパンチで吹っ飛ばす!

 

「ギンガさん…ビクトリーさん…来てくれたのね…。」

 

駆けつけた2人を見て、ソルは一安心すると同時に脱力感でその場に座り込む。

 

「よくやったな!ソル。」 「あとは俺たちに任せろ!」

 

2人の言葉を受けたソルは、「頼んだ」と言わんばかりに頷くと、そのままピンクの光と共に縮小して行き、海羽の姿に戻る。

 

海羽を踏み潰そうと向かうEXゼットンだが、ギンガとビクトリーはそれを真正面から食い止め、それぞれパンチ、キックを同時に打ち込んで後退させる。

 

「どこを見ている! お前の相手は、俺たちだ!!」

 

(BGM終了)

 

 

次々とウルトラマンが復活し、人々の歓声が絶えない中、オニオンとタイショーは、変身を解除し、疲れで横たわっている海羽の元に駆けつける。

 

「海羽さん…大丈夫ですか?」

 

そう自身に話しかけるオニオンに、海羽は大丈夫の印として笑顔でピースを向けた。

 

「とても、カッコよかったですよ。」 「…ありがとね。」

 

海羽は、自身を褒めるタイショーに、優しくお礼を言った。

 

 

ギマイラと激闘を繰り広げる優しさや戦士と正義の戦士。

 

ジャスティスは先陣切ってギマイラに駆け寄って胸部に連続でパンチを打ち込み、その隙にコスモスが背後から『エクリプススパーク』を放つと同時にジャスティスは横にそれ、矢尻型の光弾を受けたギマイラが少し怯んだ隙にコスモスは跳躍して回し蹴りを繰り出し、ギマイラはそれをしゃがんでかわすがその隙を突かれジャスティスの右脚蹴りを腹部に喰らう。

 

ジャスティスはギマイラの左ストレートを受け止め、続けてコスモスはギマイラの右フックを回転しながら受け流すと同時に胸部に左肘を打ち込み、続けてジャスティス、コスモスと順にパンチを胸部に打ち込んだ後、2人同時の前蹴りを叩き込んで吹っ飛ばした。

 

ギマイラも負けておらず、舌を高速で伸ばしてジャスティスの右腕に絡みつけて引き寄せると同時に噛み付き、右腕を噛まれているジャスティスは痛みを感じながらも引き離そうとギマイラの頭を押さえる。

 

その時、コスモスが跳躍しての横蹴りをギマイラの頭部に叩き込み、それにより怯んだギマイラは噛み付きを解いてしまい、解放されたジャスティスはすかさずギマイラの腹部を蹴ると同時に後ろに飛び、その先で待ち構えていたコスモスがジャスティスの両手を掴んで振り回してギマイラに投げつける!

 

これぞコスモスとジャスティスの連携技『コンビネイト・アタック』である!

 

かつてはエクリプスモードとスタンダードモードで繰り出したのだが、今回はそれよりも強いモード同士であるため威力は絶大で、投げられたジャスティスは回転しながらギマイラの周囲を飛び回って連続で体当たりを決めてダメージを与える。

 

ギマイラが怯んだ隙にジャスティスは目の前に着地して両手で角を掴み、そのまま超パワー『クラッシャーブローム』で引っ張ってへし折った!

 

自慢の角を折られて一気に弱体化したギマイラ。ジャスティスはギマイラの体を掴んで頭上高く持ち上げ、『ジャスティスホイッパー』で放り投げて地面に叩きつける!

 

コスモスとジャスティスは合流して再度構えを取る。

 

ギマイラはふらつきながらも立ち上がると、最後の力を振り絞って口から渾身の破壊光線を放つが、コスモスは両腕を広げて光の壁『ゴールデンエクストラバリア』を張ってそれを防ぐと同時にジャスティスが拳に気を集めて熱戦『バトレックショット』を放ち、それを頭部に受けたギマイラは光線の発射が止まり、更にその隙にコスモスが飛び蹴り『フューチャーキック』を叩き込み、ギマイラは吹っ飛んで地面を転がる。

 

 

ギマイラは再度ふらつきながらも立ち上がるが、最強の姿のコスモスとジャスティスの連携攻撃の前に完全にグロッキーとなっていた。今こそトドメである!

 

コスモスとジャスティスは横に並んで立ち、互いの内側の腕を交差してエネルギーをスパークして放した後、外側の腕からそれぞれ発射した光線同士を絡み合わせて一本の光線にして放つ。

 

これぞ、コスモスとジャスティスの必殺光線を収束させて放つ合体光線『クロスパーフェクション』だ!

 

強力な合体光線を全身に浴びたギマイラはその場に倒れ込み、大爆発して砕け散った!

 

 

コスモスとジャスティスはギマイラの爆発を背に雄々しく立ち、それを見た人々は歓声を上げ、特にギマイラに恨みを持っていた愛紗と寿美江は互いの手を合わせて飛び跳ねながら喜ぶ。

 

 

だが、安心するのも束の間、コスモスとジャスティスがふと上を見上げると、上空にハイパーゼットンのビジョンが浮かび上がると同時にゼボスの声が響く。

 

「コスモス! ジャスティス! 宇宙へ来い! 今度こそ決着を付けてやる!」

 

ゼボスが苛立ちの声でそう言うとハイパーゼットンのビジョンは消え去った。 どうやらゼボスは、自らハイパーゼットンを頭部から操り、ウルトラ戦士達と最後の戦いを挑もうとしているようである。

 

 

「行こう、ジャスティス!」 「あぁ、最後の戦いだ!」

 

コスモスとジャスティスの意思は揺るぎがなかった。

 

「行ってくれ! 俺達も終わり次第加勢する!」

 

EXゼットンと組み合っているギンガ(ヒカル)も、コスモス達の後押しをする。

 

 

それを受けた2人は、無言で一回頷いた後、両腕を上げて飛び立ち、やがて宇宙目掛けて空の彼方へと飛んで行った…。

 

「頼んだわ。 ウルトラマン。」

 

憎き存在がすっかりいなくなった事で完全に目の輝きを取り戻した愛紗は、手と手を合わせて握り、飛び立つコスモス達を祈りながら見送った。

 

 

(BGM:キラメク未来〜夢の銀河へ〜)

 

EXゼットンと戦うギンガとビクトリーは、先程のソルの戦いを参考に、EXゼットンが大振りの殴り込みを放つ前に素早く動きながらパンチ、キック等を決めて行く。

 

「ギンガセイバー!」

 

次にギンガは右腕に生成した『ギンガセイバー』で斬りかかり、殴りかかるEXゼットンの腕をレールにして滑らせながら接近し強力な一撃を叩き込む!

