ストーリーとかも決まってないからグダグダになると思うのでそこらへんは勘弁してください。
あと作者は猫派です。
おっす!俺、犬神彰人!
何処にでもいる犬好きの高校生だ。
どれ位好きかっていうと1日に1回は犬をもふもふしないとバイオハザードのゾンビのように犬を探し求め始める位程だ。
今、学校が終わってペットショップ兼我が家に向かって全力疾走してる。
その速さたるや光はおろか「またいつもの病気かよ……」と言ってる友達すらも置き去りにする程。
もはやこうなった俺は誰にも止められない!
ノエル(犬)や三郎(犬)、アルト(犬)が俺を呼んでいるっ!
「はーはっはっはっゴホッゲホッゲホッ!?」
ちょ、マジで無理……
走ってる途中で高笑いしたせいで咳が止まらない。
ちょうど信号が赤だし立ち止まって呼吸を整える。
こら、そこのおばさんたち。
こっちを見てひそひそ噂するんじゃないの。
俺は悪くない、学校に犬が居ないのが悪いんだ。
そんな感じに俯きながら信号が変わるのを待っているとどこからか転がってきた小さなボールが俺の足元で止まった。
これは犬用ボール(小型犬用)?
もはや反射のレベルで頭に単語が浮かんできつつ、それでも拾って近くからマジマジと見てみる。
反対側にある公園から飛んできたのかな?と思って見上げるとかわいくて素晴らしい毛並みでスタイルも良く、健康的なかわいいチワワが道路に飛び出してきた!
かわいくて素晴らしい毛並みでスタイルも良く、健康的なかわいいチワワが道路に飛び出してきた!
大事なことだから二回言った、ってそれどころじゃない。
今は赤信号で、チワワは道路に飛び出してきた。
これが導き出す結論とは……?
正解は「交通事故」!
正解者にはうちの店の看板娘(犬)を一年間何回でもなでなでしていい権利をプレゼント!
外れた人にも果南(犬)をなでなでする権利をあげよう!
え?いらないって?
それはともかくマジでヤバイ。
お約束のようにトラックが来ちゃってるよ。
スプラッタな惨状までもう秒読みだよ。
かわいくて素晴らしい毛並みでスタイルも良く、健康的なかわいいチワワ(三回目)がコロッケになる?
そう考えると自然と走り出していた。
走ってきたチワワを衝撃からかばうように優しく抱き抱えて横を見るとパーっとやかましくクランクションを鳴らしながら近づく
頭に浮かんでくるのは今まで出会った数々のわんことの思い出。
最後に思い出したかのように親父とお袋の顔。
親父、お袋。
俺をここまで育ててくれてありがとう。
短いけど楽しい人世だったな。
ドンと音を立てて何かにぶつかった時、確かに俺は笑顔にだった。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
……ここは、どこだ?
周りは見渡す限りの白、白、白。
漂白剤も真っ白の白さ。
なんか白がゲシュタルト崩壊しそうだ……
そんなことよりなんで俺はここに居るんだろう。
さっきトラックにひかれたはずだけど……
……ああ、夢か。
今現実では病院のベッドの上で寝てるのかな。
まぁ、それより何よりも今は大切な問題がある。
犬 分 が 足 り な い
家に帰って犬に囲まれてもふもふもふもふしようと思ってたのに帰宅中に事故にあったせいでそろそろ限界。
どこか、どこかに犬は居ないか!?
必死で見回してると目の前にデッカいわんこが現れた。
『……主が我が同胞を命に代えて守った人間か』
「わんこーー!!」
『お主に話が……え?ちょっ、待たnーー』
デッカかろうと小ささかろうとわんこはわんこ。
威厳たっぷりに何か言ってるのを無視して体をよじ登ってなでなでし始める。
「うわ、すげぇ。メッチャもふもふじゃん!」
『儂の話を聞k!?あ、そこは!?』
「ベルドモンド適当)はかわいいなぁ……ここか?ここがいいのか?」
『え、あ、ちょっ!?いい加減にせいっ!!』
「ふぎゃっ!?」
調子に乗ってもふもふなでなでしてるとトラックぐらいの大きさの手で叩き落された。
ふー、腹いっぱい。
とりあえずこれでいいか。
立ち上がって改めてベルドモンド(仮)を見上げる。
「で、お前は何なんだ?」
『今しがたしたことは無かったことにするのだな……』
妙に疲れてる感じだ。なんでだろう。
撫でるんじゃなくマッサージの方がよかったか?
