紐野郎と人形使いの百物語   作:刹那 久賀

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投稿づす。


15話 戻る物語

「あやや、お兄さん。」

 

部屋に入ると文に声を掛けられる。

 

「起きてたのか。」

 

まだ、ベッドに横たわっており直ぐに起きられるとまではいかないようだ。スッと文のベッドに腰を掛ける。キョトンとした顔で此方を見つめてくる様がなんとも可愛らしい。

 

「どうして、あの時本気で抵抗しなかった。お前なら、あの時の俺でものせたんじゃないのか?」

 

これは、意外という顔をする文。

 

「あやや、気付いてたんですか。なら仕方ないですね。あの状況で抵抗するとなると本気で抵抗しなくちゃいけなかったんですよ。でも下手に本気で戦りあえば、勢い余ってお兄さんを殺しちゃうかもしれませんし。表のお兄さんを殺せば洒落になりませんからね。」

 

「椛が止めてなきゃ死んでたんだぞ。」

 

「私は、お兄さんに殺されるなら本望ですよ?」

 

「は?」

 

「きっとお兄さんは、あのまま私を殺していたら正気に戻った時一生私を殺してしまったことを病むでしょう。私は、お兄さんの心に残り続けられるなら私は死んでもいいんです。」

 

「・・・・」

 

え?ひょっとしてヤンデレ?こいつもヤンデレ?なに?監禁されて弄ばれて挙げ句の果ては、壊れるとかそんなのかな?洒落にならない。

 

「私は、本気ですよ?私は、お兄さんを愛しているんです。だから、お兄さんと仲良くするものを妬むし嫉むし憎みもします。さっき、お兄さん輝夜さんと仲良くしてましたよねぇ?どいうことですかぁ?お兄さんは、私だけ見てればいいんですよぉ。私もいい加減怒っちゃいますよぉ?フフフ。」

 

ヤンデレ文に恐怖し後ずさり。ひ、ひぃーー、目、目、お目目が病んでる!何?さっき輝夜の見てやりたくなっちゃったの?そうなの?

 

「どぉ〜して逃げるんですかぁ〜?私は、こんなにも愛しているのに。いけませんねぇ。そんな、両手、両足なんていりませんよね?」

 

文が上体を起こしスッと扇を構え俺の足に振り下ろす。その扇一体何処からだした⁈

 

「いやぁぁぁぁ‼︎らめぇぇぇぇ‼︎」

 

ピタッと扇が止まる。

 

「ま、というのは冗談で。」

 

はい、ただのネタでした。ちょっと怖かったけど、らめぇぇぇぇとか言ってた時点でネタ臭してたよね。フラグは、前もって折っとかないとね!

 

「文・・・心臓に悪いからやめような。」

 

「私も嫉妬くらいするってことですよ。ウサギは、寂しいと死んじゃうんですよ?」

 

お前は、鴉だろうに。

 

「さて」

 

スッと立ち上がり、扉の方へ向かう。

 

「何処に行くんですか?」

 

「ああ、一応俺たちの怪我を治療してくれた訳だしあの医者にお代とか払わなきゃいけないんだろ?あと、

お前の無事が確認できたしな。」

 

「そうですか。」

 

少し残念そうな寂しそうな顔をしているが仕方ないと諦めたように言う。

 

「そういえば、椛って何処いったんだ?」

 

「椛なら、仕事で一旦帰りましたよ。」

 

マジか・・・。椛に、送ってもらおうと思ったんだが参ったな、そろそろ帰んないとアリスや霊夢が本気で心配するんじゃないか?宴会で4日も帰らないってどういう事だよ。

 

「何か困ったことでも?」

 

「あ〜、そろそろ帰らないと心配されるからな。椛に送ってもらおうかなって思ったところなんだが、まあそういうことなら仕方ない。」

 

「そういえば、お兄さんって何処に住んでるんですか?」

 

「アリスの家に居候させて貰ってる。そういえば、こっちに来てからの事は話してなかったっけか。」

 

「え・・・・?」

 

「あー、いやいや飽くまで居候させて貰ってるだけだ。別にやましいことは無い。」

 

急いで文が頭の中で勘違いしているであろう事をただす。霊夢とアリスとヤッたなんて口が裂けても言えんわな。

 

「本当ですかぁ?なんか心配ですねぇ。」

 

「はいはい。んじゃな。」

 

ひらひらと軽く手を振って部屋から出て行く。

俺が寝ていた部屋まで戻ると輝夜と永琳が何か話しているようだったが内容は、聞いても軽く流されて教えてもらえなかった。値段は、中々良心的でとても助かった。

 

「俺は、椛がこっちに来しだい帰ることにするよ。世話になったよ。」

 

「そう」

 

「えー、ひーくん帰っちゃうの?」

 

残念そうにとことこと俺の方に駆け寄って来る輝夜。それなりに年をとっているだろうにどうしてこうも幼く見えるのか。

 

「ああ、悪いな。でも、これ以上心配かけさせるわけにもいかないからな。」

 

伝えることを伝え終えるとちょうど良く椛が戻って来た。グッドタイミングだ、椛!

博麗神社まで送ってくれと頼むと快く椛は、引き受けてくれた。まあ、引き受けてくれなかったら途方に暮れるところだけど。と、そんなこんなで俺は永遠亭をあとにした。

 

 

 

 

「あ、糸忘れた。」

 

 




いやー、投稿遅れ本当にすみません。中々執筆の手が動いてくれず・・え?そんなことどうでもいいからアリスを出せ?タイトル詐欺?うーん、私としても出したいんですが主人公がアリスの事を今は好きで無いのでどうしてもアリスからそれちゃうんですよね〜。(そこをなんとかしろよ)でも、どちらにしろ後半アリスとキャキャウフフな展開にしていこうと思ってるのでまだアリス回は、遠いかもですね。
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