「全くもう‼︎相手が逃げ足が速いだけの低級妖怪だったから良かったけど、あれがもし中級程度の妖怪だったら死んでいたかもしれないのよ⁈死んでたらどうするつもりだったのよ⁉︎私が行くって言ったのに勝手に突っ込んで‼︎氷坂は、弱いの‼︎」
目を覚ましてから俺がベッドの上で正座しその正面にアリスが仁王立ちするというかたちでかれこれ一時間は、説教を受けている。心配してくれるのは嬉しいがそこまで怒らなくてもなぁ。結局あの化物は、俺の糸で身体を拘束されたまま霊夢に引き渡されたらしい。大量に人間や妖怪が喰われる異変の犯人もあいつだったらしい。しかし、かくいう俺は、アリスに治療こそしてもらっているものの右肩を深く抉られ右腕が全く動かせなくなってしまっている。これ治るのかな?
「ちょっと聞いてるの⁈大体ね
「あーもう分かった、分かったって今度から気をつけるから‼︎」
「むー。本当かなー?」
「本当、本当だって。」
怪訝そうにこちらをじーっとこちらを見てくる。
「ハァ。貴方を信じるわ。」
諦めたようにそういい俺の隣に座る。俺も足が痺れてきたので足を崩しあぐらをかく形で座り直す。
「しかし、ホントこの世界って人間にはハードすぎないか?ホントよくこんな世界で人間やっていけてるな。」
だがそこでふと気づく。異変の解決をしているという霊夢や魔理沙は人間じゃないかと。
「そういえば魔理沙や霊夢がいくら能力を持っているとはいえ人間だよな?それなのに妖怪と渡り合えるのか?」
「魔理沙は魔法使いだから例外として霊夢の場合霊力で身体機能を強化しているんじゃないかしら?」
「ん?能力と関係なく普通の人間でもその霊力っていうのは、使えるのか?」
「ええ、普通の人間でも能力関係なく訓練すればコントロール出来るようになるわ。更に訓練を積めば無機物、つまり霊力、妖力、神力が通わない物を自分の霊力で強化したり意のままに操ることができるようになるの。」
「ほぉ〜。そんなことが出来るのか〜。訓練て言うのは具体的にどんな事をすればいいんだ?」
「私は、人間じゃないから霊力の扱い方は分からないけど霊夢に聞けば教えてもらえるんじゃないかしら?」
「ふ〜む。じゃあ早速行って教えてもら
「傷が完治してからね。」
「・・・・はい。」
傷は、薬のおかげだろうかなんと一週間で完治した。えーと八意製薬さんですか。ホント今回は、お世話になりましたー‼︎今日は、いつもより青空が清々しくみえるぜ‼︎一週間何もせずに過ごしていたからとにかく何かしたい‼︎
「そうだ‼︎アリス、前言ってた件なんだけど霊夢のとこ連れて行ってくれないか?」
何かしたくてたまらず大声をあげて子供のようにはしゃいでしまう。
「はいはい。分かったからあんまりはしゃがないでよ、もう。フフ。」
アリスは、傷が完治したのが嬉しいのか今日は上機嫌だ。
博麗神社では、霊夢が神社の周りを見ているとあくびが出そうになるほどのんびりと箒で掃除をしていた。
「や、久し振り霊夢。元気してたか?」
「あら、アリスに氷坂じゃない。あんた、久し振りとか言ってるけど先週会ったばかりでしょ。」
「あれ?そうだっけ?」
「貴方、あの時は妖怪にやられて寝てたじゃない。」
「あー、なるほど。そういえば、そうだっけか。んで霊夢、いきなりで悪いんだが霊力使えるようになりたいんだが教えてくれないか?」
「ほんといきなりね。別にいいけど訓練とかしなくちゃいけないから毎日ここにこなくちゃいけなくなるわよ?」
「むむ。それだとアリスが大変か。ふーむ。」
やっぱり、訓練って毎日やるもんだからねー。ふーむ、どうしたものか。顎に手を当て悩んでいると
「そうだ。家事さえこなしてくれるなら、訓練をただで見てあげるうえにうちに泊めてあげるわよ?」
「お⁈マジか⁈そうだな〜。家事は、一応出来るからそうさせてもらおうかな〜。」
「え?え?」
アリスが物凄く焦ったような顔で俺の顔を見つめて来る。
「ん?どうした?アリス。」
「あ、その、運ぶくらいするからね?ね?」
「うーん。そう言われてもなぁ、アリスにこれ以上男として迷惑かけたくないからな〜。」
アリスが更に焦っているのが分かった。ん?一体どうした?
