艦隊これくしょん -鹿屋基地第六〇三戦闘大隊の日常-   作:リュウ@夕立提督

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今回は海風がメイン回。

それはそうと江風の浴衣が可愛かったです。
やどかり睦月型も限定グラ来ないかなぁ・・・


13話「力」

私、海風は菊月さんと共に演習場に立っていました。

私たちの右手には棒のようなものが1本。

 

「これが江風の言っていた『演習用レーザーブレード』ですか・・・」

 

「電はもうやっていたのか。早いな。」

 

不思議だなと思いつつブレードの『柄』を見ていると、菊月さんが「それで」と切り出す。

「江風からはどこまで聞いている?」

 

「一通りは。レーザー同士は干渉する事、触れた部分が高熱を発する事…あと、出力上げれば調理もできるとか。」

 

答えながらスイッチを入れ、刃を形成する。

 

「ならば話が早い。」

 

菊月さんのものも刃を形成する。

 

「それと、菊月さんが白兵戦において鬼だという事も聞いています。」

 

「鬼、か・・・私が鬼なら夕立は悪魔だな。」

 

姉さんが白兵戦において鎮守府最強だというのは以前時雨姉さんや提督から聞かされてはいたけど、改めて考えると恐ろしくも頼もしい姉を持ったなと思います。えぇ、本当に。

 

「さて、準備はいいか、海風?」

 

「はい。どうかお手柔らかに・・・」

 

「手は抜かんからな?」

 

それ、本気じゃなくても全力出すって意味ですよね?

あうぅ・・・大丈夫なのかな私・・・。

それでも、やる以外にはないしやるからには全力でやらないと菊月さんに失礼だろうから私もやれるだけの事はやろう。足掻くことくらいはできるはず・・・。

 

「私は回避に徹しよう。それで判断する。」

 

どういう事だろうと思いながら私は全力で菊月さんに突っ込んでいく。

そして接近したところで袈裟斬り、斬り払い、突きを織り交ぜて攻撃するもそのことごとくが避けられてしまい、菊月さんに刃が触れる事ができない。

 

「なるほど、筋は悪くない・・・むしろ、初めてなのに上手いと言ってもいいほどだ。」

 

褒めてもらえたけど、喜んでいる余裕はない。

すると菊月さんは私に告げる。

 

「前言撤回だ。こちらからも仕掛けさせてもらう。」

 

その直後、菊月さんはこちらに突きを放つ。

私は咄嗟にサイドステップで回避したものの、着地した時にはすでに菊月さんが振りかぶっていた。

 

ここで終わり?ここで負ける?

いや、まだ!まだ、足掻ける!

 

そう強く思った時、私の中で何かが砕けるような感じがした。

その直後、体の底から力が湧いてくる。理由はわからないけど、これならまだやれる。

そう思い、菊月さんの背後に回り込む。自分でもその速度に驚いた。

 

「これで・・・!」

 

私はブレードを振りかぶる。

その瞬間、菊月さんがにやりと笑う。

 

「驚いたな。一瞬とはいえ、私に―」

 

全力でブレードを振り下ろす。

しかしその直後、菊月さんが私の視界から消えた。それも一瞬で。

振り下ろした後、すぐに動こうとしたものの、頸動脈の辺りに熱を感じる。高温と言えるほどではないため刃が触れてない事がわかった。

それと同時に私の中で湧いていた力が無くなったのもわかった。

 

「―本気を出させるとは。」

 

私の背後には菊月さんが居た。菊月さんは左目に赤い炎のようなものを纏っていた。

 

「まさか、お前が発現させるとは思ってもいなかった。」

 

菊月さんの炎が消える。

 

「何をですか?」

 

私が尋ねると菊月さんは少し笑う。

 

「一定条件下でのみ発動する自己強化技。『特殊覚醒』と仮称している。」

 

「特殊覚醒?」

 

「何かが割れるような・・・そんな感覚があっただろう?」

 

「ええ、自分の中で何かが砕けるような感じがしました。」

 

「それが発動した証拠だ。しかし、司令官は素質はあると言っていたが、まさかこちらとはな・・・」

 

菊月さんの呟きを聞いて、ふと疑問に思った。

 

「『こちら』?もう一つあるんですか?」

 

「『覚醒』だ。これは特殊覚醒ほど強化されないが、任意のタイミングで発動できる。本人たち曰く『自分の意思を強く思えば発動する』そうだが、私は使えんからわからん。」

 

私にはもう一つ気になった事がある。そう、さっきまで菊月さんが纏っていた炎だ。

「それで、菊月さんが先ほど左目に纏っていた炎はなんですか?」

 

菊月さんは「質問責めだな」と笑いながらも答えてくれる。

「これは覚醒以上に強化され、同時に艤装の一部の性能が大幅に向上するもので、私たちは『フルバースト』と呼んでいる。」

 

「おぉ、強力ですね。」

 

「強いんだが、覚醒とは違ってデメリットも大きくてな。個人差があるが、大半は使用後に戦闘続行が不可能になったり意識を失う等、心身への負担が大きい。」

 

「使いどころが難しそうですね。」

 

「ああ。だから普段は発動を禁じられている。許可が下りた時かいざとなった時くらいしか発動のタイミングが無い。」

その後、菊月さんは長時間使うと負担が大きくなり、死に至る可能性もあると説明してくれた。

 

「さて、話はここまでにして、もう終わりにしよう。これ以降は自由に過ごしてくれ。」

 

「わかりました。」

 

私はまずお風呂に入ろうと思いながら演習場を出る。




海風の言う「何かが砕けるような感じ」というのは・・・ええ、種割れですともw
演出上は、ですがw

もう艦これ要素がキャラくらいしか残ってねぇよって感じですが続きます。

追記:活動報告にてアンケートとってるのでよろしければどうぞ。
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