ツイテル話   作:笹鉄砲

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第三十一話

 さて、柱間による強引な方法であったが我愛羅と友人になった俺であるが、今は試験中であり仲間である7班のみんなが待っているので俺は我愛羅と別れることにした。ちなみに草影に隠れていたキバ等は気付いたらどこかに行ってしまったらしくいなかった。

 

 そして流れること数日最終日になったというのに塔の近くにいるのに誰も来ない。

 

 もしかしてみんな脱落しちゃった? でも塔で会おうと約束したはずなのに来ない。つまりどういうことだってばよ? いかんナルトの口癖が移った。

 

 そして不安になること数分、周りを歩きはじめると何か叫び声が聞こえたのでそこに行ってみると探していた7班とカブトさんがいた。ちなみに幻術にかかっているらしく敵が地面に潜っているのに誰もいない所を殴っている。なので助けるべく俺は約束してあった変化をしてナルト達の所に向かった。

 

 

 ナルト達は苦戦していた。相手の幻術に嵌り、さらに長い時間森の中を歩いたことによる疲労も加わり非常に厳しい状況であった。

 

「こうなりゃやけくそだ!」

「止めるんだナルト君!」

 

 ナルトは叫ぶと同時に影分身をして敵に突撃した。しかし本物の敵は地面に隠れており当たるはずもなくナルトは攻撃が外れてこけてしまった。そこにチャンスとばかりに手を出しクナイで切りかかろうとした時、彼らに思わぬ事態が発生した。

 

「俺の仲間が世話になったようだな」

 

 それは美しい女性だった。黒髪は長く、引き締まった身体、そして何よりも高身長だった。彼女は地面から出ていた腕を掴むとそのまま男を持ち上げた。それはまさしくすばらしい絵画のワンシーンのようであった。誰もがその女性から目を離せなかったのだ。そのあまりの美しさに幻術を使っていた男は幻術を止めてしまうほどだ。そんな永遠に続くかと思われた静寂がナルトの一言により破られる。

 

「あ、イナリの母ちゃんだ」

 

「ふんぬぁああああああああああ!」

 

 名前を呼ばれたイナリの母ちゃんは丸太と思えるほど太い腕で男を殴り飛ばした。殴られた男は呆然としたまま吹っ飛んでいったのだ。

 

 

 そこからはすぐであった。幻術が解けたことにより相手の位置も分かりみんなで残りの二人を倒した。

 

「みんな久しぶり」

 

 俺が手を上げ近づくとみんなが警戒する。何故だ?

 

「お前がウツロだというのはその姿で分かる。ただ怖いからすぐに変化を解け」

「イナリ母ちゃんDXに何の不満がある?」

「あんた、イナリ君にトラウマを負わせといてよくそんなこと言えるわね」

「あれは、ほら、母ちゃんの新しい姿に感動しただけだよ」

「そんなわけないってばよ」

 

 久しぶりの再会に会話を弾ませているとカブトさんから先に進もうと提案され運よく探している方の巻物があったので回収して進み塔の前で解散した。塔に来る途中サクラにはサスケが一先ず大丈夫そうであることは伝えておいた。

 

 その後塔の中に入り巻物を開いてイルカ先生からのありがたい言葉をもらってそのまま部屋を移動した。そこで三代目のまたまた難しい話を聞きこれで試験が終わったのかと思ったら今からさらに人数を絞るらしく一対一のタイマンが行われることになった。

 

 正直このまま眠りたい。

 

 そう考えているとカブトさんが手を上げ棄権すると言い出した。ナルトが驚き理由を尋ねるとどうやら身体がぼろぼろらしい。

 

「僕は棄権するよ、身体がぼろぼろだし。それに命の危険があると思うと」

 

 ここで前世の経験から俺は彼を引き留めないといけないのではないかと考え始めた。確かにしんどいかもしれないでももう何回受けているのかも分からない状況なんだ諦め慣れしているのかもしれない。それでも少しでもチャンスがあるなら手を伸ばすべきなんだ。

 

 そう考えた俺はカブトさんに叫んでいた。

 

「諦めんなよ! まだ速いって、諦めるには。諦めたら試合終了だって誰か言ってたし、それにここで諦めたら一生下忍暮らしですよ。 他の人が敵に手裏剣投げてる中、カブトさんだけゴミ箱にゴミを投げて喜んでいることになるんですよ。だからもう少しだけ、後少しだから!」

「…………ありがとう」

 

 それだけ言ってカブトさんはナルトには優しい笑みを俺には親の仇を見るような目で去って行った。……受かったらの話だけど来年はカブトさんが後輩になるのかな。

 俺は感傷に浸りながらカブトさんの後ろ姿を眺めていると先ほどから司会をしていた死にそうな顔をした人の話が再開された。

 

 ちなみに後ろでサクラが痣のことでサスケの棄権を進める中、サスケは俺は復讐者だとか強いか弱いかの答えが欲しいとか言ってるけど下忍だから弱いのが普通じゃないの?とは言わないでおこう。それより気付いてみんな君たちの話に聞き耳立ててるよ。なんか眉毛の濃い先生なんか凄く表情キラキラさせているし。俺は他人のふりをしていよう。  

 

 くぅ~、あんな青春している若者の中に入れないぜ!

 

 そして何故か無駄に進んだ科学力?による電工掲示板で二人の名前が出た。サスケとサングラスしてないのにサングラスみたいな目をした人との試合が始まった。

 

 その試合中柱間が話しかけてきた。

 

『おいウツロ、あの♪を付けた奴らの先生を見てみろ』

「ん? ああ、あのかわいらしい額当てのところの。 あの先生がどうかした?確かになんか気持ち悪いけど」

『森で戦ったやつぞ』

「あ、やっぱり。でもこんなところでは襲ってこないでしょ」

『おそらく大丈夫だが問題はそこじゃない』

「と、言うと」

『ただ、あのうちはの小僧に痣を付けに来ただけならすぐに帰るだろうしおそらく碌でもない事を考えているぞ』

「例えば?」

『そうだな……俺の経験上あやつは戦争をしようとしているに違いない』

「んな馬鹿な」

『だが、無いと言いきれん。だからウツロお前にしてもらいたいことがある』

「何すればいいの?」

 

 嫌な予感がしてきた。

 

『なに、簡単ぞ。木の葉が戦争ではすぐに負けない事をアピールしろ』

「……つまり、派手にやれってこと?」

『そうだ。ただし手の内はあまり見せるな。分かったな』

「正直嫌だが、諦めよう。戦争は嫌だしな」

 

 こんな会話をしているとサスケは勝利して次の対戦カードが表示された。そこには俺と知らない人の名前があった。とにかく試合する場所に降りると『死』と書かれた服を着ているロックな少年だった。

 

 さて、派手にと言われているがどうしたものか。……圧倒的強さをアピールするためにかっこいいセリフを言えばいいかな。なら、あのキャラで行こう。

 

 

 のちにこの試合を見ていたものは口を揃えて言った『あいつに勝てる気がしないと』


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