ツイテル話   作:笹鉄砲

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第二十二話

 

 今日は簡単なゴミ掃除の任務である。かなり簡単と言うよりも前世のバイトの様なものである。

 

 しかし、あいつらの背後霊がかなりうるさい。

 

『うはー、もうナルトとサスケのカップリングは決まりってばね!!』

 

『そうよね。あんなの見たら妄想が止まらないわ!!』

 

 サスケの母が感染してゾンビになったようだ。ナルト母が感染もとだ。

 

『お前なんで俺を?』

 

『知らねぇよ、体が勝手に動いただけだ』

 

『きゃーーーーー!!』

 

 ナルト母がナルト役、サスケ母がサスケ役でなんか劇が始まった。そして二人で興奮している。

 

『これは、もう、最高ってばね!!』

 

『二人はこのままランデブーよ!!』

 

 それは男女で使う言葉です。

 

『どっちが攻めで受けなの?』

 

『ナルトが受けに決まってるってばね!!』

 

 どっちでもいいよ。

 

『書きたい。この気持ちをこの里の人々みんなに伝えたいわ!!』

 

『私もこの里の女に気付いて欲しい!!』

 

『なんで私は幽霊なの!?』

 

 死んだからですよ。

 

『なんとか方法があるはず……はっ!?』

 

 俺の方を見て動きを止めるサスケ母。逃げるように全力でゴミを拾いに行く俺。

 

 人生でここまでゴミに向かって全力で走ったのは生まれて初めてだ。ちなみに父親コンビはどこかに行っている。この手の会話が始まるとすぐに姿を消すのである。

 

『ウツロの体があるじゃない!!』

 

『それは名案だってばね!!』

 

 このままではBL作家になってしまうぞ俺。

 

 その後、攻撃を仕掛けてくる母コンビをなんとか撃退した俺はゴミ拾いではありえないくらいに疲労したのであった。

 

 

 

 任務も終わり、家でゆっくりしている。この家に前までいた白はお隣に引っ越した。

 

 カカシ先生に白のことはどうするのか聞いたところ普通の一般人として扱うとして火影様にもこの里で働きたい普通の人として説明したそうだ。わざわざ戦いたくない子供を戦わせたくないと言っていたカカシ先生は少し悲しそうな目をしていた。

 

 だが、隣の白はたまにご飯を持ってきてくれたりといまだに俺の癒しであってくれていることに感謝だ。

 

 そんなことを考えながら寝ていると忍者の神様兼疫病神の柱間が来た。

 

『ではさっそく修行するぞ、ウツロ』

 

「今日は休みでお願いします」

 

『……ふむ。それは仕方ない。今日は勘弁してやるか』

 

 おかしい、いつもなら変な理屈こねてやらせるのに。どうなってやがる。しかし休ませてくれるならありがたい。

 

「どうも」

 

 俺はその日、寝てしまった。それが俺の中忍試験をややこしくするとはこの時の俺は知らなかった。

 

 

 

 ナルト視点

 

 サクラちゃんと二人で修行しようとしたら、木の葉丸達と出会った。そして遊んでいたら黒い変な奴が出てきて木の葉丸が捕まったってばよ。

 

「おい、その手を離せってばよ!!」

 

「こいつら、木の葉の下忍か?」

 

 こいつらいったいなんだってばよ? それより木の葉丸を助けないと。

 

 そう思いかけ出すが足に違和感を感じてこけた。

 

 何がおきたんだってばよ?

 

「なんだ弱いじゃん木の葉の下忍ってやつはよ」

 

「おい、その手を離せ!!」

 

 俺の言葉を聞かずに木の葉丸を殴ろうとした瞬間、ドシンッという音がした。そしてそちらの方を見るとウツロがかなり大きな岩を片手に二個づつ持って歩いてきた。

 

「ほう、小僧ども元気ではないか!! それでこそ俺が頑張ったかいがあるというものぞ!!」

 

 一人、うむうむと頷くウツロ。またウツロが変になっているってばよ。

 

「しかし、黒の猫耳とはセンスがない。隣の女は頭から四つも毛が飛び出ている。……ぶわははははは!!」

 

 しかもいきなり喧嘩売ってるってばよ。

 

「なんだ、このガキより先にお前を倒せばいいのか?」

 

「このガキはやっていいぞカンクロウ!!」

 

「やめとけカンタロウ。貴様ごとき俺の相手にもならんぞ」

 

 今日のウツロはやけに敵を煽るな。

 

「てめぇ名前を間違ってんじゃねぇ!!」

 

 黒い奴は木の葉丸を離すと何か指を動かしているってばよ。なんだあれ?

 

「ほう、人形遊びでもしたいのか。それなら一人でやりなさい。しかし顔のメイクもダサすぎる。メイクならこちらの方が断然かっこいいぞ」

 

 そういうと手も触れていないのに顔に模様が浮かび上がるように出てきた。俺から見たらどっちも一緒だってばよ。それよりも岩を下さないのかな。

 

「こいつ、なんで動かない!? それに俺のしていることが分かったのか?」

 

「なんだ動いてほしいのか? ほれ」

 

 ウツロが左手の岩を投げた。……超高速で。

 

 あれはおかしいてっばよ。あの大きさの岩が目に見えない速さで投げれるって。

 

 瞬きした瞬間黒い奴と岩が消えていた。

 

「カンクロウ、どこに行った!?」

 

「しまった。うっかりしていわ。この状態で投げたらあいつ死んだかもしれんぞ。……まあよいか。ふははははは!!」

 

 前から思っていたけどあいつは絶対におかしいってばよ。

 

 「それより木の上で見ているやつら出てこい!!」

 

 人一人を殺したかもしれない事をそれで片付けたら駄目だろ。

 

 そしてウツロが言うとそこからサスケと瓢箪を背負ったやつがでてきたってばよ。

 

 誰だあいつ?

 

「その上の貴様らは出て来んようだな。なら消えろ!!」

 

 今度は右手の岩をサスケ達がいたその上に投げた。何かにぶつかったのは分かるが何が起こったのかは分からないってばよ。岩が通過した後には何も残っていなかった。

 

「お前はうちはか、なんていう目つきの悪さだ。そんな顔しているとモテナイぞ!!」

 

 サスケがキレそうだってばよ。

 

「それでそっちの瓢箪は眉毛を生やす所から始めればよいぞ。しかし目の周りのクマは素晴らしい!!」

 

 確かにあいつも今はそんな顔をしてるってばよ。ちなみにこちらも表情は変わってないけど頬がピクピクしてるってばよ。

 

「では、修行があるのでまた今度、会おうぞ」 

 

 それだけ言って、ウツロは走って行った。この場にいるやつをほとんど敵に回して。

 

 


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