それにしてもデッカいなぁ……エジプトのスフィンクスみたいだ。本物見たことないけど。
それにかなりお年寄りみたいで目はまぶたが垂れ下がって糸目になってる。
ベルドモンドは咳払いをすると話し始める。
『儂は犬の神じゃ。……まずは、よくぞ我が同胞を命を捨ててまで救ってくれた感謝する』
そう言ってゆっくりと頭を下げる
うん、本犬は真面目なんだろうけど座った状態で頭を下ろしただけだからただの「ふせ」だな……
なんとも言えない表情をしながらみてるとさらに
『あやつは本来あそこで死んではならないもの……世界を救う勇者じゃったがとある神の書類ミスでああなんってしまったのじゃ』
「ツッコミどころが多すぎるわ!!」
え?あのかわいい(ry)チワワが勇者?
かわいさで悪人をメロメロにしながら戦うのか?
というか神の書類ミスで犬って簡単に死んじゃうんだな!?
はかないなぁ……
儚って漢字を犬命に変えるべきじゃないか?
いや、ちょっと待てなんか大事なこと聞き逃してないか?
記憶の戸棚をひっくり返す。
あ、犬のこと以外入ってない。
「……それより命を捨ててっていうのは?」
『おや?まだ知らなんだ?主はトラックにひかれて死んだぞい。救急車で運ぶまでもなく一発じゃ』
なんでもないことを言うかのようなさらっとした死亡宣告。
そんなもの、受け入れられる、はずがなかった。
「おい、嘘だろ……これは俺が見てる夢だよな?目が覚めたら病院のベッドにいて、親父かバカなことしたなって笑って、お袋がもう危ないことをするなって俺を叱ってくれるんじゃないのか?」
『生憎と全て真じゃ』
「そうだ、お前は神なんだろ?俺を生き返らせてくれよ……」
『それは出来ん。諦めるんじゃな。主も残念じゃったのう」
まるでそうするものだからとでも言うかような同情の言葉に俺の頭の中で何かが切れた。
巨体をよじ登って鼻面の上を陣取ってあらかぎりの声で叫ぶ。
「なんで、なんでなんだよ!俺はトレーナーになるために勉強してたんだよ!俺の頑張りをなんだと思ってんだよ!」
叫びながら目の前の黙りこくっている
何度も、何度も。
「俺が死んだら……歳食った親父たちは一体誰が面倒見るってんだよ……チクショー」
数十回続けるうちに叩きつける力や声は少しずつ弱くなって、最後は犬神を叩こうとした拳を支えにしてもたれかかり泣いた。
その間、犬神は何も言わずに文句を聞いてくれた。
「ゴメン……殴ったり喚き散らしたりして……」
『よいよい、死んだと言われて冷静でいられる者など数える程しかおらん。主がそうなったのも当然じゃ』
しばらくして泣き止んだ後、静かに降ろしてもらった。
あいかわらず愛想がないけど心は広いみたいだ。
……天罰とかなくてよかった!
俺が完全に落ち着いたのを見て改めて犬神は口を開いた。
『さて、さっき言った通り主を生き返らせる訳にはいかん』
「それはなんでなんだ?」
『一度死んだ者を蘇らせることは認めぬ。これは神々の決めた掟じゃ』
「……絶対に破っちゃダメなのか?」
『主の為にそこまでやる理由があるかの?」
駄目か……
というかこいつさっきから感情がこもってない。
本当は神様じゃなくてロボットなんじゃないか?
ハッ!?デウスエクスマキナ!?
いや、機械仕掛けなのになんで犬なんだよ。
『じゃが、それでは主が報われん。あやつを助けてくれた礼もしなければならんしの。じゃから、特別に主を別の世界へ転生させてやろう』
「……え?」
なんでそうなんの?
ラーメン食べたいのにうどんが来たようなこれじゃない感。
でも、どうせ何言っても無駄だろうからとりあえずよろこんだフリしとこ。
「ワーイ」
「明からさまな棒読みじゃのう……まぁよい。これは決定事項じゃ」
デスヨネー。
あ、そういえばこういう展開でテンプレとも言うべきことがあった!
まだ神は俺を見捨てて無かった!
目の前に本物が居るけど!
「じゃあ、能力みたいなものはもらえんのか?」
『無いぞ?』
「え?」
『何故世界の摂理を壊すようなものを渡さなければならない?』
え?能力なし?
本当に何のために転生すんの?
「ちょ、ちょ、ちょ。転生からチート能力抜いたら何も無くなるぞ?カレーからルーを抜くようなもんだぞ?」
『野菜スープが残っておろうが。いいからとっとと行くがいい』
面倒臭そうな犬神の声が聞こえると同時に意識がブラックアウトした。