紐野郎と人形使いの百物語   作:刹那 久賀

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投稿づす。


31話 キーはバトル。物語

「落ち込んでるとこ悪いけど、入るわよ?」

 

「・・なぁ、入る前に入るわよって言って欲しいんだけど」

 

いつ入ったのか、輝夜がいつの間にか扉の前で腕を組んで立っている。

ここの住人には遠慮ってものが無いらしいな。

 

「いいじゃない、今更ひーくんが私に隠す様なものなんて無いわ」

 

常識、とでも言いたげにごく自然に言ってのける輝夜。そこまで、普通に言われると突っ込む俺が馬鹿みたいだな・・・・。

 

「つか、朝なにやってたんだよ。食卓にいなかった様だが」

 

「ちょっとした、した準備よ。ほら、入って来なさい」

 

輝夜が扉の向こう側に話し掛ける様に声を大きくする

 

「一体誰に話しかけて・・・・ってどわあぁぁぁぁぁぁ‼︎なんちゅうもん連れて来てんだお前ぇぇぇ‼︎」

 

入って来たのは里の娘。だが、先程のように急に襲っては来ない。

 

「そう、慌てなくていいわ。唯、殺り合うのは今では無くて後よ」

 

「・・・・はい?」

 

「詳しい事は、外で話すわ。来て頂戴」

 

 

 

 

 

 

 

「んで、狙いは何なんだよ。これが、俺の力を制御出来る様にさせる秘訣ってか?」

 

輝夜に誘導され広い庭まで来たところで、輝夜に問う。

里の娘は、少し離れたところで準備運動をしている。

 

「まあ、そうね。ひーくんが力を扱うのに必要なのは力を使った際の狂気に呑まれないだけの強い精神力と力を使う時に封印を解く鍵となる感情の操作」

 

人差し指と中指をたて、淡々と説明していく輝夜。

 

「それと、これとどういう関係があるんだよ」

 

「まあ、最後まで聞きなさい。その二つの難題を達成するのに一番手っ取り早いのが」

 

一瞬ため、人差し指と中指をたてた手をおれの目の前に突き出す。

 

「実戦ってわけ」

 

「は、はぁ。なんでそういう考えに至るのかよく分からんけど。まあ、お前が言うならそうなんだろう」

 

「なら、頑張って頂戴」

 

はい、と俺に糸を渡す輝夜。そういや、輝夜が持ってるんだったけか。腕のことも聞きたいけど後でいいか。

糸を口で咥え霊力で操作し体に巻きつける。

 

「これは、使う?」

 

霊墜を差し出す輝夜

 

「・・・・一応持っとく」

 

両腕を失った原因であるこの代物は正直トラウマでしか無いがこれも使いこなせれば強力な武器だ。

霊墜を受け取り腰にかける。

 

「戦うスタイルは、自由だろ?」

 

「ええ、あ、そうそう」

 

「ん?まだ何かあんんんん⁈」

 

突然手を俺の鳩尾に突き刺す。

 

「おい・・急に何・・すんだよ」

 

俺の体の中に突き刺した手で何かを探っているのか手が体の中で動いている

 

「ああ、あったあった」

 

俺の鳩尾に刺していた手を引き抜くとその手にはお札が握られていた。

 

「ゲホッゲボッ!なんだ・・それ?」

 

前かがみに噎せながらお札についてきく。

 

「ひーくんの力をある程度制限していた霊夢の札よ。これで、治癒力も元に戻ったでしょ?」

 

「え?」

 

鳩尾にもう痛みが無いことに気づき見ると既に再生していた。

 

「おお!治ってる・・って喜びたいとこだけどさ、やるならやるって言ってくれよ」

 

「別にいいじゃない。そのくらい」

 

おおう、ぱないの

 

「ま、いいか。んじゃあ、やってくる!」

 

糸で作った拳を打ち付け、自身に発破をかける。

 

「ええ。呉々も死なない様にね」

 

スッと離れていく輝夜

 

「ん?準備は終わったか?」

 

「ああ、準備万端。いつでも来いって言いたいとこだけど名前。まだ、聞いてないよな。俺は、夜麻鳥 氷坂だ」

 

「私は、香夜巫 案山子」

 

「じゃあ、よろしく案山子」

 

糸で出来た手から糸を飛ばし結界を張る。

 

「(また、これか・・。鬱陶しいなぁ)」

 

そして、一気に案山子との距離を詰める。

 

「(糸による拘束は、出来ないとふんだ方がいい。なら先ずは、多少捨て身でも相手の能力を知る・・!)」

 

糸で結界を張っている以上、相手の些細な動きですら感知する。なら、動きに対する反応速度は此方が上!

