紐野郎と人形使いの百物語   作:刹那 久賀

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投稿づす。


21話 繰り返す、狂物語

夜明け時博麗神社

 

『⁈』

 

「この馬鹿デカイ妖気・・」

 

勇儀が紅魔館の方角に視線を向ける。

 

「この妖気は、確かにひーくんのだわ・・」

 

「・・・・」

 

「こんな事繰り返して一体何になるというの・・」

 

「・・・・行きましょう姫様」

 

「ええ・・」

 

紅魔館に向かって飛んで行く二人。

 

「おー、早速暴走かー」

 

「そんな呑気な事言ってないで早く行きますよ!清涼さん!」

 

「・・主は、先に行っておれ」

 

「・・?・・分かりました」

 

 

紅魔館

 

「ハァァァ・・」

 

「・・・・何?」

 

真上を凝視し動かない化物を不自然に思う霊夢。

 

「・・・・‼︎‼︎???」

 

「どうしたの、パチェ⁈」

 

突然上を見上げ目を剥くパチュリーに驚くレミリア。

 

「紅い霧が制御出来ない・・・・‼︎」

 

「なんですって⁈」

 

「紅い霧が私達の管理下から離れていくわ・・‼︎」

 

「イヒヒヒヒヒヒ」

 

「まさか・・」

 

化物を疑い視線を向ける。

 

「そんなこと・・そんなこと出来るわけが無いわ‼︎紅い霧には、複雑な魔法が幾重にも組み込まれて出来ているのよ⁈それを、乗っ取るなんて出来るわけが・・」

 

そして、気付く。紅い霧から感じられる妖力が、化物のものだということに。

 

「そんな、馬鹿なことが・・次元が・・違う・・」

 

圧倒的な力量差を目の当たりにし絶望に浸るパチュリー。その場に腰をついてしまう。

 

「こんなのかないっこないわ・・」

 

「シシシシシシシシネ」

 

一瞬でパチュリーの頭上まで移動し脚を振り上げる化物。

 

「⁈なんて速さ‼︎危ないパチェ‼︎避けて‼︎」

 

「あぁ・・・・」

 

もう、既に脚は眼前まで迫っていた。もう、避けられない。

 

「ヒッ‼︎」

 

目を瞑り来るはずの衝撃を待つ。だが、いつまで経っても来ない。

 

「博麗の巫女⁈一体何を」

 

目の前には、大量のお札による結界が発生し蹴りを止めていた。

 

「黙りなさい!今は、協力して逃げ延びるわよ!」

 

ビキビキ

 

音を立て結界にヒビか入っていく。

 

「な⁈全力で張った結界よ⁈それをただの足蹴りで・・⁈」

 

ビキビキビキビキ

 

「ここまで強いなんて・・」

 

ビキビキビキビキビキビキ

 

結界がとうとう割れようとした時

 

「ガッ⁈」

 

矢が化物の頭部に命中し、化物を吹き飛ばす。追い打ちをかけるように更に五回ほど化物の体に矢が命中。地面を転がるように吹き飛ばされ壁に激突し粉塵を撒き散らしながら壁に減り込む。

 

「無事⁈霊夢‼︎」

 

「輝夜⁈永琳⁈どうしてここに⁈」

 

振り向くとそこには、輝夜と永琳。

 

「詳しい話は後!この霧から彼の妖力を感じる。幻想郷中に壊氷を降らせる気よ。」

 

「ウガァァァ‼︎‼︎」

 

化物が先程までめり込んでいた壁を破壊する。

 

『⁈』

 

気付くと永琳が消え真後ろから轟音が鳴り響く。先程まで永琳が居た場所に化物が入れ替わるように立っている。

 

「永琳⁈」

 

「・・大丈夫です、姫様・・それより前を!」

 

「えーーーーー?」

 

化物の手刀が輝夜の首を捕らえ

 

 

 

切り離す。

 

 

 

「イヒィィィィ、ま、マズズヒト。り」

 

輝夜の首が離れ倒れる体を背に霊夢に標的を変える化物。

 

そう、飽くまで

 

「待ちなさいよ」

 

「?」

 

倒れる。

 

「ーーーガッッッ⁈」

 

死んでなどいない。

 

輝夜のはなった極大の弾幕が次々に化物の体を貫き壁に叩きつける。

 

「蓬莱人は、死なないのよ。少しは効いたかしら?」

 

「ウウ・・ウウウウウ」

 

先 弾幕に貫かれた化物が白い煙をあげ修復していく。

 

「・・流石の回復力ね。このままだと封印が再起するまでに壊氷が幻想郷中に降り注いでしまうわ」

 

「さっきから、一体どういうこと?紅い霧を氷坂がどうしようといてるの?」

 

視線を化物に向けたまま輝夜に問いかける霊夢。

 

「簡潔に説明するわよ。ひーくんの本来の能力、壊氷を幻想郷中に降らせようとしているの。壊氷に触れたものは、草木はおろか生物という生物全てが死に絶える。これだけの妖力を持っているひーくんなら大した時間もかからずに壊氷を降らせ始めるわ」

 

「そう、なら躊躇っている暇はないわね」

 

「何をするつもり?」

 

「夢想

 

「うあああああああ‼︎‼︎‼︎」

 

「え⁈」

 

「フラン⁈」

 

先程まで黙っていたフランが発狂。

瞬間、景色が発光。

 

地下室が化物を中心に爆ぜ轟音と共に倒壊。

 

 

 

「ふぅ、全く危ないわね・・やるなら言いなさいよ」

 

化物を除く全員が脱出し紅魔館の裏庭。フランに視線を送り不満を零す霊夢。

 

「ハァハァ」

 

息が荒くなり肩を大きく上下させるフラン。

 

「でも、かなり効いたんじゃないかしら?」

 

「この程度で倒れるようなら苦労しないわ。紅い霧にひーくんの妖力が宿ったままだわ」

 

紅い霧に覆われた空を見上げ目を細める輝夜。

 

「だとしたら、まずいわね。見失

 

「ヒヒ」

 

「⁈」

 

いつの間にか真後ろにいる化物に驚愕する霊夢。

 

「(この距離は、マズイ‼︎攻撃が避けられない!)」

 

必死に化物から遠ざかるように咄嗟に退避する霊夢だが化物のスピードの前ではまるで意味を成さず一気に距離を詰められてしまう。

 

「(避けられない‼︎死ぬ‼︎)」

 

と思った瞬間に何者かによって化物が地面に叩きつけられる。

 

「勇儀⁈」

 

「ああ、遅くなって悪い!だが、ありったけの鬼どもを連れて来たよ!」

 

『おおおおお‼︎』

 

「私も、只今参りました!」

 

突風と共にあらわれる文と、大勢の天狗。

 

「文まで⁈」

 

「私が出来る範囲でありったけの戦力をかき集めて来ました‼︎」

 

「これなら、間に合いそうね。行くわよ、永琳!」

 

「はい、姫様」

 

「一気に畳み掛けるわよ‼︎夢想天生‼︎」

 

「私達も続くよ野郎ども‼︎」

 

『うおおおおお‼︎』

 

「私達も行きますよ‼︎」

 

『はい‼︎』

 

「ウウウウウウガァァァ‼︎‼︎」

 

 

 

 

封印再起まで、残り約10分

 

幻想郷に壊氷が降り注ぐまで残り約

 

6分

 




投稿遅くなって申し訳ないです。。。
時間かけてなお駄文で申し訳ないです。。
本当もう申し訳ないの嵐です。。
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