 

《ウルトランス! ハイパーゼットンシザーズ!》

 

更にビクトリーはギンガを飛び越えて『ハイパーゼットンシザーズ』に変形させた右腕で暗黒火球を纏った一撃を叩き込む!

 

 

EXゼットンは体勢を立て直して頭部から火球を放つが、ギンガとビクトリーは即座にギンガスパークランスとシェパードンセイバーを取り出して同時に斬りつける事で吹き飛ばした後、それぞれ武器を地面に突き立てて棒高跳びの要領で飛び上がる。

 

「ビクトリウムエスペシャリー!」 「ギンガサンシャイン!」

 

2人はそれぞれ反対方向からX字を描くように飛びながら、ビクトリーは全身の各クリスタルから光弾『ビクトリウムエスペシャリー』を、ギンガは全身のクリスタルを桃色に輝かせて右腕を突き出して破壊光線『ギンガサンシャイン』を放つ!

 

EXゼットンは無数の光弾の雨あられを受けて怯んだ隙に、破壊光線の直撃を受け、爆発とともに吹っ飛んだ!

 

 

「お前は強い! 実際、俺達は1度負けた。 でもな、俺達は1人じゃない。 守る者がいる…信じてくれる者がいる!」

 

「それに改めて気づいた今、その者達がいる限り、俺達の強さは倍以上だ!」

 

「よっしゃ! 一気に決めるぜショウ!」

 

「おぅ!」

 

 

「今こそ、1つになる時! ウルトラマンタロウ! ギンガに力を! ギンガストリウム!」

 

《放て! 聖なる力!》

 

眩い光とともにギンガは『ギンガストリウム』、ビクトリーは『ビクトリーナイト』へとチェンジすると、再びEXゼットンに立ち向かう!

 

 

ギンガストリウムはEXゼットンと激しくパンチの応酬を繰り広げ、一瞬の隙を突いて腹部に右拳の一撃を叩き込み、続けてボクシングのようにパンチを連続で打ち込み、更に跳躍して胸部に右足蹴りを叩き込むと同時に後方宙返りをして着地する。

 

続けてビクトリーナイトがナイトティンバーとシェパードンセイバーの二刀流で駆け寄り、蹴りを交えながらの目にも留まらぬ速さの乱れ切りを決めた後、二刀流でX字に斬りつけ、更に一回転しながら横一直線の一撃を叩き込んだ。

 

そしてギンガストリウムのパンチとビクトリーナイトの刃の一突きが、同時にEXゼットンの胸部に決まる!

 

 

 EXゼットンは後退しながらも体勢を立て直し、頭部から100トリリオンメテオを放つ!

 

 「《ナイトビクトリウムフラッシュ!》!」

 

 「ウルトラマンの力よ! スペシウム光線!」

 

 ビクトリーナイトは回転斬り『ナイトビクトリウムフラッシュ』を繰り出して迫り来る100兆度の火球を斬って消し飛ばし、その間にギンガストリウムが上空に飛び上がり、腕を十字に組んで『ウルトラマン』の必殺技『スペシウム光線』を放ち、その直撃を胸部に受けたEXゼットンは怯む。

 

 

 ギンガとビクトリーの連携攻撃によりだいぶ追い込まれて来たが、EXゼットンはなおも勢いが衰えず、最後の手段として上空に飛び上がって旋回した後、低空飛行で体当たりしながらトリリオンメテオを放つ『ゼットンバックファイア』を繰り出す!

 

 ビクトリーナイトは二刀流を、刃先を輝かせながら十字に構えて精神統一をする…。

 

 「そこだ!」

 

 「《ナイトビクトリウムブレイク!》!」

 

 そして、低空飛行で飛んで来るEXゼットン及び奴が放った火球が間近まで来た所で必殺の斬撃『ナイトビクトリウムブレイク』を繰り出し、シェパードンセイバーで火球を薙ぎ払いつつ走って接近し、逆手持ちのナイトティンバーですれ違いざまに縦一直線に切り裂く形ですれ違う。

 

EXゼットンは大ダメージを受け、爆発と共に地面に落下する。 奴は完全にグロッキーだ。

 

 

「これでトドメだ!」

 

ヒカルはそう言うと、ストリウムブレスのディスクをライブサインに合わせてスイッチを押し、ウルトラ6兄弟の力を結集させる。

 

「ウルトラ兄弟の力を1つに!」

 

タロウの掛け声と共にギンガはウルトラ6兄弟のビジョンと重なった後、両拳を合わせ、腕を広げた後振りかぶってエネルギーを溜める。

 

「「コスモミラクル光線!!」」

 

ギンガストリウムは伸ばした右腕から下の体全体から最強必殺光線『コスモミラクル光線』を放つ!

 

EXゼットンは最強の必殺光線を浴びながらもギンガストリウムに向かおうと数本前進するが、やがて耐えられなくなり、その場で大爆発して跡形も無く消し飛んだ!

