艦隊これくしょん -鹿屋基地第六〇三戦闘大隊の日常-   作:リュウ@夕立提督

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やっぱりいいサブタイが思いつかなくて適当になってしまう・・・
そんなこんなで今回は待機中の春雨のお話です(非番とは言ってない)
白露は博打を打つタイプだと勝手に思ってる(たまにすごくいい結果になる)


5話「待機」

村雨姉さんの着替えが済んだので、私達は朝食を食べるため食堂へ向かった。

朝の食堂では間宮さんと伊良湖さんが厨房で料理を作り、バイキング形式で行う。

私達は由良さんを見つけ、彼女の隣に席をとって朝食を食べ始める。

しかし、由良さんは少し落ち込んでいるようで、いつもの笑顔が見えない。

 

「由良さん、どうかしたのですか?」

 

「えぇ・・・夕立に避けられてる気がするのよ・・・」

 

由良さんはそう答えると、更に落ち込む。

 

「う~ん・・・私、何かやっちゃったかなぁ・・・」

 

夕立姉さんが由良さんを避けている理由は・・・恐らく姉さん曰く『嫌な夢』の事。そしてその『夢』は多分『由良さんの雷撃処分を行う夢』・・・夕立姉さんから見れば悪夢も同然。私にとってもだけど。

そう推測していた私は由良さんに言う。

 

「由良さんが何かしたというわけではなくて、多分、夕立姉さんが悪夢を見たから無意識的に避けているだけかと思います、はい。」

 

「悪夢、かぁ・・・」

 

「はい。二、三日もすれば今まで通り接してくれるかと思います。」

 

私の言葉を聞いてちょっと明るくなった由良さんだったが、またすぐにテンションが下がる。

 

「二、三日・・・私の心が先にダメになるかも・・・」

 

由良さんが既に涙目になっていた。ここまでに落ち込む由良さんは初めて見るけど、何かこう・・・可愛い。

 

「だ、大丈夫ですよ!夕立姉さんは由良さんが何かしたから避けているわけではありませんし・・・!」

 

私が必死にフォローしていると、村雨姉さんが由良さんに言う。

 

「まーでも、大丈夫だとは思いますよ。夕立って意外と切り替えができるタイプですから避けた事をちゃんと謝った上でいつも通りの接し方で接すると思いますし。」

 

「それならいいんだけど・・・」

 

村雨姉さんの言葉を聞いた由良さんは涙目になりながらも納得し、朝食を食べ進める。

 

 

朝食が済んだ私達は自室へ戻り、出撃があるまで遊ぶことにした。

遊ぶと言ってもトランプくらいしかないけど。

 

「よし!ポーカーやろう!」

 

白露姉さんはそう言うとそのままシャッフルを始める。

あれ、ポーカーって一対一のゲームじゃ・・・?

 

「というわけで時雨、勝負しよ!」

 

「え、僕?いいけど・・・」

 

しぶしぶ引き受けた、という感じで時雨姉さんは勝負を受けた。

白露姉さんはこういう運が絡むゲームだと無謀な賭けをするのが特徴で、ポーカーならフルハウスやらストレートやらを狙って失敗する事が多い。

一方の時雨姉さんは大きな賭けには出ず、堅実にペアを揃えていくタイプだけど稀に賭けに出る。出た時は大体勝つけど。

そんなこんなで時雨姉さんと白露姉さんのポーカー対決が始まった。

 

「さあ、始まりました!白露vs時雨、姉妹同士のポーカー勝負!」

 

村雨姉さんがノリノリで実況を始める。

 

「まずは先攻の時雨。何枚替えるのか!?」

 

「2枚替えるよ。というか村雨、五月蝿いよ。」

 

時雨姉さんが山札の隣に2枚置き、山札から2枚引く。

 

「じゃあ、あたしは4枚替えるよ。」

 

「来ました!安定の博打!負けフラグです!」

 

「負けフラグじゃないってば!今回は勝つから!」

 

白露姉さんは村雨姉さんの台詞を否定しつつ4枚引く。その直後に私達にドヤ顔をかましてくる。

それに対して村雨姉さんが口を開く。

 

「白露がドヤ顔をしました!勝算があるのか?多分当てにならないけど!」

 

村雨姉さんは私の真隣で叫んでいるので耳が痛くなってくる。

 

「あのドヤ顔についてどう思いますか?解説の春雨さん。」

 

「うぇっ!?」

 

予想外の振りに変な声が出てしまった。このタイミングで振ってくるとは…。

私は冷静になって答える。

 

「えっと・・・・・・フラグが立ちました、はい。」

 

私の言葉を聞いて村雨姉さんがさらっと答える。

 

「あ、ですよねーww」

 

「ちょっ、酷くない!?」

 

白露姉さんがそう言うと時雨姉さんがそれを止める。

 

「白露、ゲーム中だよ。さあ、手札を公開しようか。」

 

「あ、そうだった!」

 

白露姉さんはそう言うとドヤ顔で手札を見せた。

 

「じゃーん!ストレート!」

 

「僕はフルハウスだね。」

 

まあ、そうなりますよね。

 

「えぇ・・・賭けたのに・・・完全勝利Sしたと思ったのに・・・」

 

白露姉さんがすごいショックを受けている。

白露姉さんが落ち込んでいると村雨姉さんが口を開く。

 

