「はい、着きましたよ」
「おう、色々と世話かけたな。ありがとう。」
博麗神社の鳥居におろしてもらい、椛に礼を言う。あの後糸を取りに永遠亭に一度帰り結局一日泊まって来てしまった。
「いえいえ。じゃあ、私は行きますね。」
「またな〜〜」
飛んで行く椛に手を振り見送る。姿が見えなくなったところで、玄関の前まで行き立ち止まる。
「アリスと霊夢怒ってるだろうなぁーー・・・」
うわー、この扉開けたく無いわー。スゥッと大きく息を吸い込み意を決して
「た、ただい
『おっそーーーーいぃ‼︎‼︎‼︎‼︎』
「ひぃ‼︎」
神社の中へ入ると目の前には、霊夢とアリスが仁王立ちで待ち構えていた。その様は、まさに仁王像。なん、だと・・!俺が帰って来るのを予知したとでもいうのか・・‼︎
「宴会でなんでこんなに長いこと帰ってこないのよ⁈野たれ死にでもしたのかと思ったじゃない‼︎」
霊夢が一歩詰め寄ってくる。その気迫で一歩下がってしまう。
「そうよ‼︎どれだけ心配したと思ってるの⁈」
アリスも負けじと詰め寄ってくる。
「いや、その、まあ、色々あって・・ハハ・・本当にすみませんでしたぁ‼︎」
両手を合わせて本気で謝る。
「・・・・」
沈黙の時間・・。お願い、何か言って⁈なにこの無言の圧力!心が押し潰れそうだよ!
「・・・・ハァ、いいわ。無事だったんだし今回の件は許しッッッ⁈」
「ん?ど、どした?」
アリスが此方を凝視しているので恐る恐る聞いてみる。
「どうしたのこの怪我⁈」
「あー、そのまぁ、色々あってですねー・・ハハ。」
「あんたってホント生傷絶えないわね〜。」
「お前もその生傷に貢献したことがあるよな?霊夢?」
「もう〜〜、我慢の限界‼︎いつかしなくちゃとは、思ってたけど貴方には心配する人がいるということをちゃんと分からせる必要がありそうね‼︎」
「え、アリス?ちょ、やめ」
俺の後ろ襟首を掴み俺をズルズルと連行する。
「あぁぁぁー、霊夢ーーヘルプミー‼︎」
霊夢に助けを求めるも苦笑しながら手を振って来るだけ。あれ⁈助けてくれない⁈すると、アリスは俺を抱きそのまま飛んでしまう。
「あああぁぁぁぁぁーー
叫び声を置き去りに連れ去られてしまった。
「ふぅ、行ったわね。いるんでしょ?出て来なさい。」
「あらあら、流石。」
「覗きなんてホント趣味悪いわね。何の用?」
「分かっているんでしょ?」
「最近明らかに異変とまではいかなくても力の均衡が崩れてきてる。まるで、外から来る圧倒的な力を予知して対抗するかのように・・。あんた何か知ってるでしょ?」
「・・・・さぁ」
「・・・・そう。」
話すつもりは無い、か。もともと胡散臭い奴だし期待はしてなかったけど。何か嫌な予感がするわね・・。
「ねぇ、アリス。この体勢どうにか出来ない?恥ずかしいんだけど。」
「やだ。」
「さ、さいですか・・。」
今アリスにお姫様抱っこをされていて、これがまたやられると恥ずかしいんですわ。
「少しくらいいいじゃない。心配させた罰よ。」
「ぐぬぬ・・。今ここで持ってくるか・・。」
確かに心配かけたし罰というんだったら仕方ないけど・・、恥ずかしい。
「はい、着いたわよ。」
おっと、アリスの家に着いたみたいだ。早いな。
「ふぅ、やっぱアリスの家は落ち着くなぁ〜。なんていうか、凄い懐かしい感じがする。」
「そ、そう?」
ぽっと顔を赤くしヤッタという風に小さくガッツポーズをとっている。くっ、可愛い。
「それで、5日も帰って来なかったともなると何かあったんでしょ?」
一瞬ドキッとしてしまう。慌てて、話を逸らそうとする。
「む?お説教は?」
「ハァ、お説教なんて元よりするつもりなんて無いわよ。これ以上霊夢のところにいられても困るし。(ボソッ」
「ん?最後なんて?」
「え⁈なんでも無いなんでも無い!」
「?」
なんで焦ってるんだ?
「コホン。話が逸れちゃったわね。それで?どうだったの?」
結局その話に戻っちゃうか・・。まあ、腹くくって話すか・・。
「まあ、なんていうか。簡単に言うと俺の身の上話だった。」
「?」
「あの時アリスは、俺に魔女ってことちゃんと話してくれたからな。俺のこと話さなきゃな。」
「どういうこと?」
「結論から言うとな、俺妖怪と人間のハーフだったらしい。」
「⁈どういうこと⁈人間の子って・・?」
「分からない。俺には、記憶が無いからな。でも、本当だ。」
「・・・・‼︎」
数秒の沈黙。そんな沈黙に耐え切れず口を開ける。
「なんていうか、悪いな。直ぐ出てくよ。」
「フフフ、アハハハ‼︎」
「うぇい⁈」
急にアリスがいつもは、決してしないような大笑いをあげる。それに驚いて思わず声をあげてしまう。
「アハ、アハハハ‼︎ハハ、ふぅ。ごめんなさいね。でも、前に魔女とか関係無いだろとか言ってた貴方がそんな陰鬱な顔して俺は、妖怪だなんて言ってるからつい笑っちゃって。だから、安心して。貴方が、妖怪だからって軽蔑したり嫌いになったりしないわ。」
「アリス・・」
「私は、貴方の事が好きだから。」
ニコッと俺に笑いかけるアリス。
「いや、でも、俺は力が制御出来てないんだ。また、いつ暴走して襲いかかるかわからな
「それでもよ。」
「⁈」
言い終わる前にアリスが即答する。
「それでも私は氷坂が好き。言ったじゃない関係無いのよ。」
「でも‼︎もし、俺がアリスを殺してしまったら‼︎」
「そんな事、貴方にさせない。いくら、暴走した時の貴方が強くても絶対に死なないって約束するわ。」
「アリス・・・・」
アリスの言葉に、何故か深く納得してしまい安心してしまう。すると、俺の頭を胸元に抱き寄せ優しく抱く。
「だから、大丈夫。大丈夫。」
「ああ・・・」
アリスは、何度も何度も優しく繰り返した。ここで、ふと思う。あれ?いつから俺こんなにアリスの事大事に思うようになったんだっけ?そして、暖かいものに満たされた心に確信する。
「アリス」
「どうしたの?」
「お前の事が好きだ。ずっと一緒にいてくれ。」
「・・・・‼︎」
一瞬驚いた顔をすると幸せそうな笑顔を浮かべ涙を流すと
「はい、喜んで!」
さぁ、ここからです。ここからですよ!執筆頑張りますよぉ‼︎
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