艦隊これくしょん -鹿屋基地第六〇三戦闘大隊の日常-   作:リュウ@夕立提督

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というわけで卯月と江風の話。


16話「姉妹」

「明石さぁーん!」

 

「残念だけど、明石ならさっき第三工廠に戻ったわよ。」

 

「えぇ・・・」

 

明石さんを読んでいた声の主は駆逐艦卯月。

そういえば、菊月さん以外の睦月型とはほとんど話した事なかったな。

 

ん?ちょっと待てよ・・・

卯月(彼女)の顔立ちや髪ってどこか見覚えがあるような・・・

少し考えるとその『既視感』が何かに気付く。

 

「そっかそっか・・・『卯月』だもんなぁ。」

 

「?」

 

彼女は私の言葉を聞いて首をかしげる。

 

「『忘れた』なんて言わせないからな、姉貴?」

 

「あっ!」

 

やっと気付いたか。

 

「りーちゃん、久しぶりっぴょん!」

 

「うおっ!?」

 

卯月が飛びかかるように抱き付いてくる。

 

「ちょっ・・・いきなり抱き付いてくる奴があるか!」

 

「りーちゃんも鹿屋(ここ)所属だったなんて、うーちゃん感激ぃ!」

 

私は卯月を押し返す。

 

「ろくな挨拶ができてなかったみたいだから今しておいたら?」

 

私と卯月は山城さんの言葉に同意する。挨拶は大事だもんな。

すると卯月が私に対して敬礼をする。

 

「睦月型駆逐艦の4番艦、卯月だぴょん!うーちゃんって呼ばれてまぁす!」

 

それに対して山城さんがすぐさま突っ込む。

 

「でも他の艦娘が『うーちゃん』って呼んでるところ見たことないんだけど・・・」

 

「あうっ・・・」

 

私も挨拶に移るかな。

 

「白露型駆逐艦9番艦、改白露型の江風だ。読み方間違えンなよ?」

 

「改めてよろしくお願いするぴょん!」

 

「ああ、よろしくな、『卯月』の姉貴。」

 

「普通に呼んで欲しいぴょん。」

 

「悪い悪い、ついな。」

 

「ぷっぷくぷぅー。」

 

そんな会話を交わしていると山城さんが口を開く。

 

「それで卯月、明石を探しに来たんじゃなかったの?」

 

「あ、忘れてたっぴょん!」

 

卯月は慌てて第二工廠を出て行った。恐らく第三工廠へ向かったのだろう。

 

「しかし、貴方の姉が卯月だったのには驚いたわ。」

 

「まあ、似てるところもあると思うけどな。」

 

「例えば?」

 

「一緒に夜更かしして何度か親に説教喰らったあたり・・・」

 

尤も、夜更かしの理由が私は『夜が好きだから』、姉貴は『面白半分の悪ふざけ』だったけど。

 

「夜が好きなのは艦娘になる前からって事ね。」

 

「そうなるな。艦娘になってから夜が更に好きになったって感じだしさ。」

 

そして私は加えて言う。

 

「というか艦娘って人の魂と元の艦の魂が混在してるのによく平気だよな。」

 

「その辺りは明石か提督に訊いてみるといいわ。特に提督はよく知ってるから。」

 

私はなるほどなと思いながら山城さんと奥へ戻り、より本格的な整備方法を教わる事にした。




この卯月も夜が好きだったり。

江風の言ってる「二つの魂が混在」っていうのは艦娘自身(人の魂)と艤装(艦の魂)です。艤装を装備しても艦の魂と人の魂が分かれたままなのはなんでだろうなって事ですね(意味不明な説明)
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