進撃の亜人   作:薩摩芋

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二話です。前半は1話の続きです、朝食後リュカと別れたエレンとミカサとアルミンの話です。
後半はおまけで、リュカの詳しい容姿を書いてます。
それでは、どうぞ。


2話

この日、アルミンは思い知った、

 

「おい!アルミン!」

 

自分が

 

「お前ってさ」

 

親友に

 

「実は」

 

どう思われていたのかを

 

「男だったのか!?」

 

「絶交しよう、エレン」

 

 

 

 

時はあまり遡らす、イェーガー邸は走り込みと組み手を終えた育ち盛りの三人が、お腹をすかせて朝食を待っていた。

 

「母さんまだ~?」

 

我慢出来なくなったのか、エレンがたまらず言う

 

「もう少し待ってね」

 

と、カルラが言う、ついでにこのやり取りはもうこれで8回目である、いい加減カルラがイライラしてきたところでリュカが提案する

 

「エレン、そんなに退屈ならしりとりしよう」

 

「私は賛成」

 

「おお!良いじゃねぇーか!」

 

ちなみにこのしりとり、ミカサがめっぽう強い、普段の無口は何処えやら、何を言っても次は必ず最後にプが付くのだ、無論リュカはそんなこと百も承知、自分が提案したからには必ず一発逆転の切り札を用意している、だが悲しきかなジャンケンの結果順番はエレン→ミカサ→リュカ→エレンになってしまった、つまりリュカの用意した一発逆転の切り札が牙を剥くのはエレンなのである、そんなこと知らないエレンはノリノリで話を進めて、最後には自分からバツゲームを提案するという盛大な墓穴を掘った。

エレンは純粋(バカ)なのである。

 

「それじゃ俺から、メダカ、」

 

「カップ」

 

「プレゼント、、、

 

最初はリュカもお姉ちゃんの意地で、ミカサの執拗なプ攻撃に対し必死に粘ったが、それもそろそろ限界に近づいていた

 

「リュカ早く」

 

「プ、プ、プぷぷぷふぅー、、、プレゼンチェカ」

 

「それは、あなたの名前だからダメ」

 

「おいミカサ、もうやめてやろうぜ」

 

「ダメ」「いやもう、見てて気の毒だ」

 

「エレン、この世界は、残酷なの」

 

エレンは返す言葉が無かった、確かに今のリュカの状態はかなり酷い、頭だけでなく腰まで捻って全身でプから始まるワードを探している、この光景には流石のミカサも戦慄したが、同情はしない何故なら、この世界は残(ry

 

「じゃあミカサ、プはこれっきりにしよう、次プがきたら姉さんの腰の骨が折れる」

 

「ぷ、ぷ、

 

「わかった」

 

「聞こえたか姉さん!頑張れ!がんば「プロトタイプ」姉さん!!!」

 

この世界は残酷だ。

結果的に言えばエレンが負けた、もともとポキャブラリーの無いエレンが答えられる訳がなかった、だが自分を応援してくれた可愛い弟にキツいバツゲームをさせるのは、流石のリュカも忍びなく思い、体裁として明日の薪拾いをエレンがする事になった、またミカサも家にいてもしょうがないので、バツゲームの内容はエレンとミカサで薪拾いをする事に決まった。この後カルラの朝食が完成し血を血で洗うしりとりは幕を閉じ、平和な食事が始まった。

 

 

 

一方リュカ達三人がご飯を食べている時、アルミンは上機嫌に出かける準備をしていた、アルミンはこれから友達と一緒に遊びにいくのだ、ちなみに何故アルミンが上機嫌なのかと言うと、今朝アルミンはいつもより早く目が覚めた、朝食までまだ時間があるので、少し早朝の町を散歩していたのだ、眠気を覚ましてくれるヒンヤリとした気温や、透き通った空気、誰もいない大通り、それら全てがアルミンにとって新鮮で、

 

「たまには散歩も良いね」

 

と、だれにも聞こえない声量で一言言ってたみたりもした、そして極め付けが銀色の髪をなびかせて走っている少女を見つけることが出来たことだろう、別に話したりした訳でわなく、ただアルミンが一方的に見つけただけであるが、何故かそれだけでアルミンは上機嫌になったのだ。

本当に何故だろう?