「あんた・・・・。乙女の心事情にも気を配ってあげなさいよ・・。」
「え?どゆこと?」
アリスの焦り顔から一変みるみる顔が赤くなっていき涙目になっているのが分かった。ん?一体どうしたの?
「もう、氷坂なんて知るか‼︎もう、帰ってくるな‼︎」
「え、えええ⁈」
そう言い捨てアリスはそのまま飛んで帰ってしまった。なして、怒ってるんや。ワケガワカラナイヨ。
「あんたって、気が効くんだか鈍感なんだか・・。」
「どゆこと?まあ、いいや。と言うわけでこれからよろしく頼む。」
「まあ、よくないでしょ。まあ、いいけど。あたしの指導は、厳しいから覚悟しなさい?」
不敵な笑みを浮かべこちらを見やる。まあ、よくないでしょって言ったそばからまあ、いいけどっていい加減すぎるだろおい。
「ハ、ハハお手柔らかに、ね。」
「じゃあ、早速始めるわよ。こっちに来て。」
「はい‼︎師匠‼︎」
「フフ♪」
霊夢もなんだかんだ言って楽しそうだな。
「はい。じゃあ今日の訓練は、終わり‼︎」
「ゼェゼェ、ひーきっつー‼︎これが毎日かー。シンドイわー。」
今は、日も暮れかなり暗くなっている。俺、何時間訓練してたんだ?足がガタガタして到底これから家事なんて出来そうにない。
「ハァ、男の癖に情けないわねぇ。仕方ないから今日は、大サービスってことで私ががやるけど、明日からちゃんとやりなさいよね?」
「おーう。任せとけぇい。そんで、ありがとうございます‼︎」
いや〜今日は本当に疲れたなぁ〜。グデーンと居間に寝っ転がる。任せとけぇいとか言ったけど明日本当に家事こなせるかなぁ。そんなことを思いつつ台所で夕飯を作る霊夢に視線を送る。夕飯を作っているようで今は、紅白巫女服にエプロンという斬新なファッションになっている。巫女服の下は、下着のようで胸にはさらしを巻いている。なかなかに、横乳がエロい・・グヘヘ
「これ以上エロい視線を送るようならあんたの夕飯に毒混ぜ込むわよ。」
「すみまじかんべんして下さい。」
視線に気づくとは、流石博麗の巫女様。伊達に異変解決してないわな。そういえば、アリスとか霊夢とか魔理沙って大体いくつなんだ?年齢とか聞いたことなかったな。
「なぁ〜、霊夢さんや。おいくつか聞いてもよろしいかな?」
「私は、15よ。因みに氷坂は?」
「俺は、丁度20だ。」
「あら、私より年上だったのね。まあ、別に関係ないけど。」
そりゃあ、長生きな妖怪とかと面識あるようですし年なんて気にしてられないわな。
「よし。出来たわ。」
料理が出来上がったようで、器につぎ机の上に次々とならべていく。
「さ、召し上がれ。」
「おう。いただきます。何から何まで悪いななんか。」
「そう思うなら明日から頑張って頂戴。」
「おうよ‼︎明日こそちゃんとやらせてもらうぜ‼︎」
「フフ、なんか誰かといるっていうのもなんか悪くないわね。」
「そうか、霊夢はこの神社に一人か。」
霊夢が運んできた飯を口に運びながらふと思う。この年で一人か、なんていうか色々抱えてんだろうな。
飯を食べ終わると霊夢が風呂を炊きに行ったようだが俺は、そのまま寝っ転がりくつろいでいた。あー、なんだか眠くなってきた・・。このまま寝てしまった。
「ほらー、氷坂ー。お風呂湧いたから先入っていいわよー。氷坂?って寝てるし。」
霊夢が寝室に行き毛布をかける。
「スースー」
「全くぐっすり寝ちゃって」