 

2人で連携してEXゼットンを倒したギンガとビクトリーは、合流して拳を合わせる。

 

(BGM終了)

 

 

ギマイラに続きEXゼットンと、強敵怪獣を次々と撃破するウルトラ戦士達。 そんな彼らに歓声を上げる人々の中、真美達も笑顔で見つめ合う。

 

「あとは、自称野郎(ゼボス)とハイパーゼットンだな。 頼んだぜ、ウルトラマン。」

 

宏隆は、最後の敵の打倒を願いながら呟いた。

 

 

 

宇宙空間では、コスモスとジャスティス、そしてハイパーゼットンが対峙していた。

 

ハイパーゼットンは、中にいるゼボスの怒りの影響か、自身の周囲に暗黒の禍々しいオーラを放っている。

 

「よくここまでやれたなウルトラ戦士ども! しかし、このハイパーゼットンは我の怒りのパワーにより、完全体同然のパワーを引き出せる…! 貴様らはここで終わりだぁ〜!!」

 

ゼボスは、以前のクールな感じとは違う醜悪な声で叫ぶ。 自身の怒りと、ハイパーゼットンの強大な力により、神経が麻痺してしまっているのだろうか?

 

 

「ここで終わるわけにはいかない!」 「終わるのは、お前の方だ。」

 

コスモスとジャスティスは啖呵を切った後、ハイパーゼットン目掛けてクロスパーフェクションを放つが、ハイパーゼットンは光線の周りを旋回しながら飛んで接近し、2人に体当たりを打ち込んで吹っ飛ばす!

 

2人はすぐさま体勢を立て直すと、コスモスは駆け寄ってローキック、ジャスティスはストレートパンチを放つが、ハイパーゼットンはそれぞれ下半身、上半身だけをテレポートさせてかわすと同時にパンチ、キックで吹っ飛ばすという離れ業を見せる。

 

尚も2人はハイパーゼットン向かって飛び立ち、あらゆる方面からパンチやキック等を打ち込んで行くが、ハイパーゼットンはそれらをテレポートでかわしながら逆に2人にパンチやキック等を決めて行き、やがてテレポートにより生じた残像の分身と共に挟み討ちにし、それぞれコスモスとジャスティスを殴り飛ばす。

 

 「前よりも、スピードと攻撃力が上がっている!?」

 

 コスモス(ムサシ)は、以前よりも強くなっているハイパーゼットンに動揺しながらも、奴の周囲を飛び回りながらエクリプススパークを放って行き、ジャスティスも同じようにバトレックショットを放つ。

 

 「当たり前だぁ!! 地球上から集めた人間どもの絶望と恐怖心、そしてゼットン星随一のゼットン使いである俺様が内部で操っている! もはや完全体同然のハイパーゼットンを前に、勝てる筈がないのだー!!」

 

 ゼボスが醜悪な笑みでそう言いながら、ハイパーゼットンはコスモス達の攻撃をテレポートを交えながら飛び回ってかわして行き、コスモス達も負けじと光線を撃って行く。

 

 やがてコスモスとジャスティスは、お互いハイパーゼットンの左右について挟むと、同時にコスモストライクとダグリューム光線を放つが、ハイパーゼットンがその場からテレポートで姿を消す形でかわしたため、互いの必殺光線が当たったコスモスとジャスティスは吹っ飛ぶ。

 

ハイパーゼットンは一旦静止すると、体を高速に回転させながら暗黒火球を乱射し始め、その雨あられは周囲の隕石や小惑星などにも破壊の影響を及ぼし、コスモスとジャスティスも大爆発による大ダメージで大きく吹っ飛ぶ…!

 

 

「まずい!コスモス達が!」

 

一方、地球で戦っているダイナはコスモス達のピンチを察知するが、手強いゼッパンドンにより加勢できない。

 

ダイナはゼッパンドンの尻尾攻撃をバック転をしてかわすが、その隙に放たれたゼッパンドン火炎弾を受けて爆発し吹っ飛ぶ。

 

「クソッ! このままじゃラチがあかないぜ!」

 

肉弾戦では互角であり、光線技を撃てばシールドで防がれる。 攻守共に完璧なゼッパンドンにダイナは手こずっていた。

 

ゼッパンドンがダイナに再度向かって行こうとしたその時。

 

 

「フンッ! ハアッ!!」

 

 

突如、何処からか聞こえる掛け声と共に闇の一閃がゼッパンドンを斬りつけ、それにより倒れたゼッパンドンの背後から1つの影が現れる。

 

ふと驚くダイナが見たその影の正体は、なんと巨大化した『ジャグラス・ジャグラー(魔人体)』であった!

 

 

「お久しぶり、光の戦士さんよ。」

 

「お前は! …確かジャグラー!」

 

かつて惑星カノンでの戦いで対面している2人は、思わぬ形で再会を果たす。 ジャグラーはダイナの方へと向かう。

 

 

「今回ばかりは俺も手を貸してやろう。」

 

「そりゃあありがてーが、一体どういう風の吹き回しだ?」

 

 

ダイナ(アスカ)の問いかけに、ジャグラーは蛇心剣をゼッパンドンに向けて言った。

 

「…俺以外のゼッパンドンは認めん。 マガイモノは消えろ!」

 

どうやらジャグラーは、自身がかつて(ガイの真似事をしてまで)変身した事があるゼッパンドンに、特別な思い入れがあるみたいである。

 

 

「そうか、だが気をつけろ。奴は強敵だ。」

 

「奴の事は俺がよく知っている。 俺が奴の注意を引く、その隙にお前は後ろから行け!」

 

「ラジャー!」(サムズアップ)

 

 

(BGM:ULTRA HIGH)

 

ダイナとジャグラーの一時的な共闘が始まる!

 

ジャグラーは真正面からゼッパンドンに向かって行き、ダイナは上空に飛び上がる。

 

ゼッパンドンが連続で放つ殴り込みを、ジャグラーは蛇心剣で巧みに受け止めてはね返しつつ、袈裟懸け、一直線などと斬撃を確実に決めて行く。

 

やがてゼッパンドンは至近距離からゼッパンドン火炎弾を乱射し始め、ジャグラーはそれを咄嗟に蛇心剣で防ぎ、そのまま後ろに下がる。

 

「蛇心剣・新月斬波!」

 

ジャグラーは剣を振るい、火炎弾を弾き飛ばすと同時に『新月斬波』を放ち、ゼッパンドンはそれをゼッパンドンシールドで防ぎ始める。

 

 

だが、2人にとってはこれが狙いであった!