 

「おじいちゃん、いってきます!」

 

準備も終わり家族に挨拶をしてアルミンは軽い足取りで家を出た。

 

「ごめんぐたさ~い」

 

「アルミンだ!」

 

満面の笑みをうかべながらエレンは家の戸口へ駆け出す。

 

「やぁおはようエレン」

 

「アルミン!」

 

「おはようございますカルラさん、おはようミカサ、リュカ」

 

「あら、おはようアルミンくん」

 

「あぁ、おはよう」

 

「アルミンおはよう」

 

「おい!アルミン!」

 

「落ち着けエレン、お前さっきからアルミンしか言ってないぞ」

 

よほど嬉しいのか半狂乱のエレンであった。

 

「三人は、これから何処いくのだ?」

 

朝食を食べ終わり、エレンとミカサは出かける準備をし、リュカはカルラと一緒に食器を洗いながら、後ろ姿のまま尋ねる。

 

「町から少し出て野原の方に行くとこだよ」

 

「姉さんも来いよ!」

 

「すまんな、私はこれからカルラさんに料理を教えて貰うから一緒には行けない」

 

「えー!、そんなのいいから!」

 

「駄々こねちゃダメだよエレン、そうなんだじゃあ仕方ないね、、、」

 

「そう残念な顔しないでくれ、まぁ面倒なお目付け役がいなくなったと思って存分に遊んで来い、怪我はするなよ」

 

リュカは自覚していないが、エレン達が何か問題を起こす時の半分くらいがリュカのせいである、だが無駄に頭の良いリュカが仕掛けるイタズラは非常に狡猾で証拠が残らないので誰も何も言わない、まぁ三人も薄々その事は勘づいているため最後の部分だけ頷いてイェーガー邸を出発した。

 

三人で談笑しながら歩いていると、エレンがまるで思い出したかのようにアルミンに問いをなげかけた

 

「なぁアルミン、お前いつも何処で寝てんだ?」

 

エレンの何の脈絡の無い突然の問いに戸惑うも律儀に答える

 

「何処って、ベッドだけど」

 

「いや、そうじゃなくてベッドの上か下かきいてんだよ」

 

?ますます意味が分からない、アルミンは一人っ子のためベッドは二段式ではない、その事はエレンも知ってる筈である、意味は分からないが取り敢えず下ではないため

 

「上だけど」

 

と、答える

するとエレンは驚愕の表情でこう言った

 

「おい!アルミン!」

「お前ってさ」

「実は」

「男だったのか!?」

 

「絶交しよう、エレン」

そして冒頭に戻る。

 

「え?、、、ぜ、絶交、、、?」

 

ここでアルミンは自分の失言に気付く、確かに半ば反射的に言ったが、エレンが悪意をもって言った訳ではないくらい直ぐにわかった、だから今のは少し強めのツッコミのようなものであり本気ではない、だがエレンは純粋であるためアルミンの言葉をそのまま受け止めてしまっていた。

慌てて訂正するアルミン

 

「ち、違うよエレン!今のは冗談で本気じゃないよ!」

 

「そうだよな!俺たち親友だよな絶交なんてないよな!」

 

「そうだよ!僕たちは親友だよ!」

 

二人の茶番劇を冷めた目で見るミカサ、そんな視線に居心地を悪く感じながらも、アルミンは必死に頭を回す、それは、何故こんな誤解が生まれたか、である。

 

「そもそもエレン、どうして僕のことを女の子と思ったんだい?」

 

いくら考えても埒があかない、と判断したアルミンは直接聞くことにした、だが結果は予想外

 

「ん?あれ?たしかに、何でだ?」

 

なんとエレン自身にも分からなかったのだ、まぁ気付いているかもしれないが、こうゆう訳の分からないことには必ずリュカが一枚絡んでいる、と言うよりこれは完全にリュカの愉快犯である。

ことの発端はエレンの一言

「姉さん、アルミンって男か女かどっちなんだ?」

である、この時エレンとアルミンは知り合って間もなく、当時のアルミンは本当に女の子に似ていた、リュカはエレンの問いにはハッキリとは答えず微妙にぼかしながらも最後には