しゃがんで頬杖をつき寝顔を見つめイタズラに頬をつつく。
「お疲れ様氷坂。明日は頑張ってよね。」
「ん?ああ、そうか寝ちまってたのか。ん?毛布?ああ、霊夢か。なんだかんだ言って優しいんだな」
寝惚け眼をこすりながら起きる。床で寝ていたから体がちと痛い。外は、丁度日の出の瞬間であろう。なかなか、景色が綺麗だ。早めに起きて朝食の用意しとくか。
「おはよう。あら、早いのね。」
「おう、おはよう。今日からきちんと家事をこなす約束だからな。あ、それと毛布サンキュな。」
俺が起きた一時間後くらいに霊夢が起きてきた。
「さ、朝食を食べたら訓練よ。」
「おうよ‼︎今日も頼む‼︎」
「そうだ。氷坂、あんたって霊力を使って何処まで出来るようになりたいわけ?」
「む?なんか今更だな。取り敢えず自分の身体の強化と物の強化かな。」
「あら、そう。てっきり空を飛びたいとか言うのかと思ってたわ。」
「もし、空を飛ぶことを目標に訓練するとどのくらいかかるんだ?」
「そうね〜、大体4.5年くらいかしら」
「むー、そこまでして空を飛ぶ必要ないからな〜。飛ぼうと思ったらパラグライダーでもなんでも自分で編んで飛べるしな〜。」
「そっか」
若干悲しげな顔で霊夢がそう言う。
「身体の強化とか物の強化ができるには、どのくらいかかるんだ?」
「そうね。氷坂は、割と筋がいいから一ヶ月くらいで出来るようになるんじゃない?」
「おお‼︎そうか。んじゃあ一ヶ月の間よろしく頼むな。」
「ええ。じゃあ早速訓練を再開するわよ。」
「ヒーヒー、今日もとんでもなくきつかった〜。」
昨日ほど疲れては、ないから家事くらいなら出来る余力はありそうだ。
「じゃ、家事はよろしく〜♪」
「おう、先ずは飯だな飯。腹が減ったべ。霊夢エプロン借りるぞ〜。」
綺麗にたたんである女の子物のエプロンを装着する。さぞ周りからみたら不恰好な事だろう。
「ぶ、あはははちょ氷坂似合ってるわよあははは」
腹を抱えて霊夢が大声で笑ってくる。
「うっさいわ‼︎」
さて、ここはコンロとかガスが無いから火おこしをしなくちゃいけないわけだが面倒だな・・。まあ、やると言った以上ちゃんとこなすけどね。霊夢は、居間で大の字になってゴロゴロしている。
「あの〜、霊夢さん?今まで一人暮らしだったとはいえ、今は俺がいるんだから女の子の恥じらいというかそういうものは、無いんですかね〜?」
「うるさいわよ、ほっとけ。」
なんでい。こちとら霊夢様の女子力upに貢献しようと思ったのに。
よし、晩飯が出来たぞ。作った料理を居間の机に並べて
「さ、召し上がれ。」
「女の子物のエプロン着たあんたに言われるとなんか食欲無くすわね。」
「きぃぃー‼︎うっさいわ‼︎俺だって好きでこんな格好してんじゃ無いんだよぉぉぉ‼︎クッソぉぉぉ‼︎泣ぐぞゴルァぁぁぁ‼︎」
「アッハハハハハ‼︎ヒーヒーアッハハハハハ‼︎」
女の子物のエプロンを着て涙目で怒鳴る俺を見てツボったのか腹を抱えて腹が痛いと言わんばかりに大笑いしている。俺の、俺のピュアハートをここまで傷つけてくるとは許すまじ霊夢‼︎
「(なんだかアリスに返すのが惜しくなってきちゃった・・フフ♪)」
密かに霊夢にフラグを建築....フフ計画通り....
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