艦隊これくしょん -鹿屋基地第六〇三戦闘大隊の日常-   作:リュウ@夕立提督

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その場のノリで書いたやつです。
ぺーぺーの初心者なのでおかしい所があったりするかもしれませんが、楽しんでいただければ幸いです。

一応続けるつもりですが、2話がいつになるのやらって感じです。


1話「休暇」

今日まで何度もリランカ島空襲を行うも失敗ばかり。

 

せっかく提督さんとケッコンしたのに、最近は何の戦果も無しに帰投する毎日が続く。

 

「今回も主力との交戦は無いようね。一度帰投しましょう。」

 

加賀さんが私たちにそう言うと北上さんや長門さんも答える。

 

「そうしましょー。」

 

「そうだな。各員、帰投準備に入れ。」

 

私は帰投する前に左手を太陽にかざし、手の平を上にする。

薬指には綺麗な指輪。提督さんとの数々の思い出が脳裏をよぎる。

指輪が綺麗に輝いており、私はぽそっとつぶやく。

 

「ん~、いいじゃないですかぁ♪」

 

戦闘中は見ている余裕などないが、今くらいは大丈夫だろう。

指輪を眺めていると、山城さんが私を呼ぶ。

 

「夕立、帰投するわよ。」

 

「はーい、今行くっぽい!」

 

皆と一緒に鎮守府への帰路につく。

 

帰投中、山城さんが不意に尋ねてくる。

 

「そういえば夕立。その指輪、どうしたの?」

 

「んー、少し恥ずかしいから察して欲しいかな。」

 

私がそう答えると山城さんは少し間をおいてから言う。

 

「・・・一言言っておくわ。おめでとう。」

 

山城さんもこの鎮守府に配属してからもう随分経つ。それ故に出た言葉なのだろう。

 

「うん、ありがとう。」

 

笑顔でそう答えると山城さんは「別に」と言いながらそっぽを向いてしまった。

 

私は第一艦隊のメンバーでは最も早く着任した艦娘なので、このメンバーの事は結構知っている。

山城さんも配属当初は愛想が良くなかったりしたものの、月日が経つにつれて少しずつ変わっていった。

今では仲間への何気ないフォローや気配りができる、頼れる人だ。かつて「欠陥戦艦」だとか「艦隊に居る方が珍しい」とか言われていただけに、今活躍できている事に満足なのかもしれない。

 

「そういえば、提督はなんでリランカ島ばかり向かわせるのかしら?」

 

蒼龍さんが不意に呟く。それに対して長門さんが答える。

 

「理由はわからん。だが、主力艦隊を全滅させるのが任務なら、やるまでだ。」

 

恐らく理由を把握しているのは私と提督さん、そして白露型の皆だけ。

ケッコンしてから提督さんや皆と初めてこなす出撃任務・・・ではなくなってしまったけど。

そうこうしてるうちに鎮守府に到着し、私たちは執務室へ向かう。

 

「艦隊が戻ってきたっぽい?」

 

そう言いながら執務室に入る。すると提督さんが出迎えてくれる、いつもの光景。

 

「おかえり。今回は失敗だったな。まあ、暫く休んでくれ。」

 

私と山城さんは無傷、他の皆も軽傷のため高速修復剤を使うまでもない。

 

どうすれば敵主力艦隊と交戦できるだろうと考えていると、山城さんが口を開く。

 

「提督、夕立とケッコンカッコカリをした事、黙っておく必要あるんですか?」

 

「・・・山城、誰から訊いた?」

 

提督さんが尋ねると、山城さんは私を見る。

 

「訊いたわけじゃないけど、察したわ。他のメンバーも知らないみたいだし。」

 

「すまんな、隠していたわけじゃないんだが・・・」

 

提督さんが申し訳なさそうに言うと山城さんが即座に返す。

 

「別に特別な気持ちは無いけど、一応言っておくわ。ケッコンおめでとう。提督なら言う必要ないかもしれないけど、夕立を大切にしてあげなさいよ。」

 

それを聞いた提督さんは少し笑いながら答える。

 

「ああ、当然だ。というか、お前ら全員大切だけどな。」

 

「わ、私は別に扶桑姉様と一緒に居れればそれで満足だし・・・そもそも提督は別に嫌いでも好きでもないし…!」

 

山城さんが慌てて答える。まあ、不意にあんな事を言われたら誰でも慌てるけど。

 