「まぁ自分のことを僕と言う女の子もいる」

と言った、次に苛められているアルミンを見てリュカは「エレン、アルミンを守ってやれ」

と言って、しばらくたつと今度は

「エレン、男の子は女の子を守るものだ」

と言った、この時点でエレンの純粋な思考にはこんな方程式が出来ていた↓

アルミン=守る=女の子、アルミン=女の子

悲劇である、いや喜劇か、少なくともリュカにとっては。

 

まぁなんにしても誤解は解けた、これにて一件落着。とはいかない、悲劇的な誤解がこれ一つとは限らないからだ、それを危惧したアルミンはこう切り出した

 

「エレン、この際だから気になること全部聞いてくれ、僕は全部正直に答えるよ」

 

「分かった、じゃーアルミン、お前男なんだな」

「そうだとも!」

 

「アルミン、お前根暗なのか?」

「僕はいたって明るいよ!」

 

「アルミン、お前床の下で寝てるのか?」

「さっきもいったけど、ちゃんとベッドの上で寝てるさ!」

 

「アルミン、お前のその髪型ってキノコ意識してるのか?」

「そんなわけないだろう!」

 

次々と解けていく誤解にスッキリしていくエレンとは裏腹に、アルミンは内心頭をかかえるばかりであった、どうしてこうなった、と、だが考えても考えても答えは出ず、変わりに何故か思考の端にあった銀髪の影がどんどん大きくなっていった。

 

 

 

 

おまけ

 

カルラの悩み

 

 

所変わってイェーガー邸、コミカルなやり取りをしていた三人とは逆に、こちらは先ほどまでかなりシリアスな雰囲気であった。

一通り悩みを打ち明けたリュカは、デザートのパイを食べた後よほど疲れていたのか、その場でテーブルに突っ伏して寝てしまった、そんな愛娘の寝顔を見ながらカルラは別の悩みに難儀していた、その悩みとは

 

リュカとミカサ、どちらをエレンのお嫁さんにするか

 

である。

エレンの身近には二人の異性がいる、言わずと知れたリュカとミカサである、先ほどの告白でリュカのエレンに対する想いは分かった、それは恋愛などではなく親愛であり、まだ春の芽は芽吹いていないが、それも時間がたてば次第に意識してくるだろう、だがもしそうなったら非常に困ったことになる、別に彼女達に問題があるわけではない、いや、寧ろ息子にはもったいない位だ。

 

リュカ=プレゼンチェカ

北部からの診療の帰りに夫が拾ってきた子で突然家族になった、顔立ちは幼いながらも整っていて、北部では珍しくもない銀髪、冷たい空気を過分に含まないようにできた小さい鼻、今は眼鏡を掛けて分かりずらいがキリリとした鋭い目、大人になればきっと美人になるだろう。

性格は、頭が良く理屈で行動するが情に厚い、面倒見が良く真面目だが茶目っ気もあり親しみ易い、これだけ揃うとパートナーとなる男性はきっと肩を並べるのに苦労するだろう。

 

ミカサ=アッカーマン

こちらも診療の帰りに夫が拾ってきた子で、何故か最初からエレンに強い執着をしていた、容姿はこの国には珍しい東洋系だか整っていて綺麗な、そして儚い顔をしている、地味だが主張の激しい艶のある黒髪に、鈴のような凛とした声、こちらも将来はきっと美人になる。

性格は、リュカとは逆で直情てきで自分の勘を頼りにして動き、ぶっきらぼうで分かりずらいが内に秘めた愛情に気付いてしまえばどんな男もイチコロだろう。

 

うん、もったいない、こうして見るとやっぱりエレンにはもったいないくらい良い子達だ。

こんな子達がエレンを取り合う修羅場を想像する、そしてこの中にアルミン君が入れば、きっと修羅場を越えた混沌になる。

そんなどうしようもないことを考えながら、ふと窓越しに見える壁を見つめる、そして思う、100年無事だったのだ、もう100年くらい頑張って欲しい、すくなくともウチの可愛い子供達が立派に育ってくれるまでは。

 

 




まず謝罪
1話の前書きで二話で原作に入ると書きましたが、スミマセン入りませんでした、期待してくれた人には大変申し訳なく思ってます。
次こそは絶対原作に入るので許してくれる人は、また懲りずに見てください。
それと、感想が少なくて寂しいです、非ログでも書けるので感想下さい
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