 

ゼッパンドンがシールドを張っている隙に、ダイナは背後からバリアの無い背中に飛び蹴りを決め、それにより体勢が崩れシールドが消えたゼッパンドンは新月斬波の直撃を受ける!

 

ダイナは怯んだゼッパンドンの頭部を掴むと、そのまま駆け込んでフェイスクラッシャーで叩き付け、続けて続けて尻尾を掴んで『ハリケーンスウィング』で振り回して放り投げる!

 

「蛇心剣…抜刀斬!!」

 

ジャグラーは闇の力を込めながら蛇心剣を引き抜くと、必殺の斬撃『蛇心剣・抜刀斬』を乱れ切りの形で繰り出し、それを受けたゼッパンドンは大ダメージを受けた。

 

ゼッパンドンを斬りつけたジャグラーが横に飛んで避けると同時に、その先の視界に現れたダイナは、両腕を斜めに広げた後に十字に組んで『Cチャージソルジェント光線』を放つ!

 

強化ソルジェント光線の直撃を受けたゼッパンドンは、発行しながら仰向けに倒れ、大爆発して砕け散った。

 

(BGM終了)

 

 

ゼッパンドンを撃破したダイナは、手を貸したジャグラーの方を振り向く。

 

「助かったぜ。 お前、少しはマシになったじゃねーか。」

 

だが、ジャグラーは何も言わずに「フッ」と鼻で笑った後、等身大へと縮小して人間体になる。

 

「正義の味方ってやっぱめんどくせぇ! だが、俺は奴を倒すまで、やめる気はないからなぁ…。」

 

そう言い残すと、何処かへと去って行った…。

 

 

歩き去るジャグラーを見つめながら、ダイナは感慨深そうに呟く。

 

「アイツ…少しは光の戦士に近づけてるじゃねーか。 戦い方が。」

 

 

しかし、ジャグラーは歩きながら、何やら気になる事を呟いていた…。

 

「しかし妙だな…。 この世界に来てから、蛇心剣に闇のエネルギーを集めたワケでもないのに、自在に巨大化出来るし闇の力も使える。 俺の身に、何が起きてやがる…?」

 

 

 

これで残るはハイパーゼットンとゼボスだけになったのだが、そのハイパーゼットンに、コスモスとジャスティスは大苦戦を強いられていた…!

 

ハイパーゼットンはそれぞれ右足、左足でコスモスとジャスティスを踏みつける形で仁王立ちしており、2人のカラータイマーは既に点滅を始めている…!

 

ゼボスはコスモス(ムサシ)に言った。

 

「確かさっき、「夢を奪う資格があるのか?」と言ったなぁ? あるさ。 何故なら俺様の夢のためだからなぁ!」

 

「何だと?」

 

「俺様の地球侵略のための、邪魔な存在は全て消し去る…当然の思考ではないかぁ。」

 

「ふざけるな! お前みたいな奴のために、罪の無い人達の夢を消していいわけがない!」 「我々、ウルトラ戦士が食い止めてみせる…!」

 

「…無駄だよ。」

 

コスモスとジャスティスの絞り出したような声を一蹴するゼボス。 ハイパーゼットンは2人をまとめて蹴り上げ、さらに腕の一払いで地球の大気圏側の方へとぶっ飛ばす!

 

 

「ゼットン星随一のゼットン使いである俺様、そしてその俺様が作り上げたハイパーゼットン…。 それらが合わさった今、貴様らに勝ち目はないのだ!!」

 

ゼボスの叫びと共に、ハイパーゼットンは暗黒火球を、自身とほぼ同じ大きさまでにチャージして放つ!

 

コスモスとジャスティスの並びをも優に超える巨大な火球は瞬く間に2人を包み込む形で直撃し、邪悪な炎が2人の体を焼き始める!

 

 

真美達が見守る地球上からも、その不吉な燃え上がりは微かに見えており、人々は不安になり始める。

 

「お願い…負けないで…。」

 

ひたすら祈り続ける真美。しかし、その祈りもチリにするかのように、邪悪な炎はウルトラマンの体を焼き、その中から光を奪って行く…!

 

 

コスモスとジャスティスは自身の体が溶けながらも諦めず、最後の力を込めてコスモストライクとダグリューム光線を放つが、ハイパーゼットンはそれらをハイパーゼットンアブゾーブで吸収して行くためにダメージを与えられず、エネルギーの消費と共にカラータイマーの点滅が早まる一方である…!

 

「無駄だぁ!! ゼットン星随一のゼットン使いの我と一体化したハイパーゼットンには勝てぬ!! 地球破滅の始まりの花火として派手に散るがいい!!!」

 

 

既に勝利を確信し、高笑うゼボス。 しかし、コスモスもジャスティスも、諦めない心はまだ燃え尽きてはいなかった…!

 

「まだ終わりじゃない…。 宇宙正義の行使の為にも…ここで倒れるわけにはいかない…!」

 

「僕らにはまだ…輝く希望がある…守るべきもの達がいる…その限り、絶対に負けない!」

 

 

そして諦めない心は、真美達も同じであった。

 

「絶対に負けないわ…だって、ウルトラマンだもの!」と海羽。

 

「私は自信を持てるようになった…ウルトラマンのお陰でもあるんだよ!」とひかる。

 

「それに、私に希望を取り戻させてくれたのもウルトラマンだった!」と寿美江。

 

「今じゃ確信を持って言えるわ! 大好きだよ!ウルトラマン!」と愛紗。

 

「そうだ!! 俺達も諦めたいない! だから、ウルトラマン達も、諦めるなー!!!」と宏隆。

 

そしてその他の人々も、絶えずウルトラマンの勝利を信じ、応援の声をかけ続ける!

 

 

だが、そんな人々の必死な思いも空しく、ウルトラマン達は今にも邪悪な炎の中に消え去りそうであった…!

 

 

「フンッ…くだらん。 終わりだ!」

 

ゼボスがそう言い放つと、ハイパーゼットンは吸収した光線を増幅して邪悪な光線にして撃ち出す!

