ツイテル話   作:笹鉄砲

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第二十三話

 

「ちょ、おま、柱間何やってくれてんの!?」

 

『何かやったか俺? 皆目見当がつかんわ』

 

 柱間に謎の休日を貰った日の翌日、俺が集合場所に到着するとサスケに思い切り睨まれた。そしてナルトとサクラには目を逸らされた。不思議に思っているとナルトの父であるミナトさんが苦笑いしながら教えてくれた。

 

 あいつはいったい何してくれてんだよ。俺が完全にやばいやつじゃねぇか。

 

 そしてカカシ先生が来て中忍試験の申込用紙を俺たちに配っている中である話を始めた。話を聞くと昨日、謎の大岩が他里の中忍試験を受けに来た忍が泊まっている宿に投げ込まれ多くの重傷者が出たらしく中忍試験は少し延期されるらしい。なんでも砂のところの忍が死ぬ一歩手前だったとか。

 

 止めて、そんな目で俺を見ないでくれ。サスケ、サクラ、ナルト。俺が犯人だけど犯人じゃないんだよ。

 

 しかもさらにもう一つ投げ込まれた岩がありそれは三代目の顔岩の鼻に直撃したらしく完全に顔面崩壊していた。三代目はそれを見て「あまりにも酷過ぎる。この時期にあんな顔にするなんて」と涙を流したらしい。ちなみにその下には音隠だっけ?の里の忍びが死にかけで倒れてたらしい。

 

 それも俺が犯人だよ。でもね違うんだよ。だからそんな目で俺を見ないでくれ。犯人は捜索中だけど通報しないでね。お願いだから仲間を売らないでくれよみんな。

 

 

 

 そして俺は紙を受け取ると同時に家に走り出した。そして柱間との口喧嘩を始めたのである。

 

「お前が何やっても俺には関係ないよ。でもさ俺の体を使うんじゃねぇよ!! いい加減にしないとお前の顔岩を粉砕するぞ!!」

 

『それはいい俺もあの顔岩には不満があったのだ。本人が許可する存分にやってこい!!』

 

 駄目だこいつ、どうにかしないと。

 

「これだけはしたくなかったが仕方ない。くらえ!!」

 

 俺は前世でのうろ覚えのやつを成仏させる呪文みたいなのを唱えた。

 

『それは止めろ!!』

 

 これが意外にも効果があるらしく俺はこいつらと戦う時に使用している。

 

「このまま成仏してしまえ!! ……ぶっ!?」

 

『さっきからうるさいぞお前ら。俺は忙しいのだから静かにしてくれ。それと兄者は落ち着け。できるなら黙っとけ。……ん?』

 

 黙っとけと言われた柱間が俺の横で落ち込んでいる。うっとおしいことこの上ない。それと確かに俺もうるさかったけどもいきなり蹴るのはひどくないか扉間。

 

 そう思っていたら俺が持っていた紙がひらひらと床に落ちた。

 

 それは中忍試験の申込用紙!! 見ないでくれ。

 

 俺の願いは虚しく、扉間がしっかりと見てしまった。

 

『中忍試験か。お前は出るのだろうウツロ?』

 

「……出ますよ。ええ、出ますとも!!」

 

 真顔で睨むなよ、お前の顔は恐いんだよ扉間。

 

『その中忍試験俺が着いていくぞ!!』

 

 さっきまで落ち込んでいた柱間が何か言いだした。

 

「お前はいらん帰れ。ここじゃなくあの世に帰れ!!」

 

『兄者で大丈夫か?』

 

『ああ、俺に任せろ!!』

 

「あのー、俺の話を聞いてほしいんですが」

 

『大丈夫だウツロ。俺が着いてるから何が起こっても万事解決だ』

 

「ソウダネ」

 

 お前が万事面倒事を起こすんだろうが!! と叫びたいが我慢しよう。

 

 そして柱間が着いてくることが確定した。俺の中忍試験は幸先が真っ暗になったことは言うまでもないだろう。

 

 

 

 そして遂に中忍試験の日が来た。俺たちはアカデミーの前で待ち合わせをしており時間通りに集合した。

 

 カカシ先生がいないと時間通りに進んでいいわ。

 

 そして中に入るといきなり喧嘩が行われていた。なんか先輩らしいものが後輩をいじめているようだ。どの世界でも先輩は怖い。

 

 ほら、あの倒れている奴らの後ろに白目をむいたまま気絶している奴までいるよ。

 

 「中忍試験は難関だぜ。この試験を受験したばかりに忍を辞めた者、再起不能になったものを俺たちは何度も見てきた」

 

 なんで忍者ってこうも物騒な話ばかりなのかな。

 

 そう思っているとサスケが何を思ったのかいじめられている奴らの前に出て俺を通せと言いだした。

 

 こんな目立つ場面で飛び出しちゃったかサスケ君。

 

 そして幻術であることを見破っていると言うと幻術が解けた。先輩方はその後見破っただけじゃ意味が無いと攻撃をしかけてこたところで先輩にいびられてた後輩の内の一人がサスケと先輩の攻撃を受け止めた。

 

 俺がぼーっと見ているといびられてたやつ、マユゲと呼ぼうがサクラに告白した。一目ぼれを始めて見た瞬間であった。

 

 その光景に少女漫画を思い浮かべていると先輩二人と目が合った。その瞬間高速で目を背けられた。気になった俺は二人に話しかけた。

 

「すいません、なんで俺から目をそむけ」

 

「こっちに来るな!!」

 

 頭ツンツンの方が叫んで横に飛んだ。

 

 俺が一体なにをしたと言うんだ。

 

「気をつけろ。あいつは何してくるか分からないからな!!」

 

「ああ!!」

 

 さらに臨戦体勢までとられた。何もしないよ俺は。

 

「ウツロ、お前あいつらと知り合いか?」

 

「いや、見覚えは無いな」

 

 サスケに聞かれて答えたが実際に見覚えは無い。そうして不思議に思っていると帽子を被っている方が話しだした。

 

「あいつは当時アカデミーの先生をやっていた中忍を再起不能にして忍者を辞めさせた奴だ。気を抜くなよ」

 

 ……ああ、また柱間か。てかさっきの中忍試験を受けた奴の末路を俺がやったってことか。

 

 周りを見るとざわざわしながら俺を見ている。そして後ろの柱間も『そんなことあったような気がするぞ』と笑っている。

 

 さっそく面倒事を運んできた柱間にため息を吐きつつ目の前の二人に話しかける。

 

「それであなた方は俺と今から戦いますか? もちろん中忍試験を受験できなくなると思いますけどね」

 

 両手を広げ笑いながら近づく。一歩近づくたびに一歩離れる先輩方。

 

「や、やらない。もう戦わないから。すみませんでした!!」

 

 そして叫びながら逃げていく二人。

 

 俺はこの里でどのような目で見られているのだろう?

 

 そして後ろを振り向くとマユゲがフラレて落ち込んでいる。ドンマイだマユゲ。

 

「お前ら名前は?」

 

 マユゲ哀れと思っていると白目がサスケと俺に尋ねてきた。ナルトが何故か後ろでショックを受けている。お前もドンマイ。

 

 俺が答えようとしたら横でサスケが先に答えた。そして白目に喧嘩を売り始めた。

 

 こいつはなんでこうも喧嘩を売るかな?

 

 サスケは喧嘩を売るとそのまま白目を無視して歩き出した。俺も会話すると面倒事が起きそうなので無視することにした。

 

 その後、少し険悪な空気の中サクラに引っ張られ試験会場に向かった。

 

 

 


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