 

「・・・・⁈」

 

俺の行動の意図が分からないのか行動が遅れる案山子。

その隙を見逃さず、腹に一発全力で霊力を込め蹴りを打ち込む。

 

「うっ・・!」

 

「(・・・・⁈)」

 

一発打ち込んだところですぐさま距離を取る。

・・・・なんだ?今、異常にこいつの体重が重くなった。本来なら霊力で強化しているのだ。軽く吹っ飛ばせる筈だ。なのに、こいつはビクともしない。

 

「ケホッケホッ‼︎うぅ・・クソぉ。意外と重い蹴りだなぁ」

 

しかも、全力で打ったのに大して効いてない。

もし、能力で重くしたのだとしたら吹っ飛んだ先の結界に突っ込む事を避けるためだろう。

近接戦じゃ、埒が明かないな。

 

「今度は、こっちの番だ!」

 

「一⁈」

 

早い⁈糸で行動を探っていても反応しきれない‼︎

 

「おりゃあ‼︎」

 

木槌が俺の脳天目掛けて振り下ろされる。それを、糸で出来た両腕で咄嗟に防御する。

 

「んんんん⁈」

 

木槌が腕の糸に触れた瞬間腕の糸と、それが繋がっていた全ての糸が途端に重くなり地面に落ちる。幸い、胴体に巻きつけてあった糸はそのまま地面にずり落ちてくれたため身体への影響は無い。

 

「ちっ!」

 

成る程。あの木槌で触れた物体の重さを操作するのか。

糸は、依然重いまま。あの、能力を身体で受けてればペチャンコだな。まあ、結界以外の糸は全部持って行かれた訳だけど。

糸による、攻撃手段が無くなったか。近接戦闘、不可避かよ。だが、そうは言ってもあの木槌がある以上此方が不利。

 

「(なら!)」

 

脚に霊力を集中、強化し案山子の周りをぐるぐると回る。

 

「(敢えて動き回る事によって活路を見出す気ね・・。なら、作ってあげる)」

 

案山子が、俺との距離を詰め木槌を振り下ろす。それを躱し後ろに回り込む。

 

「いける‼︎」

 

脚を強化、案山子の頭に脚を掛け首の骨を、折る。

 

ゴキッ

 

「感触あり。勝っーーーー⁈」

 

地面に脚をつける、ことが出来ず倒れこむ。慌てて両脚をみると両脚とも変な方向に曲がってしまっている。

 

「あー、いたた」

 

「⁈」

 

案山子の声⁈そんな筈ない‼︎確かに首の骨を折った感触が

 

「ふー、ここの永琳先生がやってた治癒の技。中々便利だね〜」

 

真似たのか⁈霊力を操って身体の内部を治すって、相当な霊力の操作センスが無いと出来ないぞ⁈それを見ただけで真似るとか・・!天才・・!

 

「これで、勝負見えたね」

 

俺の折れた両脚を見て得意気に近づいてくる案山子。

 

「お前、凄いなぁ。今までも、凄い奴見てきたけどお前も間違いなく天才だ。あっぱれだよ」

 

「何?降参のつもり?」

 

「いんや、これは殺し合いだろ?どちらかが死ぬまで終わらないってことじゃ無いか」

 

「あっそ。じゃあ、ばいばい!」

 

木槌を俺に振り下ろす。だが、

 

「あれ?」

 

そこには、もういない

 

「身体を治すのは俺も得意なんだ」

 

「な⁈」

 

案山子の真後ろで空に浮きながら、両脚を治す

 

「さぁ〜て、第二ラウンドだ」

 

 

 

「つづけるぞ」




あれ?今回結構書いたつもりなのに少ない?あれ?
てゆか、なんかいつにもまして不自然さがにじみ出てる気が・・。困ったもんだ!
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