 

 

邪悪な光線は、邪悪な炎ごと包むようにコスモスとジャスティスを包み込むように直撃し、2人の姿は消しゴムで擦ったシャーペンで薄く書いた線のように消し飛んだ後、大爆発した!

 

 

その爆発は地球上からも見え、それを見た人々は最悪の結末を確信し、再び絶望しようとする人が続出し始める…!

 

真美達も、下を向いて悔しがる者もいれば、泣き崩れる人も出始めていた…。

 

 

「…あれは…?」

 

その時、真美は何かに気づいて空を見上げ、それに他の人達も続く。

 

 

そこには、先程の爆発が見えたのと同じ位置に、先程の邪悪な炎とは違う、どこか神秘的な眩い光が見えているようであった…。

 

 

その神秘的な光は実際、コスモスとジャスティスが爆発したのと同じ場所で広がっており、それを目の前にハイパーゼットン、そしてゼボスは戸惑いを見せる。

 

「…なんだ?…あれは…!」

 

 

その光を見た地球上の人。 真美達はもちろん、その他の人々も再び絶望しそうになっていたが踏み止まり、新たな希望の誕生を確信し始めていた…!

 

 

「…来たぜ!とびっきりの奇跡が!」

 

宏隆のその呟きは、やがて実現する!

 

 

神秘的な眩い光は、やがてコスモスとジャスティスのカラータイマーのようなビジョンが1つになった後輝きを増し、その中から1人の“神秘の勇者”が飛び出す!

 

 

銀とグレーの割合が多く、紫のプロテクター、周囲から光が放射線状に伸びて行くような形状のカラータイマーが特徴のその戦士は、自信を包み込んでいた光を徐々に消滅させ、その神秘的な姿を露わにする。

 

 

現れたのは、大いなる2つの力が出会う時に初めて姿を現わすと言われており、宇宙に生きる全ての使命を見つめ、護るために存在するという伝説の超戦士『ウルトラマンレジェンド』である!

 

かつてコスモスペースにて、コスモスとジャスティスがグローカーの地球リセットに立ち向かった際にも登場しており、今回もその時と同じくコスモスとジャスティスが1つになる事で登場したレジェンド。 正しくコスモスとジャスティスを始めとするウルトラ戦士達や、諦めずそれを信じる人々が起こした奇跡である!

 

 

「どんな姿になろうと無駄だぁ! 俺様が捻り潰してやるぅ!!」

 

ゼボスの叫びと共にハイパーゼットンが向かって行こうとしたその時、そこに駆けつけた『ウルトラマンダイナ(ミラクルタイプ)』の高速移動でのパンチを即座に飛び上がってかわすが、そこに同じく駆けつけた『ウルトラマンギンガビクトリー』のパンチを胸部に食らって吹っ飛ぶ!

 

 

駆けつけたダイナとギンガビクトリーは合流する。

 

「俺達も相手だ!ゼボス!」

 

「終わるのはお前の方だ!」

 

「本当の戦いは、ここからだぜ!」

 

ヒカル、ショウ、アスカと順にそう言った後、2人(厳密には3人)は構えを取る。

 

 

「おのれ小癪な〜!!」

 

ゼボスの逆上と共にハイパーゼットンはダイナとギンガビクトリーに向かって行く!

 

ダイナは体を丸めて高速回転しての体当たり『ダイナローリングアタック』を繰り出し、ハイパーゼットンはそれをテレポートでことごとくかわして行く。

 

「「ウルトラマンコスモスの力よ! コズミューム光線!!」」

 

その間にギンガビクトリーはコスモスの力を発動し、コスモス(エクリプスモード)の必殺技・コズミューム光線を放つが、ハイパーゼットンはそれをハイパーゼットンアブゾーブで吸収して撃ち返す。

 

そこにダイナが即座にギンガビクトリーの前に回り込み、『レボリウムウェーブ(アタックバージョン)』を放って撃ち返された光線をブラックホールの中に流し込む。

 

「「ウルトラマンゼロの力よ! ワイドゼロショット!!」」

 

その隙にギンガビクトリーはウルトラマンゼロの必殺技・ワイドゼロショットを、ダイナが横にそれると同時に放ち、その直撃を受けたハイパーゼットンは吹っ飛ぶ!

 

 

その吹っ飛んだ先に待ち構えていたレジェンド。大きく構える事もなく立ち尽くすように浮遊するその姿は、伝説の戦士としての余裕を感じる。

 

「えぇい!キラキラしやがって! 消してやる!」

 

ハイパーゼットンは闇雲に殴りかかるが、レジェンドはそれらを全て見切っており、瞬間的に体を動かしてかわして行く。

 

今度はテレポートしながらの攻撃に切り替えるハイパーゼットンだが、レジェンドは時間すら移動すると言われている、ハイパーゼットンを超える瞬間移動能力で対抗し、パンチやキックなどを打ち込んで逆にダメージを与えて行く。

 

「おのれ! これならどうだ!!」

 

ハイパーゼットンは今度は暗黒火球を乱射して行くが、レジェンドはそれらを両手をかざして吸収して増幅して行き、そのパワーを利用して押し戻す能力『オーロラルパワー』を発動しながら接近して行き、やがて暗黒火球を完全に押し戻すと同時にパンチを打ち込む!

 

パンチ1発だけでも威力は絶大であり、受けたハイパーゼットンは小惑星をいくつか破壊しながら大きくぶっ飛ぶが、なんとか踏み止まる。

 

 

「バカなっ! 2つが1つになっただけで…!」

 

レジェンドの圧倒的な強さに動揺を隠せないゼボスに、ヒカルはウルトラフュージョンブレスを操作しながら言い放つ。

 

「2つじゃねぇ! それは俺達ウルトラ戦士、そして希望を捨てなかった人々の思いから生まれた、奇跡の力なんだ! 自身の野望のために、命を切り捨てようとするお前とは、ワケが違うんだ!!」

 

 

「うっ…おのれっ! おのれおのれおのれ〜!!」

 

更に逆上したゼボス。 ハイパーゼットンはギンガビクトリー向けて高速で飛びかかる!