「そうだ、第一艦隊に休暇を出すから、扶桑とどこか出かけるといい。」

 

山城さんは落ち着いたみたいだけどまだ少し顔が赤い。というか休暇出すとか初耳なんだけど。

 

「言われなくても姉様と一緒に行くわよ。」

 

「二人とも、今入渠している皆にも伝えてくれ。『休暇を出すから外出したい者は外出許可を取るように』ってな。」

 

提督さんが私たちに言う。私たちはそれを伝えに入渠ドックへ向かった。

 

 

 

入渠ドックに着くと、長門さんと北上さんが居た。二人の入渠が終わるのを待っているのだろうか。

 

「んぁ?二人ともどうかした?」

 

北上さんが私たちに尋ねる。すると山城さんが答える。

 

「提督が第一艦隊に休暇を出すわ。外出するなら外出許可を取るように、だそうよ。」

 

「はーい、二人にも伝えとくよ。お、蒼龍さんが終わったみたいだねぇ。」

 

北上さんがそう言うと立ち上がり、ドックへ入る。

 

「へぇ、じゃあ私も飛龍とどこか行こうかな。あ、加賀さんもどうですか?」

 

そういいながら蒼龍さんが出てくる。続けて加賀さんが出てきて言う。

 

「いいわね。赤城さんと一緒に同行させてもらうわ。」

 

「それじゃあ南雲機動部隊で食べにいきましょう。」

 

二人の話が進みまくっている。

 

「私は部屋に戻るわ。」

 

山城さんは私にそう言うと急ぎ足で自分の部屋に戻っていった。

 

私は秘書艦で遠征から帰投する仲間を迎える事も仕事の一つ。なので外出はしない。恐らく提督さんも同じだろう。

 

 

 

「なあ夕立、一ついいか?」

 

執務中の提督さんが不意に尋ねてくる。

 

「提督さん、何ですか?」

 

「お前はどこか行きたい場所はあるか?」

 

「え、私が行きたい場所・・・?」

 

予想外の質問に思わず聞き返してしまった。

私は少し考えた後、改めて答える。

 

「えっと、今は無いかな・・・私は提督さんと居れればそれでいいから。」

 

なんだろう、自分で言っておいてなんだけど、恥ずかしい。

 

「でも、どうして?」

 

私が訊くと、提督さんは帽子をかぶりなおし、答える。

 

「いや、せっかくケッコンしてからの休暇だからどこか行こうかと思ってな。」

 

「私たちが出掛けちゃったら帰投する艦隊を誰が迎えるの?」

 

私は提督さんの発言にすかさず返す。艦隊の指揮を執る提督と、秘書艦が居なくなってはいけない。

 

「そこは大丈夫だ。菊月と時雨に頼んである。」

 

あの二人なら安心できるかな。

 

「それと、補佐として他の第二駆逐隊のメンバーもだな。」

 

ダメだこれ、心配になってきた。

 

「提督さん?不安なんだけど・・・主に春雨と五月雨が・・・。」

 

私がそう言うと提督さんは何故か残念そうに答える。

 

「仕方ない、補佐は村雨だけに頼むとするか。」

 

それを訊いて安心した。というのも、五月雨はドジしそうだし、春雨も何かやらかしそうだし・・・。

正直、私より危なっかしいから。

 

「楽しそうだな、夕立。」

 

菊月が執務室に入ってくる。続けて時雨や村雨も来る。

 

「賑やかだね。」

 

「流石は白露の妹・・・すごいはしゃぎ様…。」

 

村雨の発言に対して菊月と時雨がすぐさま返す。

 

「お前も白露の妹だろう。」

 

「僕たちも白露の妹だけどね。」

 

村雨はそう言われて苦笑いをしていた。

私は提督さんの手を引き、走り出す。

 

「じゃあ、行こ♪」

 

「おいおい、行きたい所決まったのか?」

 

私はそれにすぐ答える。

 

「うん、決めたの。提督さんと街に出て、買い物するって。」

 

「そうか。じゃあちょっと着替えてくるといい。俺も支度をしておく。」

 

「はーい!」

 

私はそう返事をすると、自室へ向かう。




これを書いた時点では扶桑型に改二が来る前だったのでこの山城さんは「改」の状態です。
書いたの14年10月中旬くらいですしw
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