「堅実に勝とうとしないからそうなるのよ。」

 

白露姉さんの引いたであろうカードを4枚、時雨姉さんの替えたであろう2枚をそれぞれ見て私は呟く。

 

「あ、ロイヤルストレートフラッシュやれたんだ・・・」

 

そう、時雨姉さんがダイヤの3以外の4枚を替えればロイヤルストレートフラッシュは成立していた。

 

「あら、ホント。流石に狙わなかったかーw」

 

「まあ、浪漫ではあるけど引く自信はなかったし。」

 

村雨姉さんと時雨姉さんのやりとりを見ていると、白露姉さんが私に言う。

 

「じゃあ、今度は春雨vs村雨だね!」

 

「えっ・・・?」

 

私は見ているのは好きだけど、やるのは得意じゃないんだけど・・・

 

「私は見ている方が好きだから実践はちょっと・・・」

 

私がやんわり断ると、白露姉さんは少し脹れながら言う。

 

「えー、じゃあBattleshipにする?」

 

Battleshipは海戦をモチーフにしたボードゲームで、複数の艦船の駒を配置し、お互い相手の配置が見えない状態で対戦する。

・・・この手のゲームは苦手だからなんとしても断らないと・・・

そう思っていると時雨姉さんが白露姉さんに言う。

 

「でも白露、この鎮守府にあったっけ?無かったら提督に仕入れてもらうしかないよ?」

 

「うーん、ちょっと提督に聞いてくる!」

 

そう言って白露姉さんは走って執務室に向かっていった。

 

「時雨姉さん、助かりました・・・ありがとうございます。」

 

「まあ、春雨はボードゲームって苦手だもんね。」

 

Battleshipにせよポーカーにせよ、白露型で一番強いのは多分、夕立姉さん。

意外と判断力の高く、機転が利く。司令官の代理になってもあまり問題ない気もする。

 

 

「Battleship無いんだってー・・・明日には仕入れるって言ってたよー。」

 

白露姉さんが残念そうに言いながら部屋に戻ってくる。

それを聞いた村雨姉さんは白露姉さんを嗜めるように言う。

 

「まあ、また今度って事ね。」

 

「む~、アレなら白露型の頂点に立つのはあたしなのにぃ・・・」

 

白露姉さんがぶつくさ言っていると、時雨姉さんが突っ込む。

 

「白露、僕達の中で一番強いのは夕立だと思うよ?」

 

「え、なんで?」

 

「白露は知らないと思うけど、夕立は僕がここに着任した時には既に秘書艦を務めていたんだ。」

 

司令官に聞いた話では司令官が着任した初期から前線や司令官を支えていたらしい。それも、今まで特別な事がない限りは秘書艦を務めており、司令官を電ちゃん共々助けていたという。

 

「だから秘書艦としての経験や知識も豊富で、機転が利くし、相手にするとかなり厄介だと思うんだ。」

 

時雨姉さんの言葉を聞いた白露姉さんは混乱しているようだった。

 

「え、あの夕立が・・・機転が利く上に知識も豊富・・・?え・・・?」

 

まあ、そうなっちゃいますよね。

夕立姉さんって普段はどこか抜けているというか、天然というか・・・

 

「多分、僕でも勝てない。ゲームでも、実践でもね。」

 

その言葉に白露姉さんや村雨姉さんは驚いた表情を見せる。

 

「でも実践・・・演習なら夜戦にさえ移れれば・・・」

 

白露姉さんが言い終わる前に時雨姉さんが口を開く。

 

「・・・それこそ勝ち目が薄いよ。夕立は僕と違ってチャンスを絶対に逃さない。探照灯を使ってでも確実に撃沈判定を与えに来る。それに、実践経験や戦闘技術に関しても夕立の方が上。昼の・・・それも雷撃戦に賭けないと勝つのは難しい。」

 

確かに時雨姉さんの言うとおり。夕立姉さんは演習では殺気こそ込めないものの、手は抜かず、自分の力を全てぶつけてくる。だから、お互いが見えない状況では特に強い。気配を消すため、電探が無ければ見つけにくいし、見つけてもその時には夕立姉さんが最も得意としている間合いに・・・「至近距離」に居る。

それを聞いた白露姉さんは血の気が引いたような、そんな表情をしていた。

 

「い、いくら鎮守府最高錬度を誇っていても戦わないとわからないし!」

 

白露姉さんが慌てるようにして言う。

その直後、夕立姉さんが部屋に入ってくる。

 

「あ、丁度いいところに。皆、ちょっと訓練手伝ってくれない?」

 

「訓練?」

 

「うん。今まで多対多ばっかだったから、一対多の戦闘も慣れておかないとダメって言われたっぽい。」

 

村雨姉さんの問いに夕立姉さんが答える。

すると白露姉さんが夕立姉さんに言う。

 

「い、いいよ!あたし達が相手になるよ!」

 

・・・白露姉さん、声が震えてます。

 

「ホント?やったぁ!」

 

無邪気に喜ぶ夕立姉さんと、絶望したような表情の二人。

そんな私も絶望しかありませんが。

 

「じゃあ早速行くっぽい!」

 

夕立姉さんは私達を連れて外へ出て行く。




というわけで次回は演習です。

ここに何を書こうか忘れてしまう・・・
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