 

「「ウルトラマンマックスの力よ!」」

 

ギンガビクトリーはウルトラマンマックスの力を発動し、右手を天に挙げて虹色の光線を出して召喚した『マックスギャラクシー』を装着する。

 

そしてハイパーゼットンの体当たりをスレスレの所でかわすと同時にマックスギャラクシーから伸ばした光の剣『ギャラクシーソード』ですれ違いざまに羽を切り落とした!

 

「「ギャラクシーカノン!!」」

 

更にギンガビクトリーは、マックスギャラクシーから最強光線『ギャラクシーカノン』を放ち、ハイパーゼットンを撃ち落とす!

 

 

とある小惑星に落下したハイパーゼットンは、ふらつきながらも立ち上がる。 3体のウルトラマン(その内1人は伝説の戦士)の連携攻撃により、流石にかなり消耗していた。

 

「おっ…おのれ…俺様が、ここで終わるはずが…!」

 

ゼボスの往生際の悪い発言と共にハイパーゼットンは再度暗黒火球をレジェンド目掛けて放つが、ダイナは即座に回り込んで『ウルトラバリヤー』で防ぐ。

 

「今だ! 伝説の力とやらを、見せてやれ!!」

 

“伝説の英雄”に促された“伝説の戦士”は、一回頷いた後、ハイパーゼットン向かって飛び立つ。

 

ハイパーゼットンは尚も暗黒火球を放つが、レジェンドはそれをオーロラルパワーで押し戻しながら接近する。

 

そしてハイパーゼットンの目前まで来ると、そのまま体を回転させ、全身のエネルギーを一気に放つ宇宙最強の究極技『スパークレジェンド』を放つ!

 

撃ち返された暗黒火球と同時に、伝説の戦士が放つ神秘的な眩い光を浴びるハイパーゼットンは、徐々に体が崩れて行く…!

 

「ばっ…馬鹿なっ!? なぜだぁぁぁ〜!!!」

 

やがて、内部にいるゼボス諸共、ハイパーゼットンは大爆発して完全に消し飛び、宇宙の塵になった…。

 

 

遂に、ゼットン軍団を率いて人々を恐怖に陥れた悪魔が完全に滅び去った!

 

それを消し去った神秘的な光は地球上からも見え、真美達を始めとする人々は歓喜の声に溢れる。

 

「ありがとう。 ウルトラマン。」

 

嬉しさで泣き崩れる海羽の頭を優しく撫でながら、真美は満面の笑みで呟いた。

 

 

ハイパーゼットン及びゼボスを撃破したレジェンドは、青く輝く地球を見つめ、やがて神秘の光と共に変身を解除し、コスモス(ルナモード)とジャスティス(スタンダードモード)に戻る。

 

そしてそこにダイナ、ギンガ、ビクトリーが合流し、5人は互いを見つめ合ってアイコンタクトを交わした後、勝利の印として拳を合わせた。

 

自分たちが守り抜いた、地球を見つめながら…。

 

 

(BGM:High HOPE)

 

 

激戦を終えて、地球に帰って来たウルトラ戦士達を、真美達は笑顔で迎えた。

 

真美と海羽はアスカを迎え、特に海羽は、嬉し泣きをしながら勇気を思い出させてくれた事のお礼を言い、真美はそれを満面の笑みで宥める。

 

その構図は正に母親と子供のようである。

 

愛紗と寿美江はムサシとジュリを迎え、愛紗は憎き存在・ギマイラを倒してくれた事のお礼を言い、寿美江は真を助けてくれた事でムサシに泣きながら何度もお礼を言う。

 

宏隆とひかるはヒカルとショウを迎え、ひかるは改めてヒカルに自信を取り戻させてくれた事のお礼を言い、宏隆に関してはいつの間にかショウといつか一緒に特訓する事の約束をしてしまっている。

 

 

潮風町の人々も老若男女問わず、昨日までとは違い、いつもの元気さを取り戻していた。

 

町はある程度破壊されてしまったが、最後まで望みを捨てなかった強い彼らなら、きっとすぐ町を復興させる事であろう…。

 

 

ムサシとジュリは、潮風町の高原にて、青空を見上げている。

 

「この青空が今日も見られるのも、僕たちウルトラマンだけじゃない。 最後まで頑張り続けてくれたみんなのお陰でもある。」

 

「そうだな。 しかし、それがいつまでも続くとは限らない。 2000年後、もし地球が害悪なものだとデラシオンが判断すれば、私はまたグローカーと共にリセットしに来るかもしれない。」

 

「その時は、今度は全力で止めるさ。 (真美達の方を向いて)あの子達みたいな人が、1人でもいる限り。」

 

「(ふっと笑って)相変わらずのようだな。 …またどこかで会おう。」

 

ムサシはジュリに、無言で一回頷いた。

 

 

コスモスペースに帰る事にしたジュリ。ついでにオニオンとタイショーを送り帰す事にした。

 

「また、遊びに来てね。」

 

「言われなくてもいつかまた来るよ。」 「いつかは、僕の友達にも海羽さんを紹介したいなー。」

 

「えへへ…それじゃあ、元気でね。」

 

ジュリはジャスティスに変身し、オニオンとタイショーを手に乗せて飛び立つ。

 

「バイバ〜イ!」

 

海羽は空の彼方へと飛び去るジャスティスが見えなくなるまで、大きく手を振って飛び跳ねながら見送った。

 

 

一方、ヒカルとひかるにも、一旦の別れの時が来ていた。

 

「ここで、お別れになるのですね…。」

 

「またいつか会えるさ。 もうしばらく、この辺にいるつもりだからな。」

 

「必ず、また会いましょうね。 本当に、色々とありがとうございます。」

 

ヒカルにお礼を言うひかるのその顔は、正に自信に満ちた、光らんばかりの笑顔であった。

 

「俺たちはみんな、この空の下で繋がっている。」 「困った時は、また駆けつけるからな。」

 

「…ガレット!」

 

ヒカルとショウの心強い言葉に、ひかるは嬉しそうに返事をしながら敬礼をした。

 

