今回は踏み台君こと皇我君の視点が殆んどです。
「それで何時まで隠れてるつもりだ?」
バレただと!?なんでだ!?い、いや当てずっぽうかもしれないしもう少し様子を見て
「出て来ないっていうなら。
さっきバケモンをぶった切った時に口にした言葉を唱えた、と思ったら一瞬で俺とモブ野郎の間にあった障害物が文字通り塵に変わった。
「天条院か、やっぱり転生者だったわけだな」
モブ野郎は俺の名前を言って、心底どうでもいいかのような目で俺を見てきた。モブ野郎が俺を下に見ている、それがとてつもなく俺の琴線に触れた。
「このモブ野郎が!俺を見下してんじゃねえ!!」
俺は背後の空間に広がった黄金の渦から何本もの宝具を射出した。こんなモブ野郎相手には勿体無いがモブ野郎を殺すためなら致し方無い。
射出した宝具はモブ野郎にそのまま飛んで着弾した為か煙で見えなくなる。
「どうだ!モブ野郎がこのオリ主の俺に逆らうからこうなるんだ!」
「やはり、バビロンか。在り来たりだな」
煙の中から声が聞こえ、振り向いたら煙が晴れておりそこにはモブ野郎が射出した宝具を掴んでいた。
「な!?」
ありえない!宝具だぞ!?あれだけの速さで射出されたんだ普通つかめるもんか。
そう思って、俺は宝具をよく見るとモブ野郎が掴んでる宝具に赤黒い葉脈のような物が走っていた。それを見て俺はとある宝具を思い出した。
「そうか!「
俺の「
確かにそれなら射出した宝具を掴む事は可能だ。
「ク、ククク」
すると、モブ野郎が笑い出した。
「何がおかしい」
「いや、何、なるほど、「
「だが、これは俺の魔術であって、特典じゃあない」
「なん…だと…」
モブ野郎は俺の反応が面白かったのか笑いながら説明してきた。
「俺の魔術の名は
「なんだよ…それ」
あらゆる神秘や聖なる物を侵して支配する?ふざけんなよ、なんだそれ、
「チートじゃねえか」
「チート、チートねえ。俺は別にこれがチートだとは思わないさ、だってこれは俺が魔道士として鍛えた末に構築した術式だ。別にイカサマをして手に入れた訳でもないし、努力の結果?っていう奴だろう?それの何処にチートなんて呼ばれないといけない理由がある?」
確かにそうだ。チートと言うなら俺の事だろう。だけど、それでもこんな奴に負けるわけにはいかねぇ
「死ねぇ!モブ野郎!」
「踏み込みが甘い」
「ガフッ!?」
俺は剣の宝具を取り出して、モブ野郎に振るが奴が支配した槍の宝具でいなされ、槍を持っていない方の腕を鳩尾に叩き込まれる。
「フンッ」
「ガアッ!?」
一瞬、意識が飛んだがすぐに戻される。
実力が違い過ぎる。モブ野郎、奴は俺よりも強い、特典なんか使わずに自分で手に入れた力だけで俺と戦っている。
ーー
「ハァハァ……」
「へぇ、根性意外とあんのな」
あれからいったいどれくらいの時間がたったのだろうか。俺は奴に何度も攻撃を仕掛けそしていなされて殴られ蹴られをもう軽く数十回はされている。奴には全くと言っていい程疲労が見られない、対して俺はもうズタボロだ。だけど、俺は立っている。倒れるわけにはいかないから。
「なあ、もう寝てもいいんじゃないか?もうズタボロなんだから」
「んな訳にいくかよ、俺は……俺はオリ主なんだから!」
俺の知っている主人公たちは絶対に諦めない、だから俺が倒れるわけにはいかない。
「ふーん、まあ、別に構わねえけど(あれー、なんかコイツ踏み台からオリ主っぽくなり始めてない!?俺がこの作品の主人公だよね!?ーー次回から蒼の魔王でなく金の踏み台始まります!ーーふざけんじゃねぇ!?作者!!)」
この戦いを終わらせるために俺はエアを取り出して、奴に構える。いくらなんでも、エアを耐えきれる訳が無い。
「ーーッ!エアだと!?」
あの反応からしてエアに耐えきる事は出来ないだろう。
「行くぜ、これが俺の全力全壊ーー」
エアに俺の魔力が根こそぎ持ってかれるがそんな事は気にしない、少しでも集中力を乱せば死ぬのは自分だとわかっているから。
エアの三層の刀身が赤い魔力を纏って回転し始める。
放てば時空間すらも切り裂く対界宝具を俺は奴へと放つーー
「“
三層の赤い魔力の衝撃波に奴は為すすべもなく飲まれていく。
これで俺の勝利、そう確定した瞬間だ。
ーーー天樹 熾畸がただの魔道士でただの転生者だったらの話しならば。
「ーー検索終了。系統樹より
瞬間、神々しき太陽が生まれ、世界を切り裂く三層の赤い魔力の衝撃波を内側から飲み込んだ。
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