蒼の魔王の転生記   作:(゚∀。)y─┛~

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1◆再会

 

 

 

 

「知らない天井だ」

 

起きて早々、俺はネタを口走った。まあ、そんなことは置いといて、俺は気付けば知らない部屋にいた。

おそらくはここがこの世界での俺の住居となるわけか。俺はここがどんな住居なのか調べる為にベッドから下りようとした。

 

「ん?このベッドなんかデカくないか?」

 

違和感を感じた、俺が寝ていたベッドが異様に大きいのだ。普通なら腕を伸ばせば直ぐに端につくというのにまったく届かない。

そして、俺の視界にあるものが映った。

 

「手が………」

 

そう、手が短いのだ。いや、手だけじゃない足も身体が小さくなっているまるで子供みたいに。

 

「まさか!?子ども…に…!?」

 

俺は子どもになっていた。

 

 

■◆■◆

 

 

子どもになった事に驚きしばらく、機能停止していた俺はやっと現実を受けいることが出来、リビングの椅子に座っている。なんでかっていうと、テーブルの上に馬鹿からの手紙を見つけたからだ。

 

『(* ̄▽ ̄)ノやあ、無事に転生出来たかな?子どもになっていて驚いてると思うけど、ちょうど原作開始時には高校二年生になるように調整してあるから大丈夫だよー』

 

破いていいか?この手紙。なんだよ、顔文字使うなよスゲェうざいんだが、とりあえずこの世界での仕事が終わったら殴る。

 

『それでこの家には君と君のサポートの娘たちが使う拠点だから、好きに使ってね。それと、二年ほどは自動的にお金を振り込んでおくから無駄遣いしないように』

 

『サポートの娘だけど家の中にいるからね。一応、設定としては君の両親は幼い頃に事故で亡くなって、親戚の人の仕送りで従兄妹と一緒に暮らしている、というものだからv(*⌒0⌒)v頑張ってねー』

 

途中までは良かったのに最後の顔文字はやめろよ。

 

『P.S. 踏み台系転生者のボコし方は、とりあえず再起不能までボコしてくれれば大丈夫だからねー』

 

とりあえず、そのサポートっていう奴を探すか。そのために俺は椅子から降りた。

 

「さて、どっから……ッ!?」

 

すると突然、視界が暗くなった。つか、視界を塞がれた。

 

「だーれだ?」

 

この声に俺は聞き覚えがあった、そう、この声の持ち主は!

 

「アナか……」

 

「正解」

 

手が退かされ、俺が後ろを振り向くとそこにはやはりアナがいた。俺と同じように子どもの姿で、だが。

アナスタシア=L、それが彼女の名で前の世界での俺の仲間の一人。少し色々あったんだが、仲間となった娘だ。

 

「話しは聞いてるよ、僕たちが君のサポートだね」

 

「僕たち?」

 

「うん、君の魔導書と」

 

「シキさん!」

 

「ゴフッ!?」

 

突如、謎の衝撃が俺の腰に走る。なんとか、倒れなかったがけっこう腰にダメージが。とりあえず、腰を見るとそこにも見覚えのある少女がいた。

 

「…ひ、聖、懐かしいなそれ」

 

聖とは幼い頃から一緒に暮らしていたため、いまの聖の姿がすごく懐かしくかんじる。というか、やはり聖も子どもの姿なのね。

 

「シキさんシキさんシキさんシキさんシキさんシキさんシキさんシキさんシキさんシキさん」

 

「アナ助けて!?聖が怖い!?」

 

病んでる!?俺なんかしたっけ!?いや、あの後消えた筈だから、俺みんなから死んだ、と思われたらこうなるか?

 

「あははは、ごめん」

 

「アナァ!?」

 

そんな…神は死んだ!?

 

「聖さん、落ちついてください」

 

この声は!

 

「久しぶりですね、シキ」

 

「リリス」

 

リリス、前の世界でなにかと世話になった少女で今この瞬間の俺の神だ!やっぱり子どもの姿だが。

それよりもありがとう!リリス!聖を止めてくれて。

 

「アナさんから聞いてると思いますけど私たちがシキのサポートです」

 

「ソラとイリアは?」

 

「ソラさんとイリアさんなら」

 

『私たちならここだぜー』

 

リリスに差し出された手の上に乗ってる二冊の魔導書が応える。

アスティルの写本とイーリアス断章、それがこの魔導書の本来の名前で俺たちはソラとイリアと読んでいる仲間だ。

ん?そういえば、ソラは応えたがイリアは反応しなかったなどうしたんだ?

 

『……………』

 

イリアが何か小さく呟いてるのに気付き、それを聞くために若干悪い予感はしているが俺はイリアを掴んで耳に近づけた。

 

『小さいシキさん小さいシキさん小さいシキさん小さいシキさん小さいシキさん小さいシキさん小さいシキさん小さいシキさん小さいシキさん小さいシキさん小さいシキさん』

 

イリアをリリスの手の上にそっと戻す。

「俺は何も聞いていない、そうだ、何も聞いていないんだ」

 

「シキ、現実逃避はやめたほうが…」

 

リリス、止めるなよ。流石にイリアと聖の二人がこんな状態だと現実逃避の一つや二つぐらいしたくなるさ。

 

「シキくん、僕の胸で良かったら貸すよ?」

 

アナが俺にそう言いながら腕を広げたので俺はそのままアナに抱きしめてもらった。

 

「シキさん?」

 

後ろからとんでもない殺気というか魔力というかなんというか、とりあえずヤバイものが聖から吹き出ている気がするが俺は気にしない、現実逃避をするために。

 

 

この後、聖に一時間近く抱きしめられたのはまた別の話しだ。





 とりあえず、本作で出るトリニティセブンのヒロインは彼女達だけにしたいと思っています。
 感想などお待ちしております。
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