 

「アスカはこれからどうするつもりだい?」 「俺はこの世界を探索する事にする。 ゼボスは滅んだが、それ以外にも邪悪な気配を感じるしな。」

 

アスカ(ダイナ)は、しばらくこの世界に留まってパトロールを続ける事を決め、その内ゼロに会えたらなとも考えていた。

 

そこに宏隆と愛紗、寿美江が歩み寄る。

 

「あなた達に会えて、本当に光栄でした。 くれぐれも気をつけてくださいね。」

 

「ラジャー!」

 

誠実な声を掛ける宏隆に、アスカはサムズアップを向けて返事をした。

 

「私、やっぱりウルトラマンが大好きです!」 「私達に、希望を与えてくれる存在!」

 

愛紗と寿美江の言葉に、アスカとムサシは少し照れくさそうな表情で見つめ合った。

 

 

「それじゃあ、またいつかどこかで。」

 

アスカは真美達にそう言うと、リーフラッシャーを取り出す。

 

「ダイナー!!」

 

そしてリーフラッシャーを挙げ、眩い光と共にダイナに変身すると、空高く飛び立ち、何処かへと飛び去って行った…。

 

「ダイナさんか…また心強い味方が増えたなぁ…。」

 

海羽は飛び去って行くダイナを見上げ、感慨深そうに呟いた。

 

 

「時間が出来たら、私もおじいちゃんの家の復興を手伝おうかな。 あと、ここ潮風町の復興も。」

 

愛紗はそう言いながら、潮風町の人々の中の、先程自身が慰めた少女の方を振り向く。

 

その少女も、昨夜とは違い、子供らしい明るさが戻っていた。

 

 

「本当に、ありがとうございました。 町を救ってくれただけじゃなく、私の友達も救ってくれて。」

 

「いいんだよ。 光の戦士として、当然のことをしただけなんだから。」

 

笑顔で改めてお礼を言う真美に、ムサシは同じく笑顔で返す。

 

「それに、僕たちウルトラ戦士が勝てたのは、君たちのお陰でもある。 君たちは、一度閉じかけていた心の扉を再び開いて、最後まで望みを捨てずに頑張ってくれた。 その前向きな精神も、僕たちウルトラマンの力になるんだ。」

 

「ムサシさん…。」

 

 

そこに、ひかると愛紗が道枝真を連れてやって来る。 どうやら彼はもう元気みたいだ。

 

その真の外見はと言うと、髪型は金のメッシュが少し入っており、顔もシャープな男前なのだが、背はやや低めである。

 

寿美江よりも僅かな差で低く、愛紗とそんなに差もないため、ひかると並ぶと子供に見えてしまう程である。

 

「そうそう! それに、マコちゃんも無事に帰って来たし!」

 

明るくそう言う愛紗だが、真は何やら暗い顔をしている。

 

「みんな…本当にごめん…。 僕が鈍臭いから、怪獣になっちまって…みんなに迷惑をかけちまって…。」

 

…実は彼、先程ラブラスの姿でギマイラの支配に打ち勝ったように、精神力自体は強いのだが、一方でちょっとした事で落ち込み、自虐的になりやすい一面があるのである。

 

しかし、ひかる達は彼を責めるつもりは無かった。

 

「何行ってるの。 マコちゃんは全然悪くないよ。」

 

「うん。さっきだって、あのバケモノに屈しない強さを見せてくれたじゃない! 本物凄いよ!」

 

「…そう…かな…?」

 

ひかると愛紗が笑顔で語り掛ける中、寿美江も歩み寄る。

 

「…また…一緒に空手部頑張ろうね。 次こそは絶対負けないんだから。」

 

寿美江は笑顔でそう言って真に正拳突きのように拳を向け、やがて笑顔になった真もそれに自身の拳を合わせた。

 

「佐藤先輩に、少しでも近づくぞ。」

 

 

「それじゃ!大団円になった事だし、今からタピらない? マコちゃんとスミちゃんも行こ?」

 

「私は…今度にするよ愛紗ちゃん。 なんか、終息した瞬間、一気に疲れちゃった。ごめんね。」

 

「そう…まぁ確かに、スミちゃんが1番辛かったもんね。 今日はゆっくり休んで、また一緒に遊ぼ。」

 

「うん!」

 

寿美江は、昨日の虚無感に溢れていた表情とはかけ離れた、素晴らしい笑みで返事をした。

 

 

「俺も、一旦霞ヶ崎に帰って休むよ。 (小声で)明日は、彼女の汐里の付き添いで空手の練習をする予定だしな。」 と宏隆。

 

 

「私は、もうちょっとリリカちゃんや、ハルちゃん達の手伝いをしてから帰るわ。 それに、久々に色々話してみたいし。」

 

「私も、裕太君や裕君ともっと触れ合ってみたい! あ、あと、獏田さんからバクちゃんの近況も聞きたいし!」

 

「なんでも、最近無事に子供を産んだらしいよ?」

 

「え! 本当? (頬に手を当てながら)バクちゃんも遂にお母さんか〜!」

 

真美と海羽も、いつもの楽しそうなやり取りを始めており、それも平和が戻った事を象徴していた。

 

 

…しかし、まだこの世界の地球が完全に平和になったワケではない。

 

その時が来るまで、ウルトラ戦士達はこれからも支え合える仲間達と共に頑張って行くであろう…。

 

 

肩を組んでタピオカを飲みに向かう真、ひかる、愛紗の3人、霞ヶ崎へと帰り始める宏隆と寿美江、他愛もない話をしながら潮風町の人々のケアをする春菜達の元へと向かう真美と海羽。

 

いずれも、楽しそうに話し合っていた。

 

 

そんな彼らを見送りながら、ムサシは笑顔で呟いた。

 

「…これからもよろしくね。 この世界の、素晴らしい人達。」

 

(BGM終了)

 

 

(ED:心の絆)

 

 

〈エピローグ〉

 

強大な敵が倒れ、真も無事に帰って来たというお祝いも込めて、タピオカを飲みに向かうひかる、愛紗、そして真の3人。

 

さっきまで落ち込んでいた真も、女子2人と楽しそうに話しながら歩いている。

 

「ねぇ、ひかるちゃんと愛紗ちゃんは何を飲むの?」

 

「私は…苺ミルクかな。」 「私は抹茶ミルク。」 ひかると愛紗はそれぞれ答える。

 

「僕は…やっぱミルクティーかな?」

 

「そうなの? たまには違う味も試してみない?」

 

「お? それいいかもね!」

 

 

このように、3人は他愛もない話を楽しみながら、歩き続ける。

 

 

…しかし、そんな3人の明るい笑顔の前に、1つの影が降りる!

