ツイテル話   作:笹鉄砲

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第三話

 

 衝撃の事実が発覚したので、俺は自らの肉体を守るため自分の意思で修行に取り組む決意をした。

 

 

 あいつに好き勝手やらしたら俺は死んであいつの仲間入りしてしまう。

 

 

 

 そして俺は忍者アカデミーに入学を果たしたわけだが、入学式ですでにあいつは俺の尊厳を奪っていた。

 

 

「入学試験主席、ピ○チュウ、壇上へ」

 

 

 俺は涙が止まらなかった。そうだった、俺はあいつに嘘の名前を教えていて、それをあいつが信じていたんだった。今のご時世にこんなかわいい名前を付けるわけないだろ。

 

 

 周りからはあいつってウツロじゃね?とかピ○チュウ?とか大量に疑問符が飛び交っているがそんなことを気にしている余裕など俺には存在しない。

 

 

「先生、俺の名前はウツロです。決してピ○チュウではありません」

 

 

「え?そうなの。でも君の答案用紙とか全部ピ○チュウだったよ」

 

「変な悪霊が俺に取り憑いたんですよ。本当です」

 

「幽霊とかいるわけないでしょ。ほんと、ちゃんとしなさい」

 

「すみません」

 

 嘘は言ってないのにと思いながらも何度も謝り俺はなんとか自分の名前を訂正してウツロとして入学することができたが、しばらくはピカ○ュウが俺のあだ名となった。

 

 この時、忍者の修行よりも霊媒師としての修行の方が大切ではないかと本気で思った。

 

 

 それから、俺は霊媒師としての修行と忍者の修行を同時進行で行った。木を歩いて登る練習や水面を歩行する練習、なんかチャクラとか言う物を扱う練習に始まり、体に合計80キロの重りを背負わされたり。それはもう過酷な練習であった。

 

 しかも、あのあほが俺の弟だと連れてきた目つきの悪い人やそこらへんからスカウトしてきたらしい大量の幽霊忍者が各自でいろいろな修行をさせてきたせいで俺はこの三年間で強くなったと思いたい。

 

 ただし、そのせいか俺の体に異常なことが起き始めた。まず、血継限界とやらが発現し始めたのである。なんか木遁とかいうものが使えるらしい。これには柱間が驚いていたが憑依を何度も行ったことで体質が変わったのではないかと言っていた。

 

 俺はこいつらに肉体改造を何度もされていたようだ。俺はショッ○―にでもなった気分だよ

 

 そこから俺の霊媒師として修行が加速し幽霊に触る、憑依を拒絶するなど日常で必要な最低限度の事は可能になった。

 

 それができるようになって、初めに柱間に殴りかかったが、おっ遂に体術の訓練かと嬉しそうに言われた後、完膚なきまでに叩きのめされた。

 

 だから天才は嫌いなんだ

 

 しかし、取り憑かれるのを拒絶できるようになったのは非常に嬉しいことだ。このままいったら目の中にホクロや死んだ魚の目になっていたかもしれなかったから。

 

 しかし、夜に笑顔で、このまま最強の忍者をとか、万華鏡ぐらいなら余裕じゃね、とか、性質変化を全て習得も時間の問題とか、白眼もなんとかいけるでしょ、などの会話をしながら集会するあいつらを見て、本当は手遅れになった可能性があるのではないかと心配である。

 

 

 


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