ツイテル話   作:笹鉄砲

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第九話

 

 カカシ先生をぶっ飛ばした瞬間に一先ず木遁で作った足枷とマーキングを消した。どうしても試験が落ちるのが嫌だったため仕方なく使用したが本当は使いたくなかった。なんでも血継限界はとても珍しくばれたら即研究室送りらしいからだ。どの世界でも研究者は危ない人が多いのだろう。

 

「カカシ先生大丈夫ですか?」

 

「殴ってきた奴に心配されるのは生まれて初めてだよ」

 

 カカシ先生は頬を押さえながら普通に返事してきた。

 

 前の世界ではあの威力で殴れば人が死ぬかもしれないので無駄に丈夫な肉体があるこの世界に感謝だ。本当に無ければ9歳の時点で死んでいたかもしれない。

 

「お前はやっぱ優秀だよ。下忍になったばかりのやつに鈴を取られると思っていなかったよ」

 

「たまたまですよ。正直先生が油断していなかったら相手になっていませんでしたよ」

 

「しかし、どうやって俺の足元に罠をしかけたんだ? 他にも俺の懐にすぐに入ってきたやつもまったく気付かなかったよ」

 

「懐に入ったやつは足にチャクラを集中させたら凄く速く走れるのでそれだけですよ。それで足元って何の話ですか?」

 

 絶対に来ると思っていたよその質問。だが、何があってもばらしはしない、俺の平穏のために。

 

「ん?足が何かに引っかかったんだが、まあいいか」

 

 絶対に怪しんでるよこの人。たぶんこれから一緒の班になるからいいだろ的なこと考えてるな。

 

「ちなみに、俺は合格ですか?」

 

「ふむ、まあこの試験の大事なところも理解しているし合格だ」

 

「良かった。ならこの鈴は返します」

 

「どうも、じゃあ時間もきたし集合場所に戻るか」

 

「はい」

 

 カカシ先生と雑談しながら戻ると道端で泡を吹いたサクラと首だけになったサスケがいた。

 

 何があったのかは全く分からんがカカシ先生が苦笑いしながら助けた。

 

 さらに集合場所に戻ると今度はナルトが丸太につながれていた。ナルト君のお母さん『先生と生徒のSM、ごちそうさま』と叫んでる。どうやらお父さんはどこかに逃亡したようだ。

 

 そして、サスケ君のお父さんは立派な術を使えるようになってと感激している。でも負けたでしょと言わないのが優しさ。

 

 カカシ先生がアカデミーに戻らずに忍者辞めろと言った瞬間サスケがダッシュ。この班は沸点が低い奴しかいない。

 

 なんか物騒な話が進んだがもう一度チャンスをくれるらしく昼飯を食ってからもう一度チャレンジだ。ちなみに俺が合格したことは言ってない。もとからチャンスを与えるつもりだったらしく、俺に黙っとけと言われたからだ。

 

 昼飯を食べてる時にナルトには飯を与えるなと言われたがサスケがなんと珍しいことにナルトに昼飯を与えると言いだした。カカシ先生の気配を感じないから大丈夫との事。

 

 下忍に見つかる上忍がいるとは思えんがカカシ先生の優しさを信じよう。

 

『ふぅお、間接KISSだと!?いやっふー』

 

 ナルトママにもごちそうを与えてしまったようだ。

 

「私もあげる」

 

 サスケに影響されサクラも弁当箱を差しだした。

 

『てめーはいらん!! 一人で飯食ってろ。男の友情の邪魔するな!!』

 

 ナルト母さんが悪霊にしか見えない。

 

『落ち着けクシナ!! ここは男の友情じゃなくて仲間の友情だよ』

 

 

 おかえり、ナルト父さん。あなたの奥さんは手遅れです。

 

 

 そうやって背後霊の会話を聞いているとカカシ先生が飛び出してきた。そして俺たち全員合格らしい。

 

 

「忍びの世界でルールや掟を守れない奴はクズ呼ばわりされる。けどな仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ」

 

 

 カカシ先生がとてもかっこいいことを言った。それに対して後ろの金髪背後霊がとても嬉しそうに笑った。

 

 

 俺はこれからこの班で頑張るのだろう。かっこいい先生に良いメンバーが揃ったと思う。全力でこの仲間たちと強くなっていこう。

 

 

 そして俺たちの試験は終わり無事帰宅した。ナルトは置いていったけどな。

 

 

 

 


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