 

 

突如起こった衝撃音と地響きにより3人は驚き、ふと前方に現れたモノを見上げる。

 

そこにはなんと、『宇宙恐竜ゼットン』が立っていた!

 

 

恐らくこのゼットンは、ゼボスが引き連れたゼットン軍団の残党であろう。

 

「うそ!? なんでまたゼットンが!?」 「まだ生き残りがいたという事!?」 「ひとまず逃げよう!」

 

ひかる、愛紗、真の順にそう言っている間にも、ゼットンは顔の発光部から火球を乱射して暴れ始める!

 

 

周囲が破壊されて行く中、やがてひかる達にもその炎が襲い掛かろうとする…!

 

 

その時!

 

 

「テアーッ!!」

 

突如、勇ましい掛け声と共に1人の巨人が飛び出し、蹴りの一撃をゼットンに喰らわす!

 

 

後退するゼットンはすぐさま体勢を立て直す。 ひかる達も、覆っていた顔を上げてその巨人を見つめる。

 

 

現れたのは、『オーブカリバー』を手に立つ『ウルトラマンオーブ(オーブオリジン)』であった!

 

「俺の名はオーブ! ウルトラマンオーブ!」

 

 

ひかる達は、初めて見るオーブの姿に魅入っている。

 

「…ウルトラマンオーブ?」 「かっこいいかも〜!」 「新たな…ウルトラマン。」

 

 

「銀河の光が、我を呼ぶ!」

 

(オーブオリジン戦闘BGM)

 

オーブは口上を上げてオーブカリバーを構えると、ゼットンが乱視して来る火球を切り飛ばしながら接近し、オーブカリバーでの斬撃の一撃を叩き込んで吹っ飛ばす!

 

「オーブグランドカリバー!」

 

オーブはオーブカリバーの“土”の紋章を光らせて地面に突き立てて『オーブグランドカリバー』を放つ!

 

ゼットンはゼットンシャッターを張って防ごうとするが、弧を描きながら地を張って向かう二条の黄色い光線は、バリヤーを破ると同時にゼットンにもダメージを与える!

 

「オーブウォーターカリバー!」

 

ゼットンは再び火球を連射するが、オーブはオーブカリバーの“水”の紋章を光らせて『オーブウォーターカリバー』を発動し、カリバーから放つ水流で火球を消していき、やがて水のエネルギーを纏った一撃を振るって完全に消し飛ばすと同時にゼットンも吹っ飛ばす!

 

オーブカリバーからの技の連続に、早くも劣勢になったゼットン。 今こそトドメだ!

 

「オーブスプリームカリバー!!」

 

オーブは挙げたオーブカリバーを円を描くように振るって、カリバーの4属性、そして自身の光と闇のエネルギーを結集させた後、突き出した先端から必殺光線『オーブスプリームカリバー』を放つ!

 

虹色の破壊光線を浴びたゼットンは、体を七色に発光させながら倒れ、大爆発して消し飛んだ。

 

「あばよっ!」

 

オーブはゼットンの爆発を背に決め台詞を言った。

 

 

「…凄ぇ。」 「カッコいい〜!」

 

感心する真と、惚れ惚れしているひかる。 オーブは体を光らせて変身を解除すると、真たちの前に『クレナイ・ガイ』の姿で現れる。

 

「怪我は無かったか? 兄ちゃん達。」

 

ガイを見た瞬間、女子2人は更に興奮する。

 

「やだ! 超イケメン!」 「あの、あなたは誰ですか!」

 

「俺か? 俺はクレナイ・ガイ。 通りすがりの風来坊だ。」

 

 

「風来坊? …て事は、いろんな所を旅してるのですか?」 と真。

 

 

すると、女子2人はガイに高速で接近し、質問責めを始める。

 

「あの、最近旅した場所はどこですか?」 「好きな食べ物は?」 「好きな女性のタイプは何ですか?」

 

「おっ…おいおい、質問は1人一回ずつで頼むぜ。」

 

ガイは困惑して苦笑しながら言った。

 

 

「こらこら、彼困ってるだろ?」

 

「あ、ごめんなさい。つい…。」

 

真が窘めた事により、女子2人は一旦正気に戻る。

 

 

「ねぇ、これから行く所とかあるんですか?」

 

「い…いや、特に無いが?」

 

「じゃあじゃあ、今から私達とタピオカ飲みに行きません? 色々お話もしたいし。」

 

「た…たぴ? 何だそれは?」

 

「いいから、飲めば分かるって〜。」

 

 

「ったく…若い女子はこれだから…。」

 

ひかる達に半ば強引に誘われる形でガイは彼女達に同行し始め、真はそれを呆れ気味に見ながらも笑いながらついて行く。

 

 

銀河の風来坊と出会った3人の若者。 彼らの物語は、また後のお話で…。

 

 

〈終〉




読んでいただきありがとうございます!


今回で、年の終わりと共にまた1つ大きな敵との戦いが終わりました。

コスモスとジャスティスを共闘させて、フューチャーやレジェンドもいつか登場させたいと思っていたので今回ようやくそれが実現出来たのが私としては嬉しかったですね。

私がコスモスでやりたい事、あとはサーガぐらいですね(ニヤリ) (その前に櫂をどうにかせねばアカンのだが(汗))


来年も、時間を見つけては小説を書いて投稿して行こうと思いますので、どうぞ私でよろしければこれからもよろしくお願いします。

では、よいお年を!


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