蒼の魔王の転生記   作:(゚∀。)y─┛~

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5◆太陽と弄り

 

 

それは太陽だった。

神々しく地上の遍く全てを照らし、生きとし生けるモノたちに降り注ぐ天の光。

それが転生者・天条院 皇我が撃った天地を乖離させ世界を切り裂く赤い魔力の衝撃波の内側に現れた。

太陽は赤い魔力を内側から飲み込みその取り込んだ魔力によって膨張し、より多くの赤い魔力を飲み込んでいく。

そして何時しか赤い魔力を全て飲み込んだ。赤い魔力を全て取り込んだ太陽は先程までの事が全て何もなかったかのように静かに消失した。

後に残るは先の現象を見て呆然としている天条院 皇我と当たり前だ、言うように平然としている天樹 熾畸だけだった。

 

「な、何が、起きた、んだ」

 

天条院 皇我は四、三十秒してようやく既に終わっている事に気付いたのか、疑問を口にしていた。

それを天樹 熾畸は息を吐いて、苦笑を浮かべた。

 

「ふぅ、まあ、そうなるな。恐らくエアの霊格の一部をもつ故にエアという名を持った剣でもって放たれた一撃、ならば太陽の牡牛(アマルトゥ)で無力化出来ない訳が無い」

 

「どう、いう意味だ」

 

「なぁに、簡単な事だ。アマルトゥとはマルドゥクを指す言葉でな、マルドゥクはエアよりも優れた存在として生まれた神格だ。エアの霊格の一部とマルドゥクの霊格の一部、どちらが勝つのか一目瞭然だろう?」

 

そもそもアマルトゥ、マルドゥクはエヌマ・エリシュにおいて世界と人間の創造主であり他の神々の二倍の力を持ち、十柱分の輝きを持つと言われる神で神々の王とも呼ばれるバビロニア神話最強の神格である。

しかしバビロニアの国力が衰えた後世に書かれたエッラ叙事詩では無気力となり、戦闘の神エッラの脅威に晒されることになる。

 

「じゃあ、それがお、前の」

 

「ああ、俺の特典を利用した力だ」

 

天樹 熾畸は自慢するかのように話し始める。

 

「そもそも、俺の特典は神格を召喚したりするモンじゃない。だが、試行錯誤を繰り返して遂に神格と同じレベルの霊格を持つ存在を創り出せた」

 

「その一つが太陽の牡牛(アマルトゥ)だ」

 

「いったいどんな、特典を……」

 

天樹 熾畸は自嘲が混じったような笑みを浮かべ、天条院 皇我を見た。

 

「……別に、ロクなモンじゃないさ」

 

その言葉には何か影がかかっていた。

 

「それじゃあな」

 

天樹 熾畸の言葉と共に影が蠢く、影の一点がだんだんと濃くなっていきソレが現れた。

巨大な岩、ところどころからマグマのような物が吹き出る隻眼の岩兵岩兵(ゴーレム)。ソレが大きく腕を上に振り上げている。

 

「あ、あ、あぁッ……」

 

天条院 皇我は己の身の丈を超える岩兵(ゴーレム)を見つめて悟った。あの男の、天樹 熾畸の特典の一つがなんなのかを。そして、己の二度目の死をーー

 

「ク、ソったれ、次があれば特典なんかいらねえな」

 

その言葉と共に腕は振り下ろされた。

怪物は影の中に消え、倒れ伏す天条院 皇我とそれを見下ろす天樹 熾畸。

 

 

 

■◆■◆

 

 

 

ーグラグラ。

 

揺れている。なんか揺れている。

身体が動かない、いや動かせない。四肢ももちろん動かす事が出来ない。

背中に何か感じる、これは……床?冷たい石の床か?

ん?あれ?俺ってさっきまで何してたっけ?えーっと、学校から帰ってそれから……天樹を探してて、……あれ?俺、天樹の特典で創ったゴーレムに殴られて死んだんじゃねえの?

え?え?え?じゃあ、これって死後なのか?え?え?え?今俺どうなってr「いい加減起きろアホ」ゴハッ!?誰か、って天樹の声だな。とりあえずなんか知らねえけど殴られた腹を。とりあえず目を開けよう。

 

パチッ(目を開く音)

 

カッ!(ライトの光)

 

「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!?」

 

目がっ!?目がア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!?

 

「やっと起きたかアホタレ」

 

「お前にそこまで言われる理由ないですけどォッ!?」(回復した)

 

「オリ主とか言って踏み台やってる奴。ほら、理由」

 

確かにそうですよねー!!オリ主だァ!とか言ってるくせにやってること典型的な踏み台ですよねー!?

 

「つか、俺死んだんじゃ」

 

「お前何言ってんの?生きてんじゃん」

 

確かに生きてるな。ていうか……

 

「なんで俺こんな手術台みたいなのに寝かされてんの!?」

 

目を開けて見れば、俺はドラマでよく見る手術台の上に寝かせれてた。ご丁寧に両手両足を台に固定させて。

 

「いや、なんでって言われても。改造しようかなー、と思って」

 

「やめろよ!?なんでそんなコンビニ行くかー、って感じなんだよ!?」

 

「別に構わねえだろ?」

 

「構うわ!?いや、むしろなんで構わないと思ったん!?」

 

踏み台だからなのか?そうなのか!?

 

「まあ、そうなるな」

 

「心読むな!?」

 

なんでコイツ心読めんの!?

 

「経験だ」

 

「そんなんで読められてたまるか!?」

 

ちくしょう、なんで俺がツッコミ役なんだよ。やだよ、漫画やラノベのツッコミ役みたいに苦労したくないんだけど。

 

「で?此処は何処だよ」

 

動かせる範囲で首を動かし周りを見るが四方は鉄の壁で覆われ(一部だけガラスと扉が付いている)壁には大量の薬品、何かヤヴァそうな生物の目とかそういった物がのった棚が大量にある。ひっ!?今あの生首こっち見た!?

他には俺が乗ってる手術台と天樹が座る椅子ぐらいだろう。

 

「何処?って言われても俺の別荘としか言えないな」

 

「別荘?お前の?何、そういう特典?」

 

「違う、創った」

 

「どうやって?」

 

「……気合い?」

 

気合い?ってなんだよ。なんで疑問系なんだ?つか、天樹って意外と馬鹿?

 

「改造するか」

 

「やめろよ!?」

 

コイツは何を唐突に言ってくんだ。

というか、何時になったらこの拘束はとってくれるんだろう、そう思いながら俺はため息をつきながら天井を見上げた。

 

 

 

 

 

「なあ、改造しようぜ」

 

「まだ諦めてねぇのかよ!?」

 

 

 





 皇我君これからはツッコミ役だね。やった。

 ヒロインアンケートのトリニティセブンのヒロインにない属性って何ですかね。年上?いや、おそらくヒロインになるであろうアーシャは多分3nおや?誰